キリング・フィールド

キリング・フィールドは、単なる映画名のタイトルではなく、実際にその言葉でしか言い表せないような、今もなお存在する痛ましいカンボジアの各所を指しています。
この映画は、つい最近起きた歴史の中の真実を、とても身近に表現しており、平和で戦争を経験した事のない時代に生まれた私にとって、単なる世界史の教科書よりも、深く強く心に突き刺さりました。歴史の真実・戦争の悲惨さを、身近に痛感し、二度とこのような出来事を繰り返してはいけないんだと、個々人が強い意志を持つことが大事だと思います。
この映画は、学校では得られないような知識をリアルに得られるものとして、平和な世界に生きる皆さんにぜひお勧めしたいと思います。
2008年、この戦争でおきた悲劇について当事者の裁判が開かれますが、二度とこの悲劇を繰り返さないためにも、取り繕うことなく、厳重に詳細に、この件が検証されればと思います。
やはり、一番恐ろしいのは、自然災害や事故、病気もそうですが、人間同士の殺戮が、最も無意味で、悲しく、そして犠牲者も数え切れないと感じました。

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この作品は史実を描いたノンフィクション映画ではないということ
主役である記者は実在の人物であり、この取材でピュリツァー賞を獲得し、映画化された為全てが事実の様に思われるが、当時映画業界にのみならず世界中で論争を巻き起こし、多くのレポートや関連著書も多く世に出回った
もう一人の主役、現地のガイドも実在の人物だが二人の関係は作品とは異なり、金銭の関係だけで友情などなく、常に言い争い罵倒し合っていたという話もある
しかし、映画としての迫力や緊迫感は半端ではなく、中国の影、そしてアメリカの参戦により収集のつかなくなったベトナム戦争の事実を踏まえれば強烈な衝撃を体感できる
ちなみに、ガイド役の方は役者ではなく実際に内戦を体験した現地人だそうで、アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞している
映画好きのみならず、全ての人達に観てもらいたい作品である。

この映画は万人に見ていただきたく。
事実を伝えようと、命を張って取材をするジャーナリスト達の姿に感動です。
アカデミー助演男優賞に輝いたＨ・Ｓ・ニョールはむしろ主演に近い迫真の演技。後半の彼の脱走劇は緊迫感がありハラハラ、ドキドキ、そして涙しました。
ラストは感動の渦です。男たちの国境を越えた友情が熱いです。
改めて平和ボケした日本にいることを感謝したくなりますよ。

実体験を元にして作られただけあって緊迫感のある映像。
戦場下における二人の男の友情に胸を打たれました。
カンボジア内戦の混乱と、想像を絶する状態からの生還。
深く心に残る作品でした。後半は涙で目がうるんでしまった。
ガイド役を演じたＨ・Ｓ・ニョール、すばらしい演技でした。
未見の方は、ぜひ一度ご覧下さい。

重要なシーンではことごとく的外れなＢＧＭが流れます。
選曲がまったくいい加減で、自分の車にたまたま１０枚くらいあったＣＤから
「まあこれでいいだろ」って感じでくっつけた。
音楽でここまで映画の価値が下がるのも珍しい。
ないほうがマシです。

物語はそこそこ面白いが、すべてが第３者の視点で描かれるために
クメールルージュの本当の怖さのメカニズム、みたいなものがストレートに伝わってこない。

この映画が言おうとしていることを伝えるためには
デフォルメして余分な部分を省く必要がある。

また当時の知識がないと意味がわからないので、
観る前に「クメールルージュ」でぐぐっておくこと。

説明が大幅に不足で、これだけでは片手落ち。
この映画が存在することそのものは考えるきっかけとして、あるいはジャーナリスティックな意義があるが
もう一度歴史映画として再構成する余地がある。
イデオロギーがどのように失敗するのかについてもっと詳しく知りたいというストレスが残る