ゴーストワールド

自分のことばっかり考えて、世間に悪態をついて、そのくせ何一つとして成し遂げられない自意識過剰のティーンエイジ。どこの国でも同じです。口答えばっかりうまくなって殴ってやりたくなるほど憎たらしく、それでいてだからこそ愛おしくもあるガールズ。ボーイズだって似たようなもんです。但しボーイズの場合、割り切りや踏ん切りが本来悪い為、旅立つこともなくブシェーミみたいなオヤジになってしまうのです。彼に共感を覚える元ボーイズはきっとたくさんいるはず。
スティーヴ・ブシェーミにイレーナ・ダグラス、この名脇役の絡みが無かったのは惜しいですが、二人とも最高の演技をかましてくれてました。印象的なラストもなかなかの、インディーズ映画ファン必見の佳作です。

あんな大人になりたくない
人と同じものなんて欲しくない
誰かに似てるなんて　言われたくない

なら　私はどうしたいんだろ

ハイスクールの卒業とともにやってくる
すごくすごく中途半端なとき。
刻一刻と変化の中で不安定な毎日
大好きで一心同体と思っていたはずの親友
思っている自分から　ズレている自分。
この身の置き所のなさが　すごくリアルなんですね。
とても繊細なお話です。

さて一年後の彼女は、、
どこかの町のショップで　元気に働いているんじゃないかしら。
バスは時間の魔法なのかな、と。

作品には関係ないですがスカーレット・ヨハンソンは
トム・ウェイツのカヴァーアルバム出してますね。
Falling Downを聴いたものの　続きを聴く気がしない・・・。

突然ですが、今回は脇道に逸れることなくいきなり本筋からスタートです。以前から気になって注目していたこの作品・・・大注目はなんといっても特異な出演陣かも？？？・・・です。特にここで紹介する必要もないかも？？？・・・嫉妬、悪あがき、反抗心に苛まれたソーラ演じる自身の気持ちに純粋なこの女子をどこまで了解できるか？？？それがこの作品を楽しめるかどうかの分かれ目になるかも・・・。歳をとるにつれ、自分の思い通りにならない他者を幼稚、子供じみたバカと見下し、分かった気になる大人ぶった傲慢者、偽善者タイプの人間には絶対理解しがたい奥深さがある逸品なのだ。。。この作品のポイントはブシェミのココロの大きさ・・・かなぁ・・・バリバリ仕事をこなす、人好きされるような責任感などちょっとも持たないチマチマしたちょいダサおやじ、ジャケット姿が特にぶざまで、一見、初めはタダのチェスのコマ的存在にも感じられるのだが、実はこの作品の主人公、ソーラに多大な影響を与える逸材なのだ。。。ブシェミはオールバックも似合うが、こういう髪型も似合うね、うんうん、ＧＯＯＤ♪♪♪素のブシェミはセレブな感じとセクシーな感じを両持するおすすめ俳優だが、この作品では実に真逆な男を見事に怪演（苦笑）しきっていて、観ているこちらは口をポカ〜〜〜ンと開いて観賞してしまうほどだったよ。ホントホント（笑）しかし、それでいて、ほのぼのとしていてホッとさせる感じ、このキャラのこうゆうココロの大きさには心があたたまるといった感じだったよ。はいはい。ヨハンソン演じる普通に現実を受け入れて進むある意味人好きされるこの女子は、いつまでも周囲の空気に併せて生きるだけのいつものパターンを繰り返すどこまでも普通のおりこうさん。ある意味つまらないヒトだよね。しかし、ソーラ演じる紆余曲折だらけのトラブル女子（苦笑）は、いろいろなモノを乗り越えた分誰より一歩先を歩むことの出来るラッキーガール？？？とゆうことかな？？？なによりも演じる俳優たちの魅力溢れる存在感とその表情演技には両手を挙げてバンザイしてもいいかも！！！ただし、ラスト、バスに乗って去って行くソーラの成り行きの意味がよく分かりません（苦笑）「へぇ〜〜〜だから？？？」と質問したい感じで↓↓↓（笑）ウフフ・・・一見、表面的にはタダの反抗者の物語のように感じられて実は、ありがちな常識、モラル、ルール、経験談では解決できない、収束しえない本筋、ホントの問題との闘争の行く末の顛末がこの作品の裏に隠されているキーワード。今やセレブとして注目されている若きヨハンソンを知る絶好のきっかけにもなるでしょう。。。価値ある一本。そう、魅せる俳優が盛りだくさんのこの逸品、未見のみなさんはぜひ×３チェックし、チャレンジしてみて下さいませ！！！どうぞどうぞどうぞよろしくよろしくお願いせますね☆★☆・・・どーも・・・

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スティーブ・ブシェミが演じた中で、この役が一番好き。
顔や演技力のためか、変わった人の役が多いから、こんな普通な人（？）も出来ちゃうんだ！と驚いた。
物語も好き。
周りに合わせられないし、思うようにも出来ない主人公のもどかしさは、逆に羨ましい。
バスのシーンは、エェー！！その夢を叶えるのかー！！と思ったけど、見終えてから考えると、浮遊感のある撮り方だったし、廃線なのに走ってきたから、現実ではなく主人公の心の動きを象徴したものなのかなと思う。
おじいさんがいなくなってしまったという事は、「死」をイメージするのかもしれないけど、あがいてる自分が心の拠り所にしていた存在がなくなったという事だから、ゴーストのような日々から抜け出せるという意味かもしれないし。
だって、これがイヤな意味合いだと、シーモアが救われないから、できれば前向きな象徴であって欲しいんだけど。

アメリカのダサいところをとてもうまく描いてると思います。
ＤＶＤのメニュー画面の頭２カットの画がすごい好き。