沈まぬ太陽の画像・ジャケット写真

沈まぬ太陽 / 渡辺謙

沈まぬ太陽 /若松節朗

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DVD

旧作

お届け率:100%

解説・ストーリー

人気作家・山崎豊子の同名ベストセラー小説を、主演の渡辺謙はじめ豪華キャスト陣で映画化した社会派ヒューマン・ドラマ。腐敗した巨大組織の中で不条理にも翻弄されていく一人の男が、一企業人としての矜持と不屈の精神で立ち向かっていく姿を壮大なスケールで描き出す。監督は「ホワイトアウト」の若松節朗。国民航空の労働組合委員長を務める恩地元。職場環境の改善を会社側へ訴えていた彼はやがて、あからさまな懲罰人事で海外赴任を命じられる。それでも恩地は自らの信念を曲げることなく、任地での職務を全うしていく。一方、組合員として共に闘った同期の行天四郎は会社側に寝返り、エリートコースを歩んでいくのだったが…。

作品情報

製作年:

2009年

製作国:

日本

キャスト・スタッフ

DVD

旧作

お届け率:100%

ジャンル :

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「沈まぬ太陽」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

人気作家・山崎豊子の同名ベストセラー小説を、主演の渡辺謙はじめ豪華キャスト陣で映画化した社会派ヒューマン・ドラマ。腐敗した巨大組織の中で不条理にも翻弄されていく一人の男が、一企業人としての矜持と不屈の精神で立ち向かっていく姿を壮大なスケールで描き出す。監督は「ホワイトアウト」の若松節朗。国民航空の労働組合委員長を務める恩地元。職場環境の改善を会社側へ訴えていた彼はやがて、あからさまな懲罰人事で海外赴任を命じられる。それでも恩地は自らの信念を曲げることなく、任地での職務を全うしていく。一方、組合員として共に闘った同期の行天四郎は会社側に寝返り、エリートコースを歩んでいくのだったが…。

「沈まぬ太陽」 の作品情報

作品情報

製作年:

2009年

製作国:

日本

「沈まぬ太陽」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!

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洋画・邦画

35,500
タイトル以上

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国内・海外ドラマ

5,400
タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

210,000
タイトル以上

CD

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タイトル以上

※2022年2月 現在のタイトル数

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1〜 5件 / 全136件

企業ドラマであるが 人間ドラマでもある ネタバレ

投稿日:2010/04/30 レビュアー:ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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公開当時は、日航の再建問題で、連日マスコミで賑わっていたこともあって、何とタイムリーな、なんて思いながらの鑑賞でした。

映画の冒頭は、恩地(渡辺謙)がナイロビで、猟をしているシーンです。彼に向かって来る象を撃ち落としているのですが、これは何を意味するのでしょうか?彼はまだ若くて、会社人間であることよりも、もっと自分の力を信じて、巨大企業と戦っていくことを意味しているのかもしれません。

国民航空の社員恩地は、組合で労働条件の改善を求めて奔走し、勝利するものの、会社の報復人事で、10年もの間パキスタンや、アフリカなど日本からの航路すらない僻地を転々とさせられることになります。

10年にも及ぶ左遷の日々から、晴れて本社復帰を果たすのですが、御巣鷹山のジャンボ機墜落事故で、遺族係として補償交渉の矢面に立たされることになります。
企業の管理体制の問題から生まれた大惨事と、個人の失意が絡み、見ていて辛かったです。
誠心誠意の対応をする恩地と、かつては、同士だった三浦友和演じる行天は手段を選ばず、組織の頂点を目指す人間との対比が面白かったです。行天を責めることは簡単だけれども、そうならざるを得なかった会社の仕組み。
自分の思いを通すことがどんなに辛いことか?

