この空の花 −長岡花火物語

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この空の花 −長岡花火物語 / 松雪泰子

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「この空の花 −長岡花火物語」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

大林宣彦監督が新潟県長岡市の花火大会をモチーフに描く異色のヒューマンドラマ。長岡市を取材に訪れた天草の地方紙記者・遠藤玲子は、そこで過去と現在を繋ぐ不思議な体験を重ねていく。主演は松雪泰子。共演は高●嶋政宏、原田夏希ほか。

「この空の花 −長岡花火物語」 の作品情報

作品情報

製作年: 2012年
製作国: 日本

「この空の花 −長岡花火物語」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

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1〜 4件 / 全4件

大林を再評価するには、まだ間に合う

投稿日:2014/11/20 レビュアー:TETSUYA

3.11の長岡を出発点に、現在と過去と未来、震災と戦争と花火を線で結んだ、大林の饒舌な一本。
幾つものヒストリーのタペストリー、ノンフィクションをフィクションの中に叩き込み昇華させるシネマエッセイという手法。あらゆるテクニックやメソッドを駆使して、めまぐるしく、しかし緻密に展開される、円熟の狂気と静かな怒り。
戦争には、まだ間に合う。戦争の愚かさに気づくには、まだ間に合う。
作品を発表する度に新しく、瑞々しく、若くなるその死ぬまで昇り坂のような姿勢は、大袈裟に云えばパブロ・ピカソに通じる佇まいだ。巨匠とか名匠と言ったレッテルから、いい加減大林を解放して、まっさらな態度で広く長く観られるべき傑作。
戦争には、まだ間に合う。戦争の愚かさに気づくには、まだ間に合う。そして、大林宣彦を再評価するには、充分間に合う。

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「痛いなっ、この雨…痛いな!」

投稿日:2018/09/25 レビュアー:ぴよさん

 この行儀の良いタイトルや地味なジャケット…「ま、こういう映画でしょ」と
いう既成概念をもってこの映画を観始めると、ドエライ目に会う。大病を乗り越
えた大林宣彦がもはや何に気をつかうこともおもねることなく、ただ自らの技法
と思想を結実させた、狂気をも感じさせる一本。
それぞれにベクトルは違うが70過ぎて『怒りのデスロード』を撮ったジョージ・
ミラーや、もはや彼岸に立っているかのようなテレンス・マリック御大とも伍して
負けていない(ある意味で)

 この作品の4年後に生まれた『この世界の片隅に』は、反戦思想を声高に語ら
ないことで、逆にその思いを多くの観客に馴染ませることが出来た。だが大林に
そんな深謀遠慮は無い。言いたいことをそのまま俳優に喋らせ、そのままテロップ
で画面に出す。物語のバランスなんて、ほぼ考えない。160分で3000カットという
めまぐるしいカットの切り替えは、その多くが無意味に思えるのだが、これが物語
を編む上での作法ではないということに気づいたなら、「ああ…なるほど」と納得
するのだ。
 大林は「この映画は、悩んで読む論文のようなもの」と言う。もはや純然たる
映画を撮ろうともしていない。映画の皮を被った、何か違う物なのだ。
 長岡の花火という物語のベースに、3・11以後の思いや、核に対する考えを
絡ませる。(反戦や反原発、それらの考えを語る人達の無双感に「いや、そりゃ
理想では仰る通りなんですが」と思いながら、感情的になることで議論が成立
しないことに、失望する。「戦争したい」なんて誰も思ってやしない。だけど
戦争をしない世界にするための方法論が、相容れないことへの苛立ち)

支離滅裂に思える画面は、まごうことなき大林テイストで彩られている。それは
鈴木清順による抽象的な映画表現とは違ったもの。「不自然だからこそ、観客の
印象に残るのだ」と老映画家が公言するように、従来の映画文法を崩しながら、
大林文法による再構築を企てている。

受け入れられない人には、始まって数分で観る気を失わせる。だが、苦しみながら
観進めるうち、ひとりの老作家の脳内が脈絡を無視して展開されていることに気づく。
そういうことかと覚悟を決めれば、そこからは今までに無い映画体験と、おそるべき
ラストシークエンスが待ち受けている。

 異形の作品だが、観る価値はある。


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たくさんの人に見てもらいたいと思いました

投稿日:2015/01/18 レビュアー:スヌーピー

この映画で知らないことをたくさん知れて良かったです。戦争で長岡市で実験のために偽物の原子爆弾が落とされたり、B29のミサイルがたくさん落とされて町が全滅したことなど本当に何も知らなくて同じ日本人なのに少し恥ずかしくなりました。また長岡の花火は観光目的じゃなく戦争で亡くなった人たちの供養のためだということも初めて知りました。花火ってそういう目的もあるんだなと思いました。ドキュメンタリーを見ているみたいに作られてるのも良かったです。
出演者も豪華だったし本当にいろんなことが勉強になりました。東日本大震災の人達への想いも花火に込められていてすごく感動しました。戦争とは被害者の立場も加害者の立場もあってどちらの立場も目をそらさずに知ることが大切だなと思いました。悲劇しか生まない戦争の愚かさを改めてこの映画で知ることが出来て良かったし、日本人がパールハーバーで起こしたことも一緒に花火で供養したことを考えた市長さんもすごい人だなと思いました。この映画はいろんな人に見てもらい戦争にはまだ間に合うと気づいて欲しいです。ラストのさくらのところは泣けてきました。時間も長く感じるかなと思ったけどそんなことなかったです。

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ドキュメンタリーとファンタジー ネタバレ

投稿日:2014/09/04 レビュアー:よしぞう

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かなりテンポが早く、セリフも多い。そして、3時間近いので、見るとかなり疲れます。

