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光 / 井浦新

光 /大森立嗣

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旧作

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解説・ストーリー

「まほろ駅前」シリーズの大森立嗣監督が再び三浦しをんのベストセラー小説を映画化したバイオレンス・ドラマ。幼なじみとの突然の再会で消滅したはずの過去の罪が蘇り、再び暴力と狂気が目覚めていく男の運命を描く。主演は井浦新と瑛太。共演に長谷川京子、橋本マナミ。東京の離島、美浜島。中学生の信之は同級生の美花と付き合っていた。父親から激しい虐待を受けていた小学生の輔は信之を慕い、いつも彼の後をついていた。ある夜、信之は神社の境内で美花が男に犯されている姿を目撃する。激高し、美花を救うために男を殺してしまう信之。その後、島は津波に襲われ、信之の罪も消し去られたかに思われた。25年後、信之は結婚し、一人娘にも恵まれ、穏やかな生活を送っていた。一方、美花は過去を捨て、華やかな芸能界で活躍していたのだったが…。 JAN:4907953210578

作品情報

製作年:

2017年

製作国:

日本

キャスト・スタッフ

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「光」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

「まほろ駅前」シリーズの大森立嗣監督が再び三浦しをんのベストセラー小説を映画化したバイオレンス・ドラマ。幼なじみとの突然の再会で消滅したはずの過去の罪が蘇り、再び暴力と狂気が目覚めていく男の運命を描く。主演は井浦新と瑛太。共演に長谷川京子、橋本マナミ。東京の離島、美浜島。中学生の信之は同級生の美花と付き合っていた。父親から激しい虐待を受けていた小学生の輔は信之を慕い、いつも彼の後をついていた。ある夜、信之は神社の境内で美花が男に犯されている姿を目撃する。激高し、美花を救うために男を殺してしまう信之。その後、島は津波に襲われ、信之の罪も消し去られたかに思われた。25年後、信之は結婚し、一人娘にも恵まれ、穏やかな生活を送っていた。一方、美花は過去を捨て、華やかな芸能界で活躍していたのだったが…。 JAN:4907953210578

「光」 の作品情報

作品情報

製作年:

2017年

製作国:

日本

「光」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

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1〜 5件 / 全15件

これが三浦しをん原作?!・・・BGMが超不快!!

