スパイ・ゾルゲ / イアン・グレン
スパイ・ゾルゲ
/篠田正浩
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(63)
解説・ストーリー
1930年代、朝日新聞記者の尾崎秀実は赴任先の上海でひとりの男リヒャルト・ゾルゲと出会う。ナチス党員のジャーナリスト、ゾルゲの正体はソ連の諜報員。国土の両側をナチスドイツと日本軍の脅威にさらされていたソ連は、両国の動向に神経を尖らせていた。その後ゾルゲはドイツの新聞“フランクフルター・ツァイトゥンク”紙の特派員として来日、日本のドイツ大使館に深く食い込んでいく。やがて彼は日本に戻っていた尾崎と再会、ゾルゲの語る理想に共鳴した尾崎を協力者に取込み、後に“ゾルゲ諜報団”と呼ばれる一大スパイ組織を着々と作り上げていくのだった…。
1930年代、朝日新聞記者の尾崎秀実は赴任先の上海でひとりの男リヒャルト・ゾルゲと出会う。ナチス党員のジャーナリスト、ゾルゲの正体はソ連の諜報員。国土の両側をナチスドイツと日本軍の脅威にさらされていたソ連は、両国の動向に神経を尖らせていた。その後ゾルゲはドイツの新聞“フランクフルター・ツァイトゥンク”紙の特派員として来日、日本のドイツ大使館に深く食い込んでいく。やがて彼は日本に戻っていた尾崎と再会、ゾルゲの語る理想に共鳴した尾崎を協力者に取込み、後に“ゾルゲ諜報団”と呼ばれる一大スパイ組織を着々と作り上げていくのだった…。
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「スパイ・ゾルゲ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
1930年代、朝日新聞記者の尾崎秀実は赴任先の上海でひとりの男リヒャルト・ゾルゲと出会う。ナチス党員のジャーナリスト、ゾルゲの正体はソ連の諜報員。国土の両側をナチスドイツと日本軍の脅威にさらされていたソ連は、両国の動向に神経を尖らせていた。その後ゾルゲはドイツの新聞“フランクフルター・ツァイトゥンク”紙の特派員として来日、日本のドイツ大使館に深く食い込んでいく。やがて彼は日本に戻っていた尾崎と再会、ゾルゲの語る理想に共鳴した尾崎を協力者に取込み、後に“ゾルゲ諜報団”と呼ばれる一大スパイ組織を着々と作り上げていくのだった…。
「スパイ・ゾルゲ」 の作品情報
「スパイ・ゾルゲ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
スパイ・ゾルゲの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
182分 |
日本語・英語・音声解説用字幕 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 2:DTS/5.1chサラウンド/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/(音声解説)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
AEBR10167 |
2003年11月14日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
|
1人
|
0人
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1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
2:DTS/5.1chサラウンド/日本語
3:ドルビーデジタル/ステレオ/(音声解説)
スパイ・ゾルゲの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
182分 |
日本語・英語・音声解説用字幕 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 2:DTS/5.1chサラウンド/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/(音声解説)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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AEBR10167 |
2003年11月14日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
|
1人
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0人
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ユーザーレビュー:63件
思想云々以前に映画としてツマラン
投稿日:2005/03/29
レビュアー:iuiu
なんとなくレンタルリストに入れておいてあとで削除しようと思っているうちにあっという間に上位に来て、お届け率の関係で手元に届いてしまったらこのデキだったという痛恨の一撃。しかも近所のレンタルショップにいっぱいあった・・・。(DISCASさんでは近所で楽チンにレンタルできる旧作は借りないようにしているので。)
思想がとかイデオロギーがとかいう話はさておいても、映画としてつまんなーい。
しかし、最近の邦画によくある「あ?え?全然聞こえない。なに喋ってんのかサッパリ」ということはなかった。さすがに役者はいいところを使っている。
多分クランクインして最初のほうに撮った部分なのだろうと推測するが、本木雅弘の英語がすげーわざとらしい。「ミナサンミテクダサイ、ボクコンナニエイゴリュウチョウニシャベレマース♪」って感じに目が剥けちゃってる。あとのほうになると自然になっていったのでちょっとホッとしたが。あとせっかく葉月を起用しているのならもっと英語喋らせろ、本木と上川を交代させて上海で中国語喋らせろ、とかいろいろ思った。^^;
ドイツとかロシアのシーンなんか短いんだから、あのくらいドイツ語やロシア語喋らせろ〜。みんなどこででも遠慮なく英語を喋っているもので、ドイツなのかロシアなのかというところが一瞬判断に迷ったりして、映画を楽しむことを阻害する余計な労力を使わせられた。
しかし「おっ」と目を引く演技もないではなかった。
榎木孝明演ずる近衛文麿、出番は決して多くはない。しかし立っているだけで性格までわかりそうな演技はさすがであった。西園寺公一も印象に残った。
しかし岩下志麻はイマイチ。篠田監督は「私の映画に出ているのはウチのヨメではなく女優」というようなことをよく言っているが、榎木孝明の妻に配置するにはちょっとバランスが〜。^^;岩下志麻の演技力や存在感にいまさらケチのつけようもないが、監督の妻でなければ近衛夫人には起用されなかったのではないか?
