ボビー / アンソニー・ホプキンス
ボビー
/エミリオ・エステベス
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全体の平均評価点: (5点満点)
(108)
解説・ストーリー
68年6月5日、L.A.アンバサダーホテルで起きたロバート・F・ケネディ暗殺事件当日に偶然居合わせた22人の人間模様を描く社会派群像ドラマ。監督・脚本を手掛けたエミリオ・エステヴェスをはじめ、アンソニー・ホプキンスら実力派の豪華キャストが共演。
68年6月5日、L.A.アンバサダーホテルで起きたロバート・F・ケネディ暗殺事件当日に偶然居合わせた22人の人間模様を描く社会派群像ドラマ。監督・脚本を手掛けたエミリオ・エステヴェスをはじめ、アンソニー・ホプキンスら実力派の豪華キャストが共演。
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「ボビー」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
68年6月5日、L.A.アンバサダーホテルで起きたロバート・F・ケネディ暗殺事件当日に偶然居合わせた22人の人間模様を描く社会派群像ドラマ。監督・脚本を手掛けたエミリオ・エステヴェスをはじめ、アンソニー・ホプキンスら実力派の豪華キャストが共演。
「ボビー」 の作品情報
「ボビー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ボビーの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
120分 |
日本語吹き替え用 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV17210R |
2007年08月03日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
6枚
|
0人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
ボビーの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
120分 |
日本語吹き替え用 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV17210R |
2007年08月03日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
6枚
|
0人
|
0人
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1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
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ユーザーレビュー:108件
アメリカの青春時代の終焉
投稿日:2008/03/17
レビュアー:ちんとん
アメリカ合衆国の青春時代がジョン・F・ケネディの時代だとすれば、ロバート・F・ケネディ(=ボビー)の死はその時代の終焉。人が自分の青春時代を懐かしく振り返るように、アメリカはその時代を思い出す。だから、これだけの豪華キャストが集まり、端役さえ喜んで引き受け、それぞれの思いを込めてこの映画を作ったのだと思う。
青春は、理想を実現可能なものとして感じることができる時代。映画は、当時のボビーの映像をそのまま使い、各地を遊説しながらアンバサダーホテルに近づいてくる様子が映る。彼の演説は本当にすばらしく、心に響く。
一方、ホテルのほうは、映画として撮影された部分。そこに集う大勢の普通の人々のそれぞれの小さなストーリーがオムニバスタッチで描かれる。違う環境、違う境遇、違う階層に生きる人々だが、どこかで同じ時代の影響を受けている。バックグラウンドミュージックのように流れるボビーの存在とその理想に燃える姿が、人々の心にほんの少しずつ明るさを植え付けてくれる。そして、それぞれの日常が少しだけ明るくなる。政治が人々の心に灯をつけることができた時代だ。
若いアメリカの理想がそこにあった。ベトナム戦争の過ちという影に悩みながらも、自分がアメリカ人であることを誇りに思える瞬間を得ることが可能な時代だった。
青春を通り過ぎ、大人になり、物の価値が単純には決まらないことに気づき始めたアメリカ人は、それでもなお、良き事を求めて、この映画を見るのだろう。
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豪華絢爛
投稿日:2008/02/15
レビュアー:えーちゃん
最近あまり目にしなかったエミリオ・エステベスがまさかこんな良い作品を撮るとはね。
とにかくキャストが豪華絢爛と言うしかない。
豪華キャストを揃えるとただそれだけに成りがちだが、本作は中々だったと思う。
マーティン・シーンを出演させたのはやっぱり親子だからか?と思ってしまったり(笑)
ロバート・ケネディ暗殺の当日にアンバサダーホテルに居合わせる人々の群像劇が上手く描かれていたと思った。
真面目に淡々と話が進行していく中で、選挙運動をサボって薬でハイになる二人など随所にコメディタッチな映像を入れ、楽しませてくれた。
後半で流れるサウンド・オブ・サイレンスなんてグッと来ましたよ。
厨房で撃たれた瞬間にアメリカの希望の光が消え、闇になったときの人々の心象が伝わってきたし、誰かの「兄に続いて弟までも!」という叫びがとても印象的だった。
それにしても警備が甘すぎる。
銃を持った犯人を容易くホテル内に入れ、簡単に近寄らせるなんて・・・
この事件も陰謀説があるが、兄ジョンの事件もあったのだからもっと警戒してもよさそうなのにと思えてしょうがなかった。
チェコ人記者レンカ・ヤナチェクを演じたスヴェトラーナ・メトキナがとても魅力的に感じたのはボクだけでしょうか?(笑)
このレビューは気に入りましたか?