投稿日:2018/05/04 レビュアー:カマンベール

このレビューは気に入りましたか? 13人の会員が気に入ったと投稿しています

気持ちがザワザワする映画 ネタバレ

投稿日:2018/05/28 レビュアー:kazupon

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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観終わってから3日が経ちました。
納得できない部分や、記憶が曖昧になったシーンがあります。
でも、今回ばかりは、もう一度観て確認してみようという気になれないのです。
想像していた以上に、深い闇が物語にあったからです。
思い切り要約してしまえば、離島に暮らす中学生の信之、同級生の美花、信之を兄のように慕う小学生の輔(たすく)の3人の物語です。
序盤においては、ハッキリと語られませんが、輔は父親からの虐待を受けていて、背中には大きな2本の傷痕がありました。
信之と美花は、すでに男女の仲でした。
離島という狭いコミュニティーでは、こういったことは周知の事実だと思うのですが、誰も輔を助けようとはせず、中学生同士の性交を咎める者もいないように見えます。
物語終盤で輔が言うには、信之は輔にとっての守護神だと感じていたようです。
そんな思いもあってか、輔はいつも信之の後をついて歩いていました。
そして、ある日の夜も後をつけて行き、信之が一人の男を殺してしまうのを目撃してしまいます。
輔は誰にも言わず、こっそりと死んだ男の写真を写します。
男に襲われた美花が「たすけて」と言ってるように信之は感じ取り、美花を助けようとした結果です。
しかし、私の目には美花が魔性の女として映りました。
この出来事は、信之、美花、輔の3人だけの秘密で、彼らが背負う重荷になる筈でしたが、島を襲った大津波がすべてを流し去ってくれました。
島民の殆ど(輔を虐待する父親も死体も)が、綺麗さっぱり消えてくれたのです。
3人はその時、高台にいて助かりました。
*    *    *    *    *
25年後。3人は島を離れて暮らしています。
信之(井浦新)は公務員で、妻の南海子(橋本マナミ)と娘の椿との三人暮らしです。
輔(瑛太)は、信之と同じ町に住み、溶接工として働いていますが、信之とは連絡を取っていません。
しかし、驚くことに信之の妻・南海子は、時々、輔の汚いアパートを訪れていました。
そして、南海子が輔のアパートにいた時に、娘の椿が変質者にいたずらされてしまいます。
さらに(観客は死んだと思っていた)輔の父、洋一が現れます。
輔に金を無心し、断ろうとすると昔のように暴力を振るうのです。
大人になった今、輔は体も力も洋一をはるかに凌いでいて、その気になれば洋一を倒すことができるのにやられっ放しです。
それほど、子供時代の恐怖の体験は、長期にわたって人間を支配してしまうのでしょう。
洋一は、どういう訳か島での事件を知っていて、信之を強請ろうと持ち掛けます。
しかし、求めに応じない信之よりも、現在は女優として成功している美花を脅迫することになりました。
これをきっかけに、過去の忌まわしい出来事が再び信之と美花を結び付けて行くのでした。
*    *    *    *    *
最悪の展開と結末に気持ちが滅入ります。
すべての元凶は、あの島の生活にありました。
美花の生い立ちについては分からないので何とも言えないのですが、少なくとも男心を迷わせる魔性めいたものを持っていたと思います。
そんな美花に無条件に溺れて行ったのは信之の問題。
しかし、幼い輔を父親からの暴力から救えなかったのは、島の人々(大人)の無関心、見て見ぬ振りです。
子供時代に絶望を知ってしまった輔は、ずっと自身の運命に抗うことさえ諦めてしまったのでしょうか。
信之が輔をどう思っていたのかは定かではないけれど、少なくとも輔は信之を守護神と思って来ました。
タイトルの「光」とは、いったい何を指すのでしょうか。
劇中、私が見た光は、島に津波が来る前の月明りでした。
それは、海上に白い光の道を作っていました。
また、ラストの画面に映し出された―多分、輔が埋められている場所―に咲いた椿の木が、光に包まれて行くところでした。
三浦しをんさんの作品としては、異色なこの物語。
人間の「心の闇」「業」「暴力性」をどう受け止めて、その気持ちをどう処理してよいのか分かりません。
ラスト、信之の帰宅を喜ぶ娘の椿の姿も、どう捉えたらよいのでしょう?
ただ長いだけの文章で申し訳ありません。

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この世界に暴力は、ある。 ネタバレ

投稿日:2019/05/05 レビュアー:ポッシュ(卒業)

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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(重要なネタバレあり)

この作品では、様々な暴力が描かれている。

主な登場人物は島で暮らす3人。中学生の信之と美花、そして年下の輔(たすく)。
美花は、大人の男に性の対象とされる。
恋人の美花がレイプされたと思った信之は、相手の男を殺す。
輔は父親から日常的に虐待されている。
そして、島を襲う津波。自然災害も人の生活を破壊する一種の暴力と言えるかもしれない。

25年後のパートでは
信之の幼い娘が変質者にいたずらされる。
輔の父親は、今も輔を暴力で支配している。
信之と美花の過去の罪を知っている輔が、2人をゆする・・・。


信之は人を殺したことに対して、愛する者を守るため当然、と言いきる男。
島にいた頃、執拗にまとわりついてきた、あの卑屈な輔、大嫌いな輔が、
再び自分の前に現れ、美花を窮地に陥れようとしている。
信之の中で、何かが目覚める。
女優として華々しく活躍している美花、自分の手の届かない所に行ってしまった美花を
信之は今も想い続けている。
彼には妻子がいるが、その存在は「過去を葬った自分が生きていくため」に、
世間に対するアリバイのように形を整えた、ほんの慰みに過ぎない。
自分が生きる「よすが」たる美花から、SOSを受け取った信之は、
彼女を助けるため再び立ち上がる・・・。

表層的に描かれている事は、陳腐な痴情のもつれ話、関わりたくもない事件、
見聞きするのも不快な人間模様かもしれない。拒絶反応を示すレビューが多いのも頷ける。
ただ、一つひとつの出来事に目を凝らし、登場人物たちの心情を慮ってみると、
彼らを突き放すことが出来なくなる。
彼らの弱さや苦悩、醜悪な心の有りようが、自分の内にもある気がして泣きたくなる。

