炎立つ　完全版

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某ＴＶ局が手がけた「地方からみた中央」の大河ドラマ。世間一般的には視聴率がとれず失敗作とされているが、渡辺謙と村上弘明をＷ主演にすえ、高橋克彦の原作を忠実に映像化している。正直、ＤＶＤ化はないだろうと思っていたので、速攻でレンタルしたが、今見ても色あせない素晴らしい出来に、感動を新たにした。昨今のくそつまらない大河なんてやめて、もう一度放送してほしいもんだ。
　奥州藤原氏が題材なだけに、歴史的な背景を知っていれば、よりいっそう楽しく（学校で習ったのと違うやんけー、とつっこみながら）見ることができる。
　ただ、後半になると、原作と微妙に違ってくる（まぁ某ＴＶ局では絶対表現できないだろう）ので、一度原作を読むことをお薦めします。

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男女の愛、友情、そして人間の欲望・・・
平成の現代も、１０００年前も、
いつの時代も変わらない・・・
体を張って現場で戦うのはいつの世も下っ端なのも、変わらない。
中央のトップのお役人達って、口は出すが、自らは動かない・・・
真っ黒の集団が集まって何やら会議、
そんな場面が時折出てくるのには、呆れるやら、笑えるやら・・・（＾＾；

ま〜それにしても女優陣の艶やかなこと！
古手川祐子、鈴木京香、財前直見の美しさ！
ため息が出ます)*^0^*(

「前九年の役」は教科書でも名前が出てくるくらいで、
あまり内容にまでは触れないけれど、
なんとも奥深い出来事でした。
渡辺謙さん演じる藤原経清の最期は涙なしには見れません（；；）

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第5回「陸奥の春」、第6回「陸奥の春」、第7回「経清決断」、第8回「黄海の戦い」

1051年、経清は蝦夷の乙那とともに京で源頼義の陸奥守就任を阻止すべく朝廷工作するがうまくいきません。安倍氏は、軍事拠点である各柵の防備強化を図る。頼義は、ついに国府多賀城へ陸奥守として就任する。すぐにも安倍氏との開戦かと思いきや、安倍氏は計略により、表向き、当主である安倍頼時に息子の安倍貞任が自分の厨川の柵に篭って身内争い状態であることを頼義に示します。身内争いへの参戦は、禁じ手のため、頼義は静観。安倍氏の状況視察に、経清は頼義の息子である義家を長に派遣される。柵に逃げ込んだため、空になった貞任の館に到着した一行。そこで、久しぶりに結有と愛を深める経清。貞任の館では、貞任との不仲のために貞任の妻の流麗が残っていた。その流麗に、貞任が夜這いをかけたことで義家に姿を見られて身内争いの計略が見破らる。しかし、一気に開戦となろうと時、朝廷は重い病気に苦しむ上東門院の祈願のために安倍氏にすべての罪を許す大赦が出され、頼義と安倍氏の講和が成立。1054年、平和になったことで経清と結有ははれて結婚する。1056年、経清と結有の間に子供、のちの清衡が生まれる。頼義は、陸奥守の任期切れ近くになり、国府多賀城から鎮守府胆沢城に移る。頼時は、恭順を最後まで示すため、胆沢城に赴き、宴で接待する。頼義は、小松の柵の廃柵、頼時に何か芸をせよとの無理難題を頼時を命じるが頼時は芸までしてひたすら恭順を示した。頼義は、頼時への挑発を諦め、多賀城に戻る際、貞任を随行させる。しかし、これは頼義の罠だった。夜、頼義の息のかかった藤原説貞が貞任を訪れ、うまく貞任を心配するふりをして貞任を退去させて安倍氏の旗を譲ってもらい、頼義の陣を安倍氏の旗で偽装した説貞の兵が襲う。これにより、貞任が頼義の陣を襲い逃げ去ったということになってしまった。戦いの始まりである。経清と平永衡は、頼義側につくか安倍氏側につくか、家の存続、妻の結有のことと心が迷うが頼義側へ。朝廷からの追討令が、届くとともに頼義は川崎の柵を攻める。永衡は、妻の実家から送られた銀の兜を被って戦いに参加していた。しかし、銀の兜は敵である安倍氏に永衡であると見分けがつくようにしているという疑いを、抱いた頼義は永衡を抹殺する。頼義は経清に前線を任せ国府へ戻る。表向き永衡は切腹となっていたが、明らかなだまし討ちに経清はこれをきっかけに安倍氏に寝返りを決意。まずは、結有たちを安倍氏の実家へ避難させる。そして、経清は軍を率いて密かに手はずをして川崎の柵で安倍軍と合流。1057年、待遇不服していた同じ一族の安倍富忠が頼義側に寝返る。一族の結束を大事としていた安倍氏にとっては衝撃的で頼時自ら兵を率いて富忠を倒そうと出撃。その行軍中、富忠軍は頼時軍を奇襲するが逆に撃退され敗走する。しかし、捕まえた富忠軍の敗残兵を殺さずに生かそうとした瞬間、敗残兵は隙をつき弓を撃ち、頼時に重症負わす。急いで鳥海の柵まで引き返したが頼時は死去。その年の冬、頼義は雪中行軍強行して出撃。安倍軍も川崎の柵より出撃し、両軍激突。黄海の戦いである。疲労と寒さで弱っていた頼義軍は多くの家臣を失い、大敗し、頼義は安倍軍の甲冑を着てなんとか逃げ延びようとする。しかし、経清に見つかる。が、経清のかつての家臣が混じっていたことで頼義を見つけるがかつての家臣のため、武士の情けとして見逃す。頼義は経清からの情けに復讐を誓うのでした。

名シーンは永衡の死です。妻からの愛である銀の兜をきていたがために、だまし討ちされてしまう永衡。その永衡の遺体を抱いて涙する経清。男の友情を感じました。

珍しく面白くない大河でした！
私のワースト１は、常に滝沢さんの義経ですが、そちらは演技がヘタでワーウトですが。。。。
こちらは　役者さん達が良いにもかかわらず、ストーリーが面白くなかった。NHK・脚本がダメだったのかな？？？

奥州藤原氏の盛衰をきちんと描いた数少ない作品ではありますが、
大河としては決して良い出来とは言えないです。
メインは一部の「前九年の役」なので、平安時代の東北地方が
どういう情勢だったのかが分かって面白かったです。
一部の渡辺謙は相変わらずの溌剌さで骨太の役でした。
二部は「後三年の役」の話で、経清の息子の清衡（村上弘明）が
奥州藤原家を起こすまでが描かれています。
若干、この辺りからストーリー性が落ちてきます。
三部は、三代・秀衡が源義経を受け入れて、四代・泰衡になって
頼朝に滅ぼされるまでを描いていますが、三部は最悪です。
折角、渡辺謙主役なのに、脚本が最悪でした。
役者はそれなりに、揃えていたんですがね。
野村宏伸の源義経は最悪でしたが。
二部までで終わっておけば、それなりに評価できたのでしょうが、
三部がすべてを台無しにしてしまっていました。