キャメロット　魔法の剣

アーサー王伝説の末期をストーリー化した作品。円卓の騎士を父に持つ女の子が、正義のために冒険に出る物語。伝説の存在は強く、老い弱々しくなったアーサー王であっても作品が持つ深みは大きい。物語は十分なファンタジー度を備え、単純に楽しめる。
しかしながら問題は、途中で登場する“おもしろおかしいキャラ”である。せっかく伝説的で丁寧なプロットで進んだ物語が、ここで一気に崩れる。しかも物語の世界感とはまったくかけ離れた現代風ギャグで騒ぎまくられ、見る気を失せさせる。ここまでひどい演出はスターウォーズのジャージャー以下といってもいいだろう。

また、DVDだからこそシーン毎にアニメの質が変わるのが気になってくるる。アニメーターの能力の差異が大きく目立っているのだ。つまりプロジェクトリーダーの調整能力がなかったと理解できる。
ただ、それが却って特筆すべきシーンを産んだともいえる。石男（オルグ）のCGシーンだ。CGの妙と手書きアニメーションが見事に融和される映像は圧巻。フルCG作品では見られないクリエイティビティには拍手を送ろう。

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ジャンルのところに「アニメ：キッズビデオ」とはっきり書いてあるのだが、ゲイリー・オールドマンとピアース・ブロスナンの名に惹かれてついつい借りてしまった。内容はまったくお子様向け。
アーサー王伝説の舞台となったのは５世紀頃のブリテン島と言われている。つまり「中世」ですらない。そんな時代に、家事を厭って騎士になりたがる女の子を見せられてもなあ・・・。私もアメリカ映画は好きで毎日鑑賞しているが、歴史的に女性の地位が低かった時代にまでフェミニズムだとか女性の自立だとかの香りが芬々と漂うのはさすがに辟易する。ギャレットと森に踏み込むケイリーはうるさいし邪魔くさいしわがままだし、・・・・・・で、何の前触れもなくいきなりふたりはラブラブになりましたという唐突さを目の当たりにして初めて「あ、お子様向けか」と気づいた。
ゲイリー・オールドマンののびのびと楽しそうな演技と歌が鑑賞できただけでもよしとするか。
声優は喋りパートと歌パートで人が替わることもあり、ケイリーの母の歌パートはセリーヌ・ディオン。
特典は、特別映像集（メイキング、ミュージッククリップ、オリジナル声優インタビュー）、プロダクションノート、ワーナーアニメの歴史、予告編、関連作品の予告編など。両面DVDで、特典映像はsideB（裏面）に収録されているので見逃す方もいるかも知れない。ご注意を。

　主人公のケイリーが森に入ってからが面白い。
失明した青年との交流、そして愛の芽生え…
ありきたりだけれども、アニメで観るとまた違う感覚で楽しめる。
どちらにしてもお子様向けなのでハッピーエンド。それが良くて私もつい見入ってしまうのですが…小さなお子さんから大人も楽しめるアニメです。
お薦め度★★★★です。

Ｇ・オールドマンファンから見れば、声優として出演しているのが嬉しいし、更に歌まで披露してくれている点（これがまた歌が上手い！）は、かなりポイント高いです。が、これはあくまでオールドマンファンの視点。作品としてはイマイチです。

はじめは面白かったんだけど、途中からペースダウンしてしまいます。総合的にプラスマイナス０な感じです。