ルパン三世　風魔一族の陰謀

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「レギュラー声優総入れ替え」ということで、コワいもの見たさの感もありレンタルしました。しかし、思っていたほどの違和感も無く、割とスムーズに入ることができました。
というよりも、開始直後からのスピーディーなストーリー展開に、ツッコミを入れる暇も無く引き込まれたというのが正直な感想です。

それに今回の物語は、ルパンよりも五エ門の方がメインキャラといった感じだったのが良かったのだと思います。ルパン役の古川登志夫さんは、「うる星やつら」のあたる、「めぞん一刻」の坂本、「機動警察パトレイバー」の篠原遊馬などトボケキャラには定評があり、今回のルパン役もさほど違和感無く見れました。次元役の銀河万丈さんは、「ガンダム・ファースト」のギレン・ザビをはじめ「お宝なんでも鑑定団」のナレーションなど実力派ですし、今回セリフが少なかったのも幸いしたかも知れません（笑）。峰不二子と五エ門の声は、ＴＶ１stシリーズでは二階堂有希子さんと大塚周夫さんの頃から見ているので、今回声が変わってもスンナリ入ってきました。特に五エ門は今回、メインで彼の結婚式の場面から始まることもあり、普段のシリーズの女性には無縁の「硬派」なキャラとは少し違う感じなので、二枚目キャラからギャグキャラまで上手だった塩沢兼人さん（既に故人となられています。大変惜しい声優さんでした）で合っているのではと思います。
ただ、銭形警部の声は少し違和感を感じました。加藤精三さんといえば、私の世代では「巨人の星」の星一徹のイメージが強い上、あの「待て〜〜、ルパ〜〜ン！！」はやはり納屋悟郎さんですね（笑）。

しかしそういった声優陣の違いにあまりこだわらずに見れたのは、やはりストーリーの面白さでしょうね。特にルパンの乗るフィアットとパトカーとのカーチェイス！！。あのハチャメチャさは見事過ぎます。吊橋は渡るわ、川は渡るわ、空は飛ぶわ、あげくの果てには温泉街の旅館の中にまで入り込み、宴会中の座敷はブチ壊す、女湯には飛び込む、屋根瓦はガラガラ崩す。マンガだから良いものの、本当ならば始末書では済まないほどの荒らし振りを見せてくれました（爆）。

そんな訳で今回の「ルパン」、私としてはかなり楽しんで見れました。
次作品では声も元の声優さんに戻っていることから見ると、やはりあまり評判は良くなかったのでしょうか？。私としては、これはこれでアリかとも思うのですが。

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１９８８年の作品。この作品は、声優陣が一新されていてる貴重な作品。
ルパンファミリーの声は完全の脳裏に刷り込まれているのでもちろん冒頭から
違和感炸裂。ルパンや不二子に全く思えない。

が、人間というのは不思議なもので途中からは普通に受け付けるんですね。
普通のルパン作品としてそれなりに堪能できてしまいました。
つまり、これはあり！ってことですね。
ただ、不二子だけはあの色っぽい声がないと物足りないけど。。。ｗ
ドラえもんだってたぶん今は普通になっちゃってるんだろうし。

作品としては典型的なルパン作品。つまり面白いってこと。
歴史的な題材は多いが、今回はインディジョーンズの和モノって感じかな。
いろんなところからアイディアを受けてそれをルパン作品にしてしまうのだから
これだけ長くファンがいるってことも納得。

作画といいキャラクターデザインといい、良くも悪くも「カリオストロの城」の影響が大きい。
その点、どうしても比較されて小粒と見なされ、点が辛くなるのは仕方がないが、１本の作品としてみれば、ストーリー展開はＴＶスペシャル版より遙かに上だし、緩急をつけた演出、友永氏らしい賑やかで上手いアクション、力の入った美術と、劇場版の中でも上位に来る出来。
上映時間や作画の荒れから見て、当初はＴＶスペシャルとして作られ、出来の良さから劇場公開に至ったのではないかと推察するが、ここまでうまく作られていればそれも当然。熱烈なファンでなければ、声優の交代もそれほど気にはならないだろう。
これで悪役側にもう少し風格と魅力があれば更に点数が上がったろうが、コレクションに加える価値は十分にある。
音声はＴＶ向けの２chステレオで画像もスタンダードだが、劇場公開時は上下をクロップしたビスタサイズで上映されただけあって、ワイドテレビでズーム表示しても違和感がない。

まだ山田康雄さんが現役でルパンをやっていた頃、たぶんは実験的に完全別キャストで作られた作品。きっとネガティブな評価が多数だったんじゃないだろうか。やはり山田ルパンでないと、と。
　しかし、今となっては――山田康雄は他界し、納谷悟朗の声音は勢いも張りも失った。栗田貫一のルパンは山田康雄の真似という印象が強く、独自の魅力は判断に難しい。
　もし、この新キャスト・ルパン三世がなんらかの支持を得られていたら……
　だが、すべては繰り言なのだ。
　ここで五右衛門を演じていた塩沢兼人すら、もはやこの世にはいない……

３点