イナフ

　ジェニファー・ロペスって歌手でしょ？　人気歌手を主役に持ってくると、不必要に身体の線を強調したり露出させたり、いろんなことをさせてファンを喜ばせるんだけど、この映画もそういったサービス部分が鼻についたり、ご都合主義的な展開が納得できなかったりする弱点はあるんだけれど、テーマの重さに引きずられてついつい見入ってしまう。

　若い二人は出会い、幸せな結婚をし、かわいい娘に恵まれて、大きな家に住み……それがある日突然、夫の浮気をきっかけに暗転する。「俺が金を稼ぐんだ。ルールは俺が決める」って、どこの家庭のご主人さまでもいいそうな科白。あとは妻のヒステリーと夫の暴力、というお決まりの家庭崩壊パターン。

　警察に訴えればええやんか、と思いがちだが、ことはそう簡単にはいかないのだ。実際、どれほど夫に殴られ蹴られても警察に駆け込まない妻のほうが圧倒的に多い。よしんば駆け込んだって警察が頼りになるか？　殺されてからでなければ動いてくれないのは事実が証明している。もし離婚だ親権訴訟だという話になったら、金のあるほうの勝ち。金持ち夫は大弁護団を組んで法廷に現れるだろう。DV夫から逃げている妻にとっては、法廷こそ恐怖の的。絶対に顔を見たくない男と会わなければならない恐怖は第三者の想像を超える。

　つまり、DVに怯える妻は蟻地獄に落ちるしかないような構造があるのだ。映画はこのあたりの事情をよく描いているから、ちゃんと実状を取材しているのだろうと思わせる。

　しかし、ラストがいかん、ラストが。それはないでしょう？？
　これを見て女性はスカっとするとでも思ったのかね？

　題材は考えさせるものがあるのに、映画の最後にいたって非現実的な解決方法を持ってきたっていうのが、本作の致命的欠陥。でもこれで少しは男の暴力っていうものがわかってもらえれればいいかも。これも「愛」だそうです。男の愛はたまらんねぇ〜

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結婚式あたりまで、退屈ではありますが、これくらい描きこまないと
ミッチの豹変ぶりが引き立たないだろうから、
仕方ないかと思いながら観ました。
家を買い取るあたりで少し片鱗が見え、
またちょっと退屈なんだろうな、と思ってたら、
わりとすぐ、そちらへの展開が始まります。
サイコ系だと思ってたので、逆にこれで足りるのか心配になりましたが、
後半に、ちゃんと見せ場があるので
これでよかったんだってことがわかります。

夜中に夫が寝てる間に娘を連れて逃げようって発想が
まず間違いだと思いました。
普通の人は出かけない時間だし、周りは静かだし、
バレやすい条件揃いすぎです。
夫が仕事に行ってる間に、娘を連れて買い物にでも行くフリをして
行かなきゃ。
もちろん積めるだけの荷物は車に。
夫が逃亡前に妻の行動を把握しているような男じゃなければ、
少しずつ、実家とか預かってくれる所に送っておく
という手もありますが、この場合は無理ですね。

こんな時、警察が一番頼りになるはずなのに、話にならない。
反面、簡単に別人になれる国、アメリカ。怖いです。
警察に関しては日本も、たまに未然に防げず問題になったりしてますし。
システムそのものを根本から見直した方がいいんじゃないか
と思いましたが、
そもそも作りものだからこその演出なだけかもしれないし
楽しむためには、細かいことを考えないほうがいいんでしょうね。

ありえないくらい追いまわされ、逃げ回りながらも、ある決断をし、
そして、最終決戦へと赴くスリム。
勝つために彼女が選んだ手段は、意外でありながらストレートでした。
人間の中で一番強い人種ってきっと“母”だ。そう感じました。
力じゃ敵わなくても。
『全身に何百の武器を仕込んでも、
　　腹にくくった“１本の槍”にゃ敵わねえこともある』
　　　　　　　　　（by赫足のゼフ　ONE PIECE第８巻）

ラスト、細かいツッコミどころ多々あるものの、
アクション大好き派としては、とっても気持ちよかったです。

ところで、スリムの身長と体重が私とほぼ同じなので、
親近感を感じました。
確かに“スリム”じゃないわ…

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幸せだと思った結婚生活は５年間だけ…
お金持ちの旦那と可愛い娘、何不自由ない生活…
が、旦那の浮気が発覚、その日を境に人生が一変。
旦那がこれほど変わるか？というくらい豹変。
何でも手にすることができた旦那は、妻や娘まで自分の支配下に置き優しさの欠片もなくなり暴力三昧。

ようやく旦那のもとを逃げ出した妻は、自由になるためある方法を…

とまあ、ＤＶに対する対処法の映画ですが、かなり現実離れしている後半になります。
以前見た時は反撃にちょっぴりすっきり感はあったんですが、今回じっくり見ると「ん？待てよ…」みたいにちょっと観方が変わりました。まあ、映画ですから仕方がないんですが…

旦那に復讐、ここまではわかる。
確かに警察に助けを求めてもそれこそ犠牲者が出なけりゃ動いてくれない。どこかに逃げても旦那の財力では見つかる。とまあ、とても逃げおおせない。
でも、現実ありえない。

