腑抜けども、悲しみの愛を見せろ / 佐藤江梨子
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
/吉田大八
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全体の平均評価点: (5点満点)
(216)
解説・ストーリー
劇団の主宰として活躍する傍ら、小説家としても注目が集まっている本谷有希子の同名舞台劇を佐藤江梨子主演で映画化。自意識と自己愛にみちたヒロインを取り巻く陰鬱な人間模様をアイロニカルに描き出す。監督はCM界で活躍する吉田大八。北陸の山間部の小さな村。両親の訃報を受け、東京から戻ってきた和合家の長女、澄伽。4年前に女優を目指して上京したものの鳴かず飛ばず。その原因を妹の清深のせいだと逆恨みしていた勘違い女。清深はそんな姉の帰還に、怯えながらも次第に抑えていたある衝動を膨らませていく…。
劇団の主宰として活躍する傍ら、小説家としても注目が集まっている本谷有希子の同名舞台劇を佐藤江梨子主演で映画化。自意識と自己愛にみちたヒロインを取り巻く陰鬱な人間模様をアイロニカルに描き出す。監督はCM界で活躍する吉田大八。北陸の山間部の小さな村。両親の訃報を受け、東京から戻ってきた和合家の長女、澄伽。4年前に女優を目指して上京したものの鳴かず飛ばず。その原因を妹の清深のせいだと逆恨みしていた勘違い女。清深はそんな姉の帰還に、怯えながらも次第に抑えていたある衝動を膨らませていく…。
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「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
劇団の主宰として活躍する傍ら、小説家としても注目が集まっている本谷有希子の同名舞台劇を佐藤江梨子主演で映画化。自意識と自己愛にみちたヒロインを取り巻く陰鬱な人間模様をアイロニカルに描き出す。監督はCM界で活躍する吉田大八。北陸の山間部の小さな村。両親の訃報を受け、東京から戻ってきた和合家の長女、澄伽。4年前に女優を目指して上京したものの鳴かず飛ばず。その原因を妹の清深のせいだと逆恨みしていた勘違い女。清深はそんな姉の帰還に、怯えながらも次第に抑えていたある衝動を膨らませていく…。
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」 の作品情報
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
腑抜けども、悲しみの愛を見せろの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日(解説)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
ASBX3983 |
2008年02月22日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
28枚
|
0人
|
0人
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日(解説)
腑抜けども、悲しみの愛を見せろの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日(解説)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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ASBX3983 |
2008年02月22日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
28枚
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0人
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0人
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日(解説)
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ユーザーレビュー:216件
◎爆発的☆☆☆☆
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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本谷有希子という人は才能のある人だ。
面白い。
サトエリちゃんも、この強烈で破天荒なキャラにハマりまくり。
永作博美ちゃんも、不憫ながらも不思議ちゃんなキャラが可笑しい。
妙な人形作ってたり!
妹の最後の逆襲まで、可笑しさと皮肉たっぷり。
強烈でパワーに満ちた作品。
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道端で 鍋で 頭を殴られる
投稿日:2008/07/24
レビュアー:ひろぼう
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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とってもシュールで可哀そうな登場人物達に、ガツンと1発殴られる。
それは鍋だ。しかも道端でだ。
才能がなく怠惰で不誠実、女優として売れない澄伽は、家族にその責任を押し付ける。家族はそれに同意さえしないが、抗うことなく受容する。それは澄伽の持つ力で、表面的には破壊的な言動による威圧感なのだが、裏を返せば、何の希望も無い夢にすがり付いて懸命に生きている淋しい女の姿が見えてくる。それには、貫徹する意思の強さでもって、下劣な自己愛さえも悲しみの愛として、腑抜けた魂から解放する力を帯びている。
