レイクビュー・テラス　危険な隣人

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白人（夫）と黒人（妻）の新婚さんが引っ越してきた。
お隣さんは、黒人警官。
しょっぱなから、なぜか、ケンカ腰の警官…。

＜もしも、隣人が危険な人だったら＞って内容を、
人種差別を交えて描かれた映画。



＊＊＊＊＊以下ネタバレ＊＊＊＊＊


なんやかんやで、
新婚夫婦は、とんだトバッチリを受けた訳だけど…

もし、隣に引っ越してきたのが、
白人（男）と黒人（女）の組み合わせじゃなかったら、
こんな事にはならなかったのかもしれない。
この組み合わせだからこそ、
黒人警官のくすぶり続けていた心に、火がついてしまった…と。
しだいに迫ってくる山火事が、
さらに、警官のくすぶりをあおっているかのようでした。

とにかく、
嫌がらせする警官も、
嫌がらせされる夫婦も、
どっちも好感もてない、イヤ〜な雰囲気の映画。

とりあえず、
こんなサミュエル君は、あんま見たくなかったかも…(^ ^;)

兎にも角にもサミュエル・L・ジャクソンの演技と、演出の妙に尽きます。
異常なまでに新しく引っ越してきた夫婦に固執・嫌がらせをしますが、それは単に「差別主義者だから」とか「変人」だからというような
単純な理由ではありません。

そもそもそのような理由ならこの手の作品は過去にも沢山作られ、こちらとしても「なぁんだ。やっぱりね」みたいな感じもしなくもない
のですが、それをそう感じさせない演出は見事でした。

何故、そうまで隣人に固執・嫌がらせをするのか？
そしてその嫌がらせがどんどんとエスカレートしていきますが、それは何故？

その「引っ張り具合」が絶妙なんですね。

そしてラスト３０分でその「何故」が判明して、その「何故」がラストの演出にしっかりと生かされています。

今回の評価
キャスト：★★★☆☆
演出：★★★★☆
脚本：★★★★☆
尺：★★★★☆
映像：★★★☆☆


総合：★★★★☆

久々に見たサスペンスの良作です。

最初のうちこの映画のタイトルが誰を指しているのか解らないまましばらく物語は進行します。
隣の黒人警官エイブルは自分の主義主張を他に譲ることなくその考えを貫き通すのが融通の利かない男に思える半面、子供の教育や隣人のマナーなどは正しい信念をぶれることなく持っていて頼もしくも感じます。
一方越してきた若い夫婦の夫の方はどこかおどおどして頼りなく妻に隠れて煙草を吸ったりそれを隣に投げ捨てたりしてうさんくさくも思えるが、未熟なりに精いっぱい肩肘張って自分の家庭を築き上げようとする成長途上の男性にも見えます。
時々出る山火事の話題はそれが燃え広がるのと同時進行で「危険な隣人」の行為もエスカレートしていきやがて物語は息を飲む結末を迎えます。
なかなか面白かったです。

話しは変わるけど、こんな緑豊かでプールとかある広い家に住めたら素敵ですね（手入れがとても大変そうだけど）。
あの山火事ＣＧでしょうか。さすが広い米国、山火事も壮大でした。

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長年の「人種差別」で受けてきた　職場での「軋轢」　　
若い夫婦が豪邸を手に入れたことに対する「嫉妬」
自分の家族がうまくいっていなくて溜まる一方の「ストレス」
等々　八方塞がりの男が追いこまれて行くさまは　とても恐ろしい

一方　”黒人の妻を持つ白人の夫”の態度も　すべてが　怪しくうさん臭く映る
資産家の娘のおかげで　念願の「マイホーム」を手に入れた野心家男
禁煙をしたと妻にウソをついているダメ男
子どもを持つことよりも　自分の人生計画が優先の自己チュー男

はたから見れば　どっちもどっちの隣人戦争にしか見えない
しかし　真実は隠されている

正義感の強さからくるものなのか　潔癖な性格からなのか
この警官の　家族に対する”締め付け”は　ちょっと強すぎる　
妻が逃げ出したくなっても無理はない　という気がしてしまう
彼のなかの”何か”が　きっと崩れてしまったんだろう
いったいどこで　その歯車は狂ってしまったんだろうか　

予告を見て面白そうだったのですが
思ったよりは期待外れでした。。。
でもサミュエルの演技力はスゴイですね！！
見てる側もサミュエルだと忘れるくらいの演技力ですｗｗ