かぐや姫の物語 / 朝倉あき
かぐや姫の物語
/高畑勲
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全体の平均評価点: (5点満点)
(57)
解説・ストーリー
「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」の巨匠・高畑勲監督が、日本最古の物語文学『竹取物語』を、アニメーションの地平を切り開くべく野心的な映像表現を駆使して描き出す長編ファンタジー・アニメーション。声の出演は朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子。竹林にやって来た翁は、光る不思議な竹に気づき、近づくと小さな女の子が現われた。女の子を連れ帰った翁は、媼とともに自分たちの子として大切に育てる。女の子は捨丸ら村の子どもたちと元気に遊び回り、すくすくと成長。翁は娘を立派な女性に育てようと、都に移り住み、教育することに。そして美しく成長した娘は、かぐや姫と名付けられる。やがて姫の美しさを聞きつけ、5人の求婚者が現われるが…。 [ジブリがいっぱいCOLLECTION]
「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」の巨匠・高畑勲監督が、日本最古の物語文学『竹取物語』を、アニメーションの地平を切り開くべく野心的な映像表現を駆使して描き出す長編ファンタジー・アニメーション。声の出演は朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子。竹林にやって来た翁は、光る不思議な竹に気づき、近づくと小さな女の子が現われた。女の子を連れ帰った翁は、媼とともに自分たちの子として大切に育てる。女の子は捨丸ら村の子どもたちと元気に遊び回り、すくすくと成長。翁は娘を立派な女性に育てようと、都に移り住み、教育することに。そして美しく成長した娘は、かぐや姫と名付けられる。やがて姫の美しさを聞きつけ、5人の求婚者が現われるが…。 [ジブリがいっぱいCOLLECTION]
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「かぐや姫の物語」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」の巨匠・高畑勲監督が、日本最古の物語文学『竹取物語』を、アニメーションの地平を切り開くべく野心的な映像表現を駆使して描き出す長編ファンタジー・アニメーション。声の出演は朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子。竹林にやって来た翁は、光る不思議な竹に気づき、近づくと小さな女の子が現われた。女の子を連れ帰った翁は、媼とともに自分たちの子として大切に育てる。女の子は捨丸ら村の子どもたちと元気に遊び回り、すくすくと成長。翁は娘を立派な女性に育てようと、都に移り住み、教育することに。そして美しく成長した娘は、かぐや姫と名付けられる。やがて姫の美しさを聞きつけ、5人の求婚者が現われるが…。 [ジブリがいっぱいCOLLECTION]
「かぐや姫の物語」 の作品情報
「かぐや姫の物語」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
かぐや姫の物語の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
137分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VWDG8208 |
2014年12月17日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
1,167枚
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3人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
【Blu-ray】かぐや姫の物語の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
137分 |
日本語・英語 |
1:リニアPCM/ステレオ/日本語 2:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語/(ロスレス)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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VWBG8208 |
2014年12月17日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
500枚
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1人
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5人
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1:リニアPCM/ステレオ/日本語
2:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語/(ロスレス)
かぐや姫の物語の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
137分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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VWDG8208 |
2014年12月17日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
1,167枚
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3人
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
【Blu-ray】かぐや姫の物語の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
137分 |
日本語・英語 |
1:リニアPCM/ステレオ/日本語 2:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語/(ロスレス)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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VWBG8208 |
2014年12月17日
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1位登録者: |
2位登録者: |
500枚
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1人
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5人
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1:リニアPCM/ステレオ/日本語
2:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語/(ロスレス)
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ユーザーレビュー:57件
生まれて来た楽しさ
日本最古の物語といわれる「竹取物語」を題材に、「罪を犯したために、この地に下ろされた」とされてるかぐや姫の犯した罪、そして、罰とは何かを描き出します。
誰でも知っている物語は、そんなに斬新な解釈で語られ直しているわけではないように思いました。
そもそも、どうしてかぐや姫は、何故人間界に落とされたのでしょうか?
