アンブロークン 不屈の男
「アンブロークン 不屈の男」 の解説・あらすじ・ストーリー
アンジェリーナ・ジョリー監督、コーエン兄弟脚本で戦場を生き抜いたあるオリンピック選手の人生を描いた感動の実話。ベルリンオリンピックに出場した陸上選手・ルイは、第2次大戦中に日本軍に捕らわれる。彼はそこで渡辺伍長と出会い…。※PG12
「アンブロークン 不屈の男」 の作品情報
製作年: | 2014年 |
---|---|
製作国: | アメリカ |
原題: | UNBROKEN |
「アンブロークン 不屈の男」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
監督: | アンジェリーナ・ジョリー |
---|---|
製作総指揮: | ミック・ギャリス |
出演: | ジャック・オコンネル 、 ドーナル・グリーソン 、 MIYAVI 、 フィン・ウィットロック 、 ジェイ・コートニー 、 ヴィンチェンツォ・アマート 、 ジョン・マガロ 、 ルーク・トレッダウェイ 、 ジョン・デレオ 、 ジャック・オコンネル 、 ドーナル・グリーソン 、 ギャレット・ヘドランド |
関連作品
ユーザーレビュー:7件
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
- 入力内容に誤りがあります。
この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?
反日物議を醸した作品
アンジェリーナ・ジョリーの監督第2作。
1936年のベルリン・オリンピック5000メートルで驚異的なタイムをたたき出し一躍名を上げたルイ・ザンペリーニ(ジャック・オコンネル)は、第二次世界大戦がはじまり空軍に入ります。けれども、彼を乗せた爆撃機は太平洋上に不時着。サメや嵐に襲われながら、47日間の漂流の末、結局、日本軍に見つかり、捕虜として東京・大森の収用所に入れられます。そこでルイは、精神のバランスを欠いた渡辺伍長に目をつけられ、執拗な虐待を受けることになります。
日本軍の捕虜に対する虐待描写が「反日だ」と騒がれて日本公開が危ぶまれましたが、観たら反日のレッテルが過剰反応だと分かると思います。この程度で反日と言われてしまったら、名作「戦場にかける橋」「戦場のメリークリスマス」はどうなるのか?と思います。
47日間も漂流して、やっとの思いで助かったのに、助けられたのが敵国とは何と不運なことでしょう?
理不尽な苦難や暴力が押し寄せるのは、日本人としては見ていてつらいものがあります。けれども、悲壮でありながらもどこかシニカルさを覚える瞬間すらありました。
逆境の合間の回想シーンや、研ぎ澄まされた内容は、なるほどコーエン兄弟の脚本でしたか?
その身にどんな困難が振り掛かろうが決して屈しないのは、彼の高潔な精神がそう感じさせるのでしょうか?
ラスト実際の映像には胸打たれました。
このレビューは気に入りましたか? はい 16人の会員が気に入ったと投稿しています
アンジーが嫌いになった映画
アンジーは虐待の話が好きらしい。これの前のセルビア人の残虐行為の映画も要するに虐待の話だった。
で、これだが・・・東京を空爆に来たアメリカ兵が飛行機の故障で海に落ち、漂流し、日本軍に拘束され、日本の収容所でサディスティックな虐待を受ける・・という話。実話だとなっているが、アメリカ兵を虐待したワタナベなる軍曹については、日本の記録には名前すら残っていないらしい。虐待を受ける主人公はたしかに実在の人物で、ベルリンオリンピックの陸上選手だったようだが、映画が事実であるならば生きて本国には帰られなかったと思われる。
終戦間際の日本は日本人にすら食糧が行き渡らず、当然、捕虜などには充分な食糧は与えられなかったであろう。陸軍内部では日常的に人を殴る行為が横行していたそうだから、捕虜の環境が相当に劣悪だったことは想像できるが、しかし、映画の中での虐待は目をおおうばかりの陰惨なもので、生身の人間が耐えられるものではない。話を誇張したウソである。
アラブ人を無慈悲にあつかうことの愚かさを主張し、人類愛を説くのは理解できる。だが、今のこの時代に実話だと称して実在が定かでない日本兵によるアメリカ人捕虜の虐待を映画にする必要がどこにあるのだろう・・? 面白くないことに、「Unbroken」では空爆による東京の被害がほとんどまったく描かれていない。私が収容所の刑務官でも、東京を空爆しに来たアメリカ兵に対しては優しい態度はとらないだろう。