ラストシーンで恩地は再びナイロビに赴くのですが、アフリカの地平線は無限に雄大で、自然は悠々と横たわり、人間の小ささを教えてくれます。
広々とした平原で暮らす野生動物たちの前では、人間はいかにちっぽけな存在で、そして人間は感情でしか表現できないことを物語っています。それでも、会社人間として懸命に生きる様が未来への希望となっていることが救いでした。

このレビューは気に入りましたか? 28人の会員が気に入ったと投稿しています

「ハコもの映画」という感想を抱いて、映画館を出ました。 ネタバレ

投稿日:2010/03/30 レビュアー:ロキュータス

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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レビュー一番目で恐縮ですが、否定的なレビューです。

渡辺謙は好きだし、三浦友和、香川照之もそう。 実に豪華キャスト。
原作は読んでませんが、映像化の多い山崎豊子原作で、久々の休憩つきの大作映画。 
映画館へは期待して観に行きました。
勝手にお名前を出して恐縮ですが、よふかしさんの「拷問の3時間」というコメントがあったので、それに抗うように、むしろ意識して好意的に観ようとしたつもりです。
しかし、途中でぼくもこれは拷問だと感じながら観ることとなってしまいました。

最初にがっくりきたのは、飛行機でした。  題材が題材だけに航空会社の協力が得られなかったのにせよ、あまりにも安っぽいCGで興ざめしてしまいました。
そして大事故直前の飛行機内の描写。 ジャンボ機の機内とはとても思えない。
飛行機の描写がしょぼい航空機会社のドラマだなーという思いを引きずってしまいました。

イラン、ケニア・アメリカでロケが行われているが、どうにもドメスティックな、内向きのドラマに感じました。
現地の人たちが出演しているが、外国人出演者たちが「異邦人」で終わっていて、たとえば『 大地の子 』で感じたような、日本人が現地人にとって「異邦人」である苦労があまり伝わって来ませんでした。
イラン、ケニアに飛ばされたというだけで「左遷」なのは明白、子どもとのからみで日本語学校がないというセリフだけで苦労は伝わるだろう、ということでしょうか?
そして現地での大杉漣との絆は後々の展開で重要になってくるのに、渡辺謙との関係性がどうも希薄に感じてしまったのです。

結局、日本国内の社内の描写、会議室などが主になってくるのですが、これが実に冗長、紋切り型でつまらない。  
FAX一本の通知が会社の冷淡さを示しているのでしょうが、そのショックよりも、前のシーンがつまらないので、「説明的」という印象が強かった。

休憩直前、品川徹演じる龍崎(瀬島隆三氏を思わせるキャラ)や石坂浩二の登場で少しおもしろくなりかけますが、しばらくするとまたつまらなくなってくる。

三浦友和は好演していると思いますが、それでも彼の演じる行天というキャラクターが悪役として今ひとつ魅力がない。 『白い巨塔』の財前は傲慢だが有能な医師で、彼には「医師としての矜持」がある。
しかし友を裏切り、出世していく、この行天の「矜持」は何か。

渡辺謙演じる恩地も主役のキャラクターとしてどうなのか?
誠実かもしれないが、それだけで企業人、組織人はやっていけるのか?
「有能さ」「人望の高さ」を感じない。 

女たちもそう。  夫についていく妻の鈴木京香、疑問を抱きながらも愛人として行天についていく松雪泰子も、古風で、それが当時の女性だったのかもしれないが、ステレオタイプではないでしょうか。

どうにもつまらない会社のつまらない争いごとに感じてしかたがない。

モデルとなった日本航空を傾けさせた大きな理由の一つは、採算のとれる見込みのない地方空港に周航させる「ハコもの」政治だと思われます。
この『沈まぬ太陽』を観て、ぼくは皮肉にも、豪華キャストと巨額の制作費のわりに中身のない「ハコもの映画」だとの感想を抱いて、映画館を後にしました。

