ウィンブルドン

てっきり、キルスティン・ダンストが主演の映画だと思ったら、違いました。　男優のポール・ベタニーが主演です。　特に期待して見たわけではナイんですが、なかなか面白かったです。　題材になってたスポーツが、アメフトのようにルールが分からないものでなくて、テニスというメジャーなものだったからかも。　ストーリーにはあんまり関係ないですが、ポール・ベタニーの親友役のテニス選手がカナリかっこよかったです。　これがハリウッド映画だったら、彼もその後注目されたのでは?って感じです。　それにしても、キルスティン演じる、リジーは、ウィンブルドンでも成績を残せるような、シャラポワみたいな存在なのに、あんなに普通にデートとかできちゃったりするんでしょうか?!

さわやかな好青年、では、もったいないと思った。でも、家族に向けるまなざしとか、普通に驚く時の表情、心の内を打ち明ける様子、そういうシーンには、びっくりするぐらい心を奪われた。なんて芸達者なんだろ。

この作品の楽しいところは、何と言っても撮影技術。それからCG処理技術。すごいんだなぁ。ラリーのボールは全部CGとか、試合展開に合わせて、見せ方を変えてくるのがとても楽しい、飽きない。音楽も独特の雰囲気を作り出してて好き。観る側のための音楽ではなくて、プレーする側に聞こえている音、という感じ。だからテニスの腕云々はともかく、とっても臨場感がある。ロマンス風味のテニスムービー、合格よ！（←エラそげ。）

でも、なんだろうこの物足りなさ・・あぁ、そうか。ベタニー氏がさわやかなだけで作品が成立してることに、私自身はやきもきしてるわけだ。要するに私の欲が深いのだ。さわやかなロマコメを求めるなら、何の問題もないのに。そう、これは、さわやか100％ムービーなのだ！ ・・・と、自らを戒めます。

　キルスティン・ダンストが最初にクレジットされていたように思うが、これはポール・ベタニーの映画。テニス界きってのアイドル選手と引退間際の１．５流選手（元世界11位はすごいのだがちょっとビミョーな感じ）との、お互いにとっても思いがけないラブ＆サクセスストーリー。
　お約束の展開ですが、ウィンブルドンの裏側描写も興味を引くし、主演二人も地味ながらしっかりしてるしで、結構楽しめます。
　マッケンローやクリス・エバートなど、往年の名プレイヤーが出演しているのもみどころ。現役選手も出ているそうですが、疎いため詳しくは不明。

　特典は、意外にも（？）多用されている特撮の解説や、出演者のインタビューなど。音声解説は、監督とポール・ベタニーが担当。「ロシアの美少女選手」が本作に出演しそこなったエピソード、ベタニーはサム・ニールが怖い話（実際は気さくないい人とのこと）、選手は解説者に毒づけとマッケンローがアドバイスした話、現役選手はちょっと意地悪で引退したプレイヤーは親切だったという話などが聞けます。ただ、二人の会話はあまり噛み合ってないかもね〜。

すっごい美人ぢゃないけど、なんだか味わいのある女優キルスティン・ダンスト。
でも、今作はあんまり可愛くない。いつもの笑顔が弾けてないっていうか〜

内容も、テンポは悪いし、安直でパッとしない展開。はっきり言ってつまらない。
先が読めちゃうっていうねぇ・・・だから必要以上に長く感じたよ。
キルスティンの相手役がなんで歳の離れたポール・ベタニー！？
って思ったら、歳で落ち目のテニスプレイヤーっていう設定なのね。納得ｗ
すいません。だから若さが足りないっていうか、中途半端な感じなのよね。

サーブを打つときのプレッシャーから来る、心の声との葛藤の場面。
あそこら辺は、自分もここぞって緊張の場面では、そうそうこうやって、
できるってマインドコントロールかけたり、自問自答してるなぁと思い出して、
リアルな描写にうなずた点は良かったかな。

　タイトルのウィンブルドンという視点から考えると、面白かったかなぁと思いますが、ラブストーリーという視点から考えると、恋愛の始まりが早すぎるというか、安直というか、あんまり納得いかないうちに実ってしまって、その後の展開がワンパターンだったので、マイナスでした。

　ワンパターンと言えば、製作者が一緒だと、カップルの構成も性格も似てくるのかしら!?って感じがしてきますね。奥手なイギリス人男性が、気性の激しいアメリカ人女性にリードされながら?恋愛関係を築いていく・・・って、またか〜。と思ってしまいました。

　けど、ピーターがウィンブルドンで勝ち進んでいく展開は、なかなか良かったです。特にその奇跡的な展開にピーターの心が全然ついていっていなくって、周りから見たら、こりゃあ、勝つ気満々で、自信に満ちているでしょ〜という時に、「どうしよう・・・」とすっごく後ろ向きな気持ちだったりしているところは、反面わかるわかる!って思えておもしろかったですね。

　(テニス界では)おっさんプレーヤーの奇跡。　よろしいんじゃないでしょうか。

　本物のマッケンローが解説しているのは、ちょっとびっくりでした。