リバティーン

　■こんな時におススメ■

　ノンフィクション系映画が好き
　時代背景がだいぶ昔の方が好き
　ジョニーデップが好き
　家族では観ない
　18禁的言葉は聞いても大丈夫

　■観た後の感想■

　とにかく印象的な映画でした。ジョニーデップの語りといい、
　18禁的な言葉が沢山飛び交っているので深いのか浅いのか、
　難しい映画だと思いました。
　主人公がジョニーデップだから良かったけれど、実力派では
　ない俳優さんだったら、この役は務められなかったでしょう
　と思います。
　ストーリー性より、ロチェスター伯爵という人の人物像を重視
　した映画化と思います♪
　私的に★★☆☆☆

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まず、ジョニデも好きだけど、ジョン・マルコビッチがもっと好きな、変わり者の私としてはジョンマルが普通だったのでちょっと残念。歴史上有名なくらい遊び人の王様のチャールズ２世のはずだから、もっと破廉恥にして破天荒な灰汁のしたたりを期待していたのに。
灰汁のなさでは主人公も同じ。ジョニデ、どーせ汚れ役やるんだったら、もっと凄まじくやってほしかったです。だって奥さんと惚れちゃった女優さんの前では、割と普通の男なんだもん。がっかり。
梅毒で崩れていく後半に引く人が大勢おりましたが、いや、あの時代は普通の病気だったそうです。当時は罹っている人が多くて、遊び人は皆、カサブタだらけの顔していたらしいです。なのであんなもんですよ。かゆいけど（ぽり）。
ともあれ、ジョニデ以外の俳優はみんな、ハリウッド系でなかったのはよかったです。女優陣がみんないい出来でした。

　も〜〜〜こんなつまらい映画はない！と言っていい程の映画でした。☆☆☆☆☆　☆ゼロ作品。ジョニー・デップが「あまり出会うことのない作品」と言ったそうですが、それはそうでしょう。あたなが出演しているから世の中に出されているようなものでしょう。
　子どもと見ないでください。愛する人と見ないでください。どうしても見たいのなら、ひとりでこっそりと見てください。人格が疑われますので。単なるエロ映画なら　それでも良いのですが、そちらの部分でも全く期待しないでください。　

大幅に期待外れというわけではないが、正直つまらなかったです。

それはストーリーや演出に起伏がなく、かつ説明不足なので、登場人物の内面が伝わってこなかったから？

それとも色を抑えた映像が見にくいとか、時間軸がわかりにくいから？

それとも孤独で変人的に愛を求めるなんていう役柄のジョニー・デップに飽きてしまったのだろうか。

とにかく中世が舞台の映画は数知れないが、どうも私の趣味には合わないようだ。

17世紀に実在したロチェスター伯爵に関する知識は皆無だが、断片的なセリフを繋いで、その意味を自分なりにくみとれば、なんとなくロチェスターの姿が見えてくるようだ。

冒頭とラストの「私のことを好きになるな」というセリフ。
実は「私のことを好きになってほしい」という切なる思いが込められているのかもしれないと感じた作品。

　妖しい色香を滴らせながら誘惑者の視線で暗い画面からぐっと、観客を見つめ「私を好きになるな」と挑発するジョニー・デップで始まり、そのジョニーが再び同じ画面から、「どうだ、私が好きになったか？」と語りかけて終わる映画。俳優ジョニー・デップは好きになっても演じた第２代ロチェスター伯、ジョン・ウィルモットのことを好きになった人は、レビュー等を見る限りそう多くはなかったようで、リベルタン（放蕩者）が嫌いではない私にもいま一つだった。
　思いついた理由はオックスフォードに１２歳で入学を許可されたほどの秀才で才気煥発、時の王チャールズ２世に寵愛されたジョンがなぜ底抜けの放蕩にふけったのか、その事情・過程がまったく分からないこと。
もちろん、チャールズ２世（ジョン・マルコビッチ）はジョンの象徴的な“父”で、父との愛憎の相克、父を乗り越えられない苦悩が自己破壊的な行為に駆り立てたと、推察することは可能であるし、色事への過度の耽溺は信仰篤く厳格な母への反抗と、考えられなくもない。でも映画は理由や意味づけを示すことを拒んでいるようで、不潔極まりないロンドンの裏通り、ただ延々と浴びるように酒を飲み、時と所、相手かまわず情交に及び、卑猥な詩や芝居を書いて人々の顰蹙を買い、しだいに酒毒・梅毒に冒されて衰弱していくさまを映し出すのみ。観客の感情移入を誘うようなジョンの内面へは踏み込まないのだ。

　よくわからないままネットを渉猟していてああ、そうだったのかという記事に出会った。既に愛読されている方もおられるかもしれない。中澤正行氏の「撮影監督の映画批評」というブログ。ここで本作が取り上げられておりカメラ目線のジョニーが映画世界へ観客を誘うと同時に、誘われた映画世界では主人公ジョンに感情移入させないような演出がなされているとのこと。
チャールズ２世の弟をカトリックという理由で王位継承者から外そうという法案が審議される場、病が進み変わり果てた姿のジョンが最後の力を振り絞って王擁護の演説をする。手持ちのカメラが動き回るジョンを追い接近してはすっと離れる。確かにピントもあっていない箇所すらある。「わが命つきるとも」のトマス・モアの法廷シーンのどっしりと安定した映像をつい思い出した。主人公のヒーローぶり、知性と信念と弁論においての、が最も印象付けられるはずの場面でわざと不安定な映像を見せてそう簡単にヒーローにはさせないとの意図らしいのだ。なぜそんなことを？との疑問は依然残るのだが。誰にも理解されない（できない）孤独な男の生き様を、孤独のままで描きたかったのか。

　個人的には新人女優エリザベスへの近代的な演技指導が面白く、「芝居は私のドラッグだ」とのジョンのことばの、芝居を映画に変えればまったく同感。しかし最後に改心してしまうのはリベルタンとして失格です。