私の知らないわたしの素顔

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私の知らないわたしの素顔 / ジュリエット・ビノシュ
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「私の知らないわたしの素顔」 の解説・あらすじ・ストーリー

ジュリエット・ビノシュ主演によるサイコロジカルサスペンス。50代の美しき大学教授・クレール。ある日、年下の恋人に簡単に捨てられてしまったことをきっかけに、彼女はSNSの世界に足を踏み入れる。クレールは“24歳のクララ”に成り済まし…。

「私の知らないわたしの素顔」 の作品情報

製作年: 2019年
製作国: フランス
原題: Celle que vous croyez/Who you think I am

「私の知らないわたしの素顔」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

私の知らないわたしの素顔の詳細

  • 準新作
収録時間: 字幕: 音声:
101分 仏:ドルビーデジタル5.1ch
レイティング: 記番: レンタル開始日:
R-15 TCED5100 2020年07月08日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
29枚 6人 5人

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ユーザーレビュー:8件

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1〜 5件 / 全8件

女性の無意識の呪縛、潜在的な自己嫌悪の罠

投稿日:2020/07/23 レビュアー:hinakksk

 多くの人は、この映画を、夫にも恋人にも去られ、SNSで若い女性を装って若い男性を誘惑し、ヴァーチャルな恋愛を楽しんだ末に自滅した哀れな中年女性の物語だと解釈するだろう。そして、何と愚かだとか、何と女性は怖いのかとか、感じることだろう。

 けれど、クレールは一方的な加害者なのだろうか。物語が直接的に描かれるのではなく、セラピーとして精神分析医に告白する形の二重構造で間接的に進行していることは、そんなに単純な話ではないと思わせる。セラピーを受けているということは(しかも9か月以上入院している)、少なくとも彼女が深刻な精神的問題を抱えているということだ。その原因はどこにあるのだろう。アレックスとのSNS上の恋愛は、その病理の表出に過ぎないのではないか。現実の自分自身を受け入れられず、24歳のクララこそが本当の自分だと自己逃避しているのは、どうしてなのだろう。

 とても大雑把に自説を書いてしまうが、女性は、若く、美しく(可愛く)、男性に愛される存在でなければ価値がない(少女漫画の多くはこの価値観を助長する)という文化に、幼いときから強迫的に晒されている。女性が無条件で自己肯定感を持ちにくい社会だ。この映画を観ると、フランスも例外ではないのだろう。恋愛至上主義の社会なら、なおさらかもしれない。

 クレールの夫は彼女よりはるかに若い女性を選び(後により辛い状況だったと分かる)、彼女を捨てて精神的ダメージを与える。知的なはずの大学の同僚の男性たちは、男性が若い女性と付き合うのは当たり前のことだが、女性は違う、同じようには語れないと、平気で本音を言ってのける。クレール自身も医師に「私みたいな(中年)女」は誰にも注目されないと自嘲する。大学教授という立派なキャリアがあり、2人の子どもにも恵まれている彼女ですら、ありのままの自分を肯定できない。

 クレールが大学の講義で取り上げる作家や作品と現実とのギャップの大きさは眩暈がするほどで、痛烈な皮肉になっている。ラクロの『危険な関係』の主人公メルトゥイユ侯爵夫人(恋人のジェルクール伯爵は彼女を裏切り、彼女の従妹15歳のセシルと婚約)を、ボードレールが高く買っていると強調する。女性の自立を描いた20世紀の女性作家として挙げるのはマルグリット・デュラス。イプセンの『人形の家』のノラについては、「社会が決めた役割から自分を解放する姿を描く。社会が押しつけた規範に服従せず、闘おうとするノラに、私たちは共感する」と語る。それなのに、現実には、男性に愛される若く美しい自分に拘泥し、若い恋人に執着してしまう。架空の恋愛において彼女はとても自己中心的だが、それは現実の自己肯定感の欠如の裏返しなのだ。

 映画の結末は、クレールが結局、自己嫌悪の罠、自己否定の堂々巡りから脱していないのではないかと暗示していて、暗澹とさせられる。

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50歳過ぎても脱ぎっぷりの良いジュリエット・ピノシュネタバレ

投稿日:2020/08/05 レビュアー:飛べない魔女

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ジュリエット演じるシングルマザーの大学教授クレール。
本を執筆するぐらいだから著名な人物なんでしょう。
SNSで24歳の女性に成りすまし、自分を捨てた若い恋人の同居人アレックスに近づいていきます。
24歳の女性クララを演じていくことにより
平坦だった日々の暮らしが楽しくなっていくクレール。
気持ちはすっかり24歳で、外見も若返ったように綺麗になっていきます。
まあ、ここまでは良いとして、その後が単なる成りすましでは終わらないのがこの作品です。

クレールが何故24歳の女性に固執するのか
若さをこそ女性の美しさだと思うのか
精神科の女医に語っていく真実は、クレールの過去の傷の深さを感じさせる内容でした。
そしてラストシーン。
何度も巻き戻して観てしまいました。
アレックスが生きていることを知った後のクレールのあの行動は
彼女の闇の深さを表していました。
うーん、クレールに全く共感できなかったので
見ていて不愉快な気持ちにさせられました。

