モーテル

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何かで予告編を観て借りたのですが、
思いのほか、普通・・・
っていうか、よくある設定でした。

それでもまあ、それなりに怖い。
怪しいモーテルにヘンなフロントおじさん
何かアル感じぷんぷんで。

で、最後どうなるんだろー
ドキドキ！って思ってたら
特に何もなかったです。

あのフロントおじさん一体何者？？？？？？？

夫婦愛と恐怖映画に対する愛ですｗ

夫婦なんてものは、本音を出してはイケナイんですね。本音を出さずとも察っして回避するのが長生きのコツのような気がします。上手に片目をつぶってあげましょう。本音バトルが過ぎると、作中の夫婦のような冷たいドライブ地獄を味わう羽目になるのです・・・。

そんなオープニングにぐいと引き付けられたまま、このレトロでボロいモーテルで起こる惨劇（スプラッタ無し）には、最後の最後までひーひー言わされます。ほんっと地味なのに・・・・おーい怖いじゃないかぁーーーい？


殺人鬼も舞台も、なんともありきたりなのにも関わらず、何故かリアルに怖い。ヘタなスプラッタ（もともと怖くないか）よりも怖いんです。ケツに火がついた状態がラストまで、といった感じです。そして破局寸前のこの夫婦、どんどんと息が合ってきます。合ってはいるのですが悲しいい事に二人は素人。何故そう動く！？この二人は殺人鬼にはアマチュアなのですねｗああそのモタモタ感がまた怖〜〜いっ！

ビデオ撮影が最終目的なワケですから、そうそう安易に殺そうとはしません。
音と絶望感をたっぷりと味あわせてから・・・
そこが付け目ではありますがｗ

ところで殺人者たちですが、
ワタシ何故か昔のゲーム『スパルタンＸ』と、
名作『時計じかけのオレンジ』を思い出しました。

ところで、作中に出てくる『スナッフビデオ』（殺人のビデオ）を
え〜〜全部見せてよケチ〜〜と思われた方には
特典映像で全編鑑賞できます！
お見逃し無く！！！

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これは普段の私ならまず新作では借りない１本。半額ディーとかテレビ放映で観るランク。それが７月６日のポッシュさんのレビュー。消去法で行くので決断は早い方の私、ですがどうもその先は崖っぷちが多い人生には　”どっちがマシ？”が効きました。

イントロダクション読んだだけでも、もう分かってしまうよな展開。始まりのシーンから見え見え、どっかで観たようなシーン。怖いの始まるまで２０分もかかってます。引き延ばしは賭けなのに（引き伸ばしといえば『悪魔のいけにえ』なんか上手いもんです。）、ここで夫婦のドラマ部分をしっかり書き込んでいるので、”それが起こった時に”の部分が生きてくるんですね。家庭の中に起きた悲劇をキッカケに、夫婦の間に広がっていく亀裂。言葉に含まれる皮肉、棘、苛立ち、分かっちゃうのもなんだけど・・分かる分かる。

ボッシュさんも書き込んでいるように、日々は小さな選択の積み重ね。ベストはなくても行かなきゃならない。冷たい風が吹いていた夫婦でも、一緒に過ごしてきた時間は長いはず。生き抜くためにだんだん２人の息が合ってくるんですよ。こういう部分が良く出来ていてスピーディーでダレない。ピーピー言ってるだけの妻も生きるか死ぬか”どっちがマシ？”自分で選ぶ女に変わっていきます。女が強くなると殺人鬼なんかひとからげ（笑）。
ボッシュさん、同じようなところで当りの１本でした。

ツッコミどころは幾つもあるけれど、それは承知の８５分でしょう。

（レビュータイトルは先日の鑑賞作品に引っ掛けてみました。）

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ネタバレがあります。ご注意ください。

あることが原因でうまくいってない夫婦。車の故障で仕方なく安モーテルに泊まることにしたが、そこには殺人鬼がいた…

というありがちな、今までに何度も映画化されているような設定だけど、私は結構楽しめました。
場所はモーテルの一室だけでなく、いろいろ状況変化もあり、展開もスピーディ。
奇をてらうわけでもなく、意外性があるわけでもないこの作品にこれだけひきつけられるのは、演出がうまいのかなあ。

主人公がティーンエージャーじゃないのもよかった。キャーキャー逃げ回るだけにならなくて。 問題を抱えて微妙な関係になっている３０代夫婦という設定、大成功でしたね。

なんとなく漂う古典的なムード（オープニングとか）もいいし、手堅く作ってあって、この手の映画としては十分合格点だと思います。
ルーク・ウィルソンは頼りなさそうなイメージで、ケイト・ベッキンセールがバンバン活躍するのかと思ったら、全く逆。今時、女性が強くないっていうあたりも、古典的でしたね。
あの夫は何の仕事してる人なのかな。危機に対する反応がやけに冴えてました。

シンプルでスピーディーな展開に好感が持てる良作スリラー。クラシックなスタイルもまたよろし。

何より「イタタタタ系」「チミドロ系」ホラーが苦手（例えば「ＳＡＷ」は見れても「ＳＡＷ２」以降はＮＧ）な私のような人間でも目を背ける場面もなくすんなり楽しめたのが何よりよろし。スナッフ・ムービーがきっかけとなるという話だけにそっち系かと危惧していたのですがね。

モーテルってのは日本では見かけない形態の（あっても大概ラブホか？）ホテルだけど、広大な国土のアメリカならではなんだろうね。よく田舎のハイウェイ沿いにポツンと建ってたりしてホラー映画の舞台としてはもってこいだ。

そんな場末のモーテルを舞台に描かれる「いかにも」な展開…ある意味「仕掛け」は最初からバラされてるも同然で、それは皆さんレビューされてるように「もうひとつのオープニング」（つか、ふつーにエンディング）が予定されてたことでもわかる。あとはディティールをじっくり楽しんでくださいと。

特に目新しさはないかもしれないけれど、奇をてらわずとも、ちゃんとつくればちゃんと面白いという見本のような作品ではないでしょうか。