ウォリアーズ　歴史を動かした男たち

すっっっっごいがんばってると思う。
外国が日本を描いてこれは凄い。

凄すぎるからこそ、『諦め』られずに、突っ込みを入れてしまう、そんなレベルで凄い。
話は、ドキュメンタリーで、意外性はまったくないので、美術のほうで突っ込むとする。(笑)

多分、着付けが中国人なんじゃないかと思った。
（元々、日本人自体があまり出てないと思うけど）

まず着付けがだらしない。
襟がよれてる。
多分、縫製が日本人じゃない。襟に芯が入ってないのかな。
時代が時代だから、あれでいいのかもしれないけど
釈然としない。
冠をかぶったときの髪形はあれが本当なんだろうか……悩む。

日本の着物は『直線を美しく出す』着方をするものであって
ミスユニバースの、吉原炎上で逃げ出している花魁なんだか、馬鹿なんだかわからない
ああいう流線型のラインを着物で出してはいけない。

鎧兜とかあんなに凄いのに
『ちょっとしたこと』がぶれてて、そのたびに吹き出してしまう。

その籠はないやろ、とか……

よくハリウッドで出てくる
「それ東京って書いてるけど中国」みたいな六割中華ではなく
五パーセント中華、って感じ。
微妙に、ほんとうに微妙に日本じゃない。

うっわ中国人ばっかり！
と
ハリウッド映画でよく日本人役をしている中国人のように
パッと見中国人だと思うような人も出ていないのは凄い。

でも日本の時代劇も今はカナダとかニュージーランドとかで撮ってるから
あんなの日本の山じゃないし、日本の植生じゃない、ってのが五パーセント日本じゃない感じ。
それよりちょっと中華。
（微妙な説明で申し訳ない）

逆にその差が面白すぎる。
なんか、その差を見るために、是非見てほしいといいたくなるビデオ。
西洋人がものすごい頑張って日本を理解してくれようとして頑張ってくれています！
ってのは物凄く伝わるので、好感度は高い。
そういう意味で大好きだ！

母まで突っ込んだのは
「なんであんなとこに侍立ってんの？」という所。(笑)

中華西欧の中世は、町ごと高い壁で囲って（中国だと「邑−ゆう」）
戦争になると、町の人も一緒に敵と戦う。
だから、城壁の上に兵士が見張りに立ってるのが普通。

けど、日本では、戦は侍だけがするもので、町人は戦しない。
（農兵とかは別）
だから、戦は城だけを目指して、町を焼くことはあまりない。
そして、侍は城だけを護っているから、町の周りに壁が無い。
城だけを護れば良いから、城に天守閣を作って、そこでしか見張りをしていない。

なのにこの映像では、生け垣とか、階段の上とか、とんでもないところに侍が警護してる(笑)
中世の城壁の守りを誰がどこでしてるの？という疑問を、日本人に聞かずに、テキトウに表現したのだろう。
門も、立っている位置が違うし、警備の侍が縁側の『上』に立ってるとか、
おかしすぎて笑う。
（庭に降りてろ(笑)上がってくるな）

それと、自決方法も違う。
あきらかに違う。
なんだろう。『切腹』は有名な筈なのに
理解できてないのかな。

一度、ちゃんとした切腹シーンがあるんだが
他は腹より先に首を切ろうとする。
しかも縁側の軒先で……
覚悟してきたならまず白無垢になれ。

首を先に切ったら、楽に死ねてしまうじゃないか。
切腹ってのはそういうものじゃないんだ。
大西瀧治郎中将の死にざまを知っていれば、こんなことにはならなかっただろうに。

ここが違う、
あれおかしい！
とパーティーの時とかにネタにしたい人は是非！

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日本の歴史と言う点についてダメダメだらけだけど、さすがBBCなので、他に比べたら良い線をいっている。城も鎧も衣装も刀も平安時代も、戦国時代も、江戸時代もメチャクチャになっているけど、関ヶ原に至るまでの人物関係はそれなりに。でもそれなりにだからこそ、日本史に詳しくない人は何が何だか分からないだろうなと思った。
そもそも日本人でさへも豊臣秀吉の死後、豊臣方、石田三成方、徳川方、敵味方が複雑なので、あの短い時間では理解ができないと思うし、私も未だに理解不能。
最大に酷いと思ったのは関ヶ原の兵数や配置。秀忠に4万と言うのは、あり得ない。

そのレベルで作った歴史ドラマだから、次のコルテスとアステカ文明の戦争も、かなり怪しいと思わざるをえない。アステカ帝国20万人に対してコルテス5千人。コルテスが勝ったにはそれなりの分けがあると思うが、女性通訳の策略と言うのはあまりにもお粗末。

でも次の第2章を申し込んでしまった。(^_^)v

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日本語音声を選択しても、ナレーションは日本語なのに・・・
登場人物は全部、英語。

英語音声を選択すると、ナレーションも含み全部英語。
正直、最初はびっくりしたよ。

ま、字幕あるからいいけど。

あんまり英語わからないけど、英語音声ありで字幕・
吹き替えありで字幕っての好きだし。

ドラマがすべて英語なので、かなり違和感がありました。
時代劇の日本語の台詞を英訳するとこうなるのか、という勉強にはなりますが。

ストーリーは途中でナレーションがなく「その時歴史が動いた」よりも淡々と進行します。その中で徳川家康の哲学が役者さんの台詞だけで「英語で」語られます。わかっちゃいるけど難解でした。

コルテスは予備知識がないので、素直に楽しめました。が、ドキュメンタリーなので、脚色バリバリの美男美女の華やかなコスチュームプレイを期待するとがっかりかも。