信之は、殺人という大罪を、「愛ゆえ」と正当化する。
(これは原作あとがきで、三浦しをん氏も述べられている)
若気の至りでは済まされない罪だから、「愛」という美しい大義を掲げて帳尻を合わせ、
「生涯、彼女を愛し続ける」という枷(かせ)を自らにはめて生きているように思える。
だから、最後に美花から拒絶され「死んで」とまで言われたのに、家庭に戻っていく信之の
その絶望の深さに、打ちのめされてしまう。
並のフィクションであれば、ここは、もう死んで終わりでしょう。
でも、この物語は、なお、生きよ、と言う。このラストの腹のくくり方に圧倒された。
自分自身は、ここまでの重荷を負って生きている訳ではないが(苦笑)、
でも、生きていくって、なんやかやと大変な訳で。
果たすべき務めだとか、世間体だとか、或いは愛だとか、
そんな「言い訳」を自分自身に言い聞かせて生きているかもしれない、と言う気もする。

輔という人物にも、心惹かれる。演じる瑛太が上手い!
父親から暴力を受け続け、周りは誰も助けてくれない。そんな中、一時期ではあるが
慰めてくれたのが信之だった。映画では詳しく描かれていないが、信之と輔は遠縁にあたり、
輔の母親が出て行った後、輔は信之の家に引き取られていた時期があった。
その時の記憶が、ずっと輔の中にある。信之を「守護神」と信じ慕っている。
25年後の再会で、忌み嫌われても信之と接触できるのが嬉しくて仕方ないといった様子が、いじらしい。
島での暮らしが、輔をああいう人間にしてしまったのだと思う。
原作では、島民の大部分が、辿っていけば親類縁者に繋がる・・・という記述があり、
島全体が大きな家族のような、閉鎖的コミュニティだったことが伺われる。
家庭内の暴力は隠蔽されやすい。身内のこと、言ってもしょうがない、と生ぬるく見逃されるのだろう。
あの父親でなかったら、誰かが真剣に輔の身を案じ助けてくれていたら、
彼は別の人生を歩めたかもしれない。

この世界に暴力は、ある。
我が身を、身近な誰かを、突然、思いがけず襲ってくる暴力が、ある。
信之の娘が受けた暴力も許しがたいものだ。でも「何事もなかったフリをして忘れる」として
フェイドアウトしてしまった事に、納得している自分がいる。
性暴力は巷にあふれ、その被害者の多くは泣き寝入りしていると思う。
恐ろしいが、それが現実だと思う。
輔のような被虐待児も(おそらく)大勢いる。児童相談所の虐待ケースは年々増加している。
この世界に暴力は、ある。

そんな世界でも、生きていかなきゃいけない。
生きていく上で、何か、目指す場所、頼りにしたい一条の「光」を、誰もが求めているんじゃないだろうか。
作中に登場する、海を照らす月光には、そんな淡く微かな「希望」が映し出されていたように思う。
それが具体的に何なのかは分からない。
ただの幻かもしれない。
そんな事を考えさせられた。
自分にとっての「光」は何なんだろう・・・。

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無駄無駄無駄

投稿日:2018/07/13 レビュアー:だいこんさん

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見終わって暗い気持ちになりました

投稿日:2019/05/01 レビュアー:スヌーピー

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ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:15件

これが三浦しをん原作?!・・・BGMが超不快!!

