プルーフ・オブ・マイ・ライフ

面白くない。
こんな作品に対しては。
気取った態度で低音響かし言っちゃります。

「あえて言おう、カスであると」

もう一度。

「あえて言おう、カスであると」

って、ことになっちゃいますよ。
数学式の証明だかなんだか知らないけど。
この映画が証明してるのは。
グウィネス・パルトロウと。
ジェイク・ギレンホールを起用して。
これほどつまらない・・・イヤ、あえて言おう。
これほどのカス作品を作れるのだということ。
その一点のみです。
なんでしょう、このつまずきの連続は・・・・
観終わるまでになんど中断したことか・・・
休憩はさんだことか・・・
もう冒頭の段階で大分「興味がない」ので。
結末まで進むのが苦行で仕方がなかったです。
ホントもうね・・・どーでもいいんですよ。
姉の言い分も。
妹のたわごとも。
あれもこれもそれもどれも。
どーでもいいんです。
ゴミ箱へポイ。
ポイポイポイ。

全く共感できませんでしたっと。

グウィネス・パルトローは今まであまり好きじゃなかった。
なんか、顔が貧乏臭くて、辛気臭くて苦手。

でもこの映画の役どころは、繊細さが彼女にピッタリで
はじめて好感がもてた。

私は数学以前に、算数も放棄してしまうぐらい計算がキライ。
だから、この映画に出てくる“数学者”たちの気持ちがさっぱりわからなくて。

数式に夢中になってるアンソニー・ホプキンスおじいちゃんが、
むちゃくちゃ可愛かった。

グウィネス・パルトローが主人公のキャサリンを演じます。地味な感じの女優さんですが、彼女の演技は繊細でちょっとよそ見をすると逃してしまいそうなところが、とっても魅力的なのです。そんな彼女の持つ魅力がいっぱい詰まった作品だと思います。天才数学者の父を持つ娘キャサリン、姉のクレアはキャサリンは父親そっくりだと言う。そんな父が一週間前に亡くなった。５年間キャサリンは父と２人で暮らした。大学を休学してまで精神を病んでいる父のそばにいたのです。姉のクレアは家を出てＮＹに移り住んでいた。クレアはキャサリンが精神的に少し病んでいると思い、ＮＹに住もうと言うが・・。父に似て数学が好きで才能もあるキャサリンは、自分でも病んできているのではないかと思うようになる。そんな時、父の教え子のハルがキャサリンの前に現れ恋人のような存在になる。ある日、父の書斎から一冊のノートが出てくる。それはまだ誰も発表していない世紀の証明だった。しかし、キャサリンはそれが誰の証明なのか知っていた。それをクレアとハルに話した。だが、クレアはもちろん、愛するハルにも信じてもらえない・・・。やがて放心状態でクレアとＮＹに行く決意をする。ラスト、すべてが明らかになる・・・。心理描写が繊細なので、とても細やかな気持ちが伝わりました。２回見たら感情移入し涙が出て来ました。

私には主人公の父親と同じ病気を持つ家族・親戚がいます。
だから主人公の恐怖心や不安や気持がとてもよく解ります。

自分も発病する不安(ネタバレなので微妙表現）。
父親の再発への不安。
父親の生活や薬の心配。

血の繋がった姉からも疑いの眼差しを向けられる事の辛さ。
心配してくれてるのが判ってても構わないで欲しい気持ち。

何度も観て何回も泣きました。
嬉しくって泣いたのかもしれません。
ここまで描いてくれた作品を創ってくれた監督に感謝。
出演者のの演技も良かったです。
（苦手だったパルトロゥを見直しました）

「ビューティフルマインド」も悪くは無いですが、
史実とあまりにも違いすぎるし、
当事者と暮らす家族から見ると
「そんな生易しいもんじゃねぇ（怒）」
と、思ってしまう部分が多いので、
私はこちらの作品の方が身近で好きです。
なかなかノーベル賞は取れませんしねぇ(苦笑）。

父と娘の会話シーンとラストシーンにも救われます。
我が家の団欒も数学の話題とインスタント食品だったりするので(苦笑）

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　落ちがわかりづらいのですが、〈狂う〉のではないか？という恐怖の解決策の提示がラストシーンだと思います。

　ぼくは１７年ほど〈幻覚〉と付き合っています。現実は、自分を中心に世界が回っている、とは〈幻覚〉を見る人は普段思っていませんが、人は自分を通して世界を見ています。〈幻覚〉はそのフィルターの一部で〈自分〉に入ってきます。〈幻覚〉が強くなると、世界が他の人と違う色になってきます。〈幻覚〉が強くなると、強いうちは気にならないのですが、〈幻覚〉が消えたあと一種の絶望感に襲われます。この主人公は〈幻覚〉を見る人ではありませんが、〈狂う〉恐怖はよくわかります。

　長いこと〈幻覚〉と付き合っていると、〈幻覚〉が弱いうちは、ああ出てきたと思うのですが、だんだん〈幻覚〉の世界の方が自分にとっての〈現実〉となります。

　「ビューティフル・マインド」も本作も非常にぼくや統合失調症の人たちの感覚に近いと思います。多くの人に理解してもらいたいと思っています。

　ジョン・マッデンは「哀愁のメモワール」と「恋に落ちたシェークスピア」を見ましたが、現存する監督の中では、現代最高の映画監督と思います。