サタデー・ナイト・ライブ　ベスト・オブ・ジョン・ベルーシ

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今から30年ほど前の放送ですから、どっかんどっかんウケるようなものではありません。でもどこか懐かしいコメディーショーの王道です。
たぶん、ひょうきん族とか吉本新喜劇とかをたま〜に観たときの感動でしょうね。あの頃、自分ってこうだったよなぁ〜とか思い出す・・・。
コントの面白さというよりは、昔、アメリカにいたことのある人なら、デリカテッセンやダイナーの雰囲気がとにかくうれしいでしょう。

僕はジョンベルーシの大ファンなので以前にVHS版のを購入したことがあるのですが、それももう20年近く前のことで、テープは紛失してしまっていました。DVD版が今回出てとにもかくにも懐かしさから借りました。おそらく、これは人に勧めるものではないかもしれません。僕にとって、僕と同じような人生の人にとってはとにかくうれしい内容です。

本家サタデーナイトライブはアメリカのNBCで1975年から今も続いている超長寿番組で、エディマーフィー、マイクマイヤーズなどの大物エンターティナーを多数輩出しています。ご存知のようにブルースブラザーズバンドはこの番組から生まれたものです。ジョンベルーシは残念ながら1982年に33歳の若さでなくなっています。このDVDの終盤のコント「怒りをもって振り返らない」では皮肉にもベルーシ以外の出演者全員が先に死んで、老人になったベルーシがみんなの墓参りに訪れるという内容で、逆にみんなを残して真っ先に死んだベルーシは超一流のギャグをかましたようにも思えます。

ブルースブラザースの相方、ダンエイクロイドはプライベートでも大の親友だったそうで、彼が亡くなったことについて「これは戦争なんだ、隣で友達が撃たれても悲しんでいる暇はない。すぐに立ち直って撃ち返さなきゃいけないんだ。」というコメントを出したそうです。本当の友人だからこそ言える言葉かもしれません。

ブルース・ブラザースが大変面白かったので主演のジョン・ベルーシの作品を
探していてこの作品を見つけました。

この作品のコンセプトは
ジョン・ベルーシが渾身の演技による、かなり
お馬鹿さん風で、少々ブラックユーモアぎみの、遊び心一杯の
シチュエーションの連続と言う事になります。

この作品は極端に言えば笑いの連続です。
どちらかと言うとくすくす笑いのほうです。

多分、この作品の評価は真っ二つに別れると思うが私は好きです。

特筆すべきは、彼は物まねがとても上手いです。
エリザベス・テイラーとマーロン・ブランドの物真似は感心しました。

かれは３３才と言う若さで亡くなられましたが、彼の一生でなすべき事を
完成したから亡くなられたと思います。
やり残した仕事等はないと思います。

本編終った後のエキストラでジョン・ベルーシとダン・エイクロイドの
インタビューも興味深かったです。

私はこう言う人を本当のタレントと言うのではないかと思います。

それから、本編の中で、サムライのシーンがありますが、
これは彼が三船敏郎の映画をテレビで観てヒントにしたそうです。
このシーンとても面白いです。

私としてはお馬鹿さん風の笑いの作品を好きな人には推薦したいです。