相続人

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相続人 / ケネス・ブラナー

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「相続人」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「ザ・ファーム/法律事務所」などの人気作家ジョン・グリシャムが書き下ろしたシナリオを映画化。有能な弁護士に迫る巨大な罠を描くサスペンス・スリラー。弁護士のリックは、魅力的な女性マロリーと知り合って一夜を共にする。マロリーは、父親ディクソンの異常なまでの愛に悩んでいた。リックはディクソンの件を法廷にかけ、彼を病院に収容する判決を勝ち取る。だが、ディクソンは病院から脱走し、リックの周囲で怪事件が続発する。

「相続人」 の作品情報

作品情報

製作年: 1997年
製作国: アメリカ
原題: THE GINGERBREAD MAN

「相続人」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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遮られる視界

投稿日:2011/05/05 レビュアー:よふかし

 おお気が付いたらdiscasにも『相続人』が。『ザ・ファーム』などで90年代のリーガルサスペンス・ブームの立役者となった、ジョン・グリシャムのオリジナル脚本をアルトマンが映画化。『ザ・プレイヤー』で復活した後の雑多な作品群の中でも、「なぜこれをアルトマンが?」と思わずにいられない、サスペンス・スリラーです。
 聞けばアルトマンはスリラーを一度やってみたかったということだし、早い段階で企画にかかわったケネス・ブラナーが「ぶっちゃけお金がいりようで」という事情があったと、ものの本(アルトマンのインタビュー)には書いてあります。
 結果、かつてのジャンル映画の読み換えに熱心だったころほど過激ではないけれど、それなりにアルトマンでそれなりにエンタメになっているという、一見微妙な仕上がり。ハラハラドキドキってのはほとんどありませんしね。
 テレビモニターで観ると、ひじょうに引きの構図が多いので、人を判別しがたいです。クロースアップは意図的に排除されているか、あってもインサート的な扱い。クロースアップで心理を分かりやすく説明しない、という姿勢が貫かれています。名の知られたスターが出ていますが、ダリル・ハンナやファムケ・ヤンセンはメガネのせいでそうとは分かりにくいし、トム・ベレンジャーはなかなか顔をしっかり映してもらえません(とくに終盤)。ロバート・デュヴァルは小汚い扮装で最初は分かりにくいのですが、『アラバマ物語』へのオマージュのような役柄が面白いですね。ロバート・ダウニー・jr.は印象的な役柄のせいもあって分かりやすいです。
  本来は劇場の大きなスクリーンで観て判断すべきなのでしょうが、本作は単純なストーリーと、確信犯的に見ずらい画作りに特徴づけられるような気がします。
 冒頭のパーティから主要人物の前をがんがんエキストラの影が往復して見にくいことこの上ないことや、続くブラナーがウェイトレス(エンベス・デイヴィッツ)の家に行ったシーンも、ドアだのカーテンだのが視界をふさぎます。さらに巨大な嵐が近づいているという魅力的な設定のため、映画が進むとどんどん雨が強くなっていき、見にくさも増していくのです笑。この見ずらさはサスペンスという点ではマイナスに働いていて、たとえば子どもたちがモーテルから何者かに連れ去られるシーン――公衆電話の前に大きなトラックが止まり、ブラナーの視界を遮っている間に誘拐が行われるという、ヒチコック的な場面――では、ほんとうに子どもが消えたかどうかが、観客に瞬間、察知できないのではないか。最初は「物陰に隠れているんじゃないか」とも思え、長回しで捉えられるブラナーの慌てふためきによって、ようやく子どもたちが本当にいないことが分かるのです。
 アルトマンは子どもの不在をショッキングに描き出すような、カメラの移動やズームアップやインサートカットなどを使わず、視点を引いた位置に固定しています。映画のカメラは常に「観客にもっとも見やすい位置」を提供することができるのですが、アルトマンはしない。観る者に没入を許さず、覗き屋としての立場を意識させ続けます。
 そんな位置からこの物語を眺めれば、リック(ブラナー)は愚かで、ひとり騒いで事態を悪化させた大馬鹿者です。この大馬鹿者にもそれなりの理由はあるのだといった、普通の娯楽映画にありがちな言い訳的演出はここにはありません。
 徹底して俯瞰して冷やかなアルトマンの視点からは、リーガル・スリラーも騒々しく右往左往する人間喜劇に変わってしまうのです。65点。

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奇妙な組み合わせが、正解!

