クラッシュ / サンドラ・ブロック
クラッシュ
/ポール・ハギス
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全体の平均評価点: (5点満点)
(439)
解説・ストーリー
「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本で注目を集めたポール・ハギスが脚本に加えて自ら製作と監督も務め、豪華キャストの競演で描く衝撃のヒューマン群像サスペンス。黒人刑事グラハムとその同僚でヒスパニックの恋人リア。銃砲店で不当な差別に憤慨するペルシャ人の雑貨店経営者ファハド。白人に敵意を抱く黒人青年アンソニーとピーター。地方検事のリックとその妻ジーン。差別主義者の白人警官ライアンと同僚のハンセン。裕福な黒人夫婦キャメロンとクリスティン。やがて彼らの人生は思いがけない形で交錯、大きく狂い始める…。
「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本で注目を集めたポール・ハギスが脚本に加えて自ら製作と監督も務め、豪華キャストの競演で描く衝撃のヒューマン群像サスペンス。黒人刑事グラハムとその同僚でヒスパニックの恋人リア。銃砲店で不当な差別に憤慨するペルシャ人の雑貨店経営者ファハド。白人に敵意を抱く黒人青年アンソニーとピーター。地方検事のリックとその妻ジーン。差別主義者の白人警官ライアンと同僚のハンセン。裕福な黒人夫婦キャメロンとクリスティン。やがて彼らの人生は思いがけない形で交錯、大きく狂い始める…。
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「クラッシュ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本で注目を集めたポール・ハギスが脚本に加えて自ら製作と監督も務め、豪華キャストの競演で描く衝撃のヒューマン群像サスペンス。黒人刑事グラハムとその同僚でヒスパニックの恋人リア。銃砲店で不当な差別に憤慨するペルシャ人の雑貨店経営者ファハド。白人に敵意を抱く黒人青年アンソニーとピーター。地方検事のリックとその妻ジーン。差別主義者の白人警官ライアンと同僚のハンセン。裕福な黒人夫婦キャメロンとクリスティン。やがて彼らの人生は思いがけない形で交錯、大きく狂い始める…。
「クラッシュ」 の作品情報
「クラッシュ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
クラッシュの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
日本語・日本語吹替え用字幕・音声解説用字幕 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
PG-12 |
TDV16173R |
2006年07月14日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
21枚
|
3人
|
0人
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1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
クラッシュの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
日本語・日本語吹替え用字幕・音声解説用字幕 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
PG-12 |
TDV16173R |
2006年07月14日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
21枚
|
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|
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ユーザーレビュー:439件
故意と過失・・・
一言で言えば人種差別
でもポール・ハギス氏の上手さを考えれば、これは単なるフィルターに過ぎないと思わざるを得ない
