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灰の記憶 / デイヴィット・アットウッド

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「灰の記憶」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

 1944年、アウシュビッツ強制収容所。ユダヤ人のホフマンは、同じユダヤ人をガス室に送るなどの特別任務を担う“ゾンダーコマンド”としてナチスのために働いていた。その見返りは食事と4ヵ月の延命。一方で彼は、密かに同じユダヤ人である焼却場のアブラモウィックスや軍需工場で働く女囚ダイナらと死体を焼き続ける焼却炉の破壊を計画していた。それは、彼らにできる最後の抵抗だった。そんなある日、ホフマンはガス室で死体処理中、奇蹟的に生き残った少女を発見する。ニスリ医師の手当で一命を取り留めたその少女を、彼は危険を承知で匿うのだった…。

「灰の記憶」 の作品情報

作品情報

製作年:

2001年

製作国:

アメリカ

原題:

THE GREY ZONE

「灰の記憶」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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一縷の望みを生きた命たち

投稿日:2012/04/03 レビュアー:蒼生



絶望にのみこまれないように、
絶望の大きさに気づいていながらも、握りしめたらつぶれてしまいそうな希望を、
そっと護りながら。

『優遇措置』は、4ヶ月間の延命って、
結局は殺されるだけだし、同胞の死体処理という苦業が長引くことでもあるわけで、
優遇というよりは何かの見せしめのようにさえ感じます。

累々と積み重なる、抜け殻たち。
表情も変えずに引き金を引く指に、血は流れているのか。
破裂音と同時に斃れる、抜け殻たち。
その魂は、一瞬の恐怖や苦痛と引き換えに安寧のgray zoneへと導かれたのか。
その景観に麻痺してしまった魂は、それでもまだ、ヒトなのか。
その魂のあるところがgray zoneなのか。

純白の希望。漆黒の絶望。
薄暗いけれど、どちらでもないgray。
この世の地獄でありながら、ゼロではない希望。
生きるためなら何をしてもいいのかと問われても、
理性や常識など、既にないのに何と答えればいい。
そこまでしてなぜ生きたいのか。

惜しいのは命ではなく、尊厳なのではなかったかと思えるのです。

彼女を助けたかったのは、彼女が希望や奇跡の象徴だから。
彼女が生き延びることで、認めまいと胸の底に押し込んだ絶望が、
絶望ではないのかもしれないと信じられるようになりたいから。
それがたとえ泡沫のような幻だとしても。

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魂の記録

投稿日:2012/03/05 レビュアー:エコエコアザラク

妻子のを守るため、仕方がなく人体実験を手伝わされたユダヤ人医師ニスリの魂の記録の映画です。
オープニングの字幕からして重いテーマの作品だと覚悟はしてましたが、やはり見終わってブルーになりました。

ユダヤ人が同胞の処刑を手伝い、頭髪を剃り、金歯を抜き取り、焼却炉に放り込む。報酬は僅かな延命と食事と酒。
彼らはゾンダーコマンダーという名称でナチ兵から重宝がられ、黙々と仕事をこなしていた・・・
ユダヤ人の中にも密告者やナチ協力者がいた史実は知ってましたが、本作のような強制収容所で組織的に
任命されていた事は驚きでした。きっと平静ではいられなかったでしょう。でも手馴れた演技と嘘で、大量の
同胞たちをガス室へ誘導していく・・・まるでホロコースト工場のようで、見ていてゾッとします。
煙突から絶えず黒い煙が立ち上り、大量の灰は川へと捨てられる・・・
ある日、いつものようにガス室での処理をしてたら、何と!!一人の少女が存命していた。とっさに命を救って
しまうゾンダーたちとニスリ医師。隠し通せるものではないのに、何故彼らはこんな危険を冒してしまったので
しょうか。懺悔なのか、ナチスへのささやかな抵抗なの? 彼らが画策していた焼却炉破壊計画に火薬を提供して
いたユダヤ女性たちにも危険が迫り、計画の噂を知ったナチ軍曹は妻子の処刑をちらつかせニスリ医師を脅すが・・・
終盤のゾンダーたちの姿と、少女の語るナレーションは、ただただ哀しい。

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無理やり捨てさせられた良心

投稿日:2012/02/09 レビュアー:飛べない魔女

これはアウシュビッツでの生き残りであるユダヤ人医師(彼は妻子を人質にとられ、人体実験などの手助けをさせられていたのだ)ニスリ医師の手記を基に描く真実の物語だ。

ゾンダーコマンドと呼ばれるユダヤ人が、同じユダヤ人を巧みに地下室に誘導し
「消毒するだけだから心配ない、終わればまた家族と一緒にいられるのだ」
とウソを言わせ、汽車で着いたばかりの有効活用が出来ないと判断された大量のユダヤ人をガス室へと送り、その死体をもまた、同じユダヤ人の手で運ばせ、焼却炉に放りこませ、押し込み、
その大量の灰はユダヤ人が運び出し川へ流す。
その体を焼く煙が終始立ち上るアウシュビッツ強制収容所は、その空気を吸っただけで、悲しい人たちの魂を吸い込みそうだ。