篠田監督は「これが引退作」と大々的に銘打ってメガホンを取った。評価が散々だからといってもう一度引退作をやり直すことのないよう、象印夫人のCMを見ながら祈った。
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13人の会員が気に入ったと投稿しています
何を描きたいのかサッパリ解らない
事件を描きたいのか? キャラクターを描きたいのか? 共産主義を肯定したいのか? 共産主義を否定したいのか? 昭和初期の情景を描きたいのか? なんだかさっぱりな映画です。それとも僕が頭悪いのでしょうか? 実際に起きたスパイ事件ということは解ります。それなのにサスペンス感が皆無。何故か解らぬうちに逮捕され、気が付けば処刑。何で日本人女性がゾルゲを愛したかもさっぱり。共産主義の崩壊していくさまをニュース映像で見せるあんんて、映画演出を放棄したとしか思えない。しかもジョン・レノンのイマジンをBGMにかけて、ご丁寧に歌詞まで字幕で流す。他の人が創ったメッセージに自分の作品を託してどうするのでしょう? おまけに共産主義者だったゾルゲが偉大とかいっても共産主義が崩壊しているのだから意味ないのでは? 困ったな〜文句しかでない。しかも長い。無意味。外人が喋っているセリフが英語なのもウザイ。ロシア人もドイツ人も、なぜか英語。これって演出放棄しているのでは? ロシア人に英語を話させるくらいなら、いっそゴジラ映画みたいに外人の声は納谷悟郎にするとかのエスプリが欲しかったくらい。戦争も事件も主義も主張も何も感じられませんでした。
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11人の会員が気に入ったと投稿しています
老左翼シンパは消え去るのみ
本作を「年老いた戦後左翼礼賛者による共産主義への郷愁と美化」と断定するのは容易い。が、主人公ゾルゲが13階段へ向かう場面で、今や誰も歌わなくなったインターナショナルがいかにも悲しげに演奏された時、私はそこに(おそらく監督の意志とは全く逆に)強烈な皮肉を感じた。
早稲田大学や朝日・毎日新聞が協力しているだけあって、戦後左翼勢力が故意に流布してきた自虐史観のイメージ通りに、過去の日本は非人間的な軍と官がのさばるだけの暗黒時代として描かれ、対照的にゾルゲをひたすら神格化しようとしている。が、案に相違して力を込めて描けば描くほど、監督の意図とは裏腹にゾルゲの愚かしさを暴き立てる結果になっていく。
監督にとっては悲劇だが、端から見れば滑稽な喜劇でしかないのだ。
本木雅弘の力みかえった無表情(?)など、ほとんどナンセンス・ギャグそのものだし、前半部のラストに描かれる反乱兵の銃殺場面は、グロテスクなコメディのようだ。額のど真ん中を撃ち抜かれながら執拗に喚きまくり、その後で胸を撃たれた途端に即死する…こんなドラキュラみたいな人間が、いったいどこの世界にいるというのだ?