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群像劇
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
まさかこういう作りの作品だとは思っていなかったので、少しびっくりしました。
私は生前のボビーに密着したような作品なのかなと考えていたのですが、暗殺されたアンバサダーホテルの従業員や宿泊者などを描いた群像劇でした。
ボビーはロバート・ケネディ、あの大統領にもなったジョン・F・ケネディの弟でした。彼自身大統領になるべく選挙活動を行っている最中での暗殺。
そんな暗殺の起きたホテル。
そこにいた人たちは、ボビーの崇拝者だったり、ほぼ興味のない人だったり様々な人たちでした。
彼らの行動を見ているうちに、ボビーの影響力を知らず知らずのうちに感じ取っていた気がします。だからこそ暗殺されたときにあそこまで絶望感を感じ取ったのかも知れません。
今でも「もしもあの時ボビーが殺されずに大統領になっていたら。」そう、考えるアメリカ人は少なくないでしょう。本当はそんな考えはタブーだけれど、でもこの作品の製作者は(よく知りませんが)そのような考えを持っているような気がしました。
プロバガンダ?
そうかもしれませんが、それでもいいと思えるような素敵な作品を鑑賞することができました。
このレビューは気に入りましたか?
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一人一人がくっきりと浮かび上がってくる群像劇の傑作
死んだ祖母は洋画を見なかった。
その理由は、「誰が誰やらわからへん」というものだ。
子供心に「そんなあほな」と思ってバカにしたりもしていたが、おそらくは、50代後半になるまで西洋人の顔を見ることなんてほとんどなかったわけだから、当然かもしれない。
ちょうど、ぼくたちが犬やら猫やら鳥やらの顔を見分けるのが苦手なのと似ているのだ。西洋人には失礼だけど。
日本の猿(サル)学が群れのメンバーの顔を見分けて名前をつけることで世界をリードしたのは有名な話だが、鳥の顔だって実は見分けられる。
もちろんまだまだ修行が足りないけれど、うちで飼っている文鳥が同じ種類の文鳥10羽の中に混じっていても、顔だけで見分ける自信ぐらいはぼくにだってある。
話が逸れてしまった。
映画の題名『ボビー』とは、ジョン・F・ケネディの弟で、司法長官・上院議員を歴任し、大統領になるかもしれなかったロバート・F・ケネディの愛称である。
この映画を見ようと思ったときにぼくが想像していたのは、まったく違う映画だった。ボビーの選挙参謀たちが活躍する政治ドラマのように思っていたのだ。たぶん、新聞の評を読んだだけでそうイメージしたので、責任の幾分かはあの評にあると思う(後記:私の誤解でした。申し訳ありません)。
実際に映画が描いているのは、当時のアメリカの空気とその中を生きた人々である。
ボビー本人とはむしろ、ほとんど何の関係もない。もちろん、ボビーがその「空気」の軸になっていて、最後にはそこへと収束していくのかもしれないが、その収束は一気に混迷へと逆転されるし、映画を見ている者の多くはそれを承知している。
生(なま)の政治が描かれるのは冒頭と中盤と最後のそれぞれ2〜3分ずつだけである。後は要するに、ケネディの選対本部があったロサンジェルスのアンバサダーホテルにいる、ほとんどはケネディとは無縁の人たちの群像劇だ。
