リストランテの夜

リストランテの夜の画像・ジャケット写真
リストランテの夜 / スタンリー・トゥッチ
全体の平均評価点:
(5点満点)
累計評価件数:

28

  • DVD
  • 映画賞受賞作品
ジャンル:

「リストランテの夜」 の解説・あらすじ・ストーリー

 イタリア移民の二人の兄弟プリモとセコンドは、ニュージャージーの田舎町で“パラダイス”というレストランを営んでいる。職人肌のコックの兄と、経営のセコンドはケンカばかりしているが、伝統のレシピで大成功するのが共通の夢だった。ライバル店からも買収を持ちかけられていたが、二人は有名な音楽家がこの町に来ることを聞きつけ、宣伝のためにと貯金をはたいて豪華な晩餐会の準備を始めるが……。

「リストランテの夜」 の作品情報

製作年: 1996年
製作国: アメリカ
原題: BIG NIGHT
受賞記録: 1996年 NY批評家協会賞 新人監督賞

「リストランテの夜」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

リストランテの夜の詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
109分 日本語 英語 吹き替え用 1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
3:ドルビーデジタル/ステレオ/イタリア語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
PDSV113571 2007年11月22日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
21枚 1人 2人

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ユーザーレビュー:28件

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1〜 5件 / 全28件

美味しい料理は人を幸福感で満たす。

投稿日:2007/12/09 レビュアー:JUCE

 とてもヨーロピアンな香り漂う作品なのですが、アメリカ映画なんですね。こうした地味ながらも味わいのある作品を送り出す下地がアメリカにも残っているというのは嬉しい驚きです。

 美味しい料理を食べながら、楽しい会話と音楽を愉しむ。幸福感に包まれるひと時です。
“映画を観る”ということもこの愉しみに近いものがあります。良い映画に出会い、映画に浸ることで味わう幸福感は人生の中でとても貴重な時間です。DISCAS会員の皆様なら分かっていただけるのではないでしょうか。
 物語は“素晴らしい料理と弾む会話”の一夜をメインとしたお話なのですが、人生はもちろんそうした楽しい時間ばかりではありません。それ以上に厳しい現実が待っているのです。本作ではこうした人生の機微を繊細かつ丁寧に描いています。
 この作品には全く派手さはありません。しかしこの映画に出てくる兄のシェフ、プリモがつくる料理のように丁寧に吟味された上で構成されていて、それがこの作品をも味わい深いものに仕上げています。
 
 私が特に注目をしたのは対話の構図。この映画は美味しそうな料理が映し出されますが、カメラがメインで捉えているのは料理では無く人物です。特に人と人のリレーションシップに比重が置かれています。もちろん人と人の対話の形式は一様ではありません。この映画ではカメラの構図、あるいは編集方法を対話のシチュエーションや登場人物たちのその時の心情によって多彩に使い分けています。画面の幅ををいっぱいを使った兄弟の会話。車の後部座席での横並びのカップルの会話。レストランで同じ様な姿勢でタバコを吸いながら画面の奥行きを使った会話。これは全く違った性格の二人だけれども、やはり兄弟なんだということを分からせる類似系を使った秀逸なカットです。その他のシーンもカメラワークに関してはかなり気を使っている様子が窺えます。
 これだけ丁寧にカメラポジションを決めているにも関わらず、最初はオヤッと思う対話のシーンが出てきます。それは弟セコンドが、成功しているイタリア料理店のオーナーに援助を求めた際のオーナーの事務所でのシーン。オーナーがデスクチェアー、セコンドがソファーに座って、相手目線の切り返しで会話が進むのですが、二人の間にデスクの照明器具があり、それが構図的に話者の顔を隠し、凄く邪魔な存在です。これまで丁寧な画作りをしていたのにどうしてだろうという感じでした。従来なら役者の位置、あるいは照明の位置を盗んで構図を決めるのに・・・。(“盗む”というのは連続するカットを撮影する場合、物、役者の位置は連続性をた持つために変えないのが当たり前ですが、構図などの都合上、不自然にならない程度位置を誤魔化して撮影することを“盗む”と言います)
 しかしこのおかしな構図のカットにも意味がありました。この二人の間にある照明は二人の会話に立ちはだかる障壁としての暗喩だったのです。その障壁に業を煮やしたオーナーが照明を押し下げ本題を切り出す。なんとも芸が細かいカットで感心してしまいます。
 人と人の対話を捉えるというだけでもこれだけ様々な演出、構成が出来るのだということをまざまざと見せつけられました。
 その他にもラスト付近で兄弟が喧嘩をしているシーン。ロングで二人の姿を捉えながらそれを遠巻きに見ている店の客達。そのワンカットだけで、画面上の全ての人物の心情が上手く描けたこれもまた秀逸なワンシーン。など、どのシーンも喉を通ってからも美味しさが後を引く芳醇なワインのような味わいが残る映画なのです。

