世にも怪奇な物語

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世にも怪奇な物語 / オムニバス洋画

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「世にも怪奇な物語」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

エドガー・アラン・ポーの怪奇小説を、フランスとイタリアを代表する3大監督が映画化したオムニバスホラー。ロジェ・ヴァディム監督作『黒馬の哭く館』、ルイ・マル監督作『影を殺した男』、フェデリコ・フェリーニ監督作『悪魔の首飾り』を収録。<br>●ご注意下さい●<BR>本作品は「世にも怪奇な物語」(記番:ASBY2763)と同一内容です<BR>※特典映像なし

「世にも怪奇な物語」 の作品情報

作品情報

製作年: 1967年
製作国: フランス/イタリア
原題: TRE PASSI NEL DELIRIO/HISTOIRES EXTRAORD

「世にも怪奇な物語」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ユーザーレビュー:40件

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1〜 5件 / 全40件

3つの悪夢

投稿日:2011/02/14 レビュアー:JUCE

そらくタモリがナビゲーターで出演している『世にも奇妙な物語』は、
ネーミングや不思議な物語りをオムニバスで扱うあたり、
影響を受けているのでしょう。

この『世にも怪奇な物語』にはタモリのようなナビゲーターは登場しませんが
『奇妙な』と同じくちょっと怪奇な物語を扱っています。
題材はエドガー・アラン・ポーの小説、それを3人の監督が撮っています。
3人の監督が描く世界は3人の主人公に訪れる悪夢。
それぞれに個性が出ていて面白い作品になっています。

第1話 『黒馬の哭く館 』
『バーバレラ』のロジェ・ヴァディム 監督の作品。
『バーバレラ』と同じく当時の妻のジェーン・フォンダ が主演。
エロティックな作品という点でも共通しています。
ただし『バーバレラ』がコメディタッチだったのに対して、
こちらはサスペンス風味がたっぷりです。
過去の話なのか未来(地球外)なのか分からないような美術や衣装で
耽美的で退廃的な世界観です。


第2話 『影を殺した男 』
『死刑台のエレベーター』 のルイ・マル監督の作品
これは何故か昔これだけをテレビで観て、非常に印象に残っている作品。
やはりクールなサスペンスドラマです。
私の中でドッペルゲンガーの事を強く意識させた最初の作品だと思います。
3本の中では非常に素直な作品で、見やすい作品です。
ドッペルゲンガーに追い詰められていく男をアラン・ドロンが演じています。


第3話 『悪魔の首飾り 』
フェデリコ・フェリーニ監督の作品。
3作の中で一番好きです。
フェリーニ監督らしい幻想的な映像 で不条理で怪奇な世界観を構築しています。
40分程の作品なので、フェリーニ監督らしさはたっぷりながら、とても見やすいので
フェリーニ作品に不慣れな方や、どんな作風なのかを知りたい時には最適な作品だと思います。
そして3本の中ではとび抜けて不気味で怖い作品です。

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投稿日:2005/10/17 レビュアー:裸足のラヴァース

ぶわつ殿に指名されてしまいました はあフェリーニですか そこでチェックすると なんだ「甘い生活」も「8と1/2」も「カサノバ」もないねえ 「道」くらい入れましょうDISCAS まだなのかな DVD化?

まあ わしは映画とか音楽を懐かしがって見たりしないし 楽しみで聴いたりもしないのだ それらの芸術表現は確実に 今日の自分を更新してくれるし 明日の感性を押し拓いてくれる重要なものなのです とか何とか言ってさすがにこの年(昭和48年生)になると フェリーニやアントニオーニを見直すと 当時の映画館のにおいまで 甦ってきて・・・やあ年は取りたくないもんです

ゲンザブロー君の言うように 鞠を持った白い少女の顔があとで 夢にまで出てくる怖い中篇 いいんじゃないでしょうか
今の二重人格 鏡像 ドッペルゲンガーをめぐるブームの 発端はポーの「ウイリアム・ウイルソン」なので そちらもお勉強とおもって え〜本のほうを読んでください

タイトルなしは たかぼん君の発明 ああ やってみたかったので と思ったらやっぱなんかついてんだなんだろ 関係ないけど 司葉子じゃない陽子ちゃん 俳句うまいな 

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三つのうち、どれが一番かなどと書くのは野暮だ

投稿日:2009/02/07 レビュアー:bokensdorf

中学生のときにテレビで初めて観たけど、面白かったなー。
最近DVDのおかげでよく映画を観るようになったが、つくづく思うのは、過去に観た映画でも観るたびに別物だな、という当たり前の事だ。自分がそのとき持っているもの次第で、作品の受け取り方が全然違う。【歳をとって逆に何も共感できるものを見つけられなくなった映画というのもたくさんある】