もうこうなるとラストに流れる「イマジン」など、思うように仕上がらなかった苛立ちを何とか誤魔化そうとする必死の弁明…映画はこんなふうになっちゃったけど、ゾルゲの理想は高かったんだい、地球上から国家なんか無くなりゃいいんだい、みんな自由で平等な地球市民になるのが一番なんだ〜いと、半ベソをかきながら駄々をこねている子供の言い訳にしか聞こえない。
年老いた左翼シンパは、結局は幼い精神構造の駄々っ子に還ってしまったのか。
石原東京都知事が試写会で褒めたという不可解な言動も、本作の公開から約半年後の総選挙で共産・社民両党が惨敗した状況も含めて考えると、その本心が推察できるというもの。映画そのものより、スクリーンの向こうに透けて見える舞台裏の方が、よほど面白いのだから。
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10人の会員が気に入ったと投稿しています
日本を代表するスパイ映画
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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世界中を震撼させた国際スパイ、リヒャルト・ゾルゲの主に日本での活動を描いた
作品。1944年11月7日。東京拘置所で処刑されるまでを・・・
まずは私は戦争ものスパイものが大好きである。となれば逆にそれなりにハードル
も高くなるというものだが、観終わった感想は「日本でもこんな作品作れるんだ・・・」
だった。 もちろん、いい意味で。
スパイ・ゾルゲは構想10年だそうだが、大抵、こういう宣伝文句には裏切られること
が多々あるが、スパイ・ゾルゲは納得させられた。
スパイ映画というものにエンターテイメント性を求めてしまう人はこの作品は面白く
ないでしょうね、まったく。英国の映画「エニグマ」も私は大好きなんですが、
同じテイストを感じます。映画を観る時に一番損しちゃうこと、それは紛れもなく
先入観です。
ハリウッド映画にありがちなノンフィクション作品における映画的な誇張がまったく
ない。激動の時代でゾルゲという題材を描いているにも係らず基本は「静」なのだ。
随所に記録映像が流れ、肝心な部分があえて深く入らず流れていく。
確かに最初は物足りなさを少し感じた。が、しかしいつのまにか引き込まれている。
この作品はいたるところから実に多くのことの語りかけてくる・・・
キャストもなかなかでゾルゲを演じる、「イアン・グレン」は演技もさることながら
ゾルゲ自身に風貌までかなり似ている。日本人の俳優も違和感のある人は全く
いなかった。
また、風景はフルCGでかなり製作されているらしい。特に銀座4丁目のCGは見事。
そんなスパイ・ゾルゲだが、ただひとつだけ気に入らないところがあった。
それはエンディング。あのエンディング、はっきりいって不要!最後に流れるメッセー
ジもいまいち。どんなメッセージは流れるかは自分の目で確かめてください。
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
この映画で、英雄ゾルゲ=イマジンに納得できるわけがない
投稿日:2005/01/17
レビュアー:ケチケチ
ゾルゲを世界平和を願った英雄として描くなんて、なんて大胆な映画なんでしょう。いろいろな解釈があるでしょうから、一つの映画としてそれもいいと思いますが、かなり眉に唾して見るべき歴史描写だと思います。
映画はテレビドラマならばまだしも、劇場で上映するような出来だとは思えない仕上がりです。数多くの事柄をつぎ込み3時間もの大作になっていますが、時代遅れな演出と進行のテンポ、役作りなど全く行われていない2.26事件の軍人たち、これみよがしのCGの描写など、ハリウッド作品を見慣れている日本人が同列の物として見るには、あまりにも酷い出来です。
内容的にも、大作と銘打ってこういう歴史叙事詩的な映画を作るのは、日本映画はいい加減に終わるべきじゃないかと思います。映画がゾルゲを英雄として描くことを、頭から否定するものではありませんし、むしろ面白い着眼だと思います。しかし問題はその描き方だと思います。英雄として納得させる描写で人間ゾルゲを描く人間ドラマならそれもいいでしょうし、娯楽に徹してサスペンス仕立てに仕上げるのもいいでしょう。そういった映画的工夫が全く感じられず、単純に日本映画がよくやる歴史叙事詩的なスタイルでゾルゲを英雄として描かれても全く納得できるものではありません。朝日新聞記者尾崎が、スパイ行為と思わずに情報を売るなどという設定は、まったくリアリティーの欠片さえなく、観客を馬鹿にするにもほどがあります。
結局、映画が描くものに何の信憑性も感じられず、日本映画に対する腹立たしさだけが残り、映画の狙いとは全く違う意味で最後のイマジンには虚しさを感じます。これが篠田監督の渾身の力を込めた最後の一作なのかと思うと涙が出ます。5段階評価は、1。
