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ベオウルフ / ジェラルド・バトラー

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「ベオウルフ」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

『300〈スリーハンドレッド〉』のジェラルド・バトラー主演、英文学最古の英雄叙事詩を映画化したアドベンチャー。巨人・グレンデルの脅威にさらされる北欧の小国・デネのヘオロット城を救うため、英雄・ベオウルフが10人の戦士と共に立ち上がる。

「ベオウルフ」 の作品情報

作品情報

製作年:

2005年

製作国:

カナダ

原題:

BEOWULF & GRENDEL

「ベオウルフ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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こっちの方が好みかも

投稿日:2009/03/26 レビュアー:詩乃

ハリウッドのオールCGの「呪われし勇者」の方ではありません。

ジェラルド・バトラーは『300』を観て かっこいい〜〜〜と思ってたので これは 前から観たかったのですが 何せ 「呪われし勇者」の方の宣伝力に押され 先に 観てしまったので・・・。

でも 全く 別物ですね!

そりゃ ハリウッド版は 派手ですよ スケールもデカイですよ。なので 娯楽映画としては それなりに楽しめました。

こちらの「ベオウルフ」 かなり 地味です。地味なんだけど その分 とても丁寧に作られている気がします。
派手好きな人は あまり好みじゃないかもしれませんね・・・。

こちらの 怪物グレンデルは 巨人族で 毛深く怪力ですが 人間です。
やたらめったらに 殺戮を楽しむ悪者ではなく 自分に害があるものと戦っているだけです。
ちゃんと 筋が通ってるじゃありませんか!

英雄ベオウルフは 国王の血縁で 国王の部下たちが殺されたという事で 助っ人に来るわけです。
が 最初は 巨人グレンデルを殺して この小さい国の平和を守ろうとするのですが どうも 巨人は ベオウルフ達には襲いかかってこない。そこで グレンデルが国王の部下達を襲うのか 疑問に思うわけです。

そりゃ人間として当然です。

この映画は 勧善懲悪のスカッとしたものではなく 虐げられてきた異形の者達の尊厳を 描いてる部分と 真の勇者の在り方も描いています。

敵である怪物が 敵ではなくなった時 元敵に対して 敬意を払うベオウルフの姿に感銘を受けました。

セルマの存在の仕方も「呪われし〜」とは 全く違い 虐げられてきた魔女としての存在で それでも 逞しく生きている強い女性です。神秘的で こちらのセルマの方が 映画に出てくる登場人物として活きている気がします。


「英文学最古の英雄叙事詩」としては こちらの映画の方が合っていると思います。

派手さはないけど 心に残る(触れる)のは こっちの「ベオウルフ」ですね〜。
見比べてみると 面白いかもしれません。

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日本では劇場公開ナシでDVDのみの映画

投稿日:2007/11/23 レビュアー:キャップ

セットは小さいし、出演者の人数は少ない。
ストーリー的にもスケールはとても小さく、全くひねりはない。

でも、カメラワークや衣装小物類、役者の演技で、低予算(多分)をカバーすべく頑張ったんじゃないかなぁと思う。

あまりお奨め出来ません。。

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肉体のコスプレ

投稿日:2017/03/02 レビュアー:みなさん(退会)

ロバート・ゼメキス監督の3DCGアニメ『ベオウルフ/呪われし勇者』は、2009年度の作品。
クリストファー・ランバートが主演の『ベオウルフ(1998)』もあった。あれは、グラハム・ベイカー監督のSFアクション映画だった。
本作品は、ジェラルド・バトラーが“ベオウルフ”を演じた1本。2005年度の作品。叙事詩に相応しい映像が見事だった。
ただ、視点を低くくして、然も画角を広く撮っているせいか、カメラマンが意図するほど広大さを表現出来ていないのは残念だった。もしかしたら、ロケ地が制限されていたのかも知れない。このクラスの作品にしては、わりと場面の数が少なかった。
それでも、昨今の映画にはない空気感が味わえた。湿った冷たい空気とか、薪の燃えるにおいとか……。こういう映画は好きだ。(笑)

