怪談かさねが渕

怪談かさねが渕の画像・ジャケット写真
怪談かさねが渕 / 若杉嘉津子
全体の平均評価点:
(5点満点)

5

  • DVD
ジャンル:

「怪談かさねが渕」 の解説・あらすじ・ストーリー

 旗本・深見新左衛門は借金のいざこざから座頭の皆川宗悦を殺すが、その怨霊によって自らも狂い死にする。そして20年後、それぞれの息子と娘・新吉と豊志賀は、互いの素性を知らぬまま恋に落ちる。だが豊志賀が不注意から顔にキズを負って以来、新吉の心は別の女性に移ってしまう。やがて、自分を捨てた新吉がかつての親の仇の息子であると知ったとき、豊志賀は二人を激しく呪ったまま息絶えるが……。原作は円朝の怪談咄「真景累が渕」。

「怪談かさねが渕」 の作品情報

製作年: 1957年
製作国: 日本

「怪談かさねが渕」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

怪談かさねが渕の詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
66分 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
GNBR7932 2008年01月25日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
5枚 1人 0人

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ユーザーレビュー:5件

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怪談映画のお手本ですネタバレ

投稿日:2008/02/27 レビュアー:こんちゃん

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 なかなかに怖いお話です。特殊メイクの技術など、現代のものとは較ぶべくもないのですが、それでも十分に怖いです。

 中川信夫と言えば怪談と言うほど、この手の映画の巨匠という評価ですけど、この「怪談累が渕」(長編)が初めての怪談話なんですね。

 「怪談累が渕」として公開された映画の短縮版だそうです。新東宝の低予算映画ですが、役者達の入魂の演技と言い、なんとういうか落ち着いたセットの美術とか、低予算と言うことを感じさせないほど、よく出来ています。
 北沢典子、和田孝なんていう役者さんは知りませんけど、人間の情念を余すところ無く描いていると思いますし、若い丹波哲朗(二枚目だったんですね〜)が、そこはかとなく嫌なヤツで、いいアクセントになっています。
「死後の世界はある!」
なんて吹いてたおっさんとは思えませんね。(陣十郎は死後の世界で活躍しているのでしょうか?)
 そして、若杉嘉津子の妖艶な色気が何とも言えません。陣十郎に襲われかけて、新吉の前で見せる衣紋を大きく抜いたうなじから振り返るときの艶やかさと言ったら、もうゾクゾクしますね。
 そして、その美しさがあるから、その後のお岩のように崩れた顔のおぞましさが、背筋がぞっとするくらいのものになるんですね〜。

 怪談と言う割には、幽霊とか大げさな人殺しとか即物的な表現はしていません。そのかわりというか、人物の葛藤や心模様を丁寧に丁寧に描いています。それがまた怖いんですよ〜。
 観終わった後には、怖いという感覚もあるんですけど、それ以上にもの哀しさや切なさという感覚が強く残ります。ホラーではなく怪談というのはこういうものだというお手本のような作品です。

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クラシックな怪談

投稿日:2007/12/27 レビュアー:勝王

 2007年は「怪談」という累が渕ものの佳作がありましたが、同じ原作で中川信夫が1957年に撮ったこの作品もなかなか面白くてお勧めです。
 クラシックな怪談映画で、宗悦が殺される場面からネチネチと撮られております。「怪談」がオム・ファタール映画としたらこちらは三角関係がテーマ。新吉とお久が羽生村へ逃げていく途中で死ぬところで終わっています。また、「怪談」ではお累と豊志賀は別人でしたが、この映画では同一人物。脚本が非常にスッキリとよく出来ています。
 中川作品はホントにきちっと怪談としてまとまっていて、豊志賀のただれた顔も大変怖いです。累が淵というより、四谷怪談のお岩さん。それがぐわーっと迫ってきますから、迫力があります。
 丹波哲朗の悪い浪人なども出して、娯楽映画としてのメリハリをつけています。
 この他に大映の安田公義が累が淵を1960年と1970年と、2度映画化しており、70年版は人間の悪を描いた傑作です。中川信夫作品と併せて、機会があれば是非ご覧下さい。

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お茶三つ。

投稿日:2010/10/24 レビュアー:泡子

今回は残念。
若々しい丹波哲郎が登場するのを
心待ちにして見ていましたが
出てきた時・・・私が丹波さんを
一番近年の映画で見たのは
石井輝男版「地獄」でしたが、
晩年の姿とまったく変わりませんでした
若々しくて稚拙さはあってもエネルギッシュとか
40年近く経て役者としての貫禄が出て
演技が素晴らしいとか、
そういった変化の無さに
丹波哲郎の存在の凄さを感じました

「四谷怪談」「怪猫屋敷」と
見てきましたが「かさねが淵」が
一番良くお話を纏めてあると思います
しかし主役の俳優さんは
絵にかいたような男前なのに
落ち武者ハゲとか沼どろどろとか
よく頑張ったと思います

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怪談の名手の最初の作品 

投稿日:2015/10/01 レビュアー:ちゅく

「怪談かさねが渕」(1957年、新東宝、白黒、67分)。

中川信夫(1905〜1984)の怪談映画の最初の作品。新東宝の大蔵貢の製作。
エログロではなく、本格の秀作です。

ここで、余談になりますが、原作・落語について、書きたくなりました。
原作の「悪縁の悲劇」が、分かるかもしれません。「これでもか、これでもか」という……。

興味のない方は、=====内を飛ばしてお読みください。

=============================================

原作は、三遊亭圓朝(1839〜1900)。落語家であり、怪談噺の創案者である。
「真景累ヶ淵」(1859)は、長編で、高座では、場面ごとに整理され、口演される。

六代目・三遊亭圓生(1900〜1979)、林家彦六(1895〜1982)のふたりの名人で、今は聴くことができる。
圓生師は、先代・圓楽の師匠。彦六師は、先代・木久蔵(現・木久扇)の師匠。

