１２７時間

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所謂「サバイバル」モノは嫌いじゃありません。古くは「15少年漂流記」（ジュール・ヴェルヌ原作）とか、「ポセイドン・アドベンチャー」（ポール・ギャリコ原作、1972年ロナルド・ニーム監督、ジーン・ハックマン主演で映画化）、最近の「キャスト・アウェイ」（2000年、ロバート・ゼメキス監督）とか。しかしどうなんでしょうね？この映画の主人公アーロン・ラルストンのようにサバイバルを「趣味」にして「わざわざ」危険な場所に自分から出かけて行って死地に陥り、驚愕の死闘の末生還した「実在の」人間と、上記の「フィクション」の主人公たちのように「望んだワケでは無いのに」絶体絶命の窮地に投げ込まれて、同様に死闘を演じるヒーローたちの間には何か全く次元の異なる本質的違いがあるように思われるのですね。彼らには少なくともまだ「生きて」やりたいこと、やらなければならないことがある（ということが前提されている）。

人が「生きる」ことを唯一の「ゴール」として持てる力の限りを尽くして奮闘努力する姿というのはそれだけでも感動的だし、普段はのんべんだらりと「ただ生きているだけ」の我々一般人にとって「ただ生きる」こと自体すらも困難に晒される事態というのは究極の「想定外」だから、これほどスリルに満ちたオハナシは無い。普段なら「何のために」生きるか?とか「どのように」生きるか？なんて面倒臭い命題にアタマを悩ませている我々にとって、兎に角「生きる」ことだけに「必死」になり他のことは考えなくていい状況、そしてそれを克服した時の「カタルシス」はきっと何にも換え難い「快感」なのだろう、と想像してしまう、少なくとも私は。

主人公は何故このような「想定外」の事態に陥るハメになったのか？この映画では主人公自身必死の脱出努力を重ねる傍ら「これまでの自分勝手な生き方がこの事態を招いた」と反省している。そして「周囲の忠告に従わず、誰にも行く先を告げず危険な場所に出掛けた」ことが「原因」だと独白する。しかし本当にそうだろうか？私には「サバイバル」を「趣味」にするヒトたちにとって「死に直面し」その上でそれを克服して「生還する」こと、その「快感」を得ることこそが「目的」なのであって、行く先は「危険であればあるほど」良いのだし、それを「誰かに告げて万一の時に助けてもらえることを予め予定する」のは「快感を削ぐ」だけでちっとも面白くないから「誰にも言わなかった」ように見える。

この映画を観ながら何か主人公アーロンの自慰行為を長々と見物させられているような不快感に襲われたのはそのためですね。監督したダニー・ボイルは何を考えてこの映画を撮ったんでしょうかね？「何のために」生きるか？「どのように」生きるか？に悩むことだって実は自慰行為に過ぎないんだ、な〜んて身も蓋も無いこと言ってるワケじゃ無い、と思いたいですけどね（笑）。

　漠然と、クレバスに堕ちて出られなくなった人の話とは知っていましたが、なんと。岩に右腕を挟まれていたのですね。
　逆に言えばそれだけのことにも思えて、初め、何となく彼も事の重大さに気づいていないというか、「何とかなりそう」な状態なのがリアル。何とか岩をずらそうと試みたり、ナイフで岩を削ってみたり。もちろん腕を捨てるという選択も考えるけど「そこまでしなくても助かるんじゃないか」、と思わされる初期段階。
　そして、そんな甘い考えをせせり笑うかのように岩はぴくりとも動かないまま、時が過ぎます。

　それにしても、あまりに長い時間。ひとり。
　私たちはたった1.5時間程にまとめられた彼の死闘を観ているだけなのに。
　実話ベースということなので、恐らく127時間後には彼はこの状況から脱出できるのだろうという推測は何となく持っていたのですが、そのあまりに途方もない絶望的な時間を見せつけられるにつれ、「あれ？ダメだったのかな？」とだんだん思い直させられるほどでした。

