人生に乾杯！

老夫婦の年金生活は苦しくて、
とうとう犯罪を犯してしまう；

結構簡単に・・・
ひっそり、こっそり。とｍ

はじめは夫の単独だったんだけど、
ココに奥さんが加わるのも、何だか夫婦の絆というか・・・
警察に協力しなかった判断が嫌な感じが一切せず、良かった。

コノ警察がドンくさくて笑えない＞＜

古い車を大切に乗っていた老人。
警察官が乗る車が全然登れない鉱山を登りきってしまう。
車を乗り捨てて追いかける若い警察官たちに捕まることもないシーン。
老人をバカにするな！と。
まだまだお前たちには負けられない！と・・・そう言ってるようでスッキリした。

夫婦は家でいがみ合ってるよりも、
悪いことをしてるんだけど、
相手を思いあってる「今」を幸せに感じてるように思え、

犯罪者とわかったとたん手のひら返すような友達と一緒にワイワイ言ってるときよりもずっと幸せに見えました。

強盗は悪いことなんだけど、
この老夫婦たちが追い詰められた現状は
国民は応援するほど、大変な問題になっている。

この夫婦は自分たちのためにこの行動を起こしたわけじゃないところに感動させられる。

ラストはビックリ！したけど、


奥様の夢を叶えられたんだ。と、
胸をなでおろしました。
ハッピーエンドになって良かった♪

とても　人間味あふれる　いい映画でした。

スリルとか　派手な　カーアクションとかを　期待する人には　まったく向いてないです。

ソ連軍に　侵攻されたときの　ハンガリーの混沌とした時代を　生き抜いてきた青年時代・・それを　生ききって　老人になったら　家賃も払えないぐらいの年金の　貧しい生活・・・。

年おいたものは　置いてけぼりにされ　忘れ去られていることを　とても　感じます。それは　この　日本も　同じでしょうね。　

最後のあたりに　「こんなこと　誰のためにやってると　思ってるんだ・・」と　いう　おじいさんの問いかけが　しばらくわかりませんでしたが・・見終わってしばらく考えると　それは　次世代　老人になっていく　若者のために　やってるんだ・・と　わかりました。　年を　とるのは　順番ですものね。

見た目よぼよぼの　爺さんは　そこまで　考えていたのか・・と　感心します。

旦那が　浮気したかもしれないよ・・と　女性刑事に言われてもしばらく考えて　「どうでもいいわよ」という　おばあさんに感心しました。
やはり　国が　内戦の時代に　「生きる」という　ことを　体験した人は　そういうことが　いえるんだなあ・・・と　思いました。
生きることに　照準を　おくと　どんなことも　ちっぽけなのかもしれません。

ハッピーエンドっぽいのも　よかったです。

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人がなんと言おうと
信じるのはお互いだけ
いいなあ
こんな風に年取りたい

ただ強盗は、なあ・・・
被害を受ける人がいるからなあ・・

それでお買い物して楽しんじゃうのもなあ・・

このラストの方が
ほんとーにいいんですけど
やっぱりちょっと複雑

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年金生活で細々暮らすも生活苦で
銀行強盗を働いてしまった老夫婦と
その老夫婦を追う破局寸前の
警官カップルの２組の愛の物語を描いた作品です。
同時にハンガリーの深刻化する年金問題について
問題提起も投げかけています。

家賃は滞納、電気も止められ、日々借金取りに追われる老夫婦。
夫のエミルはぎっくり腰の爆弾を抱える８１歳、
妻のヘディは７０歳で糖尿病の持病がありますが、
とても献身的な女性で何気にお洒落上手です。
エミルは２人の思い出の品でもあるヘディのダイヤのイヤリングを、
ヘディはエミルが３０年間共産党の要人付き運転手として
乗車していたチャイカ（ウィンドバード）を、
互いに手放すように言い張り、どちらも譲ろうとしません。
結局はヘディのイヤリングを借金のかたに手放すこととなり、
さすがに何か感じることがあったのでしょう…。
エミルはついに銃を片手に銀行強盗をしてしまいます。
銀行強盗を働いてしまった老夫婦、
と先ほど書きましたが当初はエミルの単独犯でした。
ヘディは捜査協力の途中でエミルと再会し
そのまま逃走した形での共犯です。

ヘディが「海を見てみたかった」と言ったり、
余生もそんなにはない２人が強盗しながらの逃避行といい、
言わずと知れたドイツ映画の名作
『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』に
設定が類似しているのですが、
これはオマージュ的なものなのでしょうかね^^;

それにしても、ラストの展開には息をのみましたが、
嬉しいどんでん返し？にホッと一安心^^

もちろん強盗そのものは犯罪行為ですが、
あんな年配の人間を追い込んだ社会制度そのものに
この作品は一石を投じているのだと思います。
世間の目も予想外に暖かかったのにはほっこりです。
ただ、ご近所のおばあちゃん達が
事件発覚後に受けたテレビの取材で
手のひら返したような態度取っていたのには
人の本心って解らないものだな〜って
苦笑してしまいましたが^^;

逃避行していくうちにかつての絆を取り戻していった
エミル＆ヘディは勿論、
２人を追っていた警官カップル、
アンドル＆アギにも心境の変化と
もうひとつの嬉しい変化が起こって何よりです。
それにしてもアンドルは鈍感すぎでは？
私でも分かるアギの変化に何故気づけない？！
この女刑事・アギを演じたユディト・シェル、
どこかで見覚えのある女性だとずっと気になっていたのですが、
『反恋愛主義』で男はイラナイけど子供は欲すぃ〜
アラサー女を演じていた彼女でしたっ。

エミル＆ヘディの出会いのシーンが
甘酸っぱくてとっても気に入ってます♪

チラシのキャッチコピー通り、まさに老人版「明日に向かって撃て！」。
東欧の風景も美しく、ストーリーもなかなか丁寧に作られています。
少しだけ映る部屋にあるものやカーテンなども、さりげなく可愛かったりする。

若くして知り合ったときの、２人の出会いのシーンがかっこいい。
じーさんは、若かりし頃共産党員だったらしく、ばーさんはいい所のお嬢さんだったらしい。
こんな出会いだったら、その後、長年めんどくさい関係になっていっても、思い出したら運命を感じるのかも。
日本でも先行き不安な老人福祉問題。
この夫婦も年金だけではカツカツの生活で、２人の関係もカサカサ。
悪態つきまくるじーさんと、無表情で応対するばーさんのトボケた感じがおかしい。
生活費に困ったばーさんは、思い出のイヤリングを差し出すことになり、じーさんは強盗を決意する。

細々暮らしてきた老夫婦が、破れかぶれになったのか、生き生きしていく様子が、嬉しいような、心配なような。
危なっかしくてハラハラしそうになるけれど、何だかトボケていて肩すかし、な場面が続く。
警察や、味方になっていく世論と一緒に、私も２人を追いかけて行く。

ラストは、ちょっと「！」。
…実は、ずーっと昔から密かに思ってるのだけど…、「おっさん」はそうでもないけど、「じーさん」になるとカッコいいですよね？
男の人はいいなぁ。