周囲の人達は、ことさらに澄伽の妹の清深は、姉を恐れる。それは、実は妹は姉に憧れていて、姉のような生き方を送りたくて、それが実現できる存在として畏怖を感じていたからで、兄もまた同じく、肉体という安易な繋がりではない、強い精神への従属を求める存在でしかなかった。
そんな2人を意識することなく手玉にとり、それが当然よ私は女王様よと好き勝手を繰り返す澄伽は、意識することなく周囲の人達に意識の変化を及ぼすこととなるのだった・・・
兄はどうだったんでしょうか、追い詰められた弱い精神が逃げを求めたように感じます。
清深は分かり易いですね。ついに我が道を選び、腑抜けから抜け出す強い決意が終盤のドタバタで小気味よく表されます。
兄嫁の待子はというと、少し立ち位置が違い、それは家族ではない微妙な距離感で直接の支配からは逃れるが、澄伽の生き様に何かを感じて彼女もまた変化を遂げます。しかし、虐げられることに抵抗がなく、またそれにより繋がりを感じる彼女のキャラが1番怖かった。彼女は腑抜ではなく、澄伽以上に悲しみの愛を見せてました。
そして澄伽。彼女は腑抜ではないと強がってはいるが、サイコーに腑抜な甘えん坊で、その強がりが腑抜けにも成りきれない中途半端な意思を砕くのです。それは、いつも歩いている見慣れた道端で、何でこんな重そうな鍋でどつかれなあかんのかという驚きに満ちた作品です。
3人の女の、それぞれの腑抜と、悲しみの愛を見せる映画ですが、勿体ないのは欲張りすぎのテーマの詰め込みで、ちょっと中途半端。3人のキャラが立ち過ぎて、主人公が誰か分からなくなります。
あと感じたのはセリフの勢いで、それは舞台が原作だと知って納得しました。
関係ないけど、佐藤江梨子って『たれぱんだ』に似てるよね、の★3.7個。
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ぐいぐい引き込まれます
パワーのある映画だった〜。
読めない展開に釘付け。
サトエリが役柄にぴったりはまってて、見ていてむかつきながらも気持ちいい。
しかし、あのスタイルの良さは尋常じゃないな。
兄夫婦もツボ。
悩みがあるナシの会話がよかった。
永作さん、いいなあ。
近くにいそうな、いい人だけど痛い人を実にうまく演じてます。
でも、なんといってもこの映画で一番いいのはタイトル。
これほど強烈なインパクトのある題名、なかなか思いつきません。
原作、読んでみたい。
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トラジコメディ
一部でトラジコメディ、なんていわれるジャンルがありますね。トラジディ(悲劇)とコメディの造語。「ガープの世界」とか「ホテル・ニューハンプシャー」とか、アーヴィングものが最初でしょうか。最近では「アメリカン・ビューティー」とか、邦画では「嫌われ松子の一生」とか。不幸をブラックコメディとして描くような映画です。
「腑抜けども」もそんな映画の一つだと思います。「嫌われ松子」が不幸をポップに描くために徹底的に非リアルで誇張した表現をとったように、「腑抜けども」もホラー映画みたいな照明とか、早いカット割り、誇張した演技で、陰惨になる手前で寸止めし、笑いに転換するという手法を使っており、それがうまくはまっているように思いました。
佐藤江梨子が極端な性格の売れない女優をやっていて、とってもいいです。「キューティーハニー」も良かったですけど、こういう誇張された役柄がピッタリです。田舎の風景に全然マッチしない長身と派手な服がとっても良かったです。風景から浮いていること自体が、孤独とか過剰性とか焦りとかを表現していて、一種のカッコよさにもつながっています。
家族全員がこの女優の狂気に飲み込まれていき、兄は焼身自殺し、妹は家を出てしまうのですが、ラストがちょっと甘くて不満でした。もっと狂気が爆発した方が面白かったでしょうね。
個人的にはトラジコメディにもやや飽きてきて、新鮮な驚きはなかったのですが、この映画は十分に面白い秀作だと思います。
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題名にやられて、即予約
『腑抜けども』って誰の事!?『悲しみの愛を見せろ』ってそんなのが見たいの!?というか誰が叫んでいるの???はい、おそらくこの題名を恐れも無く吐き出しているのは、ヒロイン澄伽ことサトエリちゃん『口裂け女』なんかより、よっぽどナイスキャスティング〜。自己中心的で排他的。自我と自己愛の前には、己のヴィジョン以外のモノは存在すら希薄。利となる人間には笑顔と体で縛りつけ、縛り付けた犬には裏切りも口答えも許さない。血の繋がった妹の犯した過ちを許す事が出来ないばかりか、相手の罪悪感が彼女の糧となる。義理の兄もそうして彼女に対して植え付けられた罪悪感と庇護本能、あるいは過剰な義務感にギリギリにされる。弱肉強食の本能のまま、罪悪は人に押し付け生きている彼女にとって田舎の『足ることを知る』兄嫁ふくめ東京以外の全員が『腑抜けども』なのでしょう。これで実力があったら(無くていっそ清清しい♪)最強の女だったでしょうにね(笑)『悲しみの愛を見せろ』は受け取る方によってまちまちなような気がします。
こじ付けはさておき♪
この黒いファミリードラマはいったいなんでしょうか!?山村での地味な出来事を綴った映画であるはずが、なんとも吸引力がありラストまで目が釘付けでした。
サトエリちゃんのあまりお上手では無い演技がここでは素晴らしい効果をもたらします。山村の美しい絵に彼女だけが異物。違和感。駆除されるべきウィルスです。彼女の素はハンターです。捕食者はありとあらゆる手口を駆使しなくては食事にありつく事が出来ませんが、決して食べる為に田んぼを耕すような事はプライドが許さないのです。いやっ!もぉ突き抜けたキャラクターは確かにステレオタイプではあるのですが、どうした事か目が離せないのです。登場人物全員が全員キワモノ!サトエリちゃんに虐待される妹の清深ちゃんは、まさにイジメられる素地が全面に出ているというのに、暴れるサトエリを題材にホラーマンガを描くその姿はまさにウォッチャー。潜伏者です。Uボートのような娘のラストはまさに痛快でした。原作はどうなのでしょうね?ラストが少し違うらしいのですが・・・?
