プリズナー・オブ・パワー　囚われの惑星

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熱意だけは伝わる・・

独裁政権が支配する惑星に不時着した主人公のサーファーみたいなイケメン。
惑星の住民は塔から放たれる謎の電波により洗脳されていて誰も独裁政権に歯向かう者はいなかった。
だが、住民の異常性に疑問を持った主人公は電波塔を破壊すべく反政府を掲げる者らと共に立ち上がる。

２,９５０万ドルの大金を叩いて製作した渾身のＳＦ超大作！
とロシアでは御自慢のようだが、世界からしてみればか〜なりの時代遅れ・・
２０〜３０年前に大量生産されたＳＦのマネに過ぎない。
例えば、正義を熱く語って無鉄砲に問題の塔を壊しに行って皆を守るんだ〜みたいな？
それで２１世紀のロシアンは感動したんだろうか。。。

このＳＦ作家の監督は「バーホーベン」製作の「ミラ・ジョボヴィッチ」主演の映画を監督して
近年ハリウッド・デビューするらしいからある意味凄いのかも知れぬ。

この主人公はメガヒット中の若手俳優らしいので、その男前狙いで観るなら・・

ストルガツキー兄弟原作で、巨額の製作費をかけたロシアのＳＦ超大作。
しかも、ロシア本国では大ヒットしたということなので、それなりに期待したのですが…。
問題なのは、これが、インターナショナル版と称して、本国で二部作だったものを一本にまとめたダイジェスト版だということ。
この編集ぶりがあまりにもひど過ぎる。
明らかに主人公とヒロインの見せ場のみをつなぐことにのみ必死で、
背景の人間ドラマや肝心の作品のテーマが、こちらに充分に伝わってきません。
ハリウッドのＳＦ映画にはない奥深さを、ところどころに感じただけに、この点が残念でなりません。

それから、ロシアで人気ナンバーワンという主演の俳優は、一見して単細胞で軽薄そうなマッチョのイケメンで、
脇を固める渋い俳優たちと違和感があるのが、最初は気になりますが、
それも狙いのキャストであることが、後半のシーンでわかります。

無残に切り刻まれたダイジェスト版とはいえ、
現在のロシアＳＦ映画のポテンシャルの高さをうかがい知れる壮大なスケールの作品ではありました。

ロシア大作ＳＦアクション。なのに単館レイトショー公開ということからも分かるように、微妙な作品です。いや、よく公開してくれたというべきか。
予告編なんか観るとすごく面白そう、でもちょっと古い？　という感じでしょうか。いざ観に行くと……眠い！
レイトショーってこともあるんでしょうが、イントロダクションにあるようなインターナショナル版だからですね。これは。話がぶつぶつ飛んで、ダイジェストっぽい。
こうなると、そもそも既視感の漂う物語の連続性に興味がなくなり、キャストも知らないので興味なく＆魅力薄く、あとはＳＦ的なイマジネーション（凄いＣＧとかアクションとかロシアならではの金のかけ方とか）を探して楽しむということになるわけですが……やっぱりなんか新鮮さがないんです。どのシーンもどこかで観たような気がする。
プロットは『ジョン・カーター』に似た定番。
そしてダイジェスト感は懐かしいリンチの『デューン／砂の惑星』に似てますが、映像面ではオリジナル感なくかなわない。
タンクトップ姿で異星に着陸する主人公はカート・ラッセルか！　とツッコミを入れたくなる感じ。でも実は真面目な人で、それはそれでガッカリ。
70年代的なんですね、何となく。
原作ファンの方やＳＦ好きの人は楽しめるのかもしれませんが、睡魔と闘うのに必死でした。20点。

ロシアのＳＦで名作というとタルコフスキーの「惑星ソラリス」や「ストーカー」が浮かびますが、これは全然テイストが違います。

ダイジェスト編集によるものなんでしょうが、ストーリー展開が脳内で補完しながら見ないと辻褄が合わないまではいかないけど、スッキリはしませんでした。

「ナイト・ウオッチ」「デイ・ウオッチ」を足して1本にまとめたら嫌でしょう。だから感情移入はしにくいですね。もっと時間を長くしても良かったのでは。

もうひとりの異星人と思われる能力者が地球から来たようなことを言っていたけど、火星のジョン・カーターと違うのは主人公のウルヴァリンなみの回復力で、そのへんが疑問でした。

「オーガスト・ウォーズ」はファンタジーだけど、あちらのほうが楽しい。

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ストーリーがなんか良く解りません。冒頭に事故が突然起きるのは良いとしても　不時着して突然外に(宇宙なのに)確認もしないで何故出てしまうのでしょうか?
長々とストーリーで説明しなくても良いですが、せめて宇宙船が(外気は安全)とか(この惑星は地球によく似た重力と酸素に覆われている)ぐらいのアナウンスが流れて
(緊急に脱出して下さい)と有れば良かったかなぁ〜なんて思います。
SF映画って現実離れしていて、でも　将来はこんなになるかなって思えるジャンルの気がするのですが、この映画は思えませんでした。
何を伝えたいかよく解らない映画でした。(私にだけかもしれませんが・・i)