たかが、4カ月の延命。
さりとて人は生き延びたい。
もしかしらたその4カ月の間に体制が変わって救われる望みだってあるだろう。
無理やり良心を捨てさせられ、機械を扱うような流れ作業で死体を始末していく彼らを、誰が責めることが出来るのだ?
その死体の中に、自分の妻を、娘を、孫を発見しても、作業の手を止めることは出来ない。
良心も悲しみもすべて奴らに奪われてしまったのだ。
4カ月すれば、口封じのために処刑され、交代要員のゾンダーコマンドがやってくる。
これが現実にアウシュビッツで行われていたことなのだ。

”生きていくためには自分の仕事をするしかないのだ”
アウシュビッツ強制収容所を取り仕切きる軍曹の言葉。
彼もまた、一兵隊として、機械のように上からの命令に従い仕事をするしかなかったのだ。
この行為が悪なのか、善なのか、疑問に思ってはいけないのだ。
彼は言う。
”おまえたちは4カ月長く生きるために自分の同胞を見殺しにしているんだ。そんなお前たちを観ていると吐き気がしてくる”
誰が、そうさせたのだ!?
そうさせたのはあんた達だろうが!

ガス室で一命を取り留めた奇跡の少女の命を守ることで、免罪符としたかった彼ら。
どうせ間もなく奪われる命なら、死に方は自分で選ぶことを決意する。
今までみたユダヤ人迫害のどの映画よりも、リアリティーのある映画だった。
ラストに少女が語る言葉がずっしりと心に重くのしかかる。

もう、人間は二度と同じ過ちをしてはいけないのだ。

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・・・・・・

投稿日:2009/09/29 レビュアー:エロエロ大魔神

まさに悲劇です!

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無題

投稿日:2012/03/27 レビュアー:ロンリー火真西

史実なんで仕方ないですがひたすら悲しいですね

ナチスの軍曹もアウシュヴィッツの囚人たちも自分の運命を知っているのが余計に悲しいです

自分の運命を知っていながらもナチスも囚人もひたすら自分の「仕事」に打ち込むんですね

その中で何か一矢報いたいと囚人たちが画策する計画やたまたま助かった少女を危険を承知で匿ったりするのも囚人たちの何かしたいという思いなんでしょうけど悲しいですね

死体を焼いた煙がもうもうと立つ煙突の脇で囚人たちの楽団が音楽を弾いているシーンは何とも言えない感じがしました

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灰の記憶

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一縷の望みを生きた命たち

投稿日

2012/04/03

レビュアー

蒼生



絶望にのみこまれないように、
絶望の大きさに気づいていながらも、握りしめたらつぶれてしまいそうな希望を、
そっと護りながら。

『優遇措置』は、4ヶ月間の延命って、
結局は殺されるだけだし、同胞の死体処理という苦業が長引くことでもあるわけで、
優遇というよりは何かの見せしめのようにさえ感じます。

累々と積み重なる、抜け殻たち。
表情も変えずに引き金を引く指に、血は流れているのか。
破裂音と同時に斃れる、抜け殻たち。
その魂は、一瞬の恐怖や苦痛と引き換えに安寧のgray zoneへと導かれたのか。
その景観に麻痺してしまった魂は、それでもまだ、ヒトなのか。
その魂のあるところがgray zoneなのか。

純白の希望。漆黒の絶望。
薄暗いけれど、どちらでもないgray。
この世の地獄でありながら、ゼロではない希望。
生きるためなら何をしてもいいのかと問われても、
理性や常識など、既にないのに何と答えればいい。
そこまでしてなぜ生きたいのか。

惜しいのは命ではなく、尊厳なのではなかったかと思えるのです。

彼女を助けたかったのは、彼女が希望や奇跡の象徴だから。
彼女が生き延びることで、認めまいと胸の底に押し込んだ絶望が、
絶望ではないのかもしれないと信じられるようになりたいから。
それがたとえ泡沫のような幻だとしても。

魂の記録

投稿日

2012/03/05

レビュアー

エコエコアザラク

妻子のを守るため、仕方がなく人体実験を手伝わされたユダヤ人医師ニスリの魂の記録の映画です。
オープニングの字幕からして重いテーマの作品だと覚悟はしてましたが、やはり見終わってブルーになりました。