――西暦 500年、デネの王フロースガールは、大きな館を完成させ、祝いの宴を開いていた。そこへ巨人グレンデルが姿を現し、兵たちを殺しまくった。圧倒的な力の前に、デネの兵隊はなすすべがなかったのだ。その日を境に、グレンデルは、たびたび館を襲い、暴れ回った。デネの国は、たちまち衰え始めた。
イェーアタスの英雄ベオウルフは、その報を聞きつけて立ち上がり、わずか十名の精鋭を引き連れてグレンデル討伐のためにデネにやって来る。
ベオウルフはデネの惨状に憤りを覚えたものの、何か腑に落ちないものを感じた。女子供の姿が多い。グレンデルは兵士だけを襲っているようだ。何か理由があるに違いない。
……というお話し。

ベオウルフの感情を繊細に演じたJ.バトラーを見て、初めて「いい役者さんだなぁ」と思った。(笑) これまで“クシャおじさん”だの“華がない”だの“ボーッとしてる”だの、散々貶して来たのに、キャラクタが違うと、こうも違うものかと感心してしまった。(汗)
思うに彼は、恵まれた体格を“コスプレ”として、史劇のような作品に出演する方が映えるかも知れない。きっと、そういう顔なのだ。(笑)

さて、本作品は、英国の英雄叙事詩の前半部分だけである。そこが残念だと思う。老境にさしかかったベオウルフの表情を是非観たかった。

ベオウルフに人の道を説く魔女役には、サラ・ポーリー。不遇な環境にも凛としたものを失わず、美しさを保つ女性を演じて好ましかった。
グレンデルの子供を見逃したベオウルフは、フロースガールと同じ道を歩むのか、彼女が憎しみの連載を断ち切る“楔”となるのか、興味深い。そういう点でも、後半を製作して欲しかったと思う。

もうひとつ、興味深かったのは、キリスト教の布教活動が広まっている様子が描かれていること。そして、それが胡散臭いものとして描写されていることも見逃せない。
宗教を欲する人間と、その対極として生命力あふれる人間を配置し、「老いとは何か?」「死とは何か?」をあぶり出す。
洗礼を受けるフロースガールの弱さ、それを哀しげに遠くに見やるベオウルフの眼差しは、本作品のテーマを如実に物語っていた。

平坦な脚本にも物足りなさを感じるが、総じてリアルで真面目な演出は、この題材に合っていたと思う。

オススメ!

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立ち尽くす勇者 ネタバレ

投稿日:2009/03/22 レビュアー:さっちゃん

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 この作品は同じ題名のハリウッド版の2年ほど前に製作されたものらしいです。劇場公開されたのかもしれませんが、記憶にありません。
 ハリウッド版を見る前にこちらを借りたのは、主演がジェラルド・バトラーだったからです。「300」でマッチョイズムに満ち溢れたスパルタ王を演じた俳優が英雄譚の主役。どんな演技を見せてくれるのだろうと思ったからです。従って、ハリウッド版との比較はありませんので、その点をご承知おき下さい。
 結論から言うと、勇壮な勇者と巨人の戦いを予想すると肩透かしを喰います。イントロダクションを読むとそういう展開を予想しますが、冒頭でグレンダルの父親がデネの騎士たちによってたかって殺されます。グレンデルは、まだ幼かったからか殺されずに済み、死んだ父親の首を抱いて洞穴で成長します。
 時が流れ、デネの国王の砦がグレンデルに襲われ、1人を除いて皆殺しにされるという事件が起こり、次第に被害は拡大します。その噂を聞いた国王の血縁である主人公ベオウルフが10人の戦士と共に救援に駆けつけるというのが物語の発端になります。
 最初は威勢のいいベオウルフですが、荒野で一人暮らす”魔女”と呼ばれる女性と知り合いになり、グレンデルの襲撃の理由について疑問が生じます。そうなると単純にグレンデルを斃しておしまいとはいかなくなります。
 そしてベオウルフは血縁関係にあるデネの国王と実は悲しい身の上であるグレンデルとの間で板ばさみになるのです。ずいぶん内省的な英雄ですが、殆ど終盤までこの姿勢は変わりません。
 こういう構造であるため、すかっとしたファンタジーを見たいという方にはあまりお勧めできません。グレンデルや”魔女”にしても幼いグレンデルに髭が生えていたり、魔女が人の死を予言できる能力を持っていたりと映像的には異形のものとして描いていますが、本質的には我々と同じ人間としての描写がされており、それゆえに観客にとっては彼らが異形であっても悪と受け取ることができないのです。
 最後にはグレンデルは斃れるのですが、ベオウルフが殺す訳ではないのです。ベオウルフはただ、立ち尽くし、繰り返される悲劇をはとんど傍観するしかない勇者であり、苛烈な風景と相俟って全体のトーンを陰鬱なものにしています。
 これまでのレヴューを読まれた方は、何だ暗いだけの話かと思われるでしょうが、荒涼とした、しかし美しい風景や当時の風俗をかなり忠実に再現した(と思われる)衣装、まだサラブレッドやアラブが入って来る前の小ぶりな馬など古代の雰囲気はよく出ています。また、ケルト人の神父が出てきて、その布教の様子なども面白く、見所はたくさんあると思います。考えるのが嫌いでなければ、お勧めしたい作品です。
 