かぐや姫は月で罪をおかし罰としてこの世に使わされて来たたのですが、そのことはあまり強調はされていません。
羽衣の女が涙を見せた時に、かぐや姫が羽衣の女に地上の話を聞き出してしまいます。だから、地上に行ってみたくなります。
とすると、地上の話を聞きだしてしまったことが罪でしょうか?
そこで、月の父は、地上に行くことを許すのですが、竹の中に金銀を入れて、それを贈り物とします。
山奥でつつましく暮らしていた翁が、竹筒に小さな姫を拾ったことから人生を狂わせていく過程の方が罪のように思えました。
かぐや姫と仲睦まじく暮らしていれば良いものを、欲に目がくらみます。
捨丸や村の子供たちと遊ぶ無邪気でおてんばな少女は、高貴な姫君となります。
翁の罪や捨丸の罪など、この世に存在するあらゆる人間の罪が浮き彫りになっていきます。
むしろ、この作品は生まれてきた楽しさを感じさせてくれる物語だと思いました。
背景と、キャラクターを一枚の絵が動くような画は、力強く、幼子の愛らしさや、登場人物の心を雄弁に映し出し、葛藤を荒々しく描き、演出の力を感じます。
タッチやテンポを自在に変えながら、感情を描ききるアニメーション表現の豊かさが素晴らしいです。
このレビューは気に入りましたか?
29人の会員が気に入ったと投稿しています
かぐや姫の物語
投稿日:2014/11/13
レビュアー:片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
水彩画のような独特なタッチの映画で、冒頭、翁がかぐや姫を見つけるところから、かぐや姫のその豊かな表情に圧倒されます。そして成長が早くて、どんどんと成長していくその姿の可愛いこと。「たけのこ〜」と近所の少年たちにからかわれながら山を駆け野を走る。そこで猪に襲われたとこを救ってもらった捨丸兄ちゃんとの出会い。
そして幸せな幼い時代は過ぎていって、山の生活から都で「高貴な姫」として育てられることになる。
ここからかぐや姫の試練の日々が描かれていきます。そこで描かれる「かぐや姫の罪と罰」。そしてかぐや姫の正体がわかってからの流れ。
絶世の美女だとかぐや姫の噂が広まり、高貴な身分の5人の男性から求婚され結婚したくないがために無理難題を押し付ける。その結果、5人全員が不幸になり最後の1人は……。
ここで姫が背負う罪。自分のせいで他人を不幸にしてしまう。また自分のことばかりで翁の幸せも考えていなかったということ。また、盗みで捕まった捨丸を見捨ててしまったという事もあったのだと思います。
そしてとうとう帝からも求婚されて本気で「ここにいたくない」と思ってしまったことにより、彼らを呼び寄せてしまう。
十五夜までのリミットのなか、最後の願いとして故郷の山に向かったかぐや姫。そこで出会う成長した捨丸。
ここの飛翔シーンも素晴らしかったです。ここのシーンは夢か現実かわからない描かれ方でしたが、最初は「捨丸、簡単に不倫か」とも思いましたが。意識を取り戻した捨丸の様子から見ると、おそらく夢であって夢では自分の願望が叶っているけど、現実はまた違うものとしてあるということだと思いました。
かぐや姫が宴の席から逃げだして故郷の山へ駆けて捨丸一家がいなくなってしまったことを気づくシーンも夢か現実かわからない演出がなされていました。
そしてラストのかぐや姫と育ての親とのくだり。ここも久石譲さんの音楽の効果も相まって、ちょっと泣きそうになってヤバかったです。
効果音の使い方なんかも抜群でどうやって演出しているのか知りたくなりました。
この映画でよかったところは平安時代の百姓の暮らしだったり貴族の着物動きだったりがとても細かく描かれていて、捨丸の家族や主人公が絹を織ったり椀を作ったりする描写も素晴らしかったです。
基本映画全体がネガティブな展開で、グッドとバッドが繰り返されるエンタメの王道ではないため。かつてのジブリ作品のような冒険活劇でもなく、主人公が悩み苦しみ泣き続ける重たい映画でしたが、繊細な映画で。
最後にかぐや姫が言う台詞「この世は汚れてなんかいない! みんな彩りに満ちていた」。あれだけ辛い悲しい目に遭いながらもこのような台詞を言えるということ。
この世は辛いこともたくさんあるけれど、生きていく価値のある喜びのある彩りに満ちた場所なんだという事を教えてくれた映画でした。日本に生まれてよかったと確認できる素晴らしいアニメーションでした。
このレビューは気に入りましたか?