投稿日

2018/05/04

レビュアー

カマンベール

気持ちがザワザワする映画

投稿日

2018/05/28

レビュアー

kazupon

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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観終わってから3日が経ちました。
納得できない部分や、記憶が曖昧になったシーンがあります。
でも、今回ばかりは、もう一度観て確認してみようという気になれないのです。
想像していた以上に、深い闇が物語にあったからです。
思い切り要約してしまえば、離島に暮らす中学生の信之、同級生の美花、信之を兄のように慕う小学生の輔(たすく)の3人の物語です。
序盤においては、ハッキリと語られませんが、輔は父親からの虐待を受けていて、背中には大きな2本の傷痕がありました。
信之と美花は、すでに男女の仲でした。
離島という狭いコミュニティーでは、こういったことは周知の事実だと思うのですが、誰も輔を助けようとはせず、中学生同士の性交を咎める者もいないように見えます。
物語終盤で輔が言うには、信之は輔にとっての守護神だと感じていたようです。
そんな思いもあってか、輔はいつも信之の後をついて歩いていました。
そして、ある日の夜も後をつけて行き、信之が一人の男を殺してしまうのを目撃してしまいます。
輔は誰にも言わず、こっそりと死んだ男の写真を写します。
男に襲われた美花が「たすけて」と言ってるように信之は感じ取り、美花を助けようとした結果です。
しかし、私の目には美花が魔性の女として映りました。
この出来事は、信之、美花、輔の3人だけの秘密で、彼らが背負う重荷になる筈でしたが、島を襲った大津波がすべてを流し去ってくれました。
島民の殆ど(輔を虐待する父親も死体も)が、綺麗さっぱり消えてくれたのです。
3人はその時、高台にいて助かりました。
*    *    *    *    *
25年後。3人は島を離れて暮らしています。
信之(井浦新)は公務員で、妻の南海子(橋本マナミ)と娘の椿との三人暮らしです。
輔(瑛太)は、信之と同じ町に住み、溶接工として働いていますが、信之とは連絡を取っていません。
しかし、驚くことに信之の妻・南海子は、時々、輔の汚いアパートを訪れていました。
そして、南海子が輔のアパートにいた時に、娘の椿が変質者にいたずらされてしまいます。
さらに(観客は死んだと思っていた)輔の父、洋一が現れます。
輔に金を無心し、断ろうとすると昔のように暴力を振るうのです。
大人になった今、輔は体も力も洋一をはるかに凌いでいて、その気になれば洋一を倒すことができるのにやられっ放しです。
それほど、子供時代の恐怖の体験は、長期にわたって人間を支配してしまうのでしょう。
洋一は、どういう訳か島での事件を知っていて、信之を強請ろうと持ち掛けます。
しかし、求めに応じない信之よりも、現在は女優として成功している美花を脅迫することになりました。
これをきっかけに、過去の忌まわしい出来事が再び信之と美花を結び付けて行くのでした。
*    *    *    *    *
最悪の展開と結末に気持ちが滅入ります。
すべての元凶は、あの島の生活にありました。
美花の生い立ちについては分からないので何とも言えないのですが、少なくとも男心を迷わせる魔性めいたものを持っていたと思います。
そんな美花に無条件に溺れて行ったのは信之の問題。
しかし、幼い輔を父親からの暴力から救えなかったのは、島の人々(大人)の無関心、見て見ぬ振りです。
子供時代に絶望を知ってしまった輔は、ずっと自身の運命に抗うことさえ諦めてしまったのでしょうか。
信之が輔をどう思っていたのかは定かではないけれど、少なくとも輔は信之を守護神と思って来ました。
タイトルの「光」とは、いったい何を指すのでしょうか。
劇中、私が見た光は、島に津波が来る前の月明りでした。
それは、海上に白い光の道を作っていました。
また、ラストの画面に映し出された―多分、輔が埋められている場所―に咲いた椿の木が、光に包まれて行くところでした。
三浦しをんさんの作品としては、異色なこの物語。
人間の「心の闇」「業」「暴力性」をどう受け止めて、その気持ちをどう処理してよいのか分かりません。
ラスト、信之の帰宅を喜ぶ娘の椿の姿も、どう捉えたらよいのでしょう?
ただ長いだけの文章で申し訳ありません。

この世界に暴力は、ある。

投稿日

2019/05/05

レビュアー

ポッシュ(卒業)

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(重要なネタバレあり)

この作品では、様々な暴力が描かれている。

主な登場人物は島で暮らす3人。中学生の信之と美花、そして年下の輔(たすく)。
美花は、大人の男に性の対象とされる。
恋人の美花がレイプされたと思った信之は、相手の男を殺す。
輔は父親から日常的に虐待されている。
そして、島を襲う津波。自然災害も人の生活を破壊する一種の暴力と言えるかもしれない。

25年後のパートでは
信之の幼い娘が変質者にいたずらされる。
輔の父親は、今も輔を暴力で支配している。
信之と美花の過去の罪を知っている輔が、2人をゆする・・・。


