希望の国

希望の国の画像・ジャケット写真
希望の国 / 夏八木勲
全体の平均評価点:
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23

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「希望の国」 の解説・あらすじ・ストーリー

古谷実原作コミックを映画化した前作「ヒミズ」で舞台を震災後の世界に置き換えて描いた園子温監督が、今度は震災と原発事故をテーマの中心に据え、被災地での入念な取材の末に撮り上げた渾身の社会派エンタテインメント。地震によって原発事故が発生した架空の町を舞台に、未曾有の事態に巻き込まれ、不条理な仕打ちに翻弄されながらも必死に生きるある家族の姿を、詩情溢れる映像とともに力強く描き出していく。東日本大震災から数年後の日本。長島県で酪農を営む小野泰彦は、妻と息子夫婦と穏やかな日々を送っていた。そんなある日、巨大地震が発生し、長島第一原発が事故を起こす。そして半径20kmに避難区域が設定され、ギリギリで圏外となった小野家に対し、隣家の鈴木家は強制退避を命じられてしまう。

「希望の国」 の作品情報

製作年: 2012年
製作国: 日本/イギリス/台湾

「希望の国」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

希望の国の詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
133分 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
DB9662 2013年03月07日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
29枚 3人 1人

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1〜 5件 / 全23件

血飛沫描写のない怒りのラスト

投稿日:2013/02/14 レビュアー:ミルクチョコ

園監督にしては、珍しく暴力や血飛沫描写がありません。
原発事故によって生活の基盤が失われて強制退去を迫られる人々の苦悩、津波により家と家族を失い翻弄される3組の男女を描いています。放射能という見えない恐怖によって分断され、変化していく人々の様子がリアルでした。
原発事故を扱った映画ということでスポンサーがつかず、低予算での製作を余儀なくされたそうです。資金を海外に求め、日本、イギリス、台湾の合作となっているようです。

原発事故で半径20キロ圏内が警戒区域となり、小野家の庭に避難区域の境界線が設置され、「KEEP OUT」の黄色い紐が町内を分断します。
住み慣れた土地にしがみつく老夫婦と、避難する若い世代。 避難したものの放射能汚染を過剰なまでに怖がる妊娠した嫁のいずみ。
小野家の庭先に打たれた杭は人の心まで引き裂いたように感じました。認知症を患う智恵子だけが、以前と変わらない日常を生きていて、「早くお家に帰ろう」と言います。帰りたくても帰れない事実。病気を患ったものだけが素直に口にできるあまりに悲しい言葉でした。
避難先で、防護服まで着るようになるいずみ。私は彼女を笑うことはできませんでした。「チェルノブイリハート」という映画では、被爆した若者が生んだ子供は、心臓に奇形がある赤ちゃんが生まれているという事実。とても恐ろしいと感じました。日本だって10年、20年後は 内部被爆の影響がどうなるか分からないです。
目には見えない恐怖が徐々に拡散し、人間の日常を蝕んでいく様子がじわりじわりと伝わって来ます。

やがて下される家畜の殺処分と、退避命令。小野家の老夫婦の最後の選択には頑なに抵抗しようとするする姿が切なかったです。
親と子がお互いのことを強く思いながらも別れざるを得ない事や、彼が生きてきた証しでもある家畜の全てを殺処分せざるを得ない事は園監督らしい怒りのラストだったと思います。

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人々の思いが伝わってきました

投稿日:2013/05/26 レビュアー:みなみ

架空の県「長島県」で、地震によりおこった原発事故で被災した、酪農一家(老夫婦と若夫婦)の物語。

本作の公開前、NHKで「映画にできること 園子温と大震災」という特番を見たのですが、
ストーリーがほぼ明かされてしまっていました、結末まで…。(見た方、あんまりだと思いませんでした?!)
それでちょっと映画を見る気がしなかったのですが、夏八木勲さんの追悼の思いも込めてレンタル。

やっぱり見てよかったです。
淡々とした展開、いつもの園監督の過激さは控えめで、人の気持ちがしっかり伝わってきました。

「被災地は大変だろうな」と口では言うけれど、具体的にはどう大変なのか、全くわかってなかった気がします。
今までの生活のすべてが奪われたら?今の仕事ができなくなったら?
病気の家族がいたら?妊娠していたら?…生きていける強い力が、自分にはあるのだろうか…
と考えさせられました。

家族思いで、強く優しい父を演じた夏八木勲さん。
もういらっしゃらないと思うと悲しいです…

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忘れないために

投稿日:2013/03/08 レビュアー:パープルローズ

人間は忘れる生き物だ。
痛みを忘れることができるから、2度目3度目の出産を経験することができるのだし、
辛くてたまらないことがあったとしても、心の痛みは徐々に薄らいでゆくからこそなんとか立ち直ることができる。

