アウェイ・フロム・ハー　君を想う

俺も若い時は二股とかかけて
バレたり、その度に、間が悪いだの、自分に都合のいい
いいわけばかりしていた。

そんなことしていたら　今度はその当時付き合ってた子に
わざとじゃないけれど同じことをされた。（他の男とできてしまった）そのとき　罰が当たったと思ったんだ。

けど　今の彼女に会って　罰が当たるのが怖いと
思うようになった。失いたくないと・・・。
自分の愛する人をたとえ魔がさした一瞬でも大事にできなかったということは　相手にすれば一生残る傷になる。

この映画の奥さんフィオーナがどんなに記憶を失っても
その傷を消し切れなかったことは　旦那にとって
一生忘れるなという「罰」であり、アルツハイマーになったのも
その罰だと思った。

彼が、目にした妻が他の男に恋をする姿は
自分のした「過去」

最後に　彼がした行為は
妻が　彼と一緒にいると穏やかでいられると言った「穏やか」
を大事にしたかったのだろうと思った。
もうトラウマは忘れて安心して最後を迎えてほしいと
思ったんだろうね。
施設で会った男の奥さんと　これから生きていくことは
ある意味　十字架を背負う感じなんだろうなと思う。
全く奥さんと違うタイプだから・・。
好きなふりをして生きていかなきゃいけないんだから　ずっと。


男だから　浮気も　いい思いもしたい生き物だけれど
本当に失いたくない女が現れたときは
浮気はしてはいけない。　これは女にも言えるけど。


「絶対　罰があたる。」


　これ　ホントだよ。

普段はあまり興味を持たないジャンルなのですが、
絶賛のレビューの数々をみて、
いてもたってもいられず観てしまいました。

認知症という題材なので、シリアスにならざるを得ないかと
思っておりましたが、ざっくりと感じた感想は

「老人になっても、性と嫉妬はとどまる事をしらない」

という感じです。

まず、とても美しいおばあ様がこの映画のクオリティを
非常に高くしていますし、その美しさゆえ、目が離せずに
最後まで見続ける事ができました。

忘れてほしい過去と、忘れられない過去を抱える
老夫婦の「愛情の逆転劇」が
妻を持つ身の男性の多くが
「身につまされる」ことと思います。

それにしても、ラストの夫の決断にはビックリしました！

「割れ鍋に、綴じ蓋」

そんな言葉がふとよぎる私でした。

誰でもこれから歳を重ねていくわけですから、
こういう良く出来た映画で予習するのも
悪くないかと思います。

意外なほど退屈な映画ではないので、
若いカップルや新婚さん
の鑑賞にもオススメの映画です！！

ストーリーは静かに穏やかに進みますが、しっかりと本質に迫って描かれているドラマです。誰しもが人生で経験することではない、でも誰かは経験するに違いない。アルツハイマーと言う病気ですが、本人にしてみればどうってことないのかも知れません。ある意味煩わしい事もなくなり快適かも知れないのです。このドラマは妻がアルツハイマーを患う訳ですが、夫に迷惑を掛けずにホームに入るのは賢い選択だと思います。また、夫が妻をホームに入れるのも最善の策、なぜなら、妻はアルツハイマーと言う病気なのですから。在宅介護はお互いにとって負担になるのです。愛があるから在宅介護をする？とんでもありません。愛があるなら、完全看護のプロにお任せし、時々会いに行くそれがBESTだと思います。このドラマの夫は悩みます。過去の過ちを妻に許してもらう為、そして妻に尽くして自分の罪を軽くする為。自分中心の考え方です。妻は４４年もの間一緒に居て夫に尽くして来たのですから、もう自由にして欲しいのです。その叫びが病気と言う形になって現れているのです。アルツハイマーと言う病気は妻を穏やかにして、子供の頃のような純粋無垢な心に戻して天国に導いて下さるのです。私の意見に賛否両論あると思いますが、お互いに疑問を投げかけて高齢化社会を真剣に議論する、そんなきっかけを作って下さる素晴らしいドラマだと思います。是非、皆様に観て欲しいお薦めの１本です。

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DVDのプロモを観てレンタル。

いつか自分も避けられない老いとの戦い。

なんだか切なくて、痛そうな作品だと思いながら、そんな世界観に浸りたくて観てみることに致しました。

自分の愛する人の為に、どれだけの事ができるであろうか、、、って、悩み、苦しみながら、献身的に奥様に尽くす物語かな、、、って思ってたのですが、結局人間独りでは寂しくて生きていけない、って事なのでしょうか？

奥様の為に色々起こしているアクションは、すべて自分の寂しさゆえに、自分の為に起こしている事ばかりのような気がします。

ラストシーンで、奥様の記憶が一時でしょうが戻って、抱き合うシーンがあるのですが、それを見てもなんだかね。った感じでした。

部屋の外で待っている、足の不自由なボーイフレンドはいったいどうなったのでしょうか？彼は自分の事を忘れてしまった奥様と同じ施設の屋根の下で生活を送らなくてはならないと思うとゾッとします。

年老いて自分の事だけで精一杯、身勝手になるのは仕方ないのよ、だって年老いても男は男、女は女、寂しいときは誰かにいて欲しいのよ、的な事でしょうか？

なんだかな、、、って感じの作品でした。

長年連れ添った配偶者の記憶から自分が無くなってしまう。
ストーリーが静かに辛く悲しく、現実の厳しさが強烈に後味悪く、ついわが身を思うと、、、、心ぐっと動かされた！
サラ・ポーリー監督作品は、本作以外にテイク・ディス・ワルツを見たことがあります。
どちらも夫婦の話、「いつまでも一緒だと思っていた」男に現実は容赦ありません。
このあたりの心情を描かせたらこの監督スゴイですね。しかもなんと20代の作品、脱帽です。
カナダの自然がきれい、フィオナ役、グラント役の俳優さん素晴らしいです。
今年観た最高映画の一つ！