@ 「宗悦殺し」……金貸しの按摩・宗悦が、督促に行った旗本・深見新左衛門に無体に切られる。深見は、死体を下男の勘蔵に始末させる。
          深見は間もなく、宗悦の亡霊に憑かれ、狂乱して妻を殺し、隣の屋敷に斬り込み、返り討ちにあう。深見家は潰れた。
          その息子:長男・新五郎、次男・新吉。宗悦の娘:長女:志賀(豊志賀)、次女・園。
          かれらは、親同士の因縁を知らぬまま、不思議な悪縁による出会い、悲劇を迎えることになる。

A 「深見新五郎」……東国放浪を経て、江戸に戻り、商家の手代になった新五郎は、その店の下女・園に惚れる。しかしお園は、無性に
          新五郎のことが嫌いでならない。やがて、悲劇が訪れる。

B 「豊志賀の死」……新吉は、煙草屋になった勘三の手によって育てられる。新吉は、三味線唄(富本)の師匠になっていた豊志賀の家に商いで通う。
           親子に近いほど年の差のある二人が、交わってしまう。
           その後の悲劇は、大体が、この映画にある通り。

C 「お久殺し」……豊志賀の弟子に「お久」という娘がいた。彼女は、裕福な商家の娘だが、継母に虐められ、逃げ場が豊志賀の稽古場だった。
          豊志賀が死んだあと、新吉とともに駆け落ちするが、ここにも悲劇が起こる。

このあと、「お累(るい)の婚礼」「勘蔵の死」「お累の自害」「聖天山」……と、後編に続く。
悪縁は悪縁を、網の目のように呼び、いっそう陰惨な物語に入っていく。

落語では、「聖天山」までだろう。

============================================

予備知識は、ここまでです。

この映画の川内康範(1920〜2008)の脚本は、@・B・Cを、うまくまとめている。
歌謡曲の超一流の作詞家として知っていたのですが、脚本家として、凄い技を見せている。

Aの、新五郎、お園の存在を、一切カットする。
勘蔵(横山運平)は、新吉(和田孝)を、お久(北沢典子)のいる商家に捨て、そこで、お久が新吉に惚れていたという設定にする。
ここまでは、正解。

宗悦(岬洋二)の亡霊、豊志賀の演技、中川信夫の演出が、良い。
とくに、若杉嘉津子。美しいときと、病気で顔が変わっていくとき、頭巾姿、さらけだした怨念の姿、それぞれの変化(へんげ)が、見事。
どの段階でも、上品な色気があります。

原作には(おそらく)存在しない浪人・大村陣十郎(丹波哲郎)。彼は、豊志賀(若杉嘉津子)に惚れている。若く、ニヒルで、ほっそりしているが、
死ななくてもいいし、そもそも必要ない役。

★後編の「お累」(のちに新吉の子の子を産む妻)を、「豊志賀」と同役にしてしまったのが、最大の失敗と思う。混乱する。
☆最後に、新吉を殺すのは、この脚本では、正解。

最後、死んだ三人(豊志賀、お久、新吉)の墓。
勘蔵と、豊志賀の乳母・お鉄(花岡菊子)が、「成仏してください」と合掌。
ここで、見事に、映画は終わる。(終わらないと、困る。)

現代怪談映画の名手・中田秀夫(1961〜)の「怪談」(2007)。
奥寺佐渡子の脚本は、原作の世界を広げている。
@、A、B、Cに、「お累」「三蔵」「甚三」など、原作・後半の人物を、整理し、上手に抱合している。
★の失敗が、ない。原作に近い。
☆の新吉が生きていくことも、正解だ。
これも観た。現代の秀作だ。次に書いてみよう。

ただ、映画の怖さは、中川信夫のこの作品が、上手(うわて)だと思っている。

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日本人なら見とけ、と言えよう。なぜなら

投稿日:2014/12/24 レビュアー:ひとこと言いたい

なぜなら、1時間少々のなかで座頭の金貸し・武士階級・商家・丁稚奉公等々短いながらもちゃんと描かれているんである。
特殊撮影やメイク、CGがホラーではないんである。生理的嫌悪感やビックリ演出はホラーではないんである。

落語の同演目からの流れで映画作を観ようと思い、数ある映画作の中で予備知識なしで中川監督の名前だけで本作をチョイス。

あらら!  声ですぐわかった丹波哲郎さんである。
若い時分の出演なlのに、登場人物の中で一番存在感があるんである。さすがである。

豊志賀さんがせくしぃ〜なんである。
うっかりしていて、彼女があの宋悦さんの遺児であったとすぐには気づかなかった。「お土産は三味線」が伏線だとすぐ気がついたのに。
反省。

で、ずっとホラーではなく人間ドラマであると感じて見ていたがクライマックスでちゃんとホラーになっていたのである。

最後に。
こら! 乳母日傘で育てられたエエとこのわがまま娘!
お前は大韓航空の副社長か! (注;2014年12月)
ごちゃごちゃワガママ言うんやないわ!

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