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娘を殺された母親がいつまでも事件を解決できない警察に怒りの立て看板を掲げたことから、静かな田舎町に大きな波紋が広がるさまをスリリングに描いたサスペンス・ドラマ。主演は「ファーゴ」のフランシス・マクドーマンド、共演にウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル。監督は「セブン・サイコパス」のマーティン・マクドナー。アメリカ、ミズーリ州の田舎町エビング。ある日、道路脇に立つ3枚の立て看板に、地元警察への辛辣な抗議メッセージが出現する。それは、娘を殺されたミルドレッド・ヘイズが、7ヵ月たっても一向に進展しない捜査に業を煮やして掲げたものだった。名指しされた署長のウィロビーは困惑しながらも冷静に事情を説明する一方、部下のディクソン巡査はミルドレッドへの怒りを露わにするのだったが…。 JAN:4988142365910
製作年: |
2017年 |
---|---|
製作国: |
イギリス/アメリカ |
原題: |
THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOUR |
受賞記録: |
2017年 アカデミー賞 主演女優賞
2017年 ヴェネチア国際映画祭 脚本賞 2017年 ゴールデン・グローブ 作品賞(ドラマ) |
監督: |
マーティン・マクドナー |
---|---|
製作: |
グレアム・ブロードベント |
製作総指揮: |
バーゲン・スワンソン 、 ダーモット・マキヨン 、 ローズ・ガーネット 、 デヴィッド・コス 、 ダニエル・バトセク |
出演: |
フランシス・マクドーマンド 、 ウディ・ハレルソン 、 サム・ロックウェル 、 アビー・コーニッシュ 、 ジョン・ホークス 、 ピーター・ディンクレイジ 、 ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ 、 ルーカス・ヘッジズ 、 ケリー・コンドン 、 ダレル・ブリット=ギブソン |
撮影: |
ベン・デイヴィス |
音楽: |
カーター・バーウェル |
娘を殺された母親がいつまでも事件を解決できない警察に怒りの立て看板を掲げたことから、静かな田舎町に大きな波紋が広がるさまをスリリングに描いたサスペンス・ドラマ。主演は「ファーゴ」のフランシス・マクドーマンド、共演にウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル。監督は「セブン・サイコパス」のマーティン・マクドナー。アメリカ、ミズーリ州の田舎町エビング。ある日、道路脇に立つ3枚の立て看板に、地元警察への辛辣な抗議メッセージが出現する。それは、娘を殺されたミルドレッド・ヘイズが、7ヵ月たっても一向に進展しない捜査に業を煮やして掲げたものだった。名指しされた署長のウィロビーは困惑しながらも冷静に事情を説明する一方、部下のディクソン巡査はミルドレッドへの怒りを露わにするのだったが…。 JAN:4988142365910
製作年: |
2017年 |
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製作国: |
イギリス/アメリカ |
原題: |
THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOUR |
受賞記録: |
2017年 アカデミー賞 主演女優賞
2017年 ヴェネチア国際映画祭 脚本賞 2017年 ゴールデン・グローブ 作品賞(ドラマ) |
監督: |
マーティン・マクドナー |
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製作: |
グレアム・ブロードベント |
製作総指揮: |
バーゲン・スワンソン 、 ダーモット・マキヨン 、 ローズ・ガーネット 、 デヴィッド・コス 、 ダニエル・バトセク |
出演: |
フランシス・マクドーマンド 、 ウディ・ハレルソン 、 サム・ロックウェル 、 アビー・コーニッシュ 、 ジョン・ホークス 、 ピーター・ディンクレイジ 、 ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ 、 ルーカス・ヘッジズ 、 ケリー・コンドン 、 ダレル・ブリット=ギブソン |
撮影: |
ベン・デイヴィス |
---|---|
音楽: |
カーター・バーウェル |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
115分 | 日本語、英語 | 英語、日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
FXCB80220 | 2018年06月15日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
95枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
115分
字幕:
日本語、英語
音声:
英語、日本語
レイティング:
記番:
FXCB80220
レンタル開始日:
2018年06月15日
在庫枚数
95枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
115分 | 日本語、英語 | 英語、日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
FXXB80220 | 2018年06月15日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
48枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
115分
字幕:
日本語、英語
音声:
英語、日本語
レイティング:
記番:
FXXB80220
レンタル開始日:
2018年06月15日
在庫枚数
48枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
115分 | 日本語、英語 | 英語、日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
FXCB80220 | 2018年06月15日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
95枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