22人の会員が気に入ったと投稿しています
「竹取物語」を普遍的作品に仕上げている
まず映像に関して、毛筆で描かれているような柔らかなタッチの輪郭。
焦点をきっちり合わせて、他はぼかしたような(省略した)水彩画を想わせる色彩。
CGの技術力を競うかごときのアニメ制作の時代の流れに挑戦するかのようです。
内容的には「竹取物語」を忠実に再現しながら、生きる事の意味、命の本質を高らかに描き切っていると思います。
かぐや姫の幼い頃のシーンは、何の不安も迷いも無い自由で幸せに満ちた時が流れています。
それは私達の幼い頃と同じ。
都に出てからのかぐや姫は、自分の希とは違う生き方を強いられます。
これもまた、私達が大人になって行く過程で経験する事。
かぐや姫の初恋の相手である捨丸、彼の送る人生のリアルさ。
私達の初恋もまた実ることなく、切なく美しい思い出として残るものでしょう。
自分の願い通りの生き方が出来ている人が、世界に何人いるでしょうか。
大抵は自分の希が10あれば、その内の1つか2つ叶えば、それで満足するしかないのではないかと思います。
それはまるで生きているご褒美のように、稀に訪れる「幸せだ」と思える瞬間を支えとして・・・。
そう、この作品は私自身の物語であり、あなた自身の物語です。
「竹取物語」という最古のお話を、時代を超えた普遍性を持つ作品に結実させた監督の力を想います。
私の映画を観る目のレベルでは、作品の完成度の高さにおいて文句なしです。
見事だと思います。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
繊細なストーリーだけに退屈だったりもする。(,, ゚Д゚)
投稿日:2014/12/09
レビュアー:MOMO
誰もが知っている「竹取物語」のお話に恋愛要素を加えつつ、
細かい部分を補って、じっくり丁寧に描いた作品です。
おおまかなストーリーしか知らなかった人には
新鮮な驚きがあることと思います。(*´∀`*)/
ただ、素晴らしい作品であることは認めますが、
おもしろいかと言われると少し物足りない気がしました。
恋愛部分もとってつけたような感じだったし、
良くも悪くもストーリーは「竹取物語」に過ぎないので
オリジナルでは描かれていなかった
機微にまで気を配れる人でないと退屈に感じそうです。
また、水墨画のような朴訥としたタッチで描かれた
アニメーションと言えば聞こえはいいのですが、
ただのラフ画のようにしか見えない場面もありました。
もちろん、膨大な手間暇をかけて作られたことは
流れるように動く映像から伝わってくるので
手抜き感は全くありませんが、
そういった演出を使っている作品が他に無いわけでもなく、
『斬新』とまでは思えませんでした。
でも、この作品を『後世に残したい』と思う人は
確実にいるだろうし、そういう人から見たら
『なんで、この作品の素晴らしさを分からないんだ!』と
怒られちゃいそう。(^_^;
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
人生一回りした人が見ると面白い映画。
他のレビュアーの方が、人生の終焉に見る映画、と評していて、
まさに!と思った。
こどもが見ても楽しめる。
でも、親の手から離れ、自分の足で人生を歩き、つまづき、どん底に落ちてもうダメだとあきらめた日、
それでも這い上がって小さなしあわせをつかんだときのつかの間の喜び、人が寄ってきたり、離れて行ったり、
自分ではいかんにもしがたい現実にぶつかったり。
でこぼこみちを歩いてきた大人が見ると、すごく胸に迫るものがある映画だと思う。
じいさんばあさんが、竹から姫を授かり、1日1日姫が成長していくさまは、本当に良く描けていて、