昨年度日本アカデミー賞( これもぼくにとっては残念な存在だ )の作品賞ならびに主演男優賞受賞作品ですが、ぼくはとても「残念な映画」と感じた作品でした。

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C+  テクニックに走る稚拙な演出が耐えられない

投稿日:2010/12/12 レビュアー:かづしげ

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あの長編小説をよくぞここまでまとめたと称賛したい

投稿日:2010/07/07 レビュアー:飛べない魔女

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原作のダイジェストと日航機事故 ネタバレ

投稿日:2010/03/31 レビュアー:よふかし

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 途中休憩(インターミッション)というのは、それだけでワクワクするものです。しかし、ほぼ満員の劇場で『沈まぬ太陽』を観たときには、たいへんなことになっていました。題材から中高年層が多いせいでしょうか、休憩中にトイレに人が殺到して、10分間では戻れない人が続出。売店にも長蛇列ができて、後半が始まっても「ホットドックはまだか!」といった怒声が場内に響いたりして、いつまでもざわざわ……な感じ。
 ロキュータスさんがご紹介くださっているように、この作品を観た後「拷問の三時間」と書いたのですが、ちゃちなCGや狭い室内シーンの多用が生む安っぽさ、面白みのない演技(とくに三浦友和)などすべてにおいて失笑を禁じえませんでした。
 たぶんいろいろな事情から、空港というものをきちんとカメラに収めることが全くできていないうえ(それはかなり重大な欠点です)、主人公の渡辺謙がロクな仕事をしているようには見えず、カラチだのテヘランだのだったか、せっかくの海外ロケもほとんど意味がないように思えます。
 ケニアのサファリのシーンにしても、野生動物? を遠巻きにして歩く渡辺謙の捉えかたはあまりにも観光ビデオふうで、たとえば『ホワイトハンター・ブラックハート』など思い出すと、大作ふうであってもこういうところに予算と日程をかけられない台所事情が透けて見えてしまいます。
 原作も読んでいますが、この映画のシンプルで大時代的でベタなキャラクターは原作に由来するものでしょう。原作も毀誉褒貶ありますが、僕はそれほど臭みを感じませんでした。それが映画になると、どうしてこうなってしまうのか。

 僕がもっともこの映画の問題点と思うのは、脚本です。
 それは一言で言うと、この映画は原作のダイジェストであるからです。長大な原作のすべての要素を、一通り映像化しています。当然、あわただしく説明不足になります。とくに終盤の政治がらみの話(会長室篇)は分かりにくいでしょう。そのまま映画にしても、観客はついてこないと思われたのか、石坂浩二と品川徹の靖国神社の大鳥居近くでの会談などの珍妙な場面でなんとか引っ張ろうとしています。
 原作は時系列で描かれていますが、映画は順序を大きくいじっています。これも観客の退屈を呼ばないことと、原作のすべての要素を紹介するという、相反する命題の両立が図られています。その意味で、ひじょうに苦労した脚本という感じはしましたが、そこで僕が問題と感じた事柄が出きてしまいました。

 この映画は、日航機事故の映画になった、ということです(原作はそこまでではないと思います)。

 これはある意味で、正しい選択だったと思います。映画が小難しく地味な労働問題や政治問題で退屈を呼びそうになると、時間をいったりきたりして、日航機事故の話にしてしまう。遺書が読みあげられたり、体育館に並ぶ棺の列を描写したりして、涙を誘うのです。主人公・恩地の境遇やライバル行天の野心と、事故はどう結びつくのかといえば、実は曖昧です。また、野生生物を狩る恩地の行為と、彼の内面はどのように関連してドラマを生んでいるのかもさっぱり分かりません。
 映画は原作をダイジェストすることに手いっぱいで、何も表現できていないのですが、しかし、映画は巧妙に時制を行き来して日航機事故を常に取り込むことで、何かを見たような気にさせてしまう。
 映画の作り手からすると、がんばったということは言えるかもしれません。しかし、僕はこのような形であの事故を扱うことに、大きな戸惑いを禁じえません。15点。

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1〜 5件 / 全136件

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:136件

企業ドラマであるが 人間ドラマでもある

投稿日

2010/04/30

レビュアー

ミルクチョコ

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公開当時は、日航の再建問題で、連日マスコミで賑わっていたこともあって、何とタイムリーな、なんて思いながらの鑑賞でした。

映画の冒頭は、恩地(渡辺謙)がナイロビで、猟をしているシーンです。彼に向かって来る象を撃ち落としているのですが、これは何を意味するのでしょうか?彼はまだ若くて、会社人間であることよりも、もっと自分の力を信じて、巨大企業と戦っていくことを意味しているのかもしれません。

国民航空の社員恩地は、組合で労働条件の改善を求めて奔走し、勝利するものの、会社の報復人事で、10年もの間パキスタンや、アフリカなど日本からの航路すらない僻地を転々とさせられることになります。

10年にも及ぶ左遷の日々から、晴れて本社復帰を果たすのですが、御巣鷹山のジャンボ機墜落事故で、遺族係として補償交渉の矢面に立たされることになります。
企業の管理体制の問題から生まれた大惨事と、個人の失意が絡み、見ていて辛かったです。
誠心誠意の対応をする恩地と、かつては、同士だった三浦友和演じる行天は手段を選ばず、組織の頂点を目指す人間との対比が面白かったです。行天を責めることは簡単だけれども、そうならざるを得なかった会社の仕組み。
自分の思いを通すことがどんなに辛いことか?