ここからかなりネタばれ。
これからの人はスルーして下さい。



結局正当防衛で旦那に止めを刺す！
周到な計画殺人です。
短期間であれほどの格闘家になれるなんて（笑）ありえねえし！
スパイまがいの家宅侵入もありえねえし！
旦那との格闘、これも悉くヒット。
侵入じゃない、正当防衛なんだと思わせる手紙の用意。
などなど、それはないよなぁ、な展開。
正当防衛が通じるの？
だって旦那の顔ボコボコやで。身体も傷だらけ。に対して妻はあまりダメージなし。これじゃ過剰防衛でしょう。
もっとやられました、みたいな感じじゃなくちゃ。
じゃなきゃ、そんだけ強いならこんな結果にならないじゃん。ですんじゃいますって。

とまあ、あり得ない反撃劇です。
まあ、映画ですから、そこはしゃあないか。

とにかく、世の旦那様、お気をつけあそばせ。
女房は１度ならず、心の中で殺害計画を練っているもんです。
「あぁ〜おとんがいま死んでくれたら人生やりなおせんのになぁ〜」なんて考えたことがあるおかんです。保険を見直したりして。

身体の不調を訴えるおとんに向かって「今までごくろうさん。逝くんやったら、やり直せるうちにしてや」とのたまうおかんですが、最近は年金が楽しみなため「一日でも長生きしてや〜〜！」とおとんの身体を気遣うおかんです。

女はしたたか、強しの物語。
最近旦那の態度にムカついてる奥様。
ご一緒に鑑賞、いかがでしょうか？怖っ！

ホラー映画にはないDVというリアルな恐怖を描いている
もちろん映画的誇張があってそれが映画としておもしろくしている

DVの実体として被害者（男性の場合もあるだろう）に対して一応の法整備はしてあるが実際には役に立たない
こういう社会問題に対して一応こういう措置がありますよ、という程度の家庭内の難しい問題に対して本気で解決に取り組んでいない司法制度に憤りを感じる

ヒロインのスリムは娘を連れて逃亡するが財力と警察にコネのある夫、ミッチに執拗に追い掛け回され脅され精神的に追い詰められていくが誰も助けにはならない
弁護士でさえも本件には匙を投げる

そこでスリムは自分で解決するしかないと腹をくくり、ミッチに立ち向かっていく
逃亡からは映画的誇張だが本作を見た人なら誰でもスリムに同情し感情移入していくだろう

若かりし頃のジュリエット・ルイスのファンなのだが本作にもスリムの友人として登場している
主役ではないので見逃した
演技力はあるので年相応にいい役だったと思う

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え〜と…。私的意見ですが、ジェニファー・ロペスはダメダメです（￣∧￣）
辛さが全く伝わってこないんですよね〜（汗

ウェイトレスをしているスリム（ジェニファー・ロペス）が店に来た
ロビー（ノア・ワイリー）に声を掛けられるところから話は始まるんですが、
このロビー役の彼、ＥＲのカーターじゃない!!ダメだわ〜。嫌な役がしっくりこない（汗
で、この下心丸出しの彼に口説かれてたんですが、後に座ってた
ミッチ（ビリー・キャンベル）が助けてくれる。これは後々いろいろあるんですが。
で、スリムとミッチは結婚する事になる。結構、幸せそうな生活なんだけども、
子供が出来て、家探しをしてる時にもう既にオカシイです。この夫婦。
住人が居てる家に「家を売ってくれ!!」と。「売りに出してませんが…」と言われると
「ここで売りに出さないとあなたは損をする!!売ると言うまで追いかけますよ!!」
「相場以上のお金を払います。老後は狭い家でいいでしょう」
これって、もの凄く失礼ですよね。そんな事、自分で考えるし、その家に思い出も
あるかも知れないのに。。。私の家にそんな感じで押し掛けてきたら門前払いだわよ（。・｀ω´・。）
「大きなお世話だ!!帰れ帰れ!!」と確実に言います!!

そこそこハラハラ感は楽しめたんですがね、不満がポツポツ浮き彫りに…。
我慢は出来る範囲なんですがね。ところがところが、、、
スリムが体を鍛え出してからがもう我慢の限界（＊｀□´＊）
で、旦那の家に乗り込んでからのストーリーはほんっとにシラける。
絶対調べられたらバレるでしょう。だって、ボッコボコに殴るんだもの。
で、スリムはほぼ無傷。殴られた痣を写真に撮るとか、電話とかの会話を録音しなよ。
命の危険が迫ってるのに警察にも行かない。犯罪者の父親だと子供が…とか言う前に
自分が人殺してんだもん。何なんだこの映画。。。
でも、いっくら、ぶん殴られても、全く同情はしません。旦那には。
浮気はするし、それがバレたら開き直って「これからは仕事と嘘言わなくてよくなった」
とか言うし、ガツガツ暴力振るってくる男なんて、ホントに最悪だし(。-`ω´-)

それにしても、やられたらやりかえせ!!ってのはアメリカ映画の典型だな〜ｗ