ウォーク・ザ・ライン／君につづく道

普段僕は予告やＣＭを観ないんだけど、この映画のＣＭはたまたま目に飛び込んできて、時間にすれば１、２秒だったか・・、たったそれだけで観たいという衝動に駆られた。そしていざ映画館へ。
観終わった後にすごくいろんなことを考えさせられた。
詳細は伏せるけど、兄弟はやっぱりいたほうがいいと思った。ひとりではいつ感じることができるかわからない色々な感情が兄弟がいれば感じることが出来ると思ったし、いろんなものを与えあえるね。そして親の存在。何気ない一言で子供は計り知れないダメージを負ってそれを一生引きづりかねないこと。とにかく他にもいろんなことを感じたり思い出させてくれた映画だった。人の弱いとことか、成功する準備の整っていない人の成功の裏の恐怖やストレス・・。
なんか辛いだけの映画みたいだけどそうでもないよ。
主演の二人は吹き替えなしで歌を歌ってるし（これがバツグンにウマイ、サントラ購入決定！）歌手の物語だからこそ演奏シーンも豊富。そのバランスがイイ。
そして一番思ったのは生きるということは自分のまわりにいる人に支えられながら前にすすむことだということ。何気ないことでも友達や家族はアナタを支えてるんじゃないか、そしてアナタも誰かを支えてるのだ。

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めちゃくちゃに面白いわけじゃないけど、
なかなか楽しめました。

二人の演技は存在感があり、個人的には
ホアキンが歌っている表情が凄く良かったかな、
と思います。

ロマンチストで歌以外には何も出来なくて
ひねくれていて、酒を浴びるように飲んで・・・
良い父親でもなく、すぐ調子に乗り・・

彼の奥さんや子供たちがすごく可愛そうに
思えました。

でも、この物語はすごく救いのある映画です。
この物語が実際の話だとしたら
本当に救いがある。

あれほどダメダメだったジョニーが
最後にあれほど立ち直ってしまうのだから。
たった一人の女性に愛を受け取ってもらうというだけで。
それまでにだって女性はいたのに、
だから彼が立ち直るとは考えがたかったのに。

すごいなーと見ほれていました。
これはちょっとした奇跡の物語。
人は再生することができるんだという物語。
愛を気持ち良いほど肯定する物語。

ベットでいちゃついている二人が
本当に楽しげで、それも強く印象に残っています。

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ジョニー・キャッシュという男のことは
何一つ知らなかった。勿論その歌も。

それなのに不思議だ。
観ているうちに彼にみるみる親しみを感じる自分がいた。
それは
素直で不器用なキャッシュ曲ひとつひとつに触れるたびに
彼の感じた喜びと苦悩、成功と堕落、４１回目のプロポーズ。
それら全てを私が共有できたせいかもしれない。

ふらついて、ぶつかって、転がり落ちての繰り返し。
キャッシュは歌い続ける。
歩き続ける。
その先にはいつも、彼女がいてくれたから。

ジューン、君を見つめてここまで来れた。
今ここで誓う。僕は君の手を離しはしない。
ここから一緒に歩いていこう。
Walk the line.
まっすぐに。
Walk the line.
どこまでも。

良い映画でした。
そこには辛い現実もあったけれど、
ジョニー・キャッシュが歩いた
一本の道に乾杯。

あなたへ。
私を登録していただいて有難うございます。
気長にお付き合いいただけたら幸いです。
大好きな映画をこれからも。。

アメリカン・ルーツ・ミュージックを掘り下げていくとジョニー・キャッシュは避けて通れない人なのだろう。僕はまだＣＤを聴いたことがないけど、ボブ・ディランが歌っていた（ような？）曲など聴いたことがあるのもあった。

エルビス・プレスリーがロックン・ロールの始まりだとした場合、つまり、カントリー・ミュージックにアンフェタミンが注入され、音楽の持つダイナミズムとスピード感が増したことにより、ロックン・ロールが生まれたという流れはおもしろく、この映画を観るとなるほどとガッテンする。

ジョニー・キャッシュはジューン・カーターに向かって真っ直ぐ歩いていたのだろうか。ドラッグから立ち直る挫折からの生還の話でもある。理想的な恋ではなくて対照的なほどのダメっぷりをみせる恋の形。こんな恋もあるのだ。彼女もまた、そんな人間を理解したようなラストは苦しみすら受け入れる強さなのかと思うと同時に、あきらめたような弱さ、切なさも感じる。なんとも不思議な感じがちょっとよかったかも。単に恋愛モノとしてだけで観るとちょっと物足りない感じはするかもしれませんが。

アメリカの奴隷とされたアメリカンアフリカンによるリズム＆ブルースが白人の罪悪感を呼び覚ますのか、ロックン・ロールに裏打ちされた悲しみを引きずったまま、ジョニー・キャッシュは歌う。アメリカン・ルーツ・ミュージックの勉強になりました。

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ジョニー・キャッシュという人物を知っていたら、彼の半生を観てもっと感動できたかもしれないけど・・・やっぱり知らないってのは痛かった。
２時間を越える映画なので、最後の方は飽きてきてしまったのが実際のところ。

スターになると決まってドラッグに溺れるんですね・・・ｗほんとなんでなんだろう。何かから逃げたいからなのかなぁ〜そのドラッグで、成功し手に入れたものを失っていく。でも、愛し続けた人のお陰で立ち直ることができる。
４０回も断られ続けたジョニーが最後にステージ上でのプロポーズにＹＥＳと言って貰えた姿は、良かったねぇ〜って感じ。自分２時間よく頑張ったとも言うｗ
でも、エンドロールの結婚した後３５年連れ添ったっていう文章は、事実だからこその重みがあって、ちょっと感動でした。ジューンの死を追うように、ジョニーも４ヵ月後亡くなるってのもね。
幼少期からのトラウマや父との確執を乗り越えたと思える、最後の場面もいい演出だったと思います。

ホアキンとリース、吹き替えなしで歌ってたんですね！！！ほんと、上手くてビックリ。
リースの舞台衣装がすっごく可愛くて、そればっかり見てましたｗそこはオススメ。