危険な年

危険な年の画像・ジャケット写真
危険な年 / メル・ギブソン
全体の平均評価点:
(5点満点)

5

  • DVD
ジャンル:

「危険な年」 の解説・あらすじ・ストーリー

スカルノ政権末期のインドネシア・ジャカルタを舞台に、オーストラリア人ジャーナリストと、イギリス女性英国大使館員の恋愛を描く。 JAN:9999200514646

「危険な年」 の作品情報

製作年: 1982年
原題: THE YEAR OF LIVING DANGEROUSLY

「危険な年」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

危険な年の詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
115分
レイティング: 記番: レンタル開始日:
DLR65068 2002年02月08日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
4枚 0人 0人

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ユーザーレビュー:5件

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1〜 5件 / 全5件

リンダ・ハントを堪能する。

投稿日:2013/03/13 レビュアー:港のマリー

中国系オーストラリア人でフリーランスのカメラマン、ビリー・クワン役でリンダ・ハントが出演していなかったら、貧しいアジアの旧植民地で美男・美女(シガニー・ウィーバーもこの時はまだ正統派美人だった)の特ダネをめぐる冒険と恋に明け暮れる日々をつづった“白人上から目線”の鼻持ちならない映画でしかなかったでしょう。
実際、国の上層部は腐敗、民衆は困窮して物乞いと売春婦が路上にあふれ、共産主義が勢力をのばし、政情不安、内戦の危機にある1965年のインドネシアに集まった西欧の記者たちは、貧しい人々を尻目に、ひどく享楽的・退廃的な生活をしていた。自分の不安をまぎらすためであったのかもしれない。
大使館の上級職員たちは高級ホテルで政府要人との優雅なパーティざんまいの日々。
彼らはほんとうに危険が迫れば、安全で豊かで清潔な本国に帰ればいい。テレビの記者のメル・ギブソンも大使館員のシガニー・ウィーバーも、結局はそうした。
しかしビリーには帰る場所がない、ハーフの自分には祖国がないと自覚している。特異な容姿で様々な場所に出没して、なぜか歓迎されるのが、仲間にはけっしてならない。どうも性的不能者ではないかと思われるふしがある。帰属する場所をもたない孤独な人間なのである。
彼は貧困に苦しむインドネシア人の母と子を養子にして面倒をみている。しかしビリーの忠告は聞かず、母親は病気の息子を医者には診せず死なせてしまう。伝統と因習に凝り固まってに生きる人々の心には入り込めないのだ。
どこにも居場所のない、孤独な異端者がそれでも苦しむ民衆に対して「何を為すべきか」を自らに問い、命がけであることを決行する。
もとより特異な風貌のリンダ・ハントが、さらに男装することでいっそうミステリアス、社会の外側にあって誰の仲間でもない者の孤独とひそかな矜恃をすば゛らしく表現している。
自らをジャワ伝統の影絵芝居の人形遣いに模して、メル・ギブソンやシガニー・ウィーバーを操っている気分でいたのは、その矜恃のあらわれだろうか。
しかし最後は他人まかせを止めて、小さな華奢なからだでたった一人突進していった。それがどれほどの効果もたらしたのかはわからないが。
生い茂る竹のトンネルをくぐった先にあるビリーの住居兼仕事場はいつも薄暗い。自分が撮った写真の人々の射るような視線に向き合いながら、孤独に何を為すべきかを考えた場所としてふさわしい造形だった。
メル・ギブソンが実は共産党員だった運転手に棚田の上までドライブさせられ、女性党員に引き合わされる場面には殺気が満ちており、迫力があった。
空港へ急ぐ道すがら、クーデターに失敗した共産勢力への加担者を容赦なく軍が射殺していく場面も緊張感がみなぎる。
続いてベトナムでカンボジアで同様のことが行われる。南米でもあった。ある状況になると人間には「虐殺スイッチ」が入るらしい。恐ろしいことだ。

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見る者 と 関わってしまう者

投稿日:2012/01/19 レビュアー:ロキュータス

(ネタばれあり )

