テトロ 過去を殺した男

テトロ 過去を殺した男の画像・ジャケット写真
テトロ 過去を殺した男 / ヴィンセント・ギャロ
全体の平均評価点:
(5点満点)

7

  • DVD
ジャンル:

「テトロ 過去を殺した男」 の解説・あらすじ・ストーリー

「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」のフランシス・フォード・コッポラ監督が2007年の「コッポラの胡蝶の夢」に続いて撮り上げたドラマ。主演は「バッファロー'66」のヴィンセント・ギャロ、共演にオールデン・エアエンライク。ある事件をきっかけに、行方知れずとなった兄。弟のベニーは兄を捜すためにブエノスアイレスへと向かう。ようやく再会したものの、兄はテトロと名を変え、過去を捨てて生きていた。そんなつれない兄に、ベニーは不満を募らせるが…。

「テトロ 過去を殺した男」 の作品情報

製作年: 2009年
製作国: アメリカ/イタリア/スペイン/アルゼンチン
原題: TETRO

「テトロ 過去を殺した男」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

テトロ 過去を殺した男の詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
127分 日本語 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
PDSZ300098 2012年02月10日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
11枚 0人 0人

関連作品

ユーザーレビュー:7件

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?

1〜 5件 / 全7件

「光を見るな」

投稿日:2012/06/20 レビュアー:まみもぉ

織物のような美しい映像でした。

さりげない風格が流石のフランシス・フォード・コッポラ監督。
光あふれる今現在はモノクロ糸、
過去や回想は慎ましいカラー糸で編みこまれ、
今と過去が混ざり合う時、モノクロの波が幻想のカラーの舞台に打ち寄せる美しい模様となり、
愛情の水で晒して伝統的なスタイル 「THE END」 でしめて完成。
無駄なものは全て、削ぎ落とされる以前に最初からついていないから、
手に取ればずっしりと重いのに、身にまとえば軽い。
職人芸な巨匠の細工は色々ほどこされているのでしょうが、わからなくても十分その肌触り楽しめました。

父と子の葛藤映画はたくさんありますが、その葛藤の表現が古風であるのに新しい。
アンジー(テトロ)とベニーがその表現の表裏。
『エデンの東』のジェームズ・ディーンを思わせる一触即発なサングランス越しの懐古的な瞳のヴィンセント・ギャロ、
ベニー役のオールデン・エーレンライクは、レオナルド・デカプリオの幼な顔のようで瑞々しい、なのに貫禄がある新しさ。
「光を見るな」と言って父が息子を抱きしめ、ヘッドライトの光が焦点をはずされやわらかく淀みます。
テトロとミランダの一度だけのベッドシーンにあてられた柔らかな光と同じ。
劇場の暗闇でラストのこの光に包まれたら…映画鑑賞至福のひとときだろうと思いました。

このレビューは気に入りましたか? はい 8人の会員が気に入ったと投稿しています

このレビュアーをお気に入りへ登録する このレビューへコメントする

痺れたねぇ・・・

投稿日:2012/03/06 レビュアー:ロンリー火真西

さすがは巨匠、演出が最高でした
痺れましたよ
そして物語の真実

役者もよかった
出演者全員がよかったです

テトロ・アンジー・アンジェロの物語かと思ったんですが、ベニーの物語でもありました
しかし物語のベースにあるのは古典中の古典、、というか神話です
それを現代風に仕上げさらに演出する・・・カッコいいです

