記憶のはばたき

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愛していた彼女を自ら招いた自己で失い
自分の殻に閉じこもってしまった少年。
やがて少年は　精神分析医になり　故郷の地で
自らと向き合う時を迎える。



どうでもいいことなんだろうけど・・・
大人のシルヴィが　“シザーハンズ”のジョニデに見えて
集中できなかった。

それから　オーストラリアだから仕方ないけど
光がロマンティックなストーリーにしては強烈過ぎる気がする。
もうちょっと明度を落としたほうが　好みかな。

“プリシラ”が大好きで　ガイ・ピアーズを観てきたけど
観るごとに　ガイ・ピアーズが好きでなくなってきてる。
エミューのフェリシアちゃん　口が開きっぱなしになるぐらい
好きなんだけどなぁ。。。。女装のゲイにクラッとするのも
どうかしているとは思うんだけどね。

幻想感は溢れてます。

でも私は、もっとミステリーっぽい作品をイメージしていたので
肩すかしをくらった感じが否めません。


風景、キレイでした。
悲哀感も、沁みました。
でも…
わからないです。

束の間でまた消えるなら、なぜ現れたのか、
彼を救うためとも感じられませんでした。
なのに、ラストシーンの彼の表情には見えた救い。
それも理解できないのですが、
わけもなく、
そういうものなのかもしれない
これでよかったのかな
という、静かな安らぎは感じました。

ヘレナ・ボナム・カーターを初めて見たのが「眺めのいい部屋」
その時の印象はとにかく個性的な容姿でインパクトがありました。心に残る女優さんです。
いまやティム・バートンの奥さんでもあるし、ハリウッド作品にばんばん出てますが、そんなふうになるとは思わなかったなあ・・・


「眺めのいい部屋」の話を友人としていて、彼女の若い頃の作品が見たくなって借りましたが、思いがけずとっても素敵な不思議な神秘的な作品にめぐりあえました。


少年時代に一緒に行った湖で幼なじみの死を経験してから硬く心を閉ざしてしまった青年サミュエル。
どうしたらここから抜け出せるのか苦しんでいた。
父の葬儀で再びこのふるさとに帰って来て出会った不思議な女性ルビーとすごす数日。
次々におこる不思議な出来事と会話。


心にしみこんでくる美しい風景。

虫のはばたき。

本をめくる本のはばたき。

そして記憶のはばたき。

小舟に寝転んで流れていく美しい空と木々・・・

心に残る作品となりました。
お勧め！

　途中で催眠術にかかったように２回寝てしまった。つまらなかったかというと、そうでもなくて、ただ趣向のちがう内容に戸惑って、ついていけなかったせいだと思う。つまり人によっては面白いと感じる人もいるだろうなと、思わせるような作品なのだ。
　サムは子供の時の出来事で、心に重荷を背負っていた。大人になってから現れたミステリアスな女性ルビーは、何者なのか？ラストの場面で、サムの精神は救われたのか。などと考えていると、この映画は難解である。
　映像と詩的な言葉でイメージを喚起し、それぞれに想像を巡らす。観る人によって好みが分かれる、ある意味コアな映画だろう。しかしこのような、あらすじに頼らず、結論を示さない映画の作りは、映画の本来在るべき特性とも言える。観る側の視野も広げてくれる、芸術性の高い作品だと思う。

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　サムは精神科医には向いてないんじゃないかなあ。最初のほうの精神科医としてカウンセリングをしているときにはあからさまにやる気がなさすぎるし、ルビーの記憶を取り戻させようとするときには強引すぎる。。。まあ、向き不向きが主題ではないので、どうでもいいのかもしれませんけど。　私はもうひとつ乗り切れなかったなあ。