物語の舞台は1965年のインドネシア。 念願かなって海外特派員となった初仕事で、オーストラリアからやってきたガイ・ハミルトン(メル・ギブソン)。
近隣のベトナムではアメリカの直接介入拡大がエスカレートし「ベトナム戦争」となってきた頃。 
建国の父として絶大な権力を握り、また国際的にも反欧米のリーダーとして注目されたスカルノ大統領の時代。 しかしインドネシア国内では左右両勢力が主導権をめぐり内戦が懸念される緊張状態にあった。

状況もわからずコネもないハミルトンに、取材先を紹介し助け舟を出したのがフリーランスのカメラマン、ビリー・クワン(リンダ・ハント)
やがて、クワンにイギリス大使館に勤めるジル(シガーニー・ウィーバー)を紹介されたハミルトンは、彼女に心を惹かれていき・・・・・。

監督は、『刑事ジョン・ブック』『いまを生きる』『トゥルーマン・ショー』などの作品で知られ、現代(西洋的価値観)の世界に生きる主人公に、異なる世界の視点をぶつけて、その葛藤を描く映画を撮ってきたオーストラリア出身のピーター・ウィアー。
音楽はモーリス・ジャール。

かつてベトナム戦争報道で知られた報道写真家・岡村昭彦(1929〜85)は「かわいそう」という言葉をとても嫌ってました。
意識に対象との距離があり、同情のカタルシスで済ませてしまっているから、と言うのです。
もしひどい目にあっている人が自分の肉親や恋人だったら、同情だけでは済まないはず。 
さらに誰かが、何かが原因だとしたら、怒り、憤りを感じるはずだ・・・という考えです。
まあ、立場が違えば温度差はしかたがないと、ぼくは思いますが、たしかに原発や震災など最近の事例を考えればそのとおり。  かわいそうでは済まず、腹が立ってくるのはわかります。

対象を観察しているただけか、対象に関わっているかで、受け止め方は違うもの。
外から観ているだけでは、そして見た目だけでは何もわからないのですね。  

この作品の重要な役ビリー・クワンは中国系オーストラリア人という設定。 
小人症と思われ著しく背が低く、長身の主役二人とは、背丈も容貌もコントラストを成しています。
セクシャリティも、人種も、年齢も、人種もよくわからない。 どこか滑稽で、変わっている。
どこにでも出入りしているが、どこにも受け入れられないとも言える。
まるでトランプのジョーカーのような存在のビリー。  
知性があり孤高とも言えるビリーが、一方で感じる孤独はどれほどのものでしょうか。
モニターでいることをやめ、コミットすることを選択したビリーの思い、そして最後に取った行動には胸を熱くさせられました。

この男性報道カメラマン・ビリー・クワンを演じた女優リンダ・ハントは身長145cmで個性派と知られ、私生活でのパートナーも女性。 
1980年、ロバート・アルトマンの『ポパイ』(作品は一般には失敗作とされている)で35歳のときデビュー。  遅咲きと言えますが、2年後、本作でアカデミー賞助演女優賞を獲得。
アカデミー賞の演技賞とは、いかにキャラが立っているか、言い換えれば、その俳優が作り出したキャラクターへの支持、人気投票とも言えるのですが、このビリー・クワンそしてそのキャラクターを作り出したリンダ・ハントは、エールを送るのにまったく異議なしの抜群の存在感でした。