このレビューは気に入りましたか? はい 4人の会員が気に入ったと投稿しています

このレビュアーをお気に入りへ登録する このレビューへコメントする

「私自身を投影したもっとも美しい映画」

投稿日:2013/04/24 レビュアー:港のマリー

と、コッポラ監督がコメントしています。物語の始まりは夜霧の降りた深夜の街路を白い船員服の青年がさまよい歩く幻想的なモノクロ映像、確かに美しい、引き込まれます。
一夜明けてヴエノスアイレスの町を散策するシーン、靴屋の店先に下がるスニーカーの越しに建物と街路、松葉杖の兄と弟が歩く場面の斬新な構図、うらぶれてどことなく退廃的な町の雰囲気はモノクロで表現されるにふさわしい。
コッポラの父は才能ある音楽家。コッポラ家では才能の有る無しが重要だったそうで、映画のテトロのように若い頃は父親にコンプレックスを感じていたのかもしれません。
「一家に天才は二人はいない」とか言われて。
「映画は父を殺すためにある」は島田祐巳氏の著書ですが、本作も主人公の書いた劇が上演される「パタゴニア祭」なるものの大賞が「父殺し賞」と名付けられているところから見ても、いかにも「父殺し」の映画に見えてきます。
しかしながら結局、横暴で尊大で「兄弟」を抑圧し続けた父を殺すことは最後までできなかったのではないでしょうか。テトロは過去を捨てることによって父の代わりに自分の方を殺してしまった。それとも運命的なあの行為こそが父への決定的な反逆だったのか。
ラストの「光を見るな」は、眩い光が照らし出す真実は見ないでいい、傷つけられたものどうし(二人が脚を折って入院するという設定にこの辺りの事情は明白。二人とも不全感を持ち欠落を抱えている)、このまま闇のなかでひっそり生きていこうとの決意のように思える。対決するのではない、逃げ続けるのですね。
威圧する父はいつしか優しく抱きしめる父にすり替わっている。
反発と憎悪と一体になりたいという思いと愛とが複雑に絡み合った父と息子の関係を、光と影を巧みに用いて繊細にすくいとった見事な構成、脚本であり映像であると思います。どこまでも自分の感情を投影させたい、定型の父殺し映画にはしたくないとのコッポラの思い入れが伝わりました。
毒々しいカラーの回想部の分はちょっとフェリーニを思い起こさせる。本家の豊饒感には遠い神経質な痩せたフェリーニではありますが。
ヴィンセント・ギャロを舐めまわす耽美的・官能的なカメラはどこかヴィスコンティふう。オペラの演出はずっと荒っぽいけど。イタリアの血がこういう映画では騒ぐと見えます。
在庫枚数13枚は少々寂しい。パタゴニアの氷河の冷たいきらめきのような張りつめた美しさに満ちた佳作です。
それにしても父コッポラの映画では女性、とくに「妻」は悲劇的な存在に描かれることが多いような。テトロとマリベル・ヴェルドゥとの関係はどうなるのだろう。気になります。

このレビューは気に入りましたか? はい 3人の会員が気に入ったと投稿しています

このレビュアーをお気に入りへ登録する このレビューへコメントする

2013年現在における、コッポラ復帰後の最高作

投稿日:2013/04/08 レビュアー:さえぴょん

監督復帰後のコッポラは3作とも、
まるで鈴木清順かリンチかという稚気たっぷりの映像表現満載(蓮實重彦先生に言わせれば「ゴダールやります宣言」らしい)
で多くの観客を驚かせた。「胡蝶の夢」「テトロ」は老獪なふてぶてしさと清新な軽やかさを併せ持っているし、
「ヴァージニア」に至ってはまるで初めて映画を撮ったかのような無邪気さに溢れている。

いずれも刺激的な映画であり観て損は無いが、その中でも1本選ぶとしたら僕は本作「テトロ」になる。
(「ヴァージニア」の小品ぷりも捨て難いが)

あまりにもヨーロピアンな名作然とした画面の佇まいに抵抗を感じるのも事実だが、「点滅」「鏡像」といったモチーフが最初から最後まで現れ続け、
ラストで「光を見るな」と終わらせる、その演出の一貫ぷりには感動すら覚える。同監督の「ランブルフィッシュ」が好きな方は是非観るべきでしょう。

このレビューは気に入りましたか? はい 3人の会員が気に入ったと投稿しています

このレビュアーをお気に入りへ登録する このレビューへコメントする

この過去は墓場まで持ってって・・・が、まさかのカミングアウト

投稿日:2012/03/17 レビュアー:みむさん

コッポラ監督作なんですが、ひっそり上映されひっそり終わってて見逃した。

「テトロ」はタイトルどおりある過去を葬って生きている男の名前。

さて、どんな過去があったのか・・・・。


モノクロの「現在」の映像とカラーの「過去」の映像で語られます。
モノクロが「過去」だと思い込んでたので、ちょっとこの逆設定はよかったです。

主人公のベニーが立ち寄った港町に
離れ離れになっている兄が住んでいるということで会いに行くのですが、
兄はなぜか「テトロ」と名乗っている。
隠したい過去があるとかで。

作家を目指していた兄は以前ひっそり書いていた戯曲があるらしく、
それを発見した弟が完成させて、
しかもコンクールに出品。その作品がなんかのキーになるのか?
なんて思いつつ観てましたが、
思わぬカミングアウトとともに物語は思わぬ方向へ・・・・。

兄の隠したい過去は、弟にとってもショッキングだったんじゃないかな?

兄弟に関することだろうなとは思っていたけれど
そーーーーゆーーーーこと!!!????

いやあ、それ墓場まで持ってってくださいよ、兄さん!

あの告白をした心境はいったいなんだったんだろう???

「灼熱の魂」の時も思ったけれど・・・・
知らないほうが幸せなことってあるよねえ。

(でも、それ封印したままじゃ映画にならないもんね)

この2人、今まで以上にギクシャクしないのかな?
それとも、絆深まるのかな???

この物語の後、どうなったのか。

一応、ほんのり希望は見えていそうな感じで
悪くはないです。

事前情報なしで見て正解だったかもしれません。

このレビューは気に入りましたか? はい 3人の会員が気に入ったと投稿しています

このレビュアーをお気に入りへ登録する このレビューへコメントする

1〜 5件 / 全7件

テトロ 過去を殺した男

月額課金で借りる

都度課金で借りる