この映画は中学生の時から今日まで何回観ても鑑賞に耐える映画のひとつで、そういう映画をもてる事は幸せな事だ。

三つのうち、どれが一番かなどと書くのは野暮だ。ヴァディムとフェリーニを比べるのも間違っている。フェリーニが好きな人に「ヴァディムが好き」なんて言うと見下されるような気がするが、別に良いじゃないか。

子供のとき観たときから映画のタイトルをずっと覚えていたくらいだから、よっぽど面白かったんだろう。
フェリーニの白い顔の少女は日本人形にそっくり(口に紅が入っているところとかおかっぱだというところ)だったので、その怖さと共によーく覚えている。

しかし、今観ると、ヴァディムの映像なんかいかにもヴァディムで、子供のときよりよっぽど好きである。ジェーン・フォンダのコスプレが素敵というのもあるが、ピーターとジェーンが並んで身体をくっつけている絵なんか、いわく言いがたい感情が湧く。エロチック、ではないんだなぁ。この映画のジェーン・フォンダにエロスは無い。「お姉さんを抱く」というドキドキ感がピーターには全然ないが、観てるこっちにしてくるのである。ああ、ロジェ・バディムだな…と思う。

あとの二本は割愛。みんなが素晴らしいのを書いてくれてるから。私がフェリーニ誉めても、ね。
ただ、ひとつ言わせてもらうと、子供のときには知らなかったが、フェラーリという車は死の香りがする、ということだね。あれはいくらスピードが出るといってもその性能を確かめられるのはドイツでしかない。日本のフェラーリで300Km/h以上で走ったことのある車は一台も無いだろう。速度制限の所為じゃなくて【スピード違反覚悟でやろうとしても】日本の高速道路で300km/h以上で走れる作りになっているところは無いからだ。

私はフェラーリに乗った事はないけど、アウトバーンで出会ったことは何度かある。もう、走り方からデザインから、退廃的だ。死の香りがする。ドイツ車は300km/h以上で走れる車種はフェラーリどころじゃないくらい沢山あるが、全然退廃的ではない。極めて機能的な機械でしかないのである。文化だねぇ。

テレンス・スタンプも退廃的だが、フェラーリを指定した時点で、結末が見えていたね。

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贅沢な恐怖映画

投稿日:2010/07/21 レビュアー:さっちゃん

 昔、見たときは子供だったせいもあって、それほど面白くなかった記憶があります。何せ監督がロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニと映像美に拘る人ばかり集めたものだから、驚かすより美しく見せる方へ努力を傾注していますから、子供にはどこが面白いのかさっぱり分からないのであります。
 しかし、今回、HDニューマスターで出るというのは、本作の本質がより鮮明に見られるということで慶賀の至りと申せましょう。しかし、原作がエドガー・アラン・ポーということですが、ルイ・マル監督の『影を殺した男』が「ウィリアム・ウィルソン」というのは分かりますが、後の2作が元が何なのか分からないのは悔しいところです。ま、レヴュアーもポーの作品を全て読破しているようなマニアではないので、どなたかご存知の方がいらしたら教えてください。
 こういう面子でオムニバスを作ると観る方はそれぞれ贔屓の監督を上に持っていきたいところでしょうが、レヴュアーは特に誰が好みという訳ではないので、それぞれの見所を簡単に紹介して、後はご覧になる方それぞれに楽しんでもらおうと思います。
 まず、レヴュアーが一番判りやすかったルイ・マル監督の『影を殺した男』ですが、ドッペルゲンガーものです。自分の分身(と言うのかな?)に出会った放埓な学生にアラン・ドロンが扮します。夜の場面の陰影の描き方は見事です。さすが『死刑台のエレベーター』を撮った監督と思わせる出来になっています。
 次にロジェ・ヴァディム監督ですが、この作品の場合、エロティシズムと人間の感情の怖さが際立っています。ラストの破滅へ向かって行く美しくも恐ろしい場面が印象に残ります。
 最後に控えるのがフェデリコ・フェリーニ監督ですが、この『悪魔の首飾り』が現在の眼で見ると一番、怖いと思えます。テレンス・スタンプ扮する俳優が映画撮影のために訪れたイタリアで体験する恐怖は実際にご覧になっていただくしかないと思います。とにかく何が怖いといって理由が分からないことが一番怖いんじゃないでしょうか。どうも『道』を撮った人とは思えないほどです。
 どの作品をとっても怪物や超自然の怖さというよりは人間の内面に潜む恐ろしさが出ているような気がします。そういう意味では時代を超えた普遍性を持った作品と言えるでしょう。

