ＢＥＣＫ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

なにに驚いたかって、歌っているのに声が入っていないなんて斬新です。
いい意味でも悪い意味でも。
原作のイメージを保つためですかね？
ても、原作を知らないのでなんとも言えないのですが・・・。

ちょっとストーリーの展開が速すぎてできすぎに感じてしまえますが、これだけの時間でまとめられたのはすごいと思います。

僕の中では配役はこれでよかったんじゃないかと思います。
ても、原作知りませんけどね。
映画って大人の事情とかもあるので、思い通りには行かないから、これがMAXだって感じもします。
オレ、やっぱり水嶋ヒロは嫌いじゃないです。
佐藤健も桐谷健太も中村蒼も向井理も。
今、勢いがある役者だけにすごくパワフルだと思います。

いまさらですが、堤幸彦の監督作品だったんですね・・・知らなかった･･･。

役者は頑張ってます。きちんと役作りをして、原作の再現度も高かったように思います。
しかし、あの原作を無理やり詰め込もうとした結果、ただ「バンド組んだら売れちゃった」という話にしかなってません。なので、登場人物全てが非常に薄っぺらく見えます。
メンバーの音楽やバンドへの葛藤も、ルシールを巡るあれこれも、斉藤さんの立ち位置も、全部中途半端。原作を読んでいれば登場人物がどういう意味を背負って登場しているかわかりますが、そうでない人にとっては唐突すぎるはずです。

声なしの演出は賛否ありますが、私は表現から逃げたとしか思えませんでした。「パフューム」の匂いの表現にかけた気合を少しでも見習えと言いたい。無音を選ぶなら相応の映像表現をしろと。やる気ねえなら最初からやるなと。

出演者だけ頑張って脚本がクソというのは「デトロイト・メタル・シティ」のレビューでも書きましたが、今の日本映画が抱える一番大きい問題ですね。まあ、堤幸彦に深いモノ撮れというのも酷な話だとは思いますが・・・。
あと、出演者もあの程度で「楽器を頑張った」と言うのは「けいおん！」の声優陣（後に実際にライブ演奏している）と比べるとおこがましいということは言わせていただきます。

随分前に読んだ原作だけにしっかりと記憶している訳では
ないですが、最初から最後まで原作に忠実。
原作もフェス出演までしか読んでないんで、映画を見るには
丁度良い知識。

いつもの邦楽映画って感じですが、友人の洋楽好きバンドマンが
「普通に泣きそうになった」とコメントした理由がわかった気がします。
バンドマンかっちょいいっす＾＾

賛否両論ボーカルの演出も、私的には納得の出来栄え。
原作もこんな感じでボーカルは表現されていて、絵だけで音楽をここまで
表現し、人気漫画にのし上げた点に感心した覚えがあります。
映画においても、もうこれしかないでしょって感じです。
逃げたわけでもなく、苦肉の策でもなく、これが原作にとっても、観客が
創造を広げていくにも良き演出として認識します。

それにしてもエキストラの演技が作品を安っぽくしてます。そんなとこに
時間を割いてられないのでしょうが、邦画のほとんどが、これの演出に萎えます。

例外に、ラストのフェス再現はすばらしい。このロケ地が苗場スキー場
（しかも雨ｗ）ってだけで音楽ファンには微笑ましいです。

何かに精一杯打ち込むってやっぱ格好いいなぁ〜。

あ、マキシマム・ザ・ホルモン出てましたねｗ

ストーリーは色々あって楽しめました。キャスティングも悪くないと思います。特に千葉役の桐谷さんの演技やラップ良かったです。いろんなゲストもたくさん出ていて豪華でした。カンニング竹山さんは芸人というより俳優というイメージが出てきたなと思います。

演奏シーンはみんな練習したんだろうなと思いました。ただ、ボーカルが聞こえないのはどうなんだろうとずっと思いました。天性の歌声だから表現するのは難しいから想像力としたほうがいい気もするし、歌声だけ違う人に歌ってもらうのもいいのかもしれない。そのことに関しては結論が出ないなとも思いました。

漫画が原作だから実写版は難しいのかもしれないけど私はそれなりに楽しめました。見ていて青春だなと思いました。

漫画を見ていればすんなり展開についていけるますし、実写版と漫画との比較を楽しみながら見れますが
映画のみの視聴の方にとってはどーなんやろ？という感じでした。
自分は完全に全社の見方で、「おぉ！カンニング竹山ははまり役すぎるやろ！」「こゆきはちょっとちゃうな〜」という
完全に漫画との違いを楽しんでみていました。

ただ、映画作品としての魅力はどうなんでしょうね。
これ単体で見た人からすると「こゆきの声は最後まで出んのかい！」とか「べックの重要性が良く分からん！」とか
疑問が続々と出てきていまいち集中しにくかったのではないでしょうか？

後は桐谷くん良かったですね〜。
別にラップがうまい訳ではないですが、雰囲気は千葉でした。
千葉というキャラクターを演じたおかげもありますが、見事に役になりきった荒々しさがあり
骨のある役者、という印象が残りました。
是非また彼の別作品が見てみたくなりました。

真帆はもうちょっとクールな美少女系が良かったかなーと思いますが、まぁ好みなので・・・。