 リゾットを頼んだ客がスパゲッティを頼んだ事に対して、頑固なプリモが「どちらもデンプン同士じゃないか!」と怒るシーンがあるのですが、関西でよくある「お好み焼き定食」や「焼きソバ定食」などを連想してしまいました。「たんぱく質をおかずにたんぱく質を食べる」という良く考えたら奇天烈な食べ方。関西人ながら常々その食べ方はお好みや焼きソバの食べ方としては邪道だと感じていた私は、兄のプリモの言動に納得をしたのでした。

 そしてラスト、長まわしででセリフもほとんど無く描かれるこのシーン。兄弟の心の動きが静かに、しかし「力強く観るものに迫ってくる」とても印象に残る場面です。ここに明確なエンディングは用意されれていません。この余韻のあるラストの味わいが絶妙です。
 
 深く深く心に染み渡るような兄弟の物語です。



・・・・ティンパーノが食べてみたい。

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隠れた名作ですねネタバレ

投稿日:2007/12/11 レビュアー:こんちゃん

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 mixiのラヴァデスコミュにおいて、話題の作品。たまたま、手元にとどいたところでsautetさん、ぴぐぽぐさんが相次いでレビューされ、更にローズさんに続いてJUCEさんまで!
 つい先日まで、ランキングに於いて私と仲良く並んでいたJUCEさん、最近の破竹の勢いは衰えることなく、あっという間にトップ10にまで登ってしまいました。あたしというものがありながら置いてきぼり!?(笑)
 まあ、レビューの内容を見れば、至極当然とも言えるのですが・・・

 それは別にして、元コックとしては、食べ物を扱った映画を見過ごすわけにはいかんのです。

 レストランで食事をするとか外で酒を飲むとかいう行為は、考えようによってはとても無駄なことだと思うのです。空腹を満たすためだけなら、なんだっていいし、栄養のバランスが大事だと言っても、それだけなら世の中には無駄な食べ物がたくさんあります。イタ飯におけるドルチェなんていうのはその最たるものでしょう。
 料理だって、自宅で作ればかなり安く上がるのです(特に、自分で作れる私みたいな人間にとっては)一流のシェフが作った料理だって、原価はそれほどではありません。
 スナックやクラブだって、酒を飲みたいだけなら、バカ高い料金を払ってまで行く必要は無いのです。焼酎のボトルとウーロン茶のペットボトルを買って、家でちょっとしたつまみでも作れば千円か二千円ですんでしまいます(私は、酒は飲めませんが・・・)
 それでもお金を出して、レストランやクラブ・スナックへ行くのは、自分では作れない料理だけでなく、心地よい時間に対してお金を払うのです(店の雰囲気やお姉ちゃんとの会話も含めて。中には口説くために行くヤツもいるけどね・・・) 
 そう言う意味では、この「パラダイス」には、お金を払う価値があるのです。
 そういった意味では、劇場で映画を観るという行為にも似ていますかね。

 様々な工夫で美味しいものを追求するというのは、きわめて高等な作業なのです(前述のように、空腹を満たすためだけなら、必要のないことですから)そしてそれを分かち合う、食事の楽しみ方というのは、生き物として原点でありながら、なおかつ高等な行為なのだと思うのです。
 それを描きながら、単なるグルメ映画になっていないのは、スタンリー・トゥッチの素晴らしい脚本のおかげでしょう。
 家族でも恋人でも夫婦でも、お互いの距離が近すぎると見えなくなることがあります。何でも言えるというのは良いけれど、自分の意見ばかり言っているうちに、相手の意見に耳を貸さなくなることもあります。そうこうすると、充分解っていたはずの相手の長所を忘れ、短所ばかりが気にかかる。そのうちに会話もしなくなる・・・映画冒頭の兄弟の姿です。(我が家の夫婦関係もか・・・?)

