キャプテン・アメリカ／ザ・ファースト・アベンジャー

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

正直な感想を述べます。

インパクトが弱かった、です。



映画館での予告は面白そうで、
なんだかんだで忙しく、結局ＤＶＤで鑑賞。

う〜〜〜〜ん・・・でした。

マイティ・ソーのような、ほのかにバカっぽさもなく（ソーには悪いけど・・・ま、「神」だから仕方ないのかも）、いまいちだった。

原作は５０年以上も前に描かれたものだから、それはそれで仕方がないのかも。

アベンジャーズ公開間近という事もあって、
本作を観ておかなければと鑑賞してみたのだけど、
どうにもイマイチな感じだった？かも？

アベンジャーズの為だけに「とりあえず作ってみた」という感じで、
色々と薄っぺらい印象を受けてしまった？かも？

親友とのやり取りはユーモアがあって中々よかった？かも？
あと変身前と変身後が全然違くて、どうやってるんだろってビックリしちゃった？かも？

舞台は第二次世界大戦中、ドイツでナチスから離脱して世界征服を企む…という
“いかにも”な設定の悪役に対峙する、人体実験を受けたスーパーソルジャー
「キャプテン・アメリカ」との戦いを描いた作品で、
当然「アベンジャーズ」は現代のお話になるため、
言ってみれば「前日譚」の匂いが色濃い作品。
（なんでそんな昔の話がつながるのかは観てチョーダイピアノ売ってチョーダイ）

実際、彼がいかにして“被験者”として選ばれることになったのか、
そしてその強さとはナンボのもんじゃい、というご紹介映画なので、
まあ本当に「アベンジャーズの前日譚」でしかないな、と。
もっともそれは言ってみれば他の作品も同様の問題は抱えているわけですが、
ただ同じ誕生の物語であった「アイアンマン」と比べると、
案の定「キャプテン・アメリカ」のキャラクターがどうにも弱い。
これは「弱い」というよりは、意図的に「押し出さない」映画にしているせいでしょう。

このキャラクターが生まれた時代（1940年代）を考えれば
きっと仕方のないことなんでしょうが、
正義感と愛国心の塊…という設定からしてもういかにも
プロパガンダを背負ったキャラクターで、
アメリカ国旗を模したコスチュームを見ればわかるように、
むしろ隠す必要すらないと開き直ってるほど「ザ・アメリカ」。
さすがに今の時代、映画のマーケットは世界に広がっていることもあり、
「アメリカ万歳」なだけで食っていけるわけもなく、
おそらくそれは制作者側も意識してるんでしょう、
いかに「キャプテン・アメリカ」のキャラクターを今の時代に合わせるか、
映画そのものもプロパガンダ臭を極力抑え目に、
あくまで娯楽アクション映画なんですよとがんばろうとしている部分が見えないでもないです。

が、やっぱり。
「キャプテン・アメリカ」はどこまで行っても「キャプテン・アメリカ」。
ラスト近くの着陸シーンなんて、全セリフが「ザ・アメリカ」。
アメリカンジョーク的なものも、違う意味で笑えます。
空々しいことこの上ない。

やっぱりちょっとキャラクターがキャラクターなだけに、
今の時代に上手く登場させるのは難しいんじゃないか…という懸念が見事的中した感じ。
映画としては当然ながらお金もかけてアクションらしい迫力もあるし、
特に欠点もなく、それなりに２時間楽しめる作りにはなっていますが、
上のような理由であえてキャプテン・アメリカのキャラクターを
前面に押し出さない作りにしているためか、
どうしてもアクションに頼りがちで中身が薄い。
そんなわけで、「マイティ・ソー」とどっこいどっこい。
僕を含めた「アベンジャーズ観たいぜ！」という人に対する
事前準備以上の価値はないとバッサリ言っちゃっていいでしょう。
もうかなり本編バッサリぶった切って、
「アベンジャーズ」の特典映像に30分ぐらい入れときゃいいだろと思う。（事前に観られないけど）

ただ、アクション好きだったら評価はまた変わってくるような気もします。
あくまで、ご参考までに。

すごい設定のヒーロー！！アメリカ、アメリカ！！って感じでした。まぁ、愛国心を強調していたけど、あまり前面には出しすぎていなかったのは、世界的に配給するためかな。それでもコスチューム見ただけで、アメリカ以外の国の方はひいて観てしまいますね。ただ、なにげに名優たちが出ており楽しめる仕上がりにはなっておりました、前半までは・・・

主人公の設定や、対立軸などは分かりやすいつくりになっていて、これはこれで面白いし、さあこの後どうなるんだろう、派手派手なアクションの連続かな、と思ったら「ありゃ？？」という感じの終わり方でした。特に悪役との戦いがあまりにもあっさりし過ぎていて、ええそんなんでえぇの？と思ってしまいます。今までのヒーローものの中で一番拍子抜けしてしまいましたね。これを観て、良かった、楽しめた！！と思えないんですね。

結局のところ、ヒーローたちが集まるアベンジャーズに繋げたいだけの作品になってしまっていました。それはそれで面白そうなんだけど、ハナからそれに向かってだけで作られている作品というのも、なんだなぁ・・・と思ってしまいます。映画ですから、ある程度１本で満足させてくれないとなぁ。

最初にこの映画のパッケージ写真を見た時、そこに写る、盾を持った主人公らしき人物が、
けっこう中年のオジサンに見え、更には古臭い感じの映画という印象を受け、
あまり借りる気が起きませんでした。
でも、友達が見たいと言ってるのを聞いたら何故か競争心が湧き、
先にレンタル→鑑賞してしまったという次第。
結果は・・・
時代設定が1940年代、世界最初のヒーロー誕生とその活躍を描いたものでしたので、
古臭そうに感じたのも無理はないのでした。
でも、闘いのシーンが多いのに、あまり痛々しい気持ちになったり暗い雰囲気にならないのが良かったです。
アメコミに興味は無いつもりですが「ヘルボーイ」から始まって「X-MEN」「キックアス」
「グリーンランタン」など、その実写映画はいつもそれなりに満足していて、
この「キャプテン・アメリカ」も、私の中では前述の作品群に若干、劣るものの、けっこう楽しめました。
で、写真ではオジサンに見えてた主人公スティーブは、若かった。
そして人一倍、正義心は強いのだけど、もやしっ子と言われるくらい貧弱で病弱で小柄な身体。
軍隊に志願してもいつも不合格になってばかり。そんな人物が劇的な身体の変化を遂げ、敵に立ち向かっていく。
更には、現代のヒーローに比べたら、何かすごい超人的なパワーやワザ、アイテムがあるわけでもなく。
盾一つと身体一つと、優しげなお顔に実際優しい心・強い心・勇気・真面目さ・・
それだけの旧式ヒーロー。ついこちらは同情心や応援心が湧きましたね。
だから、ダンスの約束には、ちょっとホロッときました。

敵のレッド・スカルが何となく遠藤憲一に見えてしまったり、
フィリップス大佐のトミー・リー・ジョーンズには「BOSSの人が、CMとは別人みたいに偉そうにしてる」
ってフフって笑えたり、独りよがりに楽しんだという面もありました。