けれども、素敵な映画でした。

戦争はまだ終わっていない。文明によって攻撃されるのは文化だ。復興とは、教育によって知恵のある子どもが育ち、自分たちの文化を作り上げていくことだ。
長岡という街の壮大な歴史、長岡花火に込められた願いの深さや、不思議なつながりに驚きました。

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1〜 4件 / 全4件

この空の花 −長岡花火物語

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:4件

大林を再評価するには、まだ間に合う

投稿日

2014/11/20

レビュアー

TETSUYA

3.11の長岡を出発点に、現在と過去と未来、震災と戦争と花火を線で結んだ、大林の饒舌な一本。
幾つものヒストリーのタペストリー、ノンフィクションをフィクションの中に叩き込み昇華させるシネマエッセイという手法。あらゆるテクニックやメソッドを駆使して、めまぐるしく、しかし緻密に展開される、円熟の狂気と静かな怒り。
戦争には、まだ間に合う。戦争の愚かさに気づくには、まだ間に合う。
作品を発表する度に新しく、瑞々しく、若くなるその死ぬまで昇り坂のような姿勢は、大袈裟に云えばパブロ・ピカソに通じる佇まいだ。巨匠とか名匠と言ったレッテルから、いい加減大林を解放して、まっさらな態度で広く長く観られるべき傑作。
戦争には、まだ間に合う。戦争の愚かさに気づくには、まだ間に合う。そして、大林宣彦を再評価するには、充分間に合う。

「痛いなっ、この雨…痛いな!」

投稿日

2018/09/25

レビュアー

ぴよさん

 この行儀の良いタイトルや地味なジャケット…「ま、こういう映画でしょ」と
いう既成概念をもってこの映画を観始めると、ドエライ目に会う。大病を乗り越
えた大林宣彦がもはや何に気をつかうこともおもねることなく、ただ自らの技法
と思想を結実させた、狂気をも感じさせる一本。
それぞれにベクトルは違うが70過ぎて『怒りのデスロード』を撮ったジョージ・
ミラーや、もはや彼岸に立っているかのようなテレンス・マリック御大とも伍して
負けていない(ある意味で)

 この作品の4年後に生まれた『この世界の片隅に』は、反戦思想を声高に語ら
ないことで、逆にその思いを多くの観客に馴染ませることが出来た。だが大林に
そんな深謀遠慮は無い。言いたいことをそのまま俳優に喋らせ、そのままテロップ
で画面に出す。物語のバランスなんて、ほぼ考えない。160分で3000カットという
めまぐるしいカットの切り替えは、その多くが無意味に思えるのだが、これが物語
を編む上での作法ではないということに気づいたなら、「ああ…なるほど」と納得
するのだ。
 大林は「この映画は、悩んで読む論文のようなもの」と言う。もはや純然たる
映画を撮ろうともしていない。映画の皮を被った、何か違う物なのだ。
 長岡の花火という物語のベースに、3・11以後の思いや、核に対する考えを
絡ませる。(反戦や反原発、それらの考えを語る人達の無双感に「いや、そりゃ
理想では仰る通りなんですが」と思いながら、感情的になることで議論が成立
しないことに、失望する。「戦争したい」なんて誰も思ってやしない。だけど
戦争をしない世界にするための方法論が、相容れないことへの苛立ち)

支離滅裂に思える画面は、まごうことなき大林テイストで彩られている。それは
鈴木清順による抽象的な映画表現とは違ったもの。「不自然だからこそ、観客の
印象に残るのだ」と老映画家が公言するように、従来の映画文法を崩しながら、
大林文法による再構築を企てている。

受け入れられない人には、始まって数分で観る気を失わせる。だが、苦しみながら
観進めるうち、ひとりの老作家の脳内が脈絡を無視して展開されていることに気づく。
そういうことかと覚悟を決めれば、そこからは今までに無い映画体験と、おそるべき
ラストシークエンスが待ち受けている。

 異形の作品だが、観る価値はある。


たくさんの人に見てもらいたいと思いました

投稿日

2015/01/18

レビュアー

スヌーピー

この映画で知らないことをたくさん知れて良かったです。戦争で長岡市で実験のために偽物の原子爆弾が落とされたり、B29のミサイルがたくさん落とされて町が全滅したことなど本当に何も知らなくて同じ日本人なのに少し恥ずかしくなりました。また長岡の花火は観光目的じゃなく戦争で亡くなった人たちの供養のためだということも初めて知りました。花火ってそういう目的もあるんだなと思いました。ドキュメンタリーを見ているみたいに作られてるのも良かったです。
出演者も豪華だったし本当にいろんなことが勉強になりました。東日本大震災の人達への想いも花火に込められていてすごく感動しました。戦争とは被害者の立場も加害者の立場もあってどちらの立場も目をそらさずに知ることが大切だなと思いました。悲劇しか生まない戦争の愚かさを改めてこの映画で知ることが出来て良かったし、日本人がパールハーバーで起こしたことも一緒に花火で供養したことを考えた市長さんもすごい人だなと思いました。この映画はいろんな人に見てもらい戦争にはまだ間に合うと気づいて欲しいです。ラストのさくらのところは泣けてきました。時間も長く感じるかなと思ったけどそんなことなかったです。

ドキュメンタリーとファンタジー

投稿日

2014/09/04

レビュアー

よしぞう

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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かなりテンポが早く、セリフも多い。そして、3時間近いので、見るとかなり疲れます。

けれども、素敵な映画でした。

戦争はまだ終わっていない。文明によって攻撃されるのは文化だ。復興とは、教育によって知恵のある子どもが育ち、自分たちの文化を作り上げていくことだ。
長岡という街の壮大な歴史、長岡花火に込められた願いの深さや、不思議なつながりに驚きました。

1〜 4件 / 全4件