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力より やさしさを持つ ベオウルフ

投稿日:2008/02/23 レビュアー:Yの3乗

昨年(2007年)公開の3Dの「ベオウルフ」が面白かったので、本作もレンタルしてみました。
でもアルバトロス系なのでやばいかもと、ちょっと怖れましたが・・

意外としっかりとしたいい映画でした。
3D版のようなCGは使ってはいませんが、ショボサはなく500年代の神話のような世界観がよく表現されていました。

北国の厳しくも美しい風景が、非常にいい雰囲気でした。
登場人物が皆毛むくじゃらで、ヒゲ男の為、誰が誰やら良く判らないのが難点。
最初はだれがベオウルフだったけ?という感じでした。

巨人グレンデルは何故デネの人々を襲うのか?
彼はいったい何者?
3D編とは違うストーリーに救われた気持ちになりました。
妻も良かったと申しておりました。
3D版と比べてみるもの面白いかもしれません。

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ベオウルフ

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こっちの方が好みかも

投稿日

2009/03/26

レビュアー

詩乃

ハリウッドのオールCGの「呪われし勇者」の方ではありません。

ジェラルド・バトラーは『300』を観て かっこいい〜〜〜と思ってたので これは 前から観たかったのですが 何せ 「呪われし勇者」の方の宣伝力に押され 先に 観てしまったので・・・。

でも 全く 別物ですね!

そりゃ ハリウッド版は 派手ですよ スケールもデカイですよ。なので 娯楽映画としては それなりに楽しめました。

こちらの「ベオウルフ」 かなり 地味です。地味なんだけど その分 とても丁寧に作られている気がします。
派手好きな人は あまり好みじゃないかもしれませんね・・・。

こちらの 怪物グレンデルは 巨人族で 毛深く怪力ですが 人間です。
やたらめったらに 殺戮を楽しむ悪者ではなく 自分に害があるものと戦っているだけです。
ちゃんと 筋が通ってるじゃありませんか!

英雄ベオウルフは 国王の血縁で 国王の部下たちが殺されたという事で 助っ人に来るわけです。
が 最初は 巨人グレンデルを殺して この小さい国の平和を守ろうとするのですが どうも 巨人は ベオウルフ達には襲いかかってこない。そこで グレンデルが国王の部下達を襲うのか 疑問に思うわけです。

そりゃ人間として当然です。

この映画は 勧善懲悪のスカッとしたものではなく 虐げられてきた異形の者達の尊厳を 描いてる部分と 真の勇者の在り方も描いています。

敵である怪物が 敵ではなくなった時 元敵に対して 敬意を払うベオウルフの姿に感銘を受けました。

セルマの存在の仕方も「呪われし〜」とは 全く違い 虐げられてきた魔女としての存在で それでも 逞しく生きている強い女性です。神秘的で こちらのセルマの方が 映画に出てくる登場人物として活きている気がします。