逐一説明を加える語り手を配置せずに
これだけの相関図を見事に繋ぎ合わせ
それぞれの思惑の真髄をピンポイントですくい上げる
その巧みさを持って提示された実情を前にして
私達は自分自身を省みることを余儀なくされるのです・・・
人間は少なからずの劣等感で、自分の住む世界を自分の手によって生きにくくしている
いろんな要因で人は劣等感を感じ、片方は優越感を感じる
その多面性や愚かさを描こうとするとき
視覚的に一番掴み取りやすい“人種”を持ってきたところに
監督の巧さをまた感じるわけで
決してこれはアメリカだけの問題ではない
私達一人一人に突き刺さる鋭さを持っているのは、一目瞭然
そして
故意と過失の衝突の連鎖によって
それが少しずつ剥き出しになって
居場所の分からない苛立ちや、途方もない失望感が
それに拍車をかける
ただ、人の本質は希望に溢れている
ほんの少し光が差し込むだけで、見えなかったものが見えてくる
人間の愚かさを赤裸々にしながら
一人では生きていけない弱さを見せながら
それでも生きる強さと優しさで包み込む
観ている自分がとんでもない偽善者に思えてきてしまうような、そんな衝撃
まぎれもないポール・ハギスによる故意の衝撃
感動というよりも、一つの勇気に似たような
そんなものを垣間見れた様な気がする・・・
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
観る側にエネルギーを必要とする作品
皆さんのレビューを読まなければ、最後まで観ることが出来なかったでしょう。登場人物同士の繋がりの全体像が明らかになるまでが長すぎて、何度も観るのをやめようと思いました。
この映画けっこう評価が高いのですが、仕事に心身をすり減らして眠い眼をこすりながら観てる私みたいな人間と、映画鑑賞にエネルギーを持って臨める人と、感想がずいぶん変わってしまうかもしれませんね〜。
そう、「観る側にエネルギーを必要とする作品」とでも表現しときます。
私は見終わってクタクタになってしまいました。
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内と外の世界を隔てる障壁
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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自動車事故で始まり、自動車事故で終っていく。この構成が象徴するように徹底して自動車に関わるエピソードが続く。さらに鍵を直す、直さないというような建物に関する挿話も多い。
内と外の世界を隔てる障壁として自動車や建物が巧みに使用されている。本来なら無関係の他者同士が事故や犯罪によって繋がっていく。都市生活の断面が克明に描かれている。
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
社会派ドラマか、愛の映画か・・・
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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欧米など白人が主役の地域へ長期で旅行に行ったりすると、やっぱり差別されているのではないだろうか、なんだか馬鹿にされている気がすると思う場面に、残念ながら必ず出会います。
向うで根をおろして、生活している日本人にも、そういうことがままあるのか、彼らはある意味虚勢を張って、自意識と一抹の悲しさにさいなまれている気がします。
これは、まぎれもない事実。
この映画も黒人を人とも思わず差別する白人警官、ヒスパニック系の彼女と寝ているのを、白人と寝ている嘘をつくアフリカンアメリカン、白人社会で気を使いながら仕事をしているアフリカンアメリカンの成功者など出てきます。
リアルな全体的に重い映画ですが、人も死ぬし、でも愛や希望も見える映画。
これが、現実世界にあてはまるので、この映画は人の心を動かすのだと思います。
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6人の会員が気に入ったと投稿しています
観ている自分も登場人物全員も傷つける映画。群像劇No.1名作!