信之は人を殺したことに対して、愛する者を守るため当然、と言いきる男。
島にいた頃、執拗にまとわりついてきた、あの卑屈な輔、大嫌いな輔が、
再び自分の前に現れ、美花を窮地に陥れようとしている。
信之の中で、何かが目覚める。
女優として華々しく活躍している美花、自分の手の届かない所に行ってしまった美花を
信之は今も想い続けている。
彼には妻子がいるが、その存在は「過去を葬った自分が生きていくため」に、
世間に対するアリバイのように形を整えた、ほんの慰みに過ぎない。
自分が生きる「よすが」たる美花から、SOSを受け取った信之は、
彼女を助けるため再び立ち上がる・・・。

表層的に描かれている事は、陳腐な痴情のもつれ話、関わりたくもない事件、
見聞きするのも不快な人間模様かもしれない。拒絶反応を示すレビューが多いのも頷ける。
ただ、一つひとつの出来事に目を凝らし、登場人物たちの心情を慮ってみると、
彼らを突き放すことが出来なくなる。
彼らの弱さや苦悩、醜悪な心の有りようが、自分の内にもある気がして泣きたくなる。

信之は、殺人という大罪を、「愛ゆえ」と正当化する。
(これは原作あとがきで、三浦しをん氏も述べられている)
若気の至りでは済まされない罪だから、「愛」という美しい大義を掲げて帳尻を合わせ、
「生涯、彼女を愛し続ける」という枷(かせ)を自らにはめて生きているように思える。
だから、最後に美花から拒絶され「死んで」とまで言われたのに、家庭に戻っていく信之の
その絶望の深さに、打ちのめされてしまう。
並のフィクションであれば、ここは、もう死んで終わりでしょう。
でも、この物語は、なお、生きよ、と言う。このラストの腹のくくり方に圧倒された。
自分自身は、ここまでの重荷を負って生きている訳ではないが(苦笑)、
でも、生きていくって、なんやかやと大変な訳で。
果たすべき務めだとか、世間体だとか、或いは愛だとか、
そんな「言い訳」を自分自身に言い聞かせて生きているかもしれない、と言う気もする。

輔という人物にも、心惹かれる。演じる瑛太が上手い!
父親から暴力を受け続け、周りは誰も助けてくれない。そんな中、一時期ではあるが
慰めてくれたのが信之だった。映画では詳しく描かれていないが、信之と輔は遠縁にあたり、
輔の母親が出て行った後、輔は信之の家に引き取られていた時期があった。
その時の記憶が、ずっと輔の中にある。信之を「守護神」と信じ慕っている。
25年後の再会で、忌み嫌われても信之と接触できるのが嬉しくて仕方ないといった様子が、いじらしい。
島での暮らしが、輔をああいう人間にしてしまったのだと思う。
原作では、島民の大部分が、辿っていけば親類縁者に繋がる・・・という記述があり、
島全体が大きな家族のような、閉鎖的コミュニティだったことが伺われる。
家庭内の暴力は隠蔽されやすい。身内のこと、言ってもしょうがない、と生ぬるく見逃されるのだろう。
あの父親でなかったら、誰かが真剣に輔の身を案じ助けてくれていたら、
彼は別の人生を歩めたかもしれない。

この世界に暴力は、ある。
我が身を、身近な誰かを、突然、思いがけず襲ってくる暴力が、ある。
信之の娘が受けた暴力も許しがたいものだ。でも「何事もなかったフリをして忘れる」として
フェイドアウトしてしまった事に、納得している自分がいる。
性暴力は巷にあふれ、その被害者の多くは泣き寝入りしていると思う。
恐ろしいが、それが現実だと思う。
輔のような被虐待児も(おそらく)大勢いる。児童相談所の虐待ケースは年々増加している。
この世界に暴力は、ある。

そんな世界でも、生きていかなきゃいけない。
生きていく上で、何か、目指す場所、頼りにしたい一条の「光」を、誰もが求めているんじゃないだろうか。
作中に登場する、海を照らす月光には、そんな淡く微かな「希望」が映し出されていたように思う。
それが具体的に何なのかは分からない。
ただの幻かもしれない。
そんな事を考えさせられた。
自分にとっての「光」は何なんだろう・・・。

無駄無駄無駄

投稿日

2018/07/13

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だいこんさん

見終わって暗い気持ちになりました

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2019/05/01

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