 なんと言っても、作中で提供される料理が、どれも素晴らしいです。暖かさも香りも感じられて、思わず生唾を飲んでしまいます。「かもめ食堂」で、料理に温かさも香りも感じられなかったのとは大違いです(「かもめ食堂」は多くのレビュアーさんに好評なのですが、私には今ひとつで、そんなレビューを書いてしまいました。オヤジのひがみですので、勘弁してやって下さい)

 JUCEさんがおっしゃっている、「リゾットとパスタ」に対しての「お好み定食」や「焼きそば定食」、我が家でも話題でした。私は若い頃は、普通に「ラーメンライス」や「焼きそばライス」を食べてましたし、イタリア料理店で、
「ペスカトーレにライスつけて」
などと言って、ひんしゅくを買ったこともあります。なので、関西の方が、お好み焼きでご飯を食べるとかはわかるのに対し、かみさんはおかしいというのです。うどんに天かすを乗っけるのだって、粉物同士ですよね。

 さて、映画の話に戻りますが、うまくは行きませんでしたが、運命の晩餐を通してちょっとずつ自信を取り戻していく二人の表情がとても素敵で印象的でした。兄弟なのですから、同じ目標を達成するために志を一つにすれば怖い物はないでしょう。

 masamuneさんのレビューを読んでいて、この映画はイタリア映画だと早合点していたのですが、実は、数名のイギリス人俳優以外は、監督も俳優も皆アメリカ生まれの“アメリカ映画”なんですよね。ちょっと、このおしゃれな雰囲気からは想像できなくて、びっくりしました。ハリウッドって、懐が広いんだなあ・・・。

 隠れた名作とも言うべき、この作品の武蔵野婦人さんのレビューを読んでみたいものです。
 さあ、今夜はパスタとオムレツだ!


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王様のレストランネタバレ

投稿日:2007/11/12 レビュアー:masamune

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私の記憶違いで無ければ、国内初のDVD化。
長い間「隠れた名作」と言う衣を纏った本作も遂に日の目を見る時が訪れた。タイトルも公開時は「シェフとギャルソン、リストランテの夜」と、やたらと長かった。原題が「BIG NIGHT」だから余計そう感じてしまうが、別モノの「星降る夜のリストランテ」と混同されるかも。

ストーリーが日本の某ドラマに似てるか否かは置いといて(本作は1996年製作・某ドラマは1995年放映)本作が笑って、泣いて、感動して、心もお腹も満たされる作品なのは間違い無い。
ストーリーは、イタリアらしく(いい意味で)大雑把で、取り立てて脚本が素晴らしいと言う訳でも無い。では何が本作のお薦めレシピかと言えば、それはラストのシーンに尽きる!本作は「ラスト5分」の為に有ると言っても過言で無い。

これぞイタリア映画!と思える程に、演出やヴィジュアルや音楽、そして勿論!料理も鮮やかで素晴らしい光景を目撃できる・・・これは是非ご自身の目で確かめて欲しい。

他にもTony Shalhoubの演技は素晴らしいし、Isabella RosselliniやIan Holmと言った脇役も魅力的に描かれる。そして本作は何気に人物描写も掘り下げて描かれ、その演出も特筆に価する。
全編を通して違和感の無いお洒落なムードを漂わせ、物語的に中ダルミは有るものの、最後はフル・コースを満喫できる映画に仕上がってる。
正に「ブラボー!」な作品、貴方も観賞後にオムレツが食べたくなる事は、間違いない!。

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Big Night が原題ネタバレ

投稿日:2007/12/16 レビュアー:ミルクチョコ

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本作で、弟役を演じているスタンリー・トゥッチが、監督、脚本というマルチな才能の持ち主です。