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フェラーリ フェリーニ

投稿日:2018/01/21 レビュアー:ちゅく

「世にも怪奇な物語」(1967年、フランス/イタリア、カラー、計122分)。

3編構成のオムニバス映画です。

三作とも、エドガー・アラン・ポーの作品を原作にしたそうですが、僕が読んだのは、2編目(「ウィリアム・ウイルソン」)だけです。
1・3編目は、手元にある東京創元社の文庫版・小説全集にも、見当たりません。
ポーの詩の演繹なのかもしれません。

【1】「黒馬の哭く館」

伯爵家の令嬢フレデリックは、奔放でわがままな女性だった。彼女は、馬で駆けることが好きだ。森の中で、男爵家のウィルヘルムと会い、彼に惚れてしまう。
ウィルヘルムは、彼女の振る舞いを聞いていたので、拒絶する。フレデリックは自尊心を傷つけられ、ウィルヘルムの厩舎に放火する。彼は愛馬と共に焼死する。
この二人を、ジェーンとピーターのフォンダ姉弟が演じる。監督は、ジェーンと当時つきあっていた、ロジェ・ヴァデム。

【2】「影を殺した男」

多重身体(ドッペルゲンガー)を描いた映画。アラン・ドロンがその二役を演じる。CGのない時代、フィルム合成と影武者で撮った映像が見事。
二人の「ウィルソン」が争う女性を、、ブリジット・バルドーが演じている。
監督は、ルイ・マル。ドロンとマル監督の唯一の作品ではなかろうか。


【3】「悪魔の首飾り」

かつての名優ダミット(テレンス・スタンプ)は、アル中になり、完全な落ち目になっていた。
久しぶりに、映画の話が、イタリアから来る。報酬は、新車のフェラーリだ。
しかし、彼は今は何も自分の中に、表現するものがない。ただ酒を飲み続けるだけだ。不安でしかたがない。
彼は、ローマの道路を、フェラーリで疾走する。彼の前に、ボールを抱えた少女が出てくる。
監督は、フェデリコ・フェリーニ。

【3】が、圧倒的に、良いと思います。

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世にも怪奇な物語

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:40件

3つの悪夢

投稿日

2011/02/14

レビュアー

JUCE

そらくタモリがナビゲーターで出演している『世にも奇妙な物語』は、
ネーミングや不思議な物語りをオムニバスで扱うあたり、
影響を受けているのでしょう。

この『世にも怪奇な物語』にはタモリのようなナビゲーターは登場しませんが
『奇妙な』と同じくちょっと怪奇な物語を扱っています。
題材はエドガー・アラン・ポーの小説、それを3人の監督が撮っています。
3人の監督が描く世界は3人の主人公に訪れる悪夢。
それぞれに個性が出ていて面白い作品になっています。

第1話 『黒馬の哭く館 』
『バーバレラ』のロジェ・ヴァディム 監督の作品。
『バーバレラ』と同じく当時の妻のジェーン・フォンダ が主演。
エロティックな作品という点でも共通しています。
ただし『バーバレラ』がコメディタッチだったのに対して、
こちらはサスペンス風味がたっぷりです。
過去の話なのか未来(地球外)なのか分からないような美術や衣装で
耽美的で退廃的な世界観です。


第2話 『影を殺した男 』
『死刑台のエレベーター』 のルイ・マル監督の作品
これは何故か昔これだけをテレビで観て、非常に印象に残っている作品。
やはりクールなサスペンスドラマです。
私の中でドッペルゲンガーの事を強く意識させた最初の作品だと思います。
3本の中では非常に素直な作品で、見やすい作品です。
ドッペルゲンガーに追い詰められていく男をアラン・ドロンが演じています。


第3話 『悪魔の首飾り 』
フェデリコ・フェリーニ監督の作品。
3作の中で一番好きです。
フェリーニ監督らしい幻想的な映像 で不条理で怪奇な世界観を構築しています。
40分程の作品なので、フェリーニ監督らしさはたっぷりながら、とても見やすいので
フェリーニ作品に不慣れな方や、どんな作風なのかを知りたい時には最適な作品だと思います。
そして3本の中ではとび抜けて不気味で怖い作品です。

投稿日

2005/10/17

レビュアー

裸足のラヴァース

ぶわつ殿に指名されてしまいました はあフェリーニですか そこでチェックすると なんだ「甘い生活」も「8と1/2」も「カサノバ」もないねえ 「道」くらい入れましょうDISCAS まだなのかな DVD化?