あれは実際に子育てしたことのあるひとじゃないと描けない細かい描写がなされている。
一見絵が雑なようでいて、いや、なかなか、人の動きや自然の動きの微妙なニュアンスを表現するのが
すごくうまい。故に、大人の終焉に見る映画なのだろう。
こどもには当たり前に見える風景も、残りいくらかの人生かを感じ始める年になると、当たり前の風景も
風の匂いも鳥の声も、まるで違って聞こえてくる。
正しいこととはなにか。
人によかれと思ってしたことが、された側の人間にとってはとても邪魔だったりよくない結果になってしまったり
というのは、生きていると往々にぶつかる。
じいさんが、よかれと思って必死にしていること。
かぐやが、よかれと思ってやったこと。
それらは無情にも、された相手に不幸をもたらす。
そのことに気づくのがかぐや。気づかず、どんどん突き進むのがじいさん。
それを俯瞰で眺めているのがばあさん。
養老さんのことばで、自分と距離をおけるひとは、自殺することがない、という言葉を思い出した。
自分と自分の距離が近すぎると、人間は見えるものも見えなくなる。
それはひとにも害を及ぼすし、自分にも害を及ぼす。
なんだか、ただの昔話でしょ
って感じで見出したのに、色々自分の人生に重なる部分も多く、教訓になるというか、
意表をつかれて、深く深く考え込んでしまう結果となった。
いい映画。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
生まれて来た楽しさ
投稿日
2014/12/16
レビュアー
ミルクチョコ
日本最古の物語といわれる「竹取物語」を題材に、「罪を犯したために、この地に下ろされた」とされてるかぐや姫の犯した罪、そして、罰とは何かを描き出します。
誰でも知っている物語は、そんなに斬新な解釈で語られ直しているわけではないように思いました。
そもそも、どうしてかぐや姫は、何故人間界に落とされたのでしょうか?
かぐや姫は月で罪をおかし罰としてこの世に使わされて来たたのですが、そのことはあまり強調はされていません。
羽衣の女が涙を見せた時に、かぐや姫が羽衣の女に地上の話を聞き出してしまいます。だから、地上に行ってみたくなります。
とすると、地上の話を聞きだしてしまったことが罪でしょうか?
そこで、月の父は、地上に行くことを許すのですが、竹の中に金銀を入れて、それを贈り物とします。
山奥でつつましく暮らしていた翁が、竹筒に小さな姫を拾ったことから人生を狂わせていく過程の方が罪のように思えました。
かぐや姫と仲睦まじく暮らしていれば良いものを、欲に目がくらみます。
捨丸や村の子供たちと遊ぶ無邪気でおてんばな少女は、高貴な姫君となります。
翁の罪や捨丸の罪など、この世に存在するあらゆる人間の罪が浮き彫りになっていきます。
むしろ、この作品は生まれてきた楽しさを感じさせてくれる物語だと思いました。
背景と、キャラクターを一枚の絵が動くような画は、力強く、幼子の愛らしさや、登場人物の心を雄弁に映し出し、葛藤を荒々しく描き、演出の力を感じます。
タッチやテンポを自在に変えながら、感情を描ききるアニメーション表現の豊かさが素晴らしいです。
かぐや姫の物語
投稿日
2014/11/13
レビュアー
片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
水彩画のような独特なタッチの映画で、冒頭、翁がかぐや姫を見つけるところから、かぐや姫のその豊かな表情に圧倒されます。そして成長が早くて、どんどんと成長していくその姿の可愛いこと。「たけのこ〜」と近所の少年たちにからかわれながら山を駆け野を走る。そこで猪に襲われたとこを救ってもらった捨丸兄ちゃんとの出会い。