115分
字幕:
日本語、英語
音声:
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記番:
FXCB80220
レンタル開始日:
2018年06月15日
在庫枚数
95枚
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収録時間: | 字幕: | 音声: |
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115分 | 日本語、英語 | 英語、日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
FXXB80220 | 2018年06月15日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
48枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
115分
字幕:
日本語、英語
音声:
英語、日本語
レイティング:
記番:
FXXB80220
レンタル開始日:
2018年06月15日
在庫枚数
48枚
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上記作品がリストに無いのを知らずに書いたので驚いた。これ、配信映画だったっけ?それかまだソフト化していなかったかと戸惑ったのだが折角書いたのでフランシス・マクドーマンド絡みで「スリー・ビルボード」の軒を借りる。
冒頭から彼女がキャンピングカーで生活する現実を丹念に見せていく。彼女が働くアマゾンの、仕組みはこんななってんだと初めて知った、だだっ広い配送場が目を惹く。彼女同様にキャンピングカーで生活する同僚の高齢女性の家庭生活に費やした後の、年金の少なさ、自殺未遂まで追い詰められながら愛犬と目が合って思いとどまった話を彼女に告げる現実の厳しさをまずこちらに叩き込んでくる。イギリスのケン・ローチの作品を思い出した。アマゾンも期間限定の仕事だった様で新たな職探しの厳しさも見せる。(町山智宏の解説によるとアメリカのアマゾンの倉庫は家賃の安さから何もない荒野のド真ん中にこういう建造物をいっぱい建てていて、こういう車上生活の高齢者の労働を主力にして成り立っているのだそうだ。只、労働はかなりキツくて約10時間労働、休み無し、ほぼ立ったまんまなのだそうだ。棚にある商品をオーダー通りに集めて箱に詰める、多いときは1日に約20キロ分歩くんだそうだ。それの繰り返し、これはキツい。アマゾンはこういう人達が働くのを見越して寝泊まりする為の広大な駐車場を備えているのだそうだ。サンクスギビングとクリスマスに集中して膨大な仕事が発生するのでそれ以外は暇になるらしく、本作でも最初アマゾンで働いていたのにマクドーマンドが何故それから別の仕事を探しているシーンになったのかはそれで理解出来た。そしてアメリカ各地に多くある国立公園のキャンプ場でこういう人々が一時的に集まって留まりここで仕事をしているのを、アメリカ在住の町山のこういう現状の説明を聞かないと本作の状況が分かり辛い部分がある。春、夏が主にこういう仕事で、秋になると今度は作物の収穫の時期になるのでその作業の補助、本作でもマクドーマンドが収穫されたイモをベルトコンベアに流しているシーンがあった。町山によると過去の調査で定年後にこういう仕事をせずに済む人はアメリカで17%以下なんだそうだ。つまり受け取る年金の安さのせいだ。当然女性の方が多くなる。彼女も想定外の車の故障で修理代で思わぬ出費がかかり何年もご無沙汰している姉に本当は頼みたくもない借金を申し込みに実家を訪ねていく辛いシーンもあった。そこで金は借りたが、結婚してさっさと家を出て行って以降全然寄りつかなくなった彼女は恨み言を言われる。こういう実生活のリアルさがハンパない。彼女が本来夫と住んでいた地域が採掘所がかつてあった事で成り立っていた地域らしく、時代の波でこの採掘所が閉鎖した事により、そこを生活の基盤にしていた住民が皆去って行った状況が段々分かってくる。職安にもすげない対応をされて彼女はキャンピングカーで放浪の旅に出ていく事になる。ここで彼女と同様にノマド(遊牧民)として放浪しながら上記のキャンプ場でこの仕事の為に一時的に大勢の人が集まり各々の生活、人生の事情も彼等自身の言葉に載せて丹念に見せていく。次第にドラマを見ている感覚が薄れてドキュメンタリーを見せられているみたいな錯覚を起こす。彼女が短期的な様々なアルバイトをしているシーンも随所に挟んで現実の生活の重さを淡々と見せて、アメリカの今の一断面を見せてくれるのも興味深い。特に大きなドラマなど何にも起こらないのだ。ただひたすら放浪する生活の有様を見せていくだけなのだが、決して退屈ではないし、これからこの国でも間違いなく、望まなくてもこういう生き方をせざるを得ない状況がより増えていくのを感じる。車が持てるだけ、まだましと云える時代になるだろう。車上生活せざるを得ない人がアメリカでも大勢いるという厳しい現実を見せつけてはいるが、この作品はそれを常に悲惨に惨めに描くばかりでは無く、ある意味では、しがらみが無くなって自由になって新しい人生を切り開いて逞しく生きていく展望も描いているのが救いになっていて、これがこの作品の良さなのだ。これを中国系のクロエ・ジャオが描いているというのも面白い。(余談だが先日、映画会社スターサンズのプロデューサー河村光庸氏が亡くなった知らせには本当驚いた。なんで・・・という思いで一杯だ。直近の「空白」公開時の新聞記事で古田新太、松坂桃李に挟まれて皆で笑顔の写真が載っていたのに。彼は誰もやれなかった、やろうとしなかったジャンルに果敢に挑んだ、今の日本では杞憂の映画プロデューサーだった。「新聞記者」「パンケーキを毒見する」の挑戦するスタンスには本当感銘して支持していたのに・・・。悲しい。)
このレビューは気に入りましたか? 2人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
これは...いろんな批評、評価がでてくる作品だと思う。
とにかく、日本人には、あるいは日本の常識、感覚では考えられない街の呆れた様子が描かれている。
登場人物の個性も強烈だ。日本人の気質も近年はだいぶアメリカ化してきているが、わが国の地方の街でこれほどのギスギスした人間関係、攻撃的なやりとりはそうないだろう。もちろん登場人物は街住民のごく一部だが、少なくとも警官が個人的な感情で住民に酷い暴行を加えるなんてことは日本ではありえない。逆に警官が唐突に襲われ命を落とし、銃を奪われるというアメリカ人には信じられない事件が起きているのである。
ミルドレッドの娘をレイプし焼き殺した犯人が見つからずに終わるので、これは観る人によっていろいろな