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
思想云々以前に映画としてツマラン
投稿日
2005/03/29
レビュアー
iuiu
なんとなくレンタルリストに入れておいてあとで削除しようと思っているうちにあっという間に上位に来て、お届け率の関係で手元に届いてしまったらこのデキだったという痛恨の一撃。しかも近所のレンタルショップにいっぱいあった・・・。(DISCASさんでは近所で楽チンにレンタルできる旧作は借りないようにしているので。)
思想がとかイデオロギーがとかいう話はさておいても、映画としてつまんなーい。
しかし、最近の邦画によくある「あ?え?全然聞こえない。なに喋ってんのかサッパリ」ということはなかった。さすがに役者はいいところを使っている。
多分クランクインして最初のほうに撮った部分なのだろうと推測するが、本木雅弘の英語がすげーわざとらしい。「ミナサンミテクダサイ、ボクコンナニエイゴリュウチョウニシャベレマース♪」って感じに目が剥けちゃってる。あとのほうになると自然になっていったのでちょっとホッとしたが。あとせっかく葉月を起用しているのならもっと英語喋らせろ、本木と上川を交代させて上海で中国語喋らせろ、とかいろいろ思った。^^;
ドイツとかロシアのシーンなんか短いんだから、あのくらいドイツ語やロシア語喋らせろ〜。みんなどこででも遠慮なく英語を喋っているもので、ドイツなのかロシアなのかというところが一瞬判断に迷ったりして、映画を楽しむことを阻害する余計な労力を使わせられた。
しかし「おっ」と目を引く演技もないではなかった。
榎木孝明演ずる近衛文麿、出番は決して多くはない。しかし立っているだけで性格までわかりそうな演技はさすがであった。西園寺公一も印象に残った。
しかし岩下志麻はイマイチ。篠田監督は「私の映画に出ているのはウチのヨメではなく女優」というようなことをよく言っているが、榎木孝明の妻に配置するにはちょっとバランスが〜。^^;岩下志麻の演技力や存在感にいまさらケチのつけようもないが、監督の妻でなければ近衛夫人には起用されなかったのではないか?
篠田監督は「これが引退作」と大々的に銘打ってメガホンを取った。評価が散々だからといってもう一度引退作をやり直すことのないよう、象印夫人のCMを見ながら祈った。
何を描きたいのかサッパリ解らない
投稿日
2004/06/11
レビュアー
ヒロヤ
事件を描きたいのか? キャラクターを描きたいのか? 共産主義を肯定したいのか? 共産主義を否定したいのか? 昭和初期の情景を描きたいのか? なんだかさっぱりな映画です。それとも僕が頭悪いのでしょうか? 実際に起きたスパイ事件ということは解ります。それなのにサスペンス感が皆無。何故か解らぬうちに逮捕され、気が付けば処刑。何で日本人女性がゾルゲを愛したかもさっぱり。共産主義の崩壊していくさまをニュース映像で見せるあんんて、映画演出を放棄したとしか思えない。しかもジョン・レノンのイマジンをBGMにかけて、ご丁寧に歌詞まで字幕で流す。他の人が創ったメッセージに自分の作品を託してどうするのでしょう? おまけに共産主義者だったゾルゲが偉大とかいっても共産主義が崩壊しているのだから意味ないのでは? 困ったな〜文句しかでない。しかも長い。無意味。外人が喋っているセリフが英語なのもウザイ。ロシア人もドイツ人も、なぜか英語。これって演出放棄しているのでは? ロシア人に英語を話させるくらいなら、いっそゴジラ映画みたいに外人の声は納谷悟郎にするとかのエスプリが欲しかったくらい。戦争も事件も主義も主張も何も感じられませんでした。
老左翼シンパは消え去るのみ
投稿日
2006/08/19
レビュアー
ロートルマニア
本作を「年老いた戦後左翼礼賛者による共産主義への郷愁と美化」と断定するのは容易い。が、主人公ゾルゲが13階段へ向かう場面で、今や誰も歌わなくなったインターナショナルがいかにも悲しげに演奏された時、私はそこに(おそらく監督の意志とは全く逆に)強烈な皮肉を感じた。
早稲田大学や朝日・毎日新聞が協力しているだけあって、戦後左翼勢力が故意に流布してきた自虐史観のイメージ通りに、過去の日本は非人間的な軍と官がのさばるだけの暗黒時代として描かれ、対照的にゾルゲをひたすら神格化しようとしている。が、案に相違して力を込めて描けば描くほど、監督の意図とは裏腹にゾルゲの愚かしさを暴き立てる結果になっていく。
監督にとっては悲劇だが、端から見れば滑稽な喜劇でしかないのだ。
本木雅弘の力みかえった無表情(?)など、ほとんどナンセンス・ギャグそのものだし、前半部のラストに描かれる反乱兵の銃殺場面は、グロテスクなコメディのようだ。額のど真ん中を撃ち抜かれながら執拗に喚きまくり、その後で胸を撃たれた途端に即死する…こんなドラキュラみたいな人間が、いったいどこの世界にいるというのだ?