そして幸せな幼い時代は過ぎていって、山の生活から都で「高貴な姫」として育てられることになる。
ここからかぐや姫の試練の日々が描かれていきます。そこで描かれる「かぐや姫の罪と罰」。そしてかぐや姫の正体がわかってからの流れ。
絶世の美女だとかぐや姫の噂が広まり、高貴な身分の5人の男性から求婚され結婚したくないがために無理難題を押し付ける。その結果、5人全員が不幸になり最後の1人は……。
ここで姫が背負う罪。自分のせいで他人を不幸にしてしまう。また自分のことばかりで翁の幸せも考えていなかったということ。また、盗みで捕まった捨丸を見捨ててしまったという事もあったのだと思います。
そしてとうとう帝からも求婚されて本気で「ここにいたくない」と思ってしまったことにより、彼らを呼び寄せてしまう。
十五夜までのリミットのなか、最後の願いとして故郷の山に向かったかぐや姫。そこで出会う成長した捨丸。
ここの飛翔シーンも素晴らしかったです。ここのシーンは夢か現実かわからない描かれ方でしたが、最初は「捨丸、簡単に不倫か」とも思いましたが。意識を取り戻した捨丸の様子から見ると、おそらく夢であって夢では自分の願望が叶っているけど、現実はまた違うものとしてあるということだと思いました。
かぐや姫が宴の席から逃げだして故郷の山へ駆けて捨丸一家がいなくなってしまったことを気づくシーンも夢か現実かわからない演出がなされていました。
そしてラストのかぐや姫と育ての親とのくだり。ここも久石譲さんの音楽の効果も相まって、ちょっと泣きそうになってヤバかったです。
効果音の使い方なんかも抜群でどうやって演出しているのか知りたくなりました。
この映画でよかったところは平安時代の百姓の暮らしだったり貴族の着物動きだったりがとても細かく描かれていて、捨丸の家族や主人公が絹を織ったり椀を作ったりする描写も素晴らしかったです。
基本映画全体がネガティブな展開で、グッドとバッドが繰り返されるエンタメの王道ではないため。かつてのジブリ作品のような冒険活劇でもなく、主人公が悩み苦しみ泣き続ける重たい映画でしたが、繊細な映画で。
最後にかぐや姫が言う台詞「この世は汚れてなんかいない! みんな彩りに満ちていた」。あれだけ辛い悲しい目に遭いながらもこのような台詞を言えるということ。
この世は辛いこともたくさんあるけれど、生きていく価値のある喜びのある彩りに満ちた場所なんだという事を教えてくれた映画でした。日本に生まれてよかったと確認できる素晴らしいアニメーションでした。
「竹取物語」を普遍的作品に仕上げている
投稿日
2014/12/12
レビュアー
海の雫
まず映像に関して、毛筆で描かれているような柔らかなタッチの輪郭。
焦点をきっちり合わせて、他はぼかしたような(省略した)水彩画を想わせる色彩。
CGの技術力を競うかごときのアニメ制作の時代の流れに挑戦するかのようです。
内容的には「竹取物語」を忠実に再現しながら、生きる事の意味、命の本質を高らかに描き切っていると思います。
かぐや姫の幼い頃のシーンは、何の不安も迷いも無い自由で幸せに満ちた時が流れています。
それは私達の幼い頃と同じ。
都に出てからのかぐや姫は、自分の希とは違う生き方を強いられます。
これもまた、私達が大人になって行く過程で経験する事。
かぐや姫の初恋の相手である捨丸、彼の送る人生のリアルさ。
私達の初恋もまた実ることなく、切なく美しい思い出として残るものでしょう。
自分の願い通りの生き方が出来ている人が、世界に何人いるでしょうか。
大抵は自分の希が10あれば、その内の1つか2つ叶えば、それで満足するしかないのではないかと思います。
それはまるで生きているご褒美のように、稀に訪れる「幸せだ」と思える瞬間を支えとして・・・。
そう、この作品は私自身の物語であり、あなた自身の物語です。