三一致の法則とまではいかないが、場所は動かず、時間が前後したりすることもない。いわゆるグランドホテル形式である。舞台はアンバサダーホテルだけど。
登場人物は非常に多いのだが、「誰が誰やらわからへん」ということはまったくない。有名な俳優を散りばめているからだけではなく、顔を知らない俳優がたくさんいても、一人一人がくっきりと浮かび上がってくるのだ。
演技による存在感もさることながら、やはりつくりがうまいのだろう。祖母の血を引いてか、顔を見分ける能力が人に劣る私でも、まったく混乱することはなかった。
途中、下で仕事をしていた家人が上がってきて「主人公は誰なん?」と聞いた。「主人公っておれへんと思う。いろんな人を並行して描いてるねん。群像劇っていうか・・・」
実際、最後までそうだった。良くできている。
この映画で描かれている日に、自分が何をしていたかはもちろん思い出せない。こんなことがあったことすら知りもせず、次の日も元気に?幼稚園に通っていたのだろうか。
アメリカ人ですらないそんなぼくでも、もしもこんなことがなくて、ロバート・F・ケネディが大統領になっていたら、と夢想してしまう。あるいは、ジョン・F・ケネディが暗殺されていなかったら・・・
あるいはまた、ジョージ・W・ブッシュではなく、一度は決まったアル・ゴア(『不都合な真実』)が大統領になっていたら、とか。
もしかすると、このろくでもない世界が少しはマシになっていたのだろうか。せいぜいで、ろくでもなさの起こる場所や時間がずれただけかもしれないけれど。
(Bobby, 2006 U.S.A.)
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ショッキングな事件を市民目線で味わうシュミレーション映画
監督作がことごとく日本では劇場未公開、最近は役者としての仕事も少なくテレビの監督を務めていたエミリオ・エステべス監督作。
実写が構成上に違和感なく挟まれ、ドキュメンタリでもある部分は興味深いが、一方では画像の解像度もチグハグ感があってどうかなと思うところもある。
それにしてもロバート・F・ケネディの教祖たるカリスマ性を十分に理解できました。
説得力ある講話が心を打ちましたね。信望厚い男だったのも納得ですよ。
事件のとき、監督のエミリオは6歳だったという。6歳の信望者はどうかなとも思うんですがw
きっと、監督の根底にある衝撃を受けた部分というのはボビーそのものよりも彼に希望を見ていたあの時代の大人たちのリアクションが強烈だったのだろう。
その大人たちを描きたかったのだろうなと、妙に納得できた映画のスタイルでした。
クライマックスでサイモン&ガーファンクルの「Sound of Silence」はハマった!
すべてはこのシーンのための他愛ない群像シーンである必要があったわけで...。
このレビューは気に入りましたか?
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ユーザーレビュー
アメリカの青春時代の終焉
投稿日
2008/03/17
レビュアー
ちんとん
アメリカ合衆国の青春時代がジョン・F・ケネディの時代だとすれば、ロバート・F・ケネディ(=ボビー)の死はその時代の終焉。人が自分の青春時代を懐かしく振り返るように、アメリカはその時代を思い出す。だから、これだけの豪華キャストが集まり、端役さえ喜んで引き受け、それぞれの思いを込めてこの映画を作ったのだと思う。
