ダウン・バイ・ロー

ダウン・バイ・ローの画像・ジャケット写真
ダウン・バイ・ロー / トム・ウェイツ
全体の平均評価点:
(5点満点)

31

  • DVD
ジャンル:

「ダウン・バイ・ロー」 の解説・あらすじ・ストーリー

 舞台はニューオリンズ。ザックとジャックが、それぞれ警察がらみの罠にひっかかってOPP刑務所の同じ房に入れられる。そこに不思議な仲間、イタリア人旅行者のロベルトが加わって、脱獄からどことも知れぬどこかへ、3人は地獄とも天国ともつかぬ冒険の旅を重ねてゆく……。

「ダウン・バイ・ロー」 の作品情報

製作年: 1986年
製作国: アメリカ/西ドイツ
原題: DOWN BY LAW

「ダウン・バイ・ロー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

ダウン・バイ・ロー コレクターズ・エディションの詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
106分 日本語 1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
KIBR492 2006年11月22日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
20枚 1人 1人

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ユーザーレビュー:31件

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「フレームの美学」の極致ネタバレ

投稿日:2006/11/22 レビュアー:parole

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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DVDは発売されていたものの絶版(売り切れ)となって久しく、中古店では『ストレンジャー・ザン・パラダイス』と『ダウン・バイ・ロー』のセットDVDボックスが1万円を超える高値を付けていた両作品が、デビュー作である『パーマネント・バケーション』を併せニュー・マスターで再発売されました。その上、セル版の『ダウン・バイ・ロー』にはメイキングなどが盛り沢山の特典ディスク付き。これは迷うことなく、買い、でしょう(もちろんレンタルでもいいんだけど)。

私の映画遍歴の中で、最も驚愕を感じた作品の一つがこの『ダウン・バイ・ロー』です。感動した作品だとか、感心した作品だとか、大きく心を揺さぶられた作品は山ほどありますが、文字通り口をあんぐり開けるほど唖然とさせられた作品はそれほど多くはなく、本作はそんな中でも最も驚異を感じた作品でした。何故か。その「フレームの美学」の凄み故です。

ここのところレビューで「映像美」に関して何度か書いていますが、繰り返して言えば「美しい風景」だとか「きれいな絵柄」だとかを私は映画における美しさとは思いません。それは、いわゆる「絵葉書的な美しさ」、つまり誰もが美しいと感じるような情景なり風景なりを「美しさという記号」として提示したに過ぎず、絵葉書がそこで提示されている絵柄や写真そのものとしての美しさとは殆ど関係なく「写されたものの美しさという情報」を提示しているに過ぎないことと同義と言えるでしょう。一方、映画は絵葉書のような静止画ではなく動画で構成されており、また物語の語りや主題と言った背景を持ち、時と場合によっては台詞や音楽などの音声がついて回るのですから、単に「誰もが異を唱え得ることがないであろうと思われる美しいとされる絵柄」を提示しただけでは映画としての価値はないことは言うまでもありません。

例えば『ダウン・バイ・ロー』における、鉄格子越しに三人が右往左往する様や、最後に辿り着いた小屋でロベルト・ベニーニとニコレッタ・ブラスキがダンスを踊るシーンや、三人が離ればなれになるラストシークエンスなどを私は途方もないという比喩しか浮かばないほど美しいと思いますが、じゃあこれらのシーンが何の前提もなく絵葉書として提示されたとしても取り立てて美しいはと感じられないでしょう。逆もまた真なりで、たびたび例に出してしまってファンの方には申し訳ないのですが、映像派と言われるリドリー・スコットや行定勲の美しいと言われる画像には、確かに切り出した絵柄としてのそれなりの美しさはあったとしても、そのシーン(カット)がそこにあるが故の必然性やその必然性から来る説明不可能な美しさにはとうてい達していないと思うのです。

言い方は悪いのですが、ダメなものをいくら観てもそれが何故ダメなのかはわかりませんから、やはり素晴らしいものを目に焼き付け、これを判別する心得なり眼なりを養うしか方法はないのだと思います。私自身そうやって、悲しいかな持って生まれてしまった凡庸な感覚を少しずつ磨いてきました(曇りを取ってきました)。『ダウン・バイ・ロー』や『ストレンジャー・ザン・パラダイス』はそんな鍛錬のための最適な題材だと断言できます。

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かっこいい!