「竹取物語」という最古のお話を、時代を超えた普遍性を持つ作品に結実させた監督の力を想います。
私の映画を観る目のレベルでは、作品の完成度の高さにおいて文句なしです。
見事だと思います。
繊細なストーリーだけに退屈だったりもする。(,, ゚Д゚)
投稿日
2014/12/09
レビュアー
MOMO
誰もが知っている「竹取物語」のお話に恋愛要素を加えつつ、
細かい部分を補って、じっくり丁寧に描いた作品です。
おおまかなストーリーしか知らなかった人には
新鮮な驚きがあることと思います。(*´∀`*)/
ただ、素晴らしい作品であることは認めますが、
おもしろいかと言われると少し物足りない気がしました。
恋愛部分もとってつけたような感じだったし、
良くも悪くもストーリーは「竹取物語」に過ぎないので
オリジナルでは描かれていなかった
機微にまで気を配れる人でないと退屈に感じそうです。
また、水墨画のような朴訥としたタッチで描かれた
アニメーションと言えば聞こえはいいのですが、
ただのラフ画のようにしか見えない場面もありました。
もちろん、膨大な手間暇をかけて作られたことは
流れるように動く映像から伝わってくるので
手抜き感は全くありませんが、
そういった演出を使っている作品が他に無いわけでもなく、
『斬新』とまでは思えませんでした。
でも、この作品を『後世に残したい』と思う人は
確実にいるだろうし、そういう人から見たら
『なんで、この作品の素晴らしさを分からないんだ!』と
怒られちゃいそう。(^_^;
人生一回りした人が見ると面白い映画。
投稿日
2015/04/20
レビュアー
真
他のレビュアーの方が、人生の終焉に見る映画、と評していて、
まさに!と思った。
こどもが見ても楽しめる。
でも、親の手から離れ、自分の足で人生を歩き、つまづき、どん底に落ちてもうダメだとあきらめた日、
それでも這い上がって小さなしあわせをつかんだときのつかの間の喜び、人が寄ってきたり、離れて行ったり、
自分ではいかんにもしがたい現実にぶつかったり。
でこぼこみちを歩いてきた大人が見ると、すごく胸に迫るものがある映画だと思う。
じいさんばあさんが、竹から姫を授かり、1日1日姫が成長していくさまは、本当に良く描けていて、
あれは実際に子育てしたことのあるひとじゃないと描けない細かい描写がなされている。
一見絵が雑なようでいて、いや、なかなか、人の動きや自然の動きの微妙なニュアンスを表現するのが
すごくうまい。故に、大人の終焉に見る映画なのだろう。
こどもには当たり前に見える風景も、残りいくらかの人生かを感じ始める年になると、当たり前の風景も
風の匂いも鳥の声も、まるで違って聞こえてくる。
正しいこととはなにか。
人によかれと思ってしたことが、された側の人間にとってはとても邪魔だったりよくない結果になってしまったり
というのは、生きていると往々にぶつかる。
じいさんが、よかれと思って必死にしていること。
かぐやが、よかれと思ってやったこと。
それらは無情にも、された相手に不幸をもたらす。
そのことに気づくのがかぐや。気づかず、どんどん突き進むのがじいさん。
それを俯瞰で眺めているのがばあさん。
養老さんのことばで、自分と距離をおけるひとは、自殺することがない、という言葉を思い出した。
自分と自分の距離が近すぎると、人間は見えるものも見えなくなる。
それはひとにも害を及ぼすし、自分にも害を及ぼす。
なんだか、ただの昔話でしょ
って感じで見出したのに、色々自分の人生に重なる部分も多く、教訓になるというか、
意表をつかれて、深く深く考え込んでしまう結果となった。
いい映画。
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