まあ わしは映画とか音楽を懐かしがって見たりしないし 楽しみで聴いたりもしないのだ それらの芸術表現は確実に 今日の自分を更新してくれるし 明日の感性を押し拓いてくれる重要なものなのです とか何とか言ってさすがにこの年(昭和48年生)になると フェリーニやアントニオーニを見直すと 当時の映画館のにおいまで 甦ってきて・・・やあ年は取りたくないもんです

ゲンザブロー君の言うように 鞠を持った白い少女の顔があとで 夢にまで出てくる怖い中篇 いいんじゃないでしょうか
今の二重人格 鏡像 ドッペルゲンガーをめぐるブームの 発端はポーの「ウイリアム・ウイルソン」なので そちらもお勉強とおもって え〜本のほうを読んでください

タイトルなしは たかぼん君の発明 ああ やってみたかったので と思ったらやっぱなんかついてんだなんだろ 関係ないけど 司葉子じゃない陽子ちゃん 俳句うまいな 

三つのうち、どれが一番かなどと書くのは野暮だ

投稿日

2009/02/07

レビュアー

bokensdorf

中学生のときにテレビで初めて観たけど、面白かったなー。
最近DVDのおかげでよく映画を観るようになったが、つくづく思うのは、過去に観た映画でも観るたびに別物だな、という当たり前の事だ。自分がそのとき持っているもの次第で、作品の受け取り方が全然違う。【歳をとって逆に何も共感できるものを見つけられなくなった映画というのもたくさんある】

この映画は中学生の時から今日まで何回観ても鑑賞に耐える映画のひとつで、そういう映画をもてる事は幸せな事だ。

三つのうち、どれが一番かなどと書くのは野暮だ。ヴァディムとフェリーニを比べるのも間違っている。フェリーニが好きな人に「ヴァディムが好き」なんて言うと見下されるような気がするが、別に良いじゃないか。

子供のとき観たときから映画のタイトルをずっと覚えていたくらいだから、よっぽど面白かったんだろう。
フェリーニの白い顔の少女は日本人形にそっくり(口に紅が入っているところとかおかっぱだというところ)だったので、その怖さと共によーく覚えている。

しかし、今観ると、ヴァディムの映像なんかいかにもヴァディムで、子供のときよりよっぽど好きである。ジェーン・フォンダのコスプレが素敵というのもあるが、ピーターとジェーンが並んで身体をくっつけている絵なんか、いわく言いがたい感情が湧く。エロチック、ではないんだなぁ。この映画のジェーン・フォンダにエロスは無い。「お姉さんを抱く」というドキドキ感がピーターには全然ないが、観てるこっちにしてくるのである。ああ、ロジェ・バディムだな…と思う。

あとの二本は割愛。みんなが素晴らしいのを書いてくれてるから。私がフェリーニ誉めても、ね。
ただ、ひとつ言わせてもらうと、子供のときには知らなかったが、フェラーリという車は死の香りがする、ということだね。あれはいくらスピードが出るといってもその性能を確かめられるのはドイツでしかない。日本のフェラーリで300Km/h以上で走ったことのある車は一台も無いだろう。速度制限の所為じゃなくて【スピード違反覚悟でやろうとしても】日本の高速道路で300km/h以上で走れる作りになっているところは無いからだ。

私はフェラーリに乗った事はないけど、アウトバーンで出会ったことは何度かある。もう、走り方からデザインから、退廃的だ。死の香りがする。ドイツ車は300km/h以上で走れる車種はフェラーリどころじゃないくらい沢山あるが、全然退廃的ではない。極めて機能的な機械でしかないのである。文化だねぇ。