「英文学最古の英雄叙事詩」としては こちらの映画の方が合っていると思います。

派手さはないけど 心に残る(触れる)のは こっちの「ベオウルフ」ですね〜。
見比べてみると 面白いかもしれません。

日本では劇場公開ナシでDVDのみの映画

投稿日

2007/11/23

レビュアー

キャップ

セットは小さいし、出演者の人数は少ない。
ストーリー的にもスケールはとても小さく、全くひねりはない。

でも、カメラワークや衣装小物類、役者の演技で、低予算(多分)をカバーすべく頑張ったんじゃないかなぁと思う。

あまりお奨め出来ません。。

肉体のコスプレ

投稿日

2017/03/02

レビュアー

みなさん(退会)

ロバート・ゼメキス監督の3DCGアニメ『ベオウルフ/呪われし勇者』は、2009年度の作品。
クリストファー・ランバートが主演の『ベオウルフ(1998)』もあった。あれは、グラハム・ベイカー監督のSFアクション映画だった。
本作品は、ジェラルド・バトラーが“ベオウルフ”を演じた1本。2005年度の作品。叙事詩に相応しい映像が見事だった。
ただ、視点を低くくして、然も画角を広く撮っているせいか、カメラマンが意図するほど広大さを表現出来ていないのは残念だった。もしかしたら、ロケ地が制限されていたのかも知れない。このクラスの作品にしては、わりと場面の数が少なかった。
それでも、昨今の映画にはない空気感が味わえた。湿った冷たい空気とか、薪の燃えるにおいとか……。こういう映画は好きだ。(笑)

――西暦 500年、デネの王フロースガールは、大きな館を完成させ、祝いの宴を開いていた。そこへ巨人グレンデルが姿を現し、兵たちを殺しまくった。圧倒的な力の前に、デネの兵隊はなすすべがなかったのだ。その日を境に、グレンデルは、たびたび館を襲い、暴れ回った。デネの国は、たちまち衰え始めた。
イェーアタスの英雄ベオウルフは、その報を聞きつけて立ち上がり、わずか十名の精鋭を引き連れてグレンデル討伐のためにデネにやって来る。
ベオウルフはデネの惨状に憤りを覚えたものの、何か腑に落ちないものを感じた。女子供の姿が多い。グレンデルは兵士だけを襲っているようだ。何か理由があるに違いない。
……というお話し。

ベオウルフの感情を繊細に演じたJ.バトラーを見て、初めて「いい役者さんだなぁ」と思った。(笑) これまで“クシャおじさん”だの“華がない”だの“ボーッとしてる”だの、散々貶して来たのに、キャラクタが違うと、こうも違うものかと感心してしまった。(汗)
思うに彼は、恵まれた体格を“コスプレ”として、史劇のような作品に出演する方が映えるかも知れない。きっと、そういう顔なのだ。(笑)

さて、本作品は、英国の英雄叙事詩の前半部分だけである。そこが残念だと思う。老境にさしかかったベオウルフの表情を是非観たかった。

ベオウルフに人の道を説く魔女役には、サラ・ポーリー。不遇な環境にも凛としたものを失わず、美しさを保つ女性を演じて好ましかった。
グレンデルの子供を見逃したベオウルフは、フロースガールと同じ道を歩むのか、彼女が憎しみの連載を断ち切る“楔”となるのか、興味深い。そういう点でも、後半を製作して欲しかったと思う。

もうひとつ、興味深かったのは、キリスト教の布教活動が広まっている様子が描かれていること。そして、それが胡散臭いものとして描写されていることも見逃せない。
宗教を欲する人間と、その対極として生命力あふれる人間を配置し、「老いとは何か?」「死とは何か?」をあぶり出す。
洗礼を受けるフロースガールの弱さ、それを哀しげに遠くに見やるベオウルフの眼差しは、本作品のテーマを如実に物語っていた。

平坦な脚本にも物足りなさを感じるが、総じてリアルで真面目な演出は、この題材に合っていたと思う。

オススメ!