投稿日:2014/01/18 レビュアー:ちゅく

アルトマン監督が亡くなったのは、2006年。
この作品は、1997年公開で、晩年の作。

「M★A★S★H( マッシュ)、「ショート・カッツ」のような、集団劇をつくれる監督・脚本家は、もう、いなくなってしまいました。

☆ ウディ・アレンを残して……。

☆ 日本では、宮藤官九郎の脚本で……。

映画で描きたいことが、1つのテーマであるとしても、
2、3人の人の人物で、語り、描かれていることには、限界があります。
アメリカ映画の限界。
そこで、アルトマン監督の集団劇の手法がうまれたと思うのです。
多数の要注意人物を投入し、彼らを楽器として鳴らせ、指揮をする。

この映画において、特殊なことは、
交響曲作家の、アルトマン監督らしくないことです。
これは、室内楽です。
普通の映画です。
時間も短い。
そして、良作です。

J・グリシャムの原作は、私は、一つも読んでいませんが、多く映画になり、
「依頼人」「ペリカン文書」「ザ・ファーム 法律事務所」など、「外れ」はないと思います。

この映画で、アルトマン監督らしいのは、人の描き方です。
弁護士や被害者、加害者は、その場限りのレッテルで、安定など、しない。
監督の「俯瞰」を感じる。

ケネス・プラナーと、ロバート・デュヴァルという、名優の共演を、楽しみたい映画です。

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微妙な感じ

投稿日:2012/10/24 レビュアー:R0902

映画の内容の感想を思う前に
主人公の弁護士が常に怒鳴っててうるさい。
人の話を聞かない。
自分が正しいと思い込んでいる。
自分の要求を通すために怒鳴る。
命令する。うるさい。
でも、全て一人よがり。それにまったく気が付かない。

優秀な弁護士とは思えない。

うまく罠に引っかかったただのスケベおやじ。

ダリル・ハンナとロバート・ダウニーJR.が唯一まともな人。

相変わらず、ロバート・ダウニーJR.の演技はすごい。
ちゃらんぽらんな酔っ払いの探偵役が細部にわたり
歩きかた、表情、ほんとによかった。
ただそれだけの映画でした。