青春は、理想を実現可能なものとして感じることができる時代。映画は、当時のボビーの映像をそのまま使い、各地を遊説しながらアンバサダーホテルに近づいてくる様子が映る。彼の演説は本当にすばらしく、心に響く。
一方、ホテルのほうは、映画として撮影された部分。そこに集う大勢の普通の人々のそれぞれの小さなストーリーがオムニバスタッチで描かれる。違う環境、違う境遇、違う階層に生きる人々だが、どこかで同じ時代の影響を受けている。バックグラウンドミュージックのように流れるボビーの存在とその理想に燃える姿が、人々の心にほんの少しずつ明るさを植え付けてくれる。そして、それぞれの日常が少しだけ明るくなる。政治が人々の心に灯をつけることができた時代だ。
若いアメリカの理想がそこにあった。ベトナム戦争の過ちという影に悩みながらも、自分がアメリカ人であることを誇りに思える瞬間を得ることが可能な時代だった。
青春を通り過ぎ、大人になり、物の価値が単純には決まらないことに気づき始めたアメリカ人は、それでもなお、良き事を求めて、この映画を見るのだろう。
豪華絢爛
投稿日
2008/02/15
レビュアー
えーちゃん
最近あまり目にしなかったエミリオ・エステベスがまさかこんな良い作品を撮るとはね。
とにかくキャストが豪華絢爛と言うしかない。
豪華キャストを揃えるとただそれだけに成りがちだが、本作は中々だったと思う。
マーティン・シーンを出演させたのはやっぱり親子だからか?と思ってしまったり(笑)
ロバート・ケネディ暗殺の当日にアンバサダーホテルに居合わせる人々の群像劇が上手く描かれていたと思った。
真面目に淡々と話が進行していく中で、選挙運動をサボって薬でハイになる二人など随所にコメディタッチな映像を入れ、楽しませてくれた。
後半で流れるサウンド・オブ・サイレンスなんてグッと来ましたよ。
厨房で撃たれた瞬間にアメリカの希望の光が消え、闇になったときの人々の心象が伝わってきたし、誰かの「兄に続いて弟までも!」という叫びがとても印象的だった。
それにしても警備が甘すぎる。
銃を持った犯人を容易くホテル内に入れ、簡単に近寄らせるなんて・・・
この事件も陰謀説があるが、兄ジョンの事件もあったのだからもっと警戒してもよさそうなのにと思えてしょうがなかった。
チェコ人記者レンカ・ヤナチェクを演じたスヴェトラーナ・メトキナがとても魅力的に感じたのはボクだけでしょうか?(笑)
群像劇
投稿日
2008/01/07
レビュアー
citrus
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
まさかこういう作りの作品だとは思っていなかったので、少しびっくりしました。
私は生前のボビーに密着したような作品なのかなと考えていたのですが、暗殺されたアンバサダーホテルの従業員や宿泊者などを描いた群像劇でした。
ボビーはロバート・ケネディ、あの大統領にもなったジョン・F・ケネディの弟でした。彼自身大統領になるべく選挙活動を行っている最中での暗殺。
そんな暗殺の起きたホテル。
そこにいた人たちは、ボビーの崇拝者だったり、ほぼ興味のない人だったり様々な人たちでした。
彼らの行動を見ているうちに、ボビーの影響力を知らず知らずのうちに感じ取っていた気がします。だからこそ暗殺されたときにあそこまで絶望感を感じ取ったのかも知れません。
今でも「もしもあの時ボビーが殺されずに大統領になっていたら。」そう、考えるアメリカ人は少なくないでしょう。本当はそんな考えはタブーだけれど、でもこの作品の製作者は(よく知りませんが)そのような考えを持っているような気がしました。
プロバガンダ?