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リンダ・ハントにつきる映画ネタバレ

投稿日:2013/08/13 レビュアー:趣味は洋画

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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米国資本によるオーストラリア映画であり、監督はシドニー出身のピーター・ウィアー。 スカルノ政権末期のインドネシアを舞台に、外国人ジャーナリストの取材活動を通して、人間の友情と恋をスリリングに描いている。
1965年にして、インドネシアは独立後20年経過しているにも関わらず、右翼と左翼の対立がますます激化、町民や村民は貧しい生活を強いられ、街には売春婦や物乞いが溢れている。 そんな不穏な政治状況下、豪州の放送局員ハミルトン(メル・ギブソン)が特派員としてジャカルタにやってくる。 彼はホテルで米紙新聞記者やフリーカメラマンのビリー・クワン(リンダ・ハント)と会い、クワンから共産党のリーダーへの独占インタヴューを段取りされ、その成功によってハミルトンの評価は高まる。 また、クワンから英国大使館秘書のジル・ブライアント(シガニー・ウィーヴァー)を紹介されたハミルトンは、ジルに好意を持ち、やがて、彼女もハミルトンのために、大使館に流れてきた極秘メッセージを内々に、ハミルトンに知らせるまでになる。 一方クワンは、街が反体制のデモ隊で溢れる中、運転手クマールとハミルトンと共に取材に出かけるが、ハミルトンが足にケガをしたことから、クワンの家で手当てを受けさせる。 クワンには養女のイヴと彼女の子供がいるが、病気で寝たきりの子供はやがて死亡、クワンはスカルノ批判を声高に叫ぶ。 やがて警察に追い詰められ、ホテルの窓から劇的な死を遂げる。 そしてスカルノ政権が失脚、共産党はクーデターに失敗、政権を奪取した軍部は、勢いこんで共産党狩りを始める。 そして戒厳令の敷かれる中、ハミルトンは検問をすり抜け、空港へ。 クマールに送られ、ジルの待つ飛行機に搭乗するのである。
この映画は何といってもリンダ・ハントにつきる。 彼女は1945年、米・ニュージャージー州生まれで、出演時38歳の女優である。 混血カメラマンというむづかしい役をこなし、見事アカデミー賞助演女優賞に輝いている。 元々は舞台出身で、145センチの小さな身体をいかした(?)「ポパイ」で注目(大男のレスラーの小さな母親役)されたが、本作後、85年「シルバラード」では酒場のマダム、ステラに扮して異彩を放っている。
ジャカルタの運河沿いのバラック街、貧しい人々が暮らす場所でのワンシーン...クワンのもの哀しい表情がいつまでも心に残る。

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スカルノってどうやったん?と思って観たけど解決にはならず

投稿日:2019/02/05 レビュアー:Yohey

私にとってのインドネシアは、未だになんかよくわからん国ですね。諸島があってイスラムの国、人工がさらに爆発する国なんで将来性があるとか。まぁ、行ってみたいとは思わないな。

この映画に描かれているインドネシアは、いかにもな東南アジア。そんなにおぞましくもない描き方で、分かりやすい話でした。

でもまあ、心に訴えるものはあまりなく、メル・ギブソンとシガニー・ウィーバーとの恋愛話が主。グッドモーニングベトナムとかと同じく、欧米人は好き勝手楽しんで、適当に発展途上国をみて、悟ったように語って帰るっていう話。

ですんで、アカデミー助演女優賞をとったリンダ・ハントの部分だけをしっかり観ればいいかなと思います。この方の話だけは悪くないんだよなぁ・・・

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こんな国に誰がした!

投稿日:2016/07/16 レビュアー:daichan

映画に出てくるのスカルノ大統領はデヴィ夫人のご主人さんですね。
オランダの長い長い植民地支配からやっと独立したインドネシア。
しかし国民の多くは貧困から抜け出せない。力をのばしたコミュニストとイスラム教徒がにらみ合う。
東西冷戦という世界情勢下で、エージェントが暗躍し、いつ内戦やクーデターがおこるかわからない。
白人ジャーナリスト(メル・ギブソン)はとってもかっこ良く、ヒロインの大使館員(シガニー・ウィーバー)はとっても美しい。対して現地ジャカルタの人々は男も女も貧しく汚くみすぼらしい。
そう見せるのが制作スタッフの狙いなのかもしれないが、同じアジア人としては「こんな国に誰がした!」と毒づきたくなる。
そんな中、白人でもなく、アジアンでもない混血のカメラマン、ビル・クァン(リンダ・ハント)の知性と体をはってインドネシアの貧困を憂える姿が印象的であった。

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