キャプテン・アメリカ／ザ・ファースト・アベンジャー

最近、個人的に過去に見逃していた映画を拾っていく活動をしているので、これもその一環で観てみた。
なぜ観てなかったのか理由がわかったが、ストーリーがあまり面白くない。
第二次世界大戦のアメリカの熱狂的な愛国者の話で、映画の内容的に全面的にその正しさが信じられてしまっているので、深みがないんですよね。
今のアメリカ右翼を見てどう思うのかとか、原爆投下についてはどうなのかとか、現代の映画として作るならいろいろ考えるテーマはあるはずなのに、ぜんぜんスルーだからなにも考えるところがない。
そこは現代人としてちゃんと押さえましょうよ。
「ヒーロー映画として作ったから難しいことは描きません。テヘっ」じゃないんですよ。
映画の中でも描かれているように戦争へと人々を誘うのであれば、無責任ではいられない。
シナリオライターの思考の底の浅さがまわりまわって映画としてのつまらなさに繋がってしまっていると思いますね。
「過去世界では人気でした」という説明だけではなく、観客が「まさにヒーローだ」と実際に実感する必要があると思うのですが、シナリオ的にそれをやろうとする意図が一切ないのでしらけてしまう。歴史映画じゃないんだから説明だけされてもね。
アヴェンジャーズを観てから必要かと思って観たのですが、特に観る必要のない映画でした。キャプテンアメリカのよさはなぜかあまり出てこない。アヴェンジャーズのほうがよかったな。
あ、でも昔のアメリカの街並みの雰囲気はわりと好きかも。
よい点はそのくらいかな。

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アイアンマン
マイティソー
キャプテンアメリカ

アベンジャーズ…

とことん観るならこの順番かな。

この映画には
『ファースト・アベンジャーズ』のサブタイトルが付いている、そのタイトルの通り『最初のアベンジャーズ誕生』のストーリーだった、うっかりアベンジャーズから先に観てしまったので少々後悔した。こちらを先に観てからアベンジャーズだったかな。
しかも、トニー・スタークのお父ちゃんまで出てくるとは思わなかったから、何とも手の込んだ企画をしたもんだと痛感した、アイアンマンは先に観ておいて良かった…

そう言えばアベンジャーズの中で、トニー・スタークに『薬でそうなったクセに』とか何とか言われたのを思い出して笑えた、お父ちゃんがプロジェクト参加してんじゃんとツッコミを入れたくなった…こう言う大きな企画って細かい洒落を楽しませてくれるとありがたい、ストーリーがでかくなると大味な感じになるから、些細な掛け合いは重要だと思う。
得てしてストーリーよりも登場人物達のキャラクターを見た方が面白いのだ、この主人公も正義感は人一倍、ででもサイズは人並み以下、それがヒーローに変貌するから『キャプテンアメリカ』の名に相応しく、かつ何ともアメリカらしいっちゃらしい。

それと敵役のヒューゴ・ウィービング(サングラスかけるとエージェントスミス…)や、上官のトミー・リー・ジョーンズなどなど、ベテランの役者さんで固めてくれたから、キャラクター性はバッチリだ、ただ、やっぱりアベンジャーズへ向かう為の道のり映画な感じはする、マイティソーよりそれを感じてしまったのは残念な所だ。

とことん観ろって事なのかな？

で、ソーと同じく来年続編がキャプテンにも待っているそうで、更にその向こうにアベンジャーズも待っているらしい、でかくなりすぎている気もしますが、どうまとめてくれるか興味もわいてくる、これが企画の罠ってヤツですね。

ちょい役かと思ったトニー・スターク（アイアンマン）のお父さんが結構出ずっぱりで驚いた。
面白かったんだけど、キャプテンの人生は切ないなぁ…。
続編も見るつもり。

そうです。あの新作映画『アベンジャーズ』に出演していたキャプテン・アメリカ。レンタルショップの棚にあったので借りてきました。
この映画は、キャプテン・アメリカが誕生するまでを丁寧に教えてくれています。

最初の画面は氷の地の乗り物の中で発見されたアメリカの星条旗が描かれた丸い物体。そこからナチスとの戦争時代へとワープ。
そこには愛国心一杯の”もやし”と言われる青年スティーブ青年がいた。彼は小柄で病気もちの小枝のよう。それでも戦地で皆と戦いたいと出身地を偽って徴兵検査を受けるが、どこも烙印を押される。

そんな彼に目を付けた科学者エイブラハム博士。彼は戦略科学予備軍（SSR）の科学者で、SSRが行う「スーパーソルジャー計画」の被験候補者を探していた。
その被験者となったスティーブは超人血清が打たれ、「ヴェータ線」が浴びせられた。実験は成功し、彼の身長は伸び、筋肉質な身体となった。

そしてキャプテン・アメリカが誕生…。でも、ここまでは誕生しただけで、実際の活躍はこれから。あのひ弱なスティーブとは思えない程に頼りがいのある人間へと変身して行く様は観ていて気持ちいいです。

まだまだ新作ですが、冬休みに入ってお子様とご一緒に楽しまれるにはよい映画かと思います。お薦めですよ。

舞台は第二次世界大戦中。
ホルモンあるいは血清的な試薬によって超人的な肉体になっただけで、スーパーマンのように空を飛べるわけでなく、バットマンのような科学的な武器を持つでなく、超合金の盾を持つだけで徒手空拳で戦う古典的ヒーロー。
大戦中にそんな薬があるだけで、超科学ではありますが…

ある意味、ヒーローものにしては絶対悪の存在感が無く、ヒーローはちまちまと敵の拠点を潰しラストは意外とあっけない幕引きとなる。
肉体は超人的でも、超人的な攻撃能力を持たないもの同士の戦いはある種ヘビー級ボクサーの打ち合いのようにも見える。

映像の雰囲気としては、ロケッティアとかあの手の映画の雰囲気。
決して、戦時中の再現とは見えずどこかファンタジーな絵の作り。
戦場のビジュアルも、プライベートライアン等と繋がる雰囲気は無い。

派手さはまったく無いがも古典作を現代的に蘇らせた功績は高い。
加えて、ラストシーンは新作の「アベンジャーズ」に繋がる構成になっているところは「アイアンマン２」と同じ。
現代に蘇り、最新か学力の元に力を発揮すれば、古典ヒーローも巧く蘇るかも。
アベンジャーズはまだ観ていないので、期待を込めて半星プラス！