ユダヤ人が同胞の処刑を手伝い、頭髪を剃り、金歯を抜き取り、焼却炉に放り込む。報酬は僅かな延命と食事と酒。
彼らはゾンダーコマンダーという名称でナチ兵から重宝がられ、黙々と仕事をこなしていた・・・
ユダヤ人の中にも密告者やナチ協力者がいた史実は知ってましたが、本作のような強制収容所で組織的に
任命されていた事は驚きでした。きっと平静ではいられなかったでしょう。でも手馴れた演技と嘘で、大量の
同胞たちをガス室へ誘導していく・・・まるでホロコースト工場のようで、見ていてゾッとします。
煙突から絶えず黒い煙が立ち上り、大量の灰は川へと捨てられる・・・
ある日、いつものようにガス室での処理をしてたら、何と!!一人の少女が存命していた。とっさに命を救って
しまうゾンダーたちとニスリ医師。隠し通せるものではないのに、何故彼らはこんな危険を冒してしまったので
しょうか。懺悔なのか、ナチスへのささやかな抵抗なの? 彼らが画策していた焼却炉破壊計画に火薬を提供して
いたユダヤ女性たちにも危険が迫り、計画の噂を知ったナチ軍曹は妻子の処刑をちらつかせニスリ医師を脅すが・・・
終盤のゾンダーたちの姿と、少女の語るナレーションは、ただただ哀しい。

無理やり捨てさせられた良心

投稿日

2012/02/09

レビュアー

飛べない魔女

これはアウシュビッツでの生き残りであるユダヤ人医師(彼は妻子を人質にとられ、人体実験などの手助けをさせられていたのだ)ニスリ医師の手記を基に描く真実の物語だ。

ゾンダーコマンドと呼ばれるユダヤ人が、同じユダヤ人を巧みに地下室に誘導し
「消毒するだけだから心配ない、終わればまた家族と一緒にいられるのだ」
とウソを言わせ、汽車で着いたばかりの有効活用が出来ないと判断された大量のユダヤ人をガス室へと送り、その死体をもまた、同じユダヤ人の手で運ばせ、焼却炉に放りこませ、押し込み、
その大量の灰はユダヤ人が運び出し川へ流す。
その体を焼く煙が終始立ち上るアウシュビッツ強制収容所は、その空気を吸っただけで、悲しい人たちの魂を吸い込みそうだ。

たかが、4カ月の延命。
さりとて人は生き延びたい。
もしかしらたその4カ月の間に体制が変わって救われる望みだってあるだろう。
無理やり良心を捨てさせられ、機械を扱うような流れ作業で死体を始末していく彼らを、誰が責めることが出来るのだ?
その死体の中に、自分の妻を、娘を、孫を発見しても、作業の手を止めることは出来ない。
良心も悲しみもすべて奴らに奪われてしまったのだ。
4カ月すれば、口封じのために処刑され、交代要員のゾンダーコマンドがやってくる。
これが現実にアウシュビッツで行われていたことなのだ。

”生きていくためには自分の仕事をするしかないのだ”
アウシュビッツ強制収容所を取り仕切きる軍曹の言葉。
彼もまた、一兵隊として、機械のように上からの命令に従い仕事をするしかなかったのだ。
この行為が悪なのか、善なのか、疑問に思ってはいけないのだ。
彼は言う。
”おまえたちは4カ月長く生きるために自分の同胞を見殺しにしているんだ。そんなお前たちを観ていると吐き気がしてくる”
誰が、そうさせたのだ!?
そうさせたのはあんた達だろうが!

ガス室で一命を取り留めた奇跡の少女の命を守ることで、免罪符としたかった彼ら。
どうせ間もなく奪われる命なら、死に方は自分で選ぶことを決意する。
今までみたユダヤ人迫害のどの映画よりも、リアリティーのある映画だった。
ラストに少女が語る言葉がずっしりと心に重くのしかかる。

もう、人間は二度と同じ過ちをしてはいけないのだ。

・・・・・・

投稿日

2009/09/29

レビュアー

エロエロ大魔神

まさに悲劇です!

無題

投稿日

2012/03/27

レビュアー

ロンリー火真西

史実なんで仕方ないですがひたすら悲しいですね

ナチスの軍曹もアウシュヴィッツの囚人たちも自分の運命を知っているのが余計に悲しいです

自分の運命を知っていながらもナチスも囚人もひたすら自分の「仕事」に打ち込むんですね

その中で何か一矢報いたいと囚人たちが画策する計画やたまたま助かった少女を危険を承知で匿ったりするのも囚人たちの何かしたいという思いなんでしょうけど悲しいですね

死体を焼いた煙がもうもうと立つ煙突の脇で囚人たちの楽団が音楽を弾いているシーンは何とも言えない感じがしました

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