ラストに行き着くまでに、観ている側の心をこれほど痛めつける映画も珍しい。
傷ついて学べることを経験できる、観ておくべき名画。
事件の発端のほとんどが人種差別。
でも、この映画の一番言いたいテーマではない。
今の自分に人種差別なんて関係ないのに、なぜこの映画は、心の傷口をぐりぐり広げられるような痛みをともなって観たのか…。
ペルシャ人の雑貨店主が、ヒスパニック系の錠前屋に銃口を向けた時「お願いだから引き金引くな!」と心の中で叫んでた。
結果的偽善者となったハンセン巡査には、なんで君が引き金引いたの…って思った。
この映画、他人への判断の下し方の間違いと、自分への判断の甘さで、登場人物ほとんどの心が傷ついてしまう、痛めつけらる映画です。
銃を持たなくても人を傷つけたり傷付けられたり、他人に恐怖を感じたりすることはあるはず。
だから、この映画の人種差別実体験はないのに、自分の心のどこかに潜んでいる感情に訴えかけてきて、痛みをともなって観ることができるんです。
「クラッシュ」は、いつでも、どこでも起きているってこと。
(自分が気づいていないだけ)
酒飲んで会社の上司や仲間の悪口、学校でも同じ「あの子、性格悪いから嫌い」、悪気のない冗談なんかまじえて他人のことは簡単に判断してしまう。
何らかの差別や(言葉の)暴力、それを見て見ぬふり、いつものことだからとその場を切り抜けるつもりが、ちょっとした衝突(出来事)で、自分の嫌な部分に気づくことがある。
その、嫌な自分に気づくことが大切。
気づくことができないと、とりかえしのつかない事になる(可能性もある)。
この映画、本当に悪い人間も良い人間も描いていない。
人種も国も関係ない。欠点だらけの限りなく自分に近い人たちの映画。
ポール・ハギス監督は語る。
「この映画で少なくとも他人を判断して欲しくない。自分たち自身を判断して欲しいと思ったんだ」
自身の欠点を知り自分を受けいることができたとき、他人に対しても寛容な心とおもいやりを持つことできる。
そうなると、例えば、自分にとっての天使の存在に気づくかもしれないし、バスの中で周りの人たちを愛(いと)おしく感じられるかもしれないし、本当の親友を見つけることができるかもしれない、そして、かけがえのない人に愛情ある言葉を言えるかもしれない。
この名画は、ロサンジェルスの初雪を信じられる人と観れる「クリスマス映画」でもあるのです。
参考に、主な登場人物まとめておきます。
サンドラ・ブロック:ジーン(地方検事の妻)
ブレンダン・フレイザー:リック(地方検事)
ノーナ・ゲイ:カレン(地方検事の秘書)
ドン・チードル:グラハム(黒人刑事)
ジェニファー・エスポジート:リア(グラハム刑事の恋人リア)
ビヴァリー・トッド:グラハムの母
ウィリアム・フィクトナー:フラナガン(グラハム刑事に事件の捏造を依頼する白人)
マット・ディロン:ライアン巡査(差別主義者の白人警官)
ライアン・フィリップ:ハンセン巡査(結果的偽善者)
キース・デヴィッド:ディクソン警部補 (白人巡査の黒人上司)
テレンス・ハワード:キャメロン(ドラマディレクターで裕福な黒人夫婦)
タンディ・ニュートン:クリスティン(性的侮蔑受けるキャメロンの妻)
クリス・R・ブリッジス:アンソニー(白人に敵意を抱く車泥棒)
ラレンズ・テイト:ピーター(お守りをダッシュボードに置く車泥棒)
ショーン・トーブ:ファハド (ペルシャ人の雑貨店主)
バハー・スーメク:ドリ(ファハドの娘。看護士)
ファハド の妻
マイケル・ペーニャ:ダニエル(ヒスパニック系の錠前屋)
ダニエルの娘
ダニエルの妻
中国人(韓国人?)夫妻:(冒頭の追突)
ロレッタ・ディヴァイン:シャニクア(女医)
この映画、私の映画の法則を裏付ける作品でもありました。
「脚本出身の監督が初めてとるメガホン作品は、ハズレなし」
(↑これが、私の映画の法則のひとつ)
これだけ多い登場人物の群像劇。普通、偶然だらけのストーリーで破壊されます。しかし、この作品は全く問題なし。
なぜなら、偶然に「再会」したのはライアン巡査とクリスティンだけだからです。それ以外はストーリー上、登場人物の意志を持った「再会」。
(脚本上手すぎ)
群像劇のバイブル『グランド・ホテル』の舞台をロサンジェルスの二日間に設定した、『グランド・ホテル』を越える群像劇登場人物数No.1映画。
