世界大戦争

世界大戦争の画像・ジャケット写真
世界大戦争 / フランキー堺
全体の平均評価点:
(5点満点)

14

  • DVD
ジャンル:

「世界大戦争」 の解説・あらすじ・ストーリー

 ごく平凡な市民の目を通して、不可避的に進行していく世界戦争への恐怖を描いたSF。主人公・田村家にはささやかな幸せが訪れようとしていた。しかし東西の緊張は極限に達し、平和会議もむなしく、ついにICBMは地上を飛び立つ。人類の未来を失わせる世界戦争が始まったのだ……。

「世界大戦争」 の作品情報

製作年: 1961年
製作国: 日本
原題: LAST WAR

「世界大戦争」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

世界大戦争の詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
110分 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
TDV17020R 2007年01月19日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
9枚 0人 1人

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ユーザーレビュー:14件

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1〜 5件 / 全14件

★★★★★ 今こそ全ての人に見てもらいたい映画です!!

投稿日:2008/03/22 レビュアー:にしやん

この作品は今回のDVDで見たのが初めてでした。しかし、見終わって背筋が寒くなる思いがしたのは私だけではないと思います。この映画が作られたころといえば、米ソの冷戦状態まっただ中で、朝鮮戦争があり、ベトナム戦争があり、いわゆる「キューバ危機」という一触即発で第三次世界大戦が起こりかねないというような出来事があり、それらが背景となってこの映画が作られたのだと思います。

現在はソビエト連邦は崩壊して、ベルリンの壁もなくなり、東西冷戦という状況は一応なくなりました。しかし、中東方面ではいまだに民族紛争という形で戦争が行われています。何よりも「核兵器」はいまだに存在しており、最近でもすぐ近くの国で核実験も行われました。この「核」の脅威は1960年代も現在でも少しも変わっていないのです。

そして、ひとたび核戦争が起きれば戦争に関わりのない一般国民までもが犠牲になるのです。その意味でこの作品は決して絵空事を描いているのではなく、私たちの身の上にそれこそ明日にでも起こりうる可能性があることなのです。

この映画は、フランキー堺、乙羽信子、星由里子らが演じる戦争にはなんの関わりもないごくごく平凡な家族が中心に描かれており、そして彼らが好むと好まざるとに関わらず、核戦争の犠牲となり、それこそ「明日」「未来」の希望を絶たれるという、無情さ、不条理さが描かれた大変重い作品です。

私たちは今、当たり前のように「明日」「未来」があると思っていますが、よくよく考えれば、いつその「明日」「未来」が絶たれるような状況になるかも知れないというのが現実だと思います。近代戦とは全人類を滅亡させる危険をはらんだものなのです。

私も含めて一般庶民には地位も力もありません。しかし、そんな私たちでも知恵を働かせることで何らかの形で戦争をくい止める方法があると信じます。実際にオーディオコメンタリーで松林監督は、この映画を世界の大使を招待して見てもらったと述べていました。今こそこの作品を世界の政治に関わる人達に見てもらいたいものです。そして私たちは機会あるごとに「戦争は絶対に反対!」という声を上げて行こうではありませんか!この映画に出てきたイソップ物語の「二匹の子ヤギ」のような気持ちに世界の人達がなれば戦争はなくなると思います。

この作品が永遠にフィクションとして続く世界であることを切に祈ります。

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存在意義は大きい

投稿日:2008/04/10 レビュアー:ロートルマニア

 この映画が製作されたのは昭和36年。「三丁目の夕日」の舞台である昭和33年からわずか3年後の日本です。
 「三丁目の夕日」で描かれたように、当時の日本人は戦後の復興に全力を尽くし、働けば必ず報われるという明日への希望で、精一杯がんばっていました。
 もちろんその陰には、戦争放棄を唱った憲法制定に象徴されるように、米国とソ連(現ロシア)の軍拡など都合の悪いことには目をつむり、自国の安全保障を外国に丸投げして、経済発展一辺倒で邁進してきた政府の方針もありました。
 本作でフランキー堺が演じる主人公も、働き蜂のようにがむしゃらに働き続け、ようやく手に入れた一定水準の暮らしを大事に守っていますが、これが当時の日本人の平均像でしょう。
 でもそうやってある程度余裕が出てくると、やはり外の世界の状況が気になってきます。
 気がつけば米ソ共に地球を繰り返し破壊できるだけの核ミサイルを持ち、互いに睨み合いながら更なる軍拡競争を続けているし、各地で小競り合いも続発。
 こうなると明日の生活どころじゃありません。
 そこで急遽製作されたのが、本作です。
 東宝としては居ても立ってもいられない心境(と当時のパンフレットで社長が述べています)で、世界公開を目指し、全力で製作した結果、カラー・シネマスコープ・4ch磁気立体音響の堂々たる大作として完成しました。
 演出も演技陣も特撮も従来の娯楽作品とは一線を画す出来映えで、特に特撮はベーリング海のはるか上空で両陣営のジェット戦闘機隊が交差する場面など広大な空間描写に優れ、怪獣映画とはまるで異なるリアルな絵が続出してファンを驚喜させたものですが…残念ながら世間での評価はあまり芳しくありませんでした。
 東宝という会社は、社会的なテーマを扱うと何故かどれもこれも優等生的な映画作りになり、単純に言えば話がきれいごとに過ぎ、登場人物を立派に描きすぎる傾向があります。
 山村聡扮する総理が自分の手術を延期してまで政務に打ち込み、唯一の被爆国として両陣営に強硬な意見を言ってきた、などという描写は、はっきり言って失笑ものでした。
 これも「三丁目の夕日」には描かれませんが、当時の政界は汚職や疑獄が連日のように報道されていたものです。
 東西両陣営の軍人達も、心の底では和平を望み、嫌々ながら核の発射ボタンを押す、という風に描かれますが、いわゆる「悪人」を一人も出さなかったことが、かえって絵空事を強調する結果になっています。
 更に言えば、開戦に至る経緯が(当時の世界情勢を知らない者には)全く説明不足で、最後の核ミサイル発射も唐突な印象です。戦後教育の成果で戦争から目を背け続けた結果、戦略の何たるかも判らなくなり、とにかく平和な日本に降ってわいたように災難が襲いかかってきた、としか描けなかったのでしょう。
 貶すわけではありませんが、生真面目に作りすぎたが為に、当時の日本人の世界観、戦争に対する認識の低さが露呈してしまったことは皮肉以外の何ものでもありません。
 ただ見方を変えれば、口先だけで戦争に反対し、平和万歳と唱えるだけの運動が、冷厳な現実に対して如何に無力か、それがよくわかるだけでも、後世に対する警鈴の役目を果たしたことは確かでしょう。
 私自身、この作品を映画館で見た時はまだ小学生でしたが、見終わってしばらくの間、夜中に航空機の音が聞こえると、怖くて仕方がなかったものです。
 その意味でも、これは今の子供たちにも是非見て欲しい作品です。