永瀬正敏さん、ものすごく燻ってました♪暴力的なのですが、これがまったくのヘタレ・・・うまいです。永作博美さんと夫婦役なのですが、観ていて腹の立つタイプのスーパーポジティブな役を永作さんはすばらしい痛みを持って演じて下さいましたっ!サトエリちゃんと対極にあるように見えて、心の闇は案外深いのではないかとふと感じてしまうのです。笑顔が痛い。尽くす態度が痛い。彼女はどこか悲哀のピエロに見えてしまうのです。
そしてそして影の功労賞っ!!
妹ちゃんのゴーストライターされていた
ホラー漫画家、呪みちるさ〜〜ん♪怖っ!!
http://www7a.biglobe.ne.jp/~noroi-m/E30.htm
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ユーザーレビュー
◎爆発的☆☆☆☆
投稿日
2009/05/03
レビュアー
カメラ湯ミカミラ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
本谷有希子という人は才能のある人だ。
面白い。
サトエリちゃんも、この強烈で破天荒なキャラにハマりまくり。
永作博美ちゃんも、不憫ながらも不思議ちゃんなキャラが可笑しい。
妙な人形作ってたり!
妹の最後の逆襲まで、可笑しさと皮肉たっぷり。
強烈でパワーに満ちた作品。
道端で 鍋で 頭を殴られる
投稿日
2008/07/24
レビュアー
ひろぼう
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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とってもシュールで可哀そうな登場人物達に、ガツンと1発殴られる。
それは鍋だ。しかも道端でだ。
才能がなく怠惰で不誠実、女優として売れない澄伽は、家族にその責任を押し付ける。家族はそれに同意さえしないが、抗うことなく受容する。それは澄伽の持つ力で、表面的には破壊的な言動による威圧感なのだが、裏を返せば、何の希望も無い夢にすがり付いて懸命に生きている淋しい女の姿が見えてくる。それには、貫徹する意思の強さでもって、下劣な自己愛さえも悲しみの愛として、腑抜けた魂から解放する力を帯びている。
周囲の人達は、ことさらに澄伽の妹の清深は、姉を恐れる。それは、実は妹は姉に憧れていて、姉のような生き方を送りたくて、それが実現できる存在として畏怖を感じていたからで、兄もまた同じく、肉体という安易な繋がりではない、強い精神への従属を求める存在でしかなかった。
そんな2人を意識することなく手玉にとり、それが当然よ私は女王様よと好き勝手を繰り返す澄伽は、意識することなく周囲の人達に意識の変化を及ぼすこととなるのだった・・・
兄はどうだったんでしょうか、追い詰められた弱い精神が逃げを求めたように感じます。
清深は分かり易いですね。ついに我が道を選び、腑抜けから抜け出す強い決意が終盤のドタバタで小気味よく表されます。
兄嫁の待子はというと、少し立ち位置が違い、それは家族ではない微妙な距離感で直接の支配からは逃れるが、澄伽の生き様に何かを感じて彼女もまた変化を遂げます。しかし、虐げられることに抵抗がなく、またそれにより繋がりを感じる彼女のキャラが1番怖かった。彼女は腑抜ではなく、澄伽以上に悲しみの愛を見せてました。
そして澄伽。彼女は腑抜ではないと強がってはいるが、サイコーに腑抜な甘えん坊で、その強がりが腑抜けにも成りきれない中途半端な意思を砕くのです。それは、いつも歩いている見慣れた道端で、何でこんな重そうな鍋でどつかれなあかんのかという驚きに満ちた作品です。
3人の女の、それぞれの腑抜と、悲しみの愛を見せる映画ですが、勿体ないのは欲張りすぎのテーマの詰め込みで、ちょっと中途半端。3人のキャラが立ち過ぎて、主人公が誰か分からなくなります。
あと感じたのはセリフの勢いで、それは舞台が原作だと知って納得しました。
関係ないけど、佐藤江梨子って『たれぱんだ』に似てるよね、の★3.7個。
ぐいぐい引き込まれます
投稿日
2008/06/11
レビュアー
さむこ
パワーのある映画だった〜。
読めない展開に釘付け。
サトエリが役柄にぴったりはまってて、見ていてむかつきながらも気持ちいい。
しかし、あのスタイルの良さは尋常じゃないな。
兄夫婦もツボ。
悩みがあるナシの会話がよかった。
永作さん、いいなあ。
近くにいそうな、いい人だけど痛い人を実にうまく演じてます。
でも、なんといってもこの映画で一番いいのはタイトル。
これほど強烈なインパクトのある題名、なかなか思いつきません。