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ユーザーレビュー
故意と過失・・・
投稿日
2011/07/22
レビュアー
パンケーキレンズ
一言で言えば人種差別
でもポール・ハギス氏の上手さを考えれば、これは単なるフィルターに過ぎないと思わざるを得ない
逐一説明を加える語り手を配置せずに
これだけの相関図を見事に繋ぎ合わせ
それぞれの思惑の真髄をピンポイントですくい上げる
その巧みさを持って提示された実情を前にして
私達は自分自身を省みることを余儀なくされるのです・・・
人間は少なからずの劣等感で、自分の住む世界を自分の手によって生きにくくしている
いろんな要因で人は劣等感を感じ、片方は優越感を感じる
その多面性や愚かさを描こうとするとき
視覚的に一番掴み取りやすい“人種”を持ってきたところに
監督の巧さをまた感じるわけで
決してこれはアメリカだけの問題ではない
私達一人一人に突き刺さる鋭さを持っているのは、一目瞭然
そして
故意と過失の衝突の連鎖によって
それが少しずつ剥き出しになって
居場所の分からない苛立ちや、途方もない失望感が
それに拍車をかける
ただ、人の本質は希望に溢れている
ほんの少し光が差し込むだけで、見えなかったものが見えてくる
人間の愚かさを赤裸々にしながら
一人では生きていけない弱さを見せながら
それでも生きる強さと優しさで包み込む
観ている自分がとんでもない偽善者に思えてきてしまうような、そんな衝撃
まぎれもないポール・ハギスによる故意の衝撃
感動というよりも、一つの勇気に似たような
そんなものを垣間見れた様な気がする・・・
観る側にエネルギーを必要とする作品
投稿日
2007/02/21
レビュアー
100万回生きた猫
皆さんのレビューを読まなければ、最後まで観ることが出来なかったでしょう。登場人物同士の繋がりの全体像が明らかになるまでが長すぎて、何度も観るのをやめようと思いました。
この映画けっこう評価が高いのですが、仕事に心身をすり減らして眠い眼をこすりながら観てる私みたいな人間と、映画鑑賞にエネルギーを持って臨める人と、感想がずいぶん変わってしまうかもしれませんね〜。
そう、「観る側にエネルギーを必要とする作品」とでも表現しときます。
私は見終わってクタクタになってしまいました。
内と外の世界を隔てる障壁
投稿日
2006/10/04
レビュアー
スターダスト
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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自動車事故で始まり、自動車事故で終っていく。この構成が象徴するように徹底して自動車に関わるエピソードが続く。さらに鍵を直す、直さないというような建物に関する挿話も多い。
内と外の世界を隔てる障壁として自動車や建物が巧みに使用されている。本来なら無関係の他者同士が事故や犯罪によって繋がっていく。都市生活の断面が克明に描かれている。
社会派ドラマか、愛の映画か・・・
投稿日
2009/04/11
レビュアー
ykk1976
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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欧米など白人が主役の地域へ長期で旅行に行ったりすると、やっぱり差別されているのではないだろうか、なんだか馬鹿にされている気がすると思う場面に、残念ながら必ず出会います。
向うで根をおろして、生活している日本人にも、そういうことがままあるのか、彼らはある意味虚勢を張って、自意識と一抹の悲しさにさいなまれている気がします。
これは、まぎれもない事実。
この映画も黒人を人とも思わず差別する白人警官、ヒスパニック系の彼女と寝ているのを、白人と寝ている嘘をつくアフリカンアメリカン、白人社会で気を使いながら仕事をしているアフリカンアメリカンの成功者など出てきます。
リアルな全体的に重い映画ですが、人も死ぬし、でも愛や希望も見える映画。
これが、現実世界にあてはまるので、この映画は人の心を動かすのだと思います。
観ている自分も登場人物全員も傷つける映画。群像劇No.1名作!