けれども、絶対に忘れてはいけないこともある。
絶対に忘れてはいけないことを、記憶にとどめるために撮る。
そんな園監督の気迫が伝わってくる映画だ。

東日本大震災そのものを描いているのではなく、あれから数年後の架空の街に設定を置いているところにも、
愚かな私たちが忘れてはいけないことをいつの間にか忘れ、同じ過ちを繰り返してしまう可能性があることを警告しているのではないか。
「長島県」という名前は、原子爆弾が投下されたふたつの街の名前をくっつけてつけたそうだ。

誰かが勝手に決めた境界線の向こうとこっちで別れる運命。
放射能という見えない敵との戦い。
偏見。過剰反応だと笑う人々。
それらはすべて実際に起こったことで、そしてこれからも起こる可能性のあることなのだ。

園監督の映画ではいつも大胆なヌードを厭わない神楽坂恵だが、今回はヌードは一切なし。
一方認知症の姑役の大谷直子が、浴衣姿でさ迷いながら、野生化した家畜たちに
「おうち、ないの?」と語りかけるシーンは圧巻。演技の面では彼女のひとり勝ち。

残ることを決めた老夫婦と、生まれてくる子供のために避難することを選ぶ息子夫婦。
二組の夫婦の対照的な結末。
息子夫婦の結末は、震災後園監督が実際に会って取材したたくさんの人たちに向けての希望なのだろうが、
最後の言葉に本当には、本当にそれだけで乗り越えていけるのか?と幾分の疑問を感じてしまった。

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心がざわざわした

投稿日:2013/04/10 レビュアー:飛べない魔女

この映画を深夜に見ていたら、すっかり眠れなくなってしまった。
気持ちが、心がざわざわして、どうにも落ち着かない。
恐怖心とも違う、得たいの知れない不安感に襲われてしまったのだ。

あれほど大騒ぎした放射能。
セシウムだの、ベクレムだの、聴きなれない言葉に毎日右往左往していたはずの私たちも
何かの陰謀かの如く、次から次へと、PM2.5だの、鳥インフルエンザだのと、見えない強敵と戦わなければならなくなった日常に
放射能のことなんて全く気にならなくなって生活している自分がいる。
でもそんな中で、原発事故のせいで、まだ自宅に帰れない人たちが沢山いることを忘れてはいけない。
子供を産むことにさえ、不安で仕方がなくなる人たちが沢山いることは忘れてはいけない。

帰ろうよ、ねえ、家に帰ろうよ・・と口癖のように言う認知症の母。
彼女のことを案じて、この家に最後まで残る決断をする心優しい夫。
出て行こうとしない二人を厄介者扱いする役所。
町を離れた長男夫婦は、やがて生まれくる子供をどうやって守るかで必死になる。
人はそれを笑う。
守るべきものを必死に守ろうとする二人を裏切り者呼ばわりする。
そして迎える結末。

そこに希望はあるのか?
希望を見いだしていいのか?
愛がれば・・それでいいのか?
愛がすべてを解決するのか?
それでも愛がないよりマシなのかもしれない。

何とも苦いエンディングに、日本の危うい未来を見た気がして、心がざわざわしてしまったのだ。

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観た後に残るものがなかった

投稿日:2013/07/09 レビュアー:シネマ子

園子温監督が暴力性や衝撃度を封印して取り組んだ作品。
東日本大震災による原発事故という尻込みしやすい題材を、映画化しようと最初に立ち上がったことには敬意を表したいが、
「冷たい熱帯魚」でも感じたけれど、題材はいいのに、演出と編集がどうにも下手な気がする。

冗長な展開、やたらと説明的でながながしたシーンやセリフの多さに途中で飽きてしまう。
監督は安易な反原発の政治的メッセージを意図していなかったのだと思うが、結果的には安易な反原発作品になってしまった感が否めない。

ドキュメンタリーにしてシリアスな社会派作品として、重厚にメッセージ性の強い作品にしあげるか、いっそ放射能恐怖症の妊婦を軸にシャマラン的な方向でシュール全開なSFにしてしまうとか、どちらにしてももっと突き抜けてほしかった。
被災者のリアルな声を求めて福島で徹底的な取材を行ったと、ニュースで見たのだが、正直、えっこれで?という感じ。。今までもメディアで紹介されてた原発事故を巡るエピソードが誇張を交えて描かれており、今までの報道の範囲内で想像できるストーリーだし、綿密な現地取材が作品に特別な輝きを与えたとは思えない。飛び道具の衝撃的な描写や暴力性もないので、中途半端な出来になってしまった気がする。
夏八木勲もよいし、認知症役の大谷直子は一世一代の名演技。熟練の老夫婦役二人の演技が良すぎて、若い夫婦役二人の演技はなんか劇団員ぽくて素人っぽく感じてしまった

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