ラストシーンで恩地は再びナイロビに赴くのですが、アフリカの地平線は無限に雄大で、自然は悠々と横たわり、人間の小ささを教えてくれます。
広々とした平原で暮らす野生動物たちの前では、人間はいかにちっぽけな存在で、そして人間は感情でしか表現できないことを物語っています。それでも、会社人間として懸命に生きる様が未来への希望となっていることが救いでした。

「ハコもの映画」という感想を抱いて、映画館を出ました。

投稿日

2010/03/30

レビュアー

ロキュータス

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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レビュー一番目で恐縮ですが、否定的なレビューです。

渡辺謙は好きだし、三浦友和、香川照之もそう。 実に豪華キャスト。
原作は読んでませんが、映像化の多い山崎豊子原作で、久々の休憩つきの大作映画。 
映画館へは期待して観に行きました。
勝手にお名前を出して恐縮ですが、よふかしさんの「拷問の3時間」というコメントがあったので、それに抗うように、むしろ意識して好意的に観ようとしたつもりです。
しかし、途中でぼくもこれは拷問だと感じながら観ることとなってしまいました。

最初にがっくりきたのは、飛行機でした。  題材が題材だけに航空会社の協力が得られなかったのにせよ、あまりにも安っぽいCGで興ざめしてしまいました。
そして大事故直前の飛行機内の描写。 ジャンボ機の機内とはとても思えない。
飛行機の描写がしょぼい航空機会社のドラマだなーという思いを引きずってしまいました。

イラン、ケニア・アメリカでロケが行われているが、どうにもドメスティックな、内向きのドラマに感じました。
現地の人たちが出演しているが、外国人出演者たちが「異邦人」で終わっていて、たとえば『 大地の子 』で感じたような、日本人が現地人にとって「異邦人」である苦労があまり伝わって来ませんでした。
イラン、ケニアに飛ばされたというだけで「左遷」なのは明白、子どもとのからみで日本語学校がないというセリフだけで苦労は伝わるだろう、ということでしょうか?
そして現地での大杉漣との絆は後々の展開で重要になってくるのに、渡辺謙との関係性がどうも希薄に感じてしまったのです。

結局、日本国内の社内の描写、会議室などが主になってくるのですが、これが実に冗長、紋切り型でつまらない。  
FAX一本の通知が会社の冷淡さを示しているのでしょうが、そのショックよりも、前のシーンがつまらないので、「説明的」という印象が強かった。

休憩直前、品川徹演じる龍崎(瀬島隆三氏を思わせるキャラ)や石坂浩二の登場で少しおもしろくなりかけますが、しばらくするとまたつまらなくなってくる。

三浦友和は好演していると思いますが、それでも彼の演じる行天というキャラクターが悪役として今ひとつ魅力がない。 『白い巨塔』の財前は傲慢だが有能な医師で、彼には「医師としての矜持」がある。
しかし友を裏切り、出世していく、この行天の「矜持」は何か。

渡辺謙演じる恩地も主役のキャラクターとしてどうなのか?
誠実かもしれないが、それだけで企業人、組織人はやっていけるのか?
「有能さ」「人望の高さ」を感じない。 

女たちもそう。  夫についていく妻の鈴木京香、疑問を抱きながらも愛人として行天についていく松雪泰子も、古風で、それが当時の女性だったのかもしれないが、ステレオタイプではないでしょうか。

どうにもつまらない会社のつまらない争いごとに感じてしかたがない。

モデルとなった日本航空を傾けさせた大きな理由の一つは、採算のとれる見込みのない地方空港に周航させる「ハコもの」政治だと思われます。
この『沈まぬ太陽』を観て、ぼくは皮肉にも、豪華キャストと巨額の制作費のわりに中身のない「ハコもの映画」だとの感想を抱いて、映画館を後にしました。