　こんな状況に陥ったまでの数々の行動に対する後悔。そして、何となく起こってくれそうな、あらゆる奇跡への願望。あと1秒。あと1分、あと1時間待てば。。。
　彼はその思考の中でゆらゆらと生き延びていたのでしょうが、たぶん一瞬の判断で、一切の奇跡への期待を捨てました。「駄目だ、このままじゃ死ぬ！」
　決断の後の行動は、やっぱり正視するのは難しかったです。

　助かった後も、冒険を続けている実際の彼には正直驚かされましたが、やはり根っからの冒険家なのでしょうね。
　冒険せずにはいられない。こういう人でなければ助からなかっただろうな、と思う反面、こういう人でなければこんな危険な目にはなかなか遭わないだろうな、とも思っちゃいました。

作品の予告を見てストーリーはおおよそ予想がついた。実話を元にしたドキュメンタリータッチ？の脱出劇を描いた作品。腕が岩に挟まって岩と岩の隙間から脱出できなくなってしまった冒険家の悲劇的なアクシデントだが、その結末は容易に想像できる。腕が挟まって脱出できないことから、結末は二つに絞られる。何らかの手段で脱出したか、脱出出来ずに死んでしまうか、この２つ以外にはあり得ないことは誰にでも想像できるだろう。しかもこれは実話である。ってことはこの冒険家は生存していると考えるのが普通だ。であればどうやってあの状態から脱出したのか？誰にでもわかる問題だ。なので僕はこの作品を見ながらツイッターいろんなツイートを読んでいた（笑）。話の筋がわかるというのは興味が薄れてしまうということである。

この作品が話題に上がったのはクライマックスシーンの映像にショックを受けて失神した人が出たからに他ならない。気分が悪くなった人などが続出したらしい。でもホラーが苦手な僕でも別段問題なく見れた。特に気持ちが悪くなるほどの映像ではなかったと思う。こればかりは個人差があるので何とも言えないが、話の筋が簡単に想像できる上、ラストもそんなにえげつなくないとなれば当然、作品に対する評価は低くならざるを得ない。

ただし、この作品の主役アーロンを演じたジェームズ・フランコの演技はなかなか良かったと思う。残念だったのはそれがほとんど一人芝居だったということだ。彼の次回作を見てみたと思った。

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いやはや・・面白かった！！！！！
監督にチューしたい笑((´Ｉ `*))
・・ジェームズ・フランコにもチューしたい(*'3`b）

１２７時間の使い方を全く飽きさせない手法でした！！
ドキドキ、ハラハラ、イテテテ(；´Д｀A
あっというの上映時間でした★
映像が本当に綺麗なんですよね〜
太陽がどれほど暖かくて有難いかを
この映画で実感しました♪

ちょっとこの映画の豆知識としてですが・・
岩に挟まれますが絶対に引き抜くことはできません！！
事故の後１３人がかりで巻き上げ機と油圧ジャッキで
動かし切った腕を取り出したそうです・・・
しかもその腕は火葬し事故現場に撒いたそう(つω｀*)
あの判断は見るの辛かったですが
すごく適切だったのだと思います★

ジェームズ・フランコイイねぇ〜♪
あんたの事好きですよヽ(*´v｀*)
この頃売り出しなのかよく見ますが上手です！！

私はこの状況になったら
自分の手を切ってまで
生きたいと思うだろうか・・・
考えさせられる映画でしたヽ(´Д｀)ノ

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実話で、本人は実際に現在生きていて…との情報だけを知っていて観ました。
新聞、雑誌でのレビューがかなりよかったこともあり、期待大。

127時間、どれだけ待ち遠しかったことか。
たった一人で過ごした127時間を私たちにどんな風に見せてくれるのかとワクワク観始めましたが。

まず手を挟まれた瞬間に叫びました。
そして○○を飲むところ。ギャア！
クライマックス…顔を手で思い切り挟みながら見ました…かなり神経疲れましたが、
誰かに伝えたい。観てみて！って。

彼が生きているからこそ、出会えた奇跡のようなドラマ。
まだ興奮冷めやらずながら、これはトラウマにもなるような映画です。
何度も言うけど、彼が生きていると知っているから受け入れられたクライマックスシーンです。
覚悟して観るか、そのシーンは目を塞いでしのぐか。
そこらへんのホラーよりも、いろんな意味で怖い映画でした。