投稿日
2006/12/10
レビュアー
ひらり
ラストに行き着くまでに、観ている側の心をこれほど痛めつける映画も珍しい。
傷ついて学べることを経験できる、観ておくべき名画。
事件の発端のほとんどが人種差別。
でも、この映画の一番言いたいテーマではない。
今の自分に人種差別なんて関係ないのに、なぜこの映画は、心の傷口をぐりぐり広げられるような痛みをともなって観たのか…。
ペルシャ人の雑貨店主が、ヒスパニック系の錠前屋に銃口を向けた時「お願いだから引き金引くな!」と心の中で叫んでた。
結果的偽善者となったハンセン巡査には、なんで君が引き金引いたの…って思った。
この映画、他人への判断の下し方の間違いと、自分への判断の甘さで、登場人物ほとんどの心が傷ついてしまう、痛めつけらる映画です。
銃を持たなくても人を傷つけたり傷付けられたり、他人に恐怖を感じたりすることはあるはず。
だから、この映画の人種差別実体験はないのに、自分の心のどこかに潜んでいる感情に訴えかけてきて、痛みをともなって観ることができるんです。
「クラッシュ」は、いつでも、どこでも起きているってこと。
(自分が気づいていないだけ)
酒飲んで会社の上司や仲間の悪口、学校でも同じ「あの子、性格悪いから嫌い」、悪気のない冗談なんかまじえて他人のことは簡単に判断してしまう。
何らかの差別や(言葉の)暴力、それを見て見ぬふり、いつものことだからとその場を切り抜けるつもりが、ちょっとした衝突(出来事)で、自分の嫌な部分に気づくことがある。
その、嫌な自分に気づくことが大切。
気づくことができないと、とりかえしのつかない事になる(可能性もある)。
この映画、本当に悪い人間も良い人間も描いていない。
人種も国も関係ない。欠点だらけの限りなく自分に近い人たちの映画。
ポール・ハギス監督は語る。
「この映画で少なくとも他人を判断して欲しくない。自分たち自身を判断して欲しいと思ったんだ」
自身の欠点を知り自分を受けいることができたとき、他人に対しても寛容な心とおもいやりを持つことできる。
そうなると、例えば、自分にとっての天使の存在に気づくかもしれないし、バスの中で周りの人たちを愛(いと)おしく感じられるかもしれないし、本当の親友を見つけることができるかもしれない、そして、かけがえのない人に愛情ある言葉を言えるかもしれない。
この名画は、ロサンジェルスの初雪を信じられる人と観れる「クリスマス映画」でもあるのです。
参考に、主な登場人物まとめておきます。
サンドラ・ブロック:ジーン(地方検事の妻)
ブレンダン・フレイザー:リック(地方検事)
ノーナ・ゲイ:カレン(地方検事の秘書)
ドン・チードル:グラハム(黒人刑事)
ジェニファー・エスポジート:リア(グラハム刑事の恋人リア)
ビヴァリー・トッド:グラハムの母
ウィリアム・フィクトナー:フラナガン(グラハム刑事に事件の捏造を依頼する白人)
マット・ディロン:ライアン巡査(差別主義者の白人警官)
ライアン・フィリップ:ハンセン巡査(結果的偽善者)
キース・デヴィッド:ディクソン警部補 (白人巡査の黒人上司)
テレンス・ハワード:キャメロン(ドラマディレクターで裕福な黒人夫婦)
タンディ・ニュートン:クリスティン(性的侮蔑受けるキャメロンの妻)
クリス・R・ブリッジス:アンソニー(白人に敵意を抱く車泥棒)
ラレンズ・テイト:ピーター(お守りをダッシュボードに置く車泥棒)
ショーン・トーブ:ファハド (ペルシャ人の雑貨店主)
バハー・スーメク:ドリ(ファハドの娘。看護士)
ファハド の妻
マイケル・ペーニャ:ダニエル(ヒスパニック系の錠前屋)
ダニエルの娘
ダニエルの妻
中国人(韓国人?)夫妻:(冒頭の追突)
ロレッタ・ディヴァイン:シャニクア(女医)
この映画、私の映画の法則を裏付ける作品でもありました。
「脚本出身の監督が初めてとるメガホン作品は、ハズレなし」
(↑これが、私の映画の法則のひとつ)
これだけ多い登場人物の群像劇。普通、偶然だらけのストーリーで破壊されます。しかし、この作品は全く問題なし。
なぜなら、偶然に「再会」したのはライアン巡査とクリスティンだけだからです。それ以外はストーリー上、登場人物の意志を持った「再会」。
(脚本上手すぎ)
群像劇のバイブル『グランド・ホテル』の舞台をロサンジェルスの二日間に設定した、『グランド・ホテル』を越える群像劇登場人物数No.1映画。
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- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
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