もうこうなるとラストに流れる「イマジン」など、思うように仕上がらなかった苛立ちを何とか誤魔化そうとする必死の弁明…映画はこんなふうになっちゃったけど、ゾルゲの理想は高かったんだい、地球上から国家なんか無くなりゃいいんだい、みんな自由で平等な地球市民になるのが一番なんだ〜いと、半ベソをかきながら駄々をこねている子供の言い訳にしか聞こえない。
年老いた左翼シンパは、結局は幼い精神構造の駄々っ子に還ってしまったのか。
石原東京都知事が試写会で褒めたという不可解な言動も、本作の公開から約半年後の総選挙で共産・社民両党が惨敗した状況も含めて考えると、その本心が推察できるというもの。映画そのものより、スクリーンの向こうに透けて見える舞台裏の方が、よほど面白いのだから。
日本を代表するスパイ映画
投稿日
2007/06/03
レビュアー
MonPetit
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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世界中を震撼させた国際スパイ、リヒャルト・ゾルゲの主に日本での活動を描いた
作品。1944年11月7日。東京拘置所で処刑されるまでを・・・
まずは私は戦争ものスパイものが大好きである。となれば逆にそれなりにハードル
も高くなるというものだが、観終わった感想は「日本でもこんな作品作れるんだ・・・」
だった。 もちろん、いい意味で。
スパイ・ゾルゲは構想10年だそうだが、大抵、こういう宣伝文句には裏切られること
が多々あるが、スパイ・ゾルゲは納得させられた。
スパイ映画というものにエンターテイメント性を求めてしまう人はこの作品は面白く
ないでしょうね、まったく。英国の映画「エニグマ」も私は大好きなんですが、
同じテイストを感じます。映画を観る時に一番損しちゃうこと、それは紛れもなく
先入観です。
ハリウッド映画にありがちなノンフィクション作品における映画的な誇張がまったく
ない。激動の時代でゾルゲという題材を描いているにも係らず基本は「静」なのだ。
随所に記録映像が流れ、肝心な部分があえて深く入らず流れていく。
確かに最初は物足りなさを少し感じた。が、しかしいつのまにか引き込まれている。
この作品はいたるところから実に多くのことの語りかけてくる・・・
キャストもなかなかでゾルゲを演じる、「イアン・グレン」は演技もさることながら
ゾルゲ自身に風貌までかなり似ている。日本人の俳優も違和感のある人は全く
いなかった。
また、風景はフルCGでかなり製作されているらしい。特に銀座4丁目のCGは見事。
そんなスパイ・ゾルゲだが、ただひとつだけ気に入らないところがあった。
それはエンディング。あのエンディング、はっきりいって不要!最後に流れるメッセー
ジもいまいち。どんなメッセージは流れるかは自分の目で確かめてください。
この映画で、英雄ゾルゲ=イマジンに納得できるわけがない
投稿日
2005/01/17
レビュアー
ケチケチ
ゾルゲを世界平和を願った英雄として描くなんて、なんて大胆な映画なんでしょう。いろいろな解釈があるでしょうから、一つの映画としてそれもいいと思いますが、かなり眉に唾して見るべき歴史描写だと思います。
映画はテレビドラマならばまだしも、劇場で上映するような出来だとは思えない仕上がりです。数多くの事柄をつぎ込み3時間もの大作になっていますが、時代遅れな演出と進行のテンポ、役作りなど全く行われていない2.26事件の軍人たち、これみよがしのCGの描写など、ハリウッド作品を見慣れている日本人が同列の物として見るには、あまりにも酷い出来です。
内容的にも、大作と銘打ってこういう歴史叙事詩的な映画を作るのは、日本映画はいい加減に終わるべきじゃないかと思います。映画がゾルゲを英雄として描くことを、頭から否定するものではありませんし、むしろ面白い着眼だと思います。しかし問題はその描き方だと思います。英雄として納得させる描写で人間ゾルゲを描く人間ドラマならそれもいいでしょうし、娯楽に徹してサスペンス仕立てに仕上げるのもいいでしょう。そういった映画的工夫が全く感じられず、単純に日本映画がよくやる歴史叙事詩的なスタイルでゾルゲを英雄として描かれても全く納得できるものではありません。朝日新聞記者尾崎が、スパイ行為と思わずに情報を売るなどという設定は、まったくリアリティーの欠片さえなく、観客を馬鹿にするにもほどがあります。
結局、映画が描くものに何の信憑性も感じられず、日本映画に対する腹立たしさだけが残り、映画の狙いとは全く違う意味で最後のイマジンには虚しさを感じます。これが篠田監督の渾身の力を込めた最後の一作なのかと思うと涙が出ます。5段階評価は、1。
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