それにしても、50歳を過ぎた女性が、24歳のふりをして電話しているのに
その声に対して、24歳とは思えない、もっと若く聞こえる、って言うアレックスって(;^_^A
クレールの声はどう聴いても50女の声ですよ!
恋の魔法は恐ろしいですね。
SNSだと相手が見えないだけに余計妄想が入るのでしょう。
ジュリエット・ピノシュは相変わらずの脱ぎっぷりの良さであっぱれです。

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女の素顔が現れる瞬間が《もっと怖い》心理ミステリー

投稿日:2020/07/20 レビュアー:カマンベール

2019年(フランス)主演・ジュリエット・ビノシュ

クレール(ビノシュ)はSNSでの若いカメラマンとの恋愛でダメージを受けて入院している。
精神科医・ボーマン医師(高齢の女医)との対話が大部分を占めるが、
クレールの深層心理が次第に明らかにされ、クレールの嘘が露わにされる過程は、
スリリングである。
ジュリエット・ビノシュの演技。艶やかで繊細です。

50歳になり、大学教師の職と、別れた夫に、ふたりの息子。
若い恋人リュドに振られたことから、クレールは恋人だったリュドのルームメイトのアレックスに24歳の若い娘・クララを名乗り接近する。
クレールの意図通りにアレックスは若くてセクシーなクララに夢中になる。

メールのやり取りから、電話をかけるクレール。
アレックスはクララに逢いたいくて堪らなくなり、パリの駅で逢うことに・・・

目の前にクレールが居る・・・まるで見向きもしないアレックス。
送ったクララの写真の主しか眼中にないアレックス。

どうしても本当のことが言えずに、クレールが決断したのは別れの言葉だった。

これで終われば良くあるSNSの成りすましの恋愛話し。
ところがここから展開がこじれて行くのです。

リュドの言葉・・リュドの介入(予想外の展開)
心を病むクレール。
ボーマン医師とのセラピーでクレールが、過去のアレックスとのやり取りを思い出し、クレールの名乗った若い女・クララの実像とクレールの過去の交差。
クレールが、クララの画像の成りすましには深い訳があったのです。
そして更に二転、三転して・・・

ジュリエット・ビノシュの演技の巧みさに舌をまきます。
悩んでいる50女が、心が乱れ駄々をこねる少女の様だったり、
恋をむさぼる肉食のクーガー女だったり、心理描写の多様さに驚くばかりでした。

そして、ラスト。
このラスト・・・あなたはどう読みますか?
(底知れぬ沼・・・女の心の闇は深い深い沼地)
思わず観直す意味深なラストでした。
心の捻れた女が鮮やかな心理サスペンスでした。

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ヒロインの心の傷は深い…

投稿日:2020/07/15 レビュアー:コタロウ(!)

大学教授クレールは、精神科医カトリーヌの心理療法を受けている。
50代のクレールはSNSで24才のクララとなり、若い写真家アレックスと親密になった。
虚構の恋愛はやがて、クレールの心に痛手を負わせることになったのだ…

なんだかコメディになりそう話だが、クレールの暗い心の傷が描かれた作品。
クレールがアレックスに送信した「クララ」の写真や動画は、若く美しい女性。
彼女は「クララは、ネットから適当に選んだ女性だ」と言う。
しかし、医師カトリーヌはこの回答を捨て置かない。
クララは誰なのか早々に明かされ、クレールの心の傷がどこにあるのか、
容易に推察されてしまうのは惜しい。
だが、ラストシーンで見せるクレールの行動には静かな衝撃を覚え、
忘れがたい作品となった。
映像、音楽も美しい。

クレールは、同世代の男性を恋人として選ばない。
彼女は年下のリュドと交際し捨てられると、彼の友人であるアレックスに
若い女性を装って近づく。
クレールにとって若さとは、長い歳月をかけて育まれた愛や信頼を凌ぐほど
魅力的なものなのだろうか。
彼女の傷は深い…

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誤解と嘘への依存

投稿日:2020/07/12 レビュアー:icy

観る前に予想したのとはだいぶ違ったというパターン。もっとドロドロと心理的に深い、あるいはSNSの危険がシャープに感じられるサスペンスだと期待していたのだが、かなり単純だった。
SNSは誤解の連鎖であり、真実は雲散霧消しているのだが、それ故に真実が希求される。というのはボードリヤールの言葉だったように思うが、彼は昨今のFacebookやTwitterの問題を知る前に死んでいるはずなので、彼のシミュラークルの話を私が勝手に延長してそう理解しているだけなのだと思う。
それはともかく、誤解は受け手を主体とした時の話で、発信者の側からの話ならそれは嘘ということになる。どこまで意識して嘘をついているのかは程度の差があろうが、SNSでの発信には真実ではないという意味で嘘が氾濫している。そこに逃げ込んで依存して、そのくせに真実を希求するという精神状態は厄介だが、意外と普通に見られる現象なのだろう。ジュリエット・ビノシュほどの女優をそんな依存症の主人公に抜擢する必要はなかったと思う。しょせんは浅い話だから。共感度ゼロである。
もちろん、この映画は主人公がなぜそんな依存症になってしまい、何に本当は苦しんでいるのかを探るミステリーでもあるのだが、その種明かしもそれほど驚きのものではない。ジュリエット・ビノシュ贔屓なので星はこれでも甘め。

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