昨年度日本アカデミー賞( これもぼくにとっては残念な存在だ )の作品賞ならびに主演男優賞受賞作品ですが、ぼくはとても「残念な映画」と感じた作品でした。

C+  テクニックに走る稚拙な演出が耐えられない

投稿日

2010/12/12

レビュアー

かづしげ

あの長編小説をよくぞここまでまとめたと称賛したい

投稿日

2010/07/07

レビュアー

飛べない魔女

原作のダイジェストと日航機事故

投稿日

2010/03/31

レビュアー

よふかし

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 途中休憩(インターミッション)というのは、それだけでワクワクするものです。しかし、ほぼ満員の劇場で『沈まぬ太陽』を観たときには、たいへんなことになっていました。題材から中高年層が多いせいでしょうか、休憩中にトイレに人が殺到して、10分間では戻れない人が続出。売店にも長蛇列ができて、後半が始まっても「ホットドックはまだか!」といった怒声が場内に響いたりして、いつまでもざわざわ……な感じ。
 ロキュータスさんがご紹介くださっているように、この作品を観た後「拷問の三時間」と書いたのですが、ちゃちなCGや狭い室内シーンの多用が生む安っぽさ、面白みのない演技(とくに三浦友和)などすべてにおいて失笑を禁じえませんでした。
 たぶんいろいろな事情から、空港というものをきちんとカメラに収めることが全くできていないうえ(それはかなり重大な欠点です)、主人公の渡辺謙がロクな仕事をしているようには見えず、カラチだのテヘランだのだったか、せっかくの海外ロケもほとんど意味がないように思えます。
 ケニアのサファリのシーンにしても、野生動物? を遠巻きにして歩く渡辺謙の捉えかたはあまりにも観光ビデオふうで、たとえば『ホワイトハンター・ブラックハート』など思い出すと、大作ふうであってもこういうところに予算と日程をかけられない台所事情が透けて見えてしまいます。
 原作も読んでいますが、この映画のシンプルで大時代的でベタなキャラクターは原作に由来するものでしょう。原作も毀誉褒貶ありますが、僕はそれほど臭みを感じませんでした。それが映画になると、どうしてこうなってしまうのか。

 僕がもっともこの映画の問題点と思うのは、脚本です。
 それは一言で言うと、この映画は原作のダイジェストであるからです。長大な原作のすべての要素を、一通り映像化しています。当然、あわただしく説明不足になります。とくに終盤の政治がらみの話(会長室篇)は分かりにくいでしょう。そのまま映画にしても、観客はついてこないと思われたのか、石坂浩二と品川徹の靖国神社の大鳥居近くでの会談などの珍妙な場面でなんとか引っ張ろうとしています。
 原作は時系列で描かれていますが、映画は順序を大きくいじっています。これも観客の退屈を呼ばないことと、原作のすべての要素を紹介するという、相反する命題の両立が図られています。その意味で、ひじょうに苦労した脚本という感じはしましたが、そこで僕が問題と感じた事柄が出きてしまいました。

 この映画は、日航機事故の映画になった、ということです(原作はそこまでではないと思います)。

 これはある意味で、正しい選択だったと思います。映画が小難しく地味な労働問題や政治問題で退屈を呼びそうになると、時間をいったりきたりして、日航機事故の話にしてしまう。遺書が読みあげられたり、体育館に並ぶ棺の列を描写したりして、涙を誘うのです。主人公・恩地の境遇やライバル行天の野心と、事故はどう結びつくのかといえば、実は曖昧です。また、野生生物を狩る恩地の行為と、彼の内面はどのように関連してドラマを生んでいるのかもさっぱり分かりません。
 映画は原作をダイジェストすることに手いっぱいで、何も表現できていないのですが、しかし、映画は巧妙に時制を行き来して日航機事故を常に取り込むことで、何かを見たような気にさせてしまう。
 映画の作り手からすると、がんばったということは言えるかもしれません。しかし、僕はこのような形であの事故を扱うことに、大きな戸惑いを禁じえません。15点。

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