投稿日:2006/11/30 レビュアー:パープルローズ

冒頭のルイジアナの町並みが流れるシーンと音楽がめちゃめちゃかっこいいです。レコードコレクターの夫が、「これは名盤やで。」とTom Waitsのレコードを出してきてくれたので、今度聴いてみよう。
ジャックとザックが刑務所に入れられて、ロベルト・ベニーニが出てくるあたりから、かなり雰囲気が変わってきます。
妙な英語を操って、いまいちそりのあわないジャックとザックの緩衝材となるロベルト・ベニーニの存在がきいています。奥さんのニコレッタ・ブラスキも登場。これを先に見ていたら、「ライフ・イズ・ビューティフル」はもっと違った目でみていたかもしれないなあ。
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」と共に、何度もみたいと思う作品でした。

さて、ラヴァース様が「「iscas会員18万人の中でも、ドン・ジョンストン体験をしたのは俺だけ」と書いておられましたが、18万人会員の中で実際に会ったというのは、吟遊旅人さんと私が初めてかも。
「麦の穂をゆらす風」を一緒にみて、楽しくおしゃべりしてきました。
吟遊さんは自分のことを「大阪のおばさん」なんて書いておられますが、知的でとても素敵な方でした。

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意味を求めることをまったり拒否するジャームッシュの哲学

投稿日:2007/02/21 レビュアー:吟遊旅人

 これはもう、まさにジャームッシュ節。「ストレンジャー・ザン・パラダイス」系の作品ですね。しかし、ストーリーの面白さはこっちのほうが上。美しさはもう、絶対こっち。川岸の長回しシーンなんてたまりません、カメラがパンしていく先には小さな小屋があって、3人が吸い込まれるようにその小屋に入っていく。のんべんだらりとしたこのリズムと悠長感、クライム・ムービーとは思えないところが可笑しい。

 罠にはめられて冤罪をかぶったザックとジャックの二人が刑務所の同房になり、ちっとも意気投合しないところに三人目の今度は本物の殺人犯がやって来て、雰囲気が変ってしまう。冤罪で放り込まれた囚人たちのほうがよっぽど人相が悪くて、殺人犯が陽気なロベルト・ベニーニだからね、笑ってしまいます。ベニーニ若い! だけど既にはげている(笑)。英語がわからないロベルトはメモ魔で、新しい言葉を聞くといつも持っているメモ帳に書き付ける。そして、覚えたての英語のジョークを得意げに披露して冤罪二人組の冷たい視線にさらされる。この間合い、たまらなく可笑しい。

 意気投合したのかしないのかよくわからないまま、この3人はどういうわけか脱獄に成功してしまう。そして場面は狭い監獄から広い湿地帯の中へと転回する。ここでのカメラの動きがとてもいい。モノクロの映像のコントラストの美しさを存分に生かしている。ゆったりと動くカメラ、ゆったりと漂う川面、追いつ追われつの緊迫感なんてものかは、とにかくゆったりとしたカメラの動きには眠気さえ誘われる。

 ジャームッシュの作品には教訓もメッセージもない、ただ間合いとリズムがあるだけ。観客はふわふわそよそよと映画のまったりとしたリズムを楽しむことだけ考えよう。そこに何か意味を求めてはいけない。いや、実はジャームッシュには確固とした哲学があるのだ。だからこそこのリズムが見る者の感性に訴えてくる。

 彼はまさに映画でしかできないことを表現する人。社会の底辺で才能やチャンスを生かし切れずにうだつの上がらない生き方をしている人間にスポットを当て、それでなくてもどうしようもない人生なのにさらに追い打ちをかけるような不運に見舞われている人々を描く。冤罪だというのに犯人にされてしまった二人はまったく闘わない。しかしそれでもなんとかなるのだ! 笑って暮らせばどうにかなるさ。ほら、どうにかなったやんか。

 人間はそれほど善人でもなければそれほど悪人でもない。人生はそれほど悪いことばかりでもなければ幸運ばかりでもない。運命は自分で切り開く。でもまあ、少しは「運」次第というものもあるわけで…。て、何がいいたいんでしょう? ジャームッシュの作品を言葉で説明しようとするのは愚の骨頂です。ラスト、奥行きのある画面がとっても美しい。

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気の合う奴らのおとぎ話

投稿日:2007/01/04 レビュアー:TETSUYA

ジャームッシュ監督の長編3作目にして、ひとつの頂点を極めた作品。
「いかにも」なオープニングはむかつくほどに決まっており、それだけで引き込まれてしまう。前半のコントのような状況設定と平板な人物描写は気になるが、中盤以降の引き込み具合は素晴らしく、これは道化役として物語りを前に進行させていくロベルト・ベニーニの妙演と撮影監督ロビー・ミュラーの貢献によるところが大きい。
モノクロを活かした「何処でもない何時でもない」特殊な時間軸での構成は、あまりにもいい加減な展開をも「有り」にしてしまう、不思議な説得力のある世界観の成立に成功している。
クールでフールでルーズなファンタジー。ジャームッシュビギナーの方には、まず最初に観てもらいたい作品です。

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ゆるゆる感ネタバレ

投稿日:2006/11/26 レビュアー:

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ジョンルーリーとトムウエイツの、
やるきのなさがたまらない。
ジャームッシュは女を撮るより、男を撮る方が、得意な気がする。

最後の分かれ道、
あっちとこっち、別々の道を行っちゃうのが、
えええええ!!!
なのは、きっと、わたしが女だからだろうな。
ぜったい連絡先きいて、ご飯の約束しちゃう。

でも、別々の道をあっさり選んで、
うしろをふりかえりもせずにずんずん行っちゃうとこが、
男のかっこよさ。

ジャズっぽい映画。

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