話の元はベストセラー小説なのだそうだが、日本人を不等におとしめたい空気がアメリカで盛り上がっていることが背景にあるようだ。そして、それは、慰安婦像を米国各地で建設している在米韓国人のプロパガンダに影響されているものと思われる。実に不愉快な話である。
貧しい母子家庭で育ったアンジーは演劇学校に通ったことがある程度で、ほとんど教育を受けていない。10歳代から20歳代の初期にかけて自殺傾向のある鬱状態に悩まされ、自傷行為にふけっていたそうだ。「ナイフで自分を傷付けると生きているという実感が沸き、開放感に満たされ、なぜか癒しのようにを感じるのです」と振り返っているそうだ。14歳のときには将来の希望を葬祭ディレクター(葬儀のコーディネートをし、遺体の保存、埋葬、火葬などに関わる)としたそうだ。人の肉体が壊れることに偏執的な興味を持っているようだ。
演技者としては一流であるが、精神のバランスはよくないようだ。知りもしない日本の歴史をインチキ小説やインチキ朝鮮人の尻馬に乗って語る資格はない。
このレビューは気に入りましたか? はい 11人の会員が気に入ったと投稿しています
アンブロークン 不屈の男
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
乗っていた爆撃機が海に不時着してからの漂流とか日本軍に捕まって捕虜になってからの虐待とか、凄い人生を送った不屈の男の話。
画面の美しさはさすが一流のスタッフさんで画面を見ているだけで満足できる1本だったと思います。主人公もアメリカではイタリアの移民としていじめを受けたりして幼少時から大変だったのに、東京オリンピックに出られる夢を持って生きてたのに戦争があって、太平洋を漂流するという。そこだけで1本の映画にできそうなサバイバルがあって、更には日本軍に虐待されてと、まさに不屈の男が見ることができました。
ただ全体的に冗長な印象で爆撃機とゼロ戦とのドッグファイトは迫力あるツカミでしたが、そこからカットバックで幼少時に戻ってオリンピック選手になるまでが描かれますが、見ているこちらの気持ちの流れが分断されてしまいました。じっくりと幼少時代から描いて、そこからなんとしても生き抜くんだ! という気持ちになって応援できそうですが、生き残って家族や友達と再会してもそこまで感動することはなかったです。
漂流もプカプカ浮いていてサメがちょこっと襲ってくのがエンタメとして見せ場になるくらいで基本待機なので早く次行かないかな? と思っちゃいました。虐待されるシークエンスも1人の伍長がボカスカ殴るのが延々と続くので退屈に感じました。クライマックスもこの伍長との対決ですが、物凄い地味で感動的な音楽が流れてカタキ役がおののいてアメリカ人たちが「イエー!」となっても盛り上がることはなかったです。
130分の本編よりラスト1分で実際の主人公がオリンピックで走っている姿を見て「戦争はいけない。平和が1番」と反戦の気持ちにさせてくれて、涙がこぼれそうになるエンディングの映画でした。
このレビューは気に入りましたか? はい 5人の会員が気に入ったと投稿しています
どこまで実話?
苛烈極まりない戦争体験をした実在の元オリンピック選手の物語。冒頭ありがちな話に向かうのかと思いきや、前半早々から予想外の展開に。
劇映画として全体的にデフォルメ(脚色)した感はあるものの、後半の収容所からの展開など飽きる暇もない。妙に力のある脚本だと思ったらコーエン兄弟だった。
サイコな収容所長を演じるミュージシャンのMIYAVIも実に魅力的。単なるサイコに止まらぬ微妙な人間味の描出がいい。
収容所での日本兵の仕打ちがあんまりとの批判もあったようだが、そのような指摘はそもそも論点が間違っている。ナチスのオリンピックの再現も興味深い。唯一、日本の美術・時代考証(建物とか)が例によっていい加減なところが残念。
このレビューは気に入りましたか? はい 3人の会員が気に入ったと投稿しています
史実は・・
この作品だけ観るとあまり響かなかったけど、特典映像、町山さんの解説からこの史実の真の価値がわかった。
解放後についても描かないとこの物語の価値が半減してしまう。
観た翌日に気になって渡辺軍曹のことも調べてみて、手記なんかも読んでみた。
個人的にパッケージ派なのは、関連する特典映像を鑑賞後に続けて観て、より作品を味わえるから。
今回もネットも駆使して十分味わえたかと。
なにやら一時期話題になってたけど、全然反日とは感じなかったし。。
このレビューは気に入りましたか? はい 1人の会員が気に入ったと投稿しています
アンブロークン 不屈の男