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とりあえず

投稿日:2011/05/17 レビュアー:スパイクロッド

中盤まではなかなかの緊迫感と緊張感に満ちた内容。
しかし、肝心のオチがほぼ予想どおりでおもしろみがなく、
よく出来ていた出題編を台無しにしてしまっていた。

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投稿日

2011/05/05

レビュアー

よふかし

 おお気が付いたらdiscasにも『相続人』が。『ザ・ファーム』などで90年代のリーガルサスペンス・ブームの立役者となった、ジョン・グリシャムのオリジナル脚本をアルトマンが映画化。『ザ・プレイヤー』で復活した後の雑多な作品群の中でも、「なぜこれをアルトマンが?」と思わずにいられない、サスペンス・スリラーです。
 聞けばアルトマンはスリラーを一度やってみたかったということだし、早い段階で企画にかかわったケネス・ブラナーが「ぶっちゃけお金がいりようで」という事情があったと、ものの本(アルトマンのインタビュー)には書いてあります。
 結果、かつてのジャンル映画の読み換えに熱心だったころほど過激ではないけれど、それなりにアルトマンでそれなりにエンタメになっているという、一見微妙な仕上がり。ハラハラドキドキってのはほとんどありませんしね。
 テレビモニターで観ると、ひじょうに引きの構図が多いので、人を判別しがたいです。クロースアップは意図的に排除されているか、あってもインサート的な扱い。クロースアップで心理を分かりやすく説明しない、という姿勢が貫かれています。名の知られたスターが出ていますが、ダリル・ハンナやファムケ・ヤンセンはメガネのせいでそうとは分かりにくいし、トム・ベレンジャーはなかなか顔をしっかり映してもらえません(とくに終盤)。ロバート・デュヴァルは小汚い扮装で最初は分かりにくいのですが、『アラバマ物語』へのオマージュのような役柄が面白いですね。ロバート・ダウニー・jr.は印象的な役柄のせいもあって分かりやすいです。
  本来は劇場の大きなスクリーンで観て判断すべきなのでしょうが、本作は単純なストーリーと、確信犯的に見ずらい画作りに特徴づけられるような気がします。
 冒頭のパーティから主要人物の前をがんがんエキストラの影が往復して見にくいことこの上ないことや、続くブラナーがウェイトレス(エンベス・デイヴィッツ)の家に行ったシーンも、ドアだのカーテンだのが視界をふさぎます。さらに巨大な嵐が近づいているという魅力的な設定のため、映画が進むとどんどん雨が強くなっていき、見にくさも増していくのです笑。この見ずらさはサスペンスという点ではマイナスに働いていて、たとえば子どもたちがモーテルから何者かに連れ去られるシーン――公衆電話の前に大きなトラックが止まり、ブラナーの視界を遮っている間に誘拐が行われるという、ヒチコック的な場面――では、ほんとうに子どもが消えたかどうかが、観客に瞬間、察知できないのではないか。最初は「物陰に隠れているんじゃないか」とも思え、長回しで捉えられるブラナーの慌てふためきによって、ようやく子どもたちが本当にいないことが分かるのです。
 アルトマンは子どもの不在をショッキングに描き出すような、カメラの移動やズームアップやインサートカットなどを使わず、視点を引いた位置に固定しています。映画のカメラは常に「観客にもっとも見やすい位置」を提供することができるのですが、アルトマンはしない。観る者に没入を許さず、覗き屋としての立場を意識させ続けます。
 そんな位置からこの物語を眺めれば、リック(ブラナー)は愚かで、ひとり騒いで事態を悪化させた大馬鹿者です。この大馬鹿者にもそれなりの理由はあるのだといった、普通の娯楽映画にありがちな言い訳的演出はここにはありません。
 徹底して俯瞰して冷やかなアルトマンの視点からは、リーガル・スリラーも騒々しく右往左往する人間喜劇に変わってしまうのです。65点。

奇妙な組み合わせが、正解!

投稿日

2014/01/18

レビュアー

ちゅく

アルトマン監督が亡くなったのは、2006年。
この作品は、1997年公開で、晩年の作。

「M★A★S★H( マッシュ)、「ショート・カッツ」のような、集団劇をつくれる監督・脚本家は、もう、いなくなってしまいました。

☆ ウディ・アレンを残して……。

☆ 日本では、宮藤官九郎の脚本で……。

映画で描きたいことが、1つのテーマであるとしても、
2、3人の人の人物で、語り、描かれていることには、限界があります。
アメリカ映画の限界。
そこで、アルトマン監督の集団劇の手法がうまれたと思うのです。
多数の要注意人物を投入し、彼らを楽器として鳴らせ、指揮をする。

この映画において、特殊なことは、
交響曲作家の、アルトマン監督らしくないことです。
これは、室内楽です。
普通の映画です。
時間も短い。
そして、良作です。

J・グリシャムの原作は、私は、一つも読んでいませんが、多く映画になり、
「依頼人」「ペリカン文書」「ザ・ファーム 法律事務所」など、「外れ」はないと思います。

この映画で、アルトマン監督らしいのは、人の描き方です。
弁護士や被害者、加害者は、その場限りのレッテルで、安定など、しない。
監督の「俯瞰」を感じる。

ケネス・プラナーと、ロバート・デュヴァルという、名優の共演を、楽しみたい映画です。

微妙な感じ

投稿日

2012/10/24

レビュアー

R0902

映画の内容の感想を思う前に
主人公の弁護士が常に怒鳴っててうるさい。
人の話を聞かない。
自分が正しいと思い込んでいる。
自分の要求を通すために怒鳴る。
命令する。うるさい。
でも、全て一人よがり。それにまったく気が付かない。

優秀な弁護士とは思えない。

うまく罠に引っかかったただのスケベおやじ。

ダリル・ハンナとロバート・ダウニーJR.が唯一まともな人。

相変わらず、ロバート・ダウニーJR.の演技はすごい。
ちゃらんぽらんな酔っ払いの探偵役が細部にわたり
歩きかた、表情、ほんとによかった。
ただそれだけの映画でした。

とりあえず

投稿日

2011/05/17

レビュアー

スパイクロッド

中盤まではなかなかの緊迫感と緊張感に満ちた内容。
しかし、肝心のオチがほぼ予想どおりでおもしろみがなく、
よく出来ていた出題編を台無しにしてしまっていた。

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