 余談ですが、同時期に製作されたコメディ「アワモリ君乾杯!」では、主演の坂本九がギャング団に追いかけられて東宝撮影所に逃げ込み、「世界大戦争」のセット撮影現場に乱入する珍場面がありました。ビデオ化して欲しいなあ。

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世界大戦争ネタバレ

投稿日:2015/01/21 レビュアー:片山刑事

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 核ミサイルの扱い方があまりにお粗末すぎるだろうとか突っ込みたくもなりますが、そんなことよりもキノコ雲の恐怖や真っ白な閃光が恐怖のクライマックスはすさまじいの一言でした。

 いきなりメッセージ色が強くなったり特撮パートとドラマパートの分離っぷりが激しかったりと欠点もありますが、普通のタクシー運転手一家が核戦争が起きたときにどう対処するのか。日本の政治家たちがどのように行動するのかを見ることができるだけで緊張感あってよかったです。

 日本人たちの昭和のまじめさも見ることができて面白かったです。今の時代にはない役者さんたちの動きなんかも興味深く見ることができました。
 
 衝撃のエンディングでショックでかいですが、1度は見て損はない映画だと思いました。

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世界を相手に、もう一度別な戦いを挑む自信。

投稿日:2007/10/21 レビュアー:正太郎

お話は辛いものなのですが、戦後の復興を成し遂げ、高度経済成長の道を歩み始めたばかりのこの映画に登場する日本人はとてもひたむきです。

歴史的にどれだけ厳密なのか解りませんが、登場人物の一人高野(宝田明さん)は、高らかに宣言します。「日本人は三度洗礼を受けたのだ」と。
一度は、世界で始めて、元寇の折に火薬の洗礼を、
一度は、世界で始めて、広島・長崎で原爆の洗礼を、
一度は、世界で始めて、ビキニ環礁の水爆実験の折に水爆の灰の洗礼を。
だから日本人こそは世界を向こうに回して戦争の非を、平和の価値を訴える資格があるのだと彼は言います。

このひたむきさに、実はぼくは感動してしまったのでした。
この映画は、ひたむきさで裏打ちされています。登場人物は市井の人々から政治家に至るまで、世界を相手に、一歩も引いていません。敗戦以後今まで、曲がったことはして来なかったと云う自信に満ち溢れています。尊敬できます。

君の言っていることは正しいよ、だからこれからキツい目にも会うと思うけれど、頑張ってね!と肩をたたいてあげたい頃の、この列島の人々の映画です。

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大人の鑑賞に堪える悲劇です。ネタバレ

投稿日:2007/09/09 レビュアー:さっちゃん

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 今から30年以上前に創られた映画ですが、古びていません。ストーリー自体は複雑でもなく、「連合国」と「連邦国」との間の緊張が増し、遂に全面核戦争に至るというものです。
 では、どこが素晴らしいか。ひとつには登場人物の顔ぶれです。主人公の運転手にフランキー堺、その妻に乙和信子、娘が星由里子、その恋人で船員に宝田明、宝田明と同じ船の乗組員に笠置衆といった錚々たるメンバーです。こういう面々が庶民の日常を演じ、刻々と高まる世界戦争への恐怖に対する日常の幸福を表しています。
 すばらしい点のふたつ目は円谷英二の手がけた特撮です。戦闘機、戦車、潜水艦、核発射基地といったデティールを当時としては可能な限りの想像力でリアルな絵にしています。(私は戦闘機の飛行シーンで飛行機雲がたなびいていたのにゾクゾクしました。)
 さらにこの映画にリアリティを与えているのは、正義と悪の二元論で描いていないという点です。一般の人々はもう戦争など起こらない、起こって欲しくないと思っています。核基地においても機器の故障や誤警報により核ミサイルの発射の危機に陥るたび両陣営の軍人たちは必死で不測の事態に対処します。そこで偶発的核戦争が回避される都度、私たちはほっと胸をなでおろします。それだけに最後に核戦争が起こってしまったとき、人々は誰に向けるでもない怒りをぶちまけます。
 最後に宝田明たちの乗り組んだ船が生き残ってこれからの行動を決める際に「東京へ帰ろう」という悲しさが胸をうちます。それにかぶさるように映しだされる東京の風景、核による熱のため溶け、焼け爛れた姿に声高には叫ばないけれども戦争に対する怒りが漂っています。

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