劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

これだけの人気作なのに、なぜブルーレイ版がないのでしょうか？

『きみの瞳が問いかけている』の映画の宣伝で、
”涙が止まらないのでマスクの替えをお持ち下さい”と豪語していたけど
鬼滅の刃の方こそ、そのフレーズ必要じゃん！ていうくらい
単純な私は号泣してしまったのです(笑)
TV放映されていたアニメの完全なる続きなので、
アニメを未見の方はまずアニメ(全26話くらい？）を見てから
この劇場版を鑑賞することを強くお勧め致します。
アニメ見てなかかったけど楽しめました、とコメントしている芸能人が沢山いたけど
アニメを見てから劇場版を見れば
100倍(いや、大げさじゃないよ）楽しめると思います。

映画は映像の美しさのクオリティが高い！
音楽の使い方も最高。
そこに声優さんたちの演技のうまさが加わって
原作漫画では出せない絶妙の間合いを作っていて
めちゃくちゃ感情が揺さぶられてしまいました。

煉獄さん、勇気を与える良い事いっぱい言ってました。
エンドロールで席を立つひとは一人もおらず
すべての人が映画の余韻に浸っていたようです。
でもって、エンドロールでLiSAが歌う『炎』で
私はまた泣いてしもた〜(笑)

テレビアニメ版最終話のその後の物語が描かれる。
「テレビ版を観てなくても楽しめる」と聞いたが、
観てると観てないとでは雲泥の差があるでしょ。。
僕はテレビ版観てて良かったと思いました。

なかなか面白かったが、世間で騒がれている程とは思えなかった。
日本で興行収入１位？
そこまでのものかなぁ？

疾走する蒸気機関車は画面に映える。
リアルな「音」もイイ。
アニメーションは丁寧で綺麗。
躍動感のある動きを描いている。
名言も多く、声優陣は頑張ってるなと思った。

泣けるとの噂だったが、そんなに心は動かされなかった。
主要キャラが死んで泣ける作品は数あるし、
煉獄さんは感情移入するだけの馴染みはなかった。
（テレビ版終盤でちょこっと出たくらい）

見ごたえは十分。
ストーリー、音、作画、音楽、台詞、どれも１級品だ。
楽しめる事は間違いない。
ただ、僕が期待しすぎたか？

８５点　

原作コミックも テレビシリーズも見ておられない状態で
この劇場版を御覧になる方々もおられるようですので、
そういった方の為に 事前に知っておくと良いポイントを書いておきます。

＜　これまでの あらすじ　＞
時は大正時代。竈門 炭治郎（かまど たんじろう）は、
鬼の始祖である鬼舞辻󠄀無惨（きぶつじ むざん）によって、母や兄弟たちを惨殺されます。
唯一生き残った妹の禰豆子（ねずこ）は、鬼にされてしまったのですが、
人間の心を失わず、人間を食べようとはしませんでした。
炭治郎は、禰豆子を人間に戻す方法を探す為、鬼たちを退治する『鬼殺隊』に入隊します。
そして同期の隊士、破天荒な性格で 猪の頭を被った嘴平伊之助（はしびら いのすけ）、
金髪で 普段は臆病ですが 眠っている時は強い我妻善逸（あがつま ぜんいつ）と出会います。

＜　鬼を退治する方法　＞
鬼を倒す方法は２つだけです。
１つは太陽の光を浴びせること、
もう１つは 鬼殺隊が使用する日輪刀で首を刎ねること。

＜　炭治郎の特技　＞
炭治郎は犬のように鼻が良いので、臭いで相手の隙を見付けて倒します。

＜　鬼殺隊について　＞
鬼殺隊は 多くの隊士たちと、それをまとめる最強の隊士である『柱』たち、
そして代々 鬼殺隊を率いてきた『お館様』で構成されています。
政府から認められた組織ではないので 帯刀は違法なのですが、
それでも鬼を倒す為に 日輪刀を帯刀しています。
お館様と 現場の隊士たちは、言葉を話す鎹カラス（かすがいからす）で連絡を取り合っています。

＜　鬼について　＞
全ての鬼は、鬼舞辻󠄀無惨によって 人間が鬼にされたものです。
人間の体内に 無惨の血が入ると、鬼になってしまい、人間を食い殺すようになります。
また、鬼たちの中には、血鬼術（けっきじゅつ）という不思議な術を使える鬼もいます。
そして、最強の１２人の鬼たちを十二鬼月と呼び、
その中でも力が劣る６人の鬼は下弦、より強い６人の鬼は上弦と呼びます。

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ちなみに、私は 鬼滅のテレビシリーズは見ていませんが、
予習の為 原作コミックは全巻読破しました。
原作の中で この無限列車編が一番好きで、最も好きなキャラクターも煉獄です。

無限列車に乗り込んだ炭治郎たちは、鬼殺隊「柱」の一人で「炎柱」煉獄杏寿郎と合流する。
列車内に潜んだ鬼と戦うためだ。しかし…
人を喰う鬼を討つ鬼殺隊の剣士・竈門炭治郎と仲間達の活躍を描いたアニメ作品。

鬼の術で眠らされた炭治郎たちは、幸せな夢に落ちていく。
亡き家族と再会する炭治郎の夢が哀切だった…
一方、善逸と伊之助の夢は楽しく可愛らしい！
煉獄さん（なんだかわからんけど、呼び捨てにはできない）の夢は、
彼の家庭事情の一端を垣間見ることが出来た。

後半、強い鬼が登場し、煉獄さんを「鬼にならないか」と猛烈に勧誘する。
勧誘したくなる気持ちはわからんでもない。
でも、この鬼は、煉獄さんのことを「杏寿郎」ってファーストネームで呼ぶ。
慣れ慣れしいわー、モヤッとするわー…
そんな鬼に向けて繰り出す煉獄さんの美技の数々！
炎の呼吸の奥義は最高に美しく、見応えがあった。

出演者全てが好演していたが、頭に被り物をしていて表情が見えない伊之助が素敵だった。
「信じると言われたら、それに応えること以外、考えるな」と仲間を叱咤する。
彼の泣き顔が見えた気がした。

シンプルな内容だが、気持ちのこもった演技と美しい映像で117分間を楽しめた。
鬼の術式展開時に流れる音楽が、トルコの軍隊行進曲のようでエキゾチック…
物語に沿ったエンディング曲も良かった。
煉獄さん以外の「柱」の人たちの出演時間は、ほんの少し。寂しい…