そうかもしれませんが、それでもいいと思えるような素敵な作品を鑑賞することができました。
一人一人がくっきりと浮かび上がってくる群像劇の傑作
投稿日
2007/12/29
レビュアー
Wind Calm
死んだ祖母は洋画を見なかった。
その理由は、「誰が誰やらわからへん」というものだ。
子供心に「そんなあほな」と思ってバカにしたりもしていたが、おそらくは、50代後半になるまで西洋人の顔を見ることなんてほとんどなかったわけだから、当然かもしれない。
ちょうど、ぼくたちが犬やら猫やら鳥やらの顔を見分けるのが苦手なのと似ているのだ。西洋人には失礼だけど。
日本の猿(サル)学が群れのメンバーの顔を見分けて名前をつけることで世界をリードしたのは有名な話だが、鳥の顔だって実は見分けられる。
もちろんまだまだ修行が足りないけれど、うちで飼っている文鳥が同じ種類の文鳥10羽の中に混じっていても、顔だけで見分ける自信ぐらいはぼくにだってある。
話が逸れてしまった。
映画の題名『ボビー』とは、ジョン・F・ケネディの弟で、司法長官・上院議員を歴任し、大統領になるかもしれなかったロバート・F・ケネディの愛称である。
この映画を見ようと思ったときにぼくが想像していたのは、まったく違う映画だった。ボビーの選挙参謀たちが活躍する政治ドラマのように思っていたのだ。たぶん、新聞の評を読んだだけでそうイメージしたので、責任の幾分かはあの評にあると思う(後記:私の誤解でした。申し訳ありません)。
実際に映画が描いているのは、当時のアメリカの空気とその中を生きた人々である。
ボビー本人とはむしろ、ほとんど何の関係もない。もちろん、ボビーがその「空気」の軸になっていて、最後にはそこへと収束していくのかもしれないが、その収束は一気に混迷へと逆転されるし、映画を見ている者の多くはそれを承知している。
生(なま)の政治が描かれるのは冒頭と中盤と最後のそれぞれ2〜3分ずつだけである。後は要するに、ケネディの選対本部があったロサンジェルスのアンバサダーホテルにいる、ほとんどはケネディとは無縁の人たちの群像劇だ。
三一致の法則とまではいかないが、場所は動かず、時間が前後したりすることもない。いわゆるグランドホテル形式である。舞台はアンバサダーホテルだけど。
登場人物は非常に多いのだが、「誰が誰やらわからへん」ということはまったくない。有名な俳優を散りばめているからだけではなく、顔を知らない俳優がたくさんいても、一人一人がくっきりと浮かび上がってくるのだ。
演技による存在感もさることながら、やはりつくりがうまいのだろう。祖母の血を引いてか、顔を見分ける能力が人に劣る私でも、まったく混乱することはなかった。
途中、下で仕事をしていた家人が上がってきて「主人公は誰なん?」と聞いた。「主人公っておれへんと思う。いろんな人を並行して描いてるねん。群像劇っていうか・・・」
実際、最後までそうだった。良くできている。
この映画で描かれている日に、自分が何をしていたかはもちろん思い出せない。こんなことがあったことすら知りもせず、次の日も元気に?幼稚園に通っていたのだろうか。
アメリカ人ですらないそんなぼくでも、もしもこんなことがなくて、ロバート・F・ケネディが大統領になっていたら、と夢想してしまう。あるいは、ジョン・F・ケネディが暗殺されていなかったら・・・
あるいはまた、ジョージ・W・ブッシュではなく、一度は決まったアル・ゴア(『不都合な真実』)が大統領になっていたら、とか。
もしかすると、このろくでもない世界が少しはマシになっていたのだろうか。せいぜいで、ろくでもなさの起こる場所や時間がずれただけかもしれないけれど。
(Bobby, 2006 U.S.A.)
ショッキングな事件を市民目線で味わうシュミレーション映画
投稿日
2007/12/14
レビュアー
もっち
監督作がことごとく日本では劇場未公開、最近は役者としての仕事も少なくテレビの監督を務めていたエミリオ・エステべス監督作。
実写が構成上に違和感なく挟まれ、ドキュメンタリでもある部分は興味深いが、一方では画像の解像度もチグハグ感があってどうかなと思うところもある。
それにしてもロバート・F・ケネディの教祖たるカリスマ性を十分に理解できました。
説得力ある講話が心を打ちましたね。信望厚い男だったのも納得ですよ。
事件のとき、監督のエミリオは6歳だったという。6歳の信望者はどうかなとも思うんですがw
きっと、監督の根底にある衝撃を受けた部分というのはボビーそのものよりも彼に希望を見ていたあの時代の大人たちのリアクションが強烈だったのだろう。
その大人たちを描きたかったのだろうなと、妙に納得できた映画のスタイルでした。
クライマックスでサイモン&ガーファンクルの「Sound of Silence」はハマった!
すべてはこのシーンのための他愛ない群像シーンである必要があったわけで...。
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