世界の富の多くが集まっているという古き良き1950年代のアメリカ。
アメリカンドリームを夢見て、ニュージャージーにやって来たイタリア人兄弟が、自分たちの色を出しつつアメリカに溶け込み、成功を信じ、悪戦苦闘しながら夢を追う物語。

イタリア人兄弟がやっている本格派イタリアンレストランは、シェフのお兄さんが頑固すぎて、アメリカ人好みにしないため、店が傾いています。
その店をなんとかしようと、弟が奔走し、有名なジャズ歌手を呼び、パーティーを計画。しかし、ジャズ歌手はなかなか現れず・・・

イタリア人の理想と考える料理とアメリカ人好みの料理へと路線を変更できずに、アメリカ社会から落ちこぼれてしまう兄弟。
アメリカ人文化に溶け込めず、挫折していく様を一夜の晩餐という形で描いています。
出演者は、皆演技派だけれども、ものすごいストーリーがある訳でもなく、出てくるイタリア料理がとても美味しそうで、皆笑顔で楽しそうに食事をする。兄弟と人々の交流を時にユーモラスに、時に切なく描き、人生いつも思うようにはいかないんだと・・・。
彼らの店の向かいで経営するイタリアレストランは、アメリカ人の嗜好に合わせ、とっても繁盛するという成功者を描き、そのせめぎ会いの中で、翻弄されていく様を描き、彼らが気の毒で、ちょっと暗い気持ちになってしまいました。
多分現代なら、アメリカ人の口も肥えて勝ち組としてレストランの名前を残せたのではないかと、ちょっとやるせない気持ちになってしまいました。

しかし、パーティーの翌朝、兄弟と使用人で食べるプレーンオムレツは、全くセリフはないのだけれども、無言で肩を叩き合い仲直りする場面に、心温まる思いです。

アメリカ社会でのマイノリティとしてのイタリア人を描き、決してハッピーエンドではないけれども、名作だといわれる所以は、彼らのポリシーをかけて貫こうとした気迫が伝わって来たからなのではないでしょうか?

パープルローズさん、また良い作品にめぐり合うことができました。有難うございます。

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神に近づける料理ネタバレ

投稿日:2007/12/08 レビュアー:パープルローズ

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「レミーのおいしいレストラン」を見てて、この映画を見たくなりました。
masamuneさんのレビューによれば、日本では初めてのDVD化だそうですが、こんな邦題になっていたとは全く知りませんでした。アメリカで英語のクラスをとっていた頃、教材としてみせられたのがこの映画でした。当時はイタリアなまりの英語を聞き取るのに必死だったのですが、今回はとても楽しめました。(やっぱり字幕はいいねえ。)

イタリア移民の兄と弟の経営するレストラン。
融通の利かない兄は、アメリカ人好みの料理を作ることを拒み、「なぜアメリカ人はリゾットとスパゲティを一緒に食べるんだ!どっちもスターチなのに!」「なぜアメリカ人はスパゲティにミートボールを乗せるんだ!」という調子なので、レストランはちっともはやらない。
そんな時、ライバル店のオーナーから、有名ジャズ歌手を店に呼んでみてはどうかというオファーを受け、一世一代のディナーパーティを計画する。

パーティのお料理はほんとにおいしそう。
そして食べてる人がみんなほんとに幸せそうなのだ。
「ほんとにおいしいものを食べるのは、神に近づくこと」という兄の言葉通りの、みんなの幸せそうな表情。
実はちょっと複雑な人間関係があったり、下心があったりするのだが。

お目当てのジャズ歌手は現れない。
金銭的に行き詰っている兄弟はこの先のあてもなく、弟は恋人に愛想をつかされたり、けっしてハッピーエンドとはいえない展開。

だけどラストのキッチンでのシーンに、この映画を最初に私に見せてくれた英語の先生が、この映画のテーマを「family」にしていたということを思い出しました。そうそう、なにがあっても家族なんだよね。

sautetさん、私が最初にミニー・ドライバーを知ったのはこの映画だったと思います。ほんとにゴージャスですよね。
イラベラ・ロッセリーニもとても素敵。「グレイズ・アナトミー」のアディソンは、カトリーヌ・ドヌーブ似ともいわれてましたね。

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