テレンス・スタンプも退廃的だが、フェラーリを指定した時点で、結末が見えていたね。

贅沢な恐怖映画

投稿日

2010/07/21

レビュアー

さっちゃん

 昔、見たときは子供だったせいもあって、それほど面白くなかった記憶があります。何せ監督がロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニと映像美に拘る人ばかり集めたものだから、驚かすより美しく見せる方へ努力を傾注していますから、子供にはどこが面白いのかさっぱり分からないのであります。
 しかし、今回、HDニューマスターで出るというのは、本作の本質がより鮮明に見られるということで慶賀の至りと申せましょう。しかし、原作がエドガー・アラン・ポーということですが、ルイ・マル監督の『影を殺した男』が「ウィリアム・ウィルソン」というのは分かりますが、後の2作が元が何なのか分からないのは悔しいところです。ま、レヴュアーもポーの作品を全て読破しているようなマニアではないので、どなたかご存知の方がいらしたら教えてください。
 こういう面子でオムニバスを作ると観る方はそれぞれ贔屓の監督を上に持っていきたいところでしょうが、レヴュアーは特に誰が好みという訳ではないので、それぞれの見所を簡単に紹介して、後はご覧になる方それぞれに楽しんでもらおうと思います。
 まず、レヴュアーが一番判りやすかったルイ・マル監督の『影を殺した男』ですが、ドッペルゲンガーものです。自分の分身(と言うのかな?)に出会った放埓な学生にアラン・ドロンが扮します。夜の場面の陰影の描き方は見事です。さすが『死刑台のエレベーター』を撮った監督と思わせる出来になっています。
 次にロジェ・ヴァディム監督ですが、この作品の場合、エロティシズムと人間の感情の怖さが際立っています。ラストの破滅へ向かって行く美しくも恐ろしい場面が印象に残ります。
 最後に控えるのがフェデリコ・フェリーニ監督ですが、この『悪魔の首飾り』が現在の眼で見ると一番、怖いと思えます。テレンス・スタンプ扮する俳優が映画撮影のために訪れたイタリアで体験する恐怖は実際にご覧になっていただくしかないと思います。とにかく何が怖いといって理由が分からないことが一番怖いんじゃないでしょうか。どうも『道』を撮った人とは思えないほどです。
 どの作品をとっても怪物や超自然の怖さというよりは人間の内面に潜む恐ろしさが出ているような気がします。そういう意味では時代を超えた普遍性を持った作品と言えるでしょう。

フェラーリ フェリーニ

投稿日

2018/01/21

レビュアー

ちゅく

「世にも怪奇な物語」(1967年、フランス/イタリア、カラー、計122分)。

3編構成のオムニバス映画です。

三作とも、エドガー・アラン・ポーの作品を原作にしたそうですが、僕が読んだのは、2編目(「ウィリアム・ウイルソン」)だけです。
1・3編目は、手元にある東京創元社の文庫版・小説全集にも、見当たりません。
ポーの詩の演繹なのかもしれません。

【1】「黒馬の哭く館」

伯爵家の令嬢フレデリックは、奔放でわがままな女性だった。彼女は、馬で駆けることが好きだ。森の中で、男爵家のウィルヘルムと会い、彼に惚れてしまう。
ウィルヘルムは、彼女の振る舞いを聞いていたので、拒絶する。フレデリックは自尊心を傷つけられ、ウィルヘルムの厩舎に放火する。彼は愛馬と共に焼死する。
この二人を、ジェーンとピーターのフォンダ姉弟が演じる。監督は、ジェーンと当時つきあっていた、ロジェ・ヴァデム。

【2】「影を殺した男」

多重身体(ドッペルゲンガー)を描いた映画。アラン・ドロンがその二役を演じる。CGのない時代、フィルム合成と影武者で撮った映像が見事。
二人の「ウィルソン」が争う女性を、、ブリジット・バルドーが演じている。
監督は、ルイ・マル。ドロンとマル監督の唯一の作品ではなかろうか。


【3】「悪魔の首飾り」

かつての名優ダミット(テレンス・スタンプ)は、アル中になり、完全な落ち目になっていた。
久しぶりに、映画の話が、イタリアから来る。報酬は、新車のフェラーリだ。
しかし、彼は今は何も自分の中に、表現するものがない。ただ酒を飲み続けるだけだ。不安でしかたがない。
彼は、ローマの道路を、フェラーリで疾走する。彼の前に、ボールを抱えた少女が出てくる。
監督は、フェデリコ・フェリーニ。

【3】が、圧倒的に、良いと思います。

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