原作、読んでみたい。
トラジコメディ
投稿日
2008/05/29
レビュアー
勝王
一部でトラジコメディ、なんていわれるジャンルがありますね。トラジディ(悲劇)とコメディの造語。「ガープの世界」とか「ホテル・ニューハンプシャー」とか、アーヴィングものが最初でしょうか。最近では「アメリカン・ビューティー」とか、邦画では「嫌われ松子の一生」とか。不幸をブラックコメディとして描くような映画です。
「腑抜けども」もそんな映画の一つだと思います。「嫌われ松子」が不幸をポップに描くために徹底的に非リアルで誇張した表現をとったように、「腑抜けども」もホラー映画みたいな照明とか、早いカット割り、誇張した演技で、陰惨になる手前で寸止めし、笑いに転換するという手法を使っており、それがうまくはまっているように思いました。
佐藤江梨子が極端な性格の売れない女優をやっていて、とってもいいです。「キューティーハニー」も良かったですけど、こういう誇張された役柄がピッタリです。田舎の風景に全然マッチしない長身と派手な服がとっても良かったです。風景から浮いていること自体が、孤独とか過剰性とか焦りとかを表現していて、一種のカッコよさにもつながっています。
家族全員がこの女優の狂気に飲み込まれていき、兄は焼身自殺し、妹は家を出てしまうのですが、ラストがちょっと甘くて不満でした。もっと狂気が爆発した方が面白かったでしょうね。
個人的にはトラジコメディにもやや飽きてきて、新鮮な驚きはなかったのですが、この映画は十分に面白い秀作だと思います。
題名にやられて、即予約
投稿日
2008/03/12
レビュアー
まるZONBI
『腑抜けども』って誰の事!?『悲しみの愛を見せろ』ってそんなのが見たいの!?というか誰が叫んでいるの???はい、おそらくこの題名を恐れも無く吐き出しているのは、ヒロイン澄伽ことサトエリちゃん『口裂け女』なんかより、よっぽどナイスキャスティング〜。自己中心的で排他的。自我と自己愛の前には、己のヴィジョン以外のモノは存在すら希薄。利となる人間には笑顔と体で縛りつけ、縛り付けた犬には裏切りも口答えも許さない。血の繋がった妹の犯した過ちを許す事が出来ないばかりか、相手の罪悪感が彼女の糧となる。義理の兄もそうして彼女に対して植え付けられた罪悪感と庇護本能、あるいは過剰な義務感にギリギリにされる。弱肉強食の本能のまま、罪悪は人に押し付け生きている彼女にとって田舎の『足ることを知る』兄嫁ふくめ東京以外の全員が『腑抜けども』なのでしょう。これで実力があったら(無くていっそ清清しい♪)最強の女だったでしょうにね(笑)『悲しみの愛を見せろ』は受け取る方によってまちまちなような気がします。
こじ付けはさておき♪
この黒いファミリードラマはいったいなんでしょうか!?山村での地味な出来事を綴った映画であるはずが、なんとも吸引力がありラストまで目が釘付けでした。
サトエリちゃんのあまりお上手では無い演技がここでは素晴らしい効果をもたらします。山村の美しい絵に彼女だけが異物。違和感。駆除されるべきウィルスです。彼女の素はハンターです。捕食者はありとあらゆる手口を駆使しなくては食事にありつく事が出来ませんが、決して食べる為に田んぼを耕すような事はプライドが許さないのです。いやっ!もぉ突き抜けたキャラクターは確かにステレオタイプではあるのですが、どうした事か目が離せないのです。登場人物全員が全員キワモノ!サトエリちゃんに虐待される妹の清深ちゃんは、まさにイジメられる素地が全面に出ているというのに、暴れるサトエリを題材にホラーマンガを描くその姿はまさにウォッチャー。潜伏者です。Uボートのような娘のラストはまさに痛快でした。原作はどうなのでしょうね?ラストが少し違うらしいのですが・・・?
永瀬正敏さん、ものすごく燻ってました♪暴力的なのですが、これがまったくのヘタレ・・・うまいです。永作博美さんと夫婦役なのですが、観ていて腹の立つタイプのスーパーポジティブな役を永作さんはすばらしい痛みを持って演じて下さいましたっ!サトエリちゃんと対極にあるように見えて、心の闇は案外深いのではないかとふと感じてしまうのです。笑顔が痛い。尽くす態度が痛い。彼女はどこか悲哀のピエロに見えてしまうのです。
そしてそして影の功労賞っ!!
妹ちゃんのゴーストライターされていた
ホラー漫画家、呪みちるさ〜〜ん♪怖っ!!
http://www7a.biglobe.ne.jp/~noroi-m/E30.htm
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