立ち尽くす勇者

投稿日

2009/03/22

レビュアー

さっちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 この作品は同じ題名のハリウッド版の2年ほど前に製作されたものらしいです。劇場公開されたのかもしれませんが、記憶にありません。
 ハリウッド版を見る前にこちらを借りたのは、主演がジェラルド・バトラーだったからです。「300」でマッチョイズムに満ち溢れたスパルタ王を演じた俳優が英雄譚の主役。どんな演技を見せてくれるのだろうと思ったからです。従って、ハリウッド版との比較はありませんので、その点をご承知おき下さい。
 結論から言うと、勇壮な勇者と巨人の戦いを予想すると肩透かしを喰います。イントロダクションを読むとそういう展開を予想しますが、冒頭でグレンダルの父親がデネの騎士たちによってたかって殺されます。グレンデルは、まだ幼かったからか殺されずに済み、死んだ父親の首を抱いて洞穴で成長します。
 時が流れ、デネの国王の砦がグレンデルに襲われ、1人を除いて皆殺しにされるという事件が起こり、次第に被害は拡大します。その噂を聞いた国王の血縁である主人公ベオウルフが10人の戦士と共に救援に駆けつけるというのが物語の発端になります。
 最初は威勢のいいベオウルフですが、荒野で一人暮らす”魔女”と呼ばれる女性と知り合いになり、グレンデルの襲撃の理由について疑問が生じます。そうなると単純にグレンデルを斃しておしまいとはいかなくなります。
 そしてベオウルフは血縁関係にあるデネの国王と実は悲しい身の上であるグレンデルとの間で板ばさみになるのです。ずいぶん内省的な英雄ですが、殆ど終盤までこの姿勢は変わりません。
 こういう構造であるため、すかっとしたファンタジーを見たいという方にはあまりお勧めできません。グレンデルや”魔女”にしても幼いグレンデルに髭が生えていたり、魔女が人の死を予言できる能力を持っていたりと映像的には異形のものとして描いていますが、本質的には我々と同じ人間としての描写がされており、それゆえに観客にとっては彼らが異形であっても悪と受け取ることができないのです。
 最後にはグレンデルは斃れるのですが、ベオウルフが殺す訳ではないのです。ベオウルフはただ、立ち尽くし、繰り返される悲劇をはとんど傍観するしかない勇者であり、苛烈な風景と相俟って全体のトーンを陰鬱なものにしています。
 これまでのレヴューを読まれた方は、何だ暗いだけの話かと思われるでしょうが、荒涼とした、しかし美しい風景や当時の風俗をかなり忠実に再現した(と思われる)衣装、まだサラブレッドやアラブが入って来る前の小ぶりな馬など古代の雰囲気はよく出ています。また、ケルト人の神父が出てきて、その布教の様子なども面白く、見所はたくさんあると思います。考えるのが嫌いでなければ、お勧めしたい作品です。
 

力より やさしさを持つ ベオウルフ

投稿日

2008/02/23

レビュアー

Yの3乗

昨年(2007年)公開の3Dの「ベオウルフ」が面白かったので、本作もレンタルしてみました。
でもアルバトロス系なのでやばいかもと、ちょっと怖れましたが・・

意外としっかりとしたいい映画でした。
3D版のようなCGは使ってはいませんが、ショボサはなく500年代の神話のような世界観がよく表現されていました。

北国の厳しくも美しい風景が、非常にいい雰囲気でした。
登場人物が皆毛むくじゃらで、ヒゲ男の為、誰が誰やら良く判らないのが難点。
最初はだれがベオウルフだったけ?という感じでした。

巨人グレンデルは何故デネの人々を襲うのか?
彼はいったい何者?
3D編とは違うストーリーに救われた気持ちになりました。
妻も良かったと申しておりました。
3D版と比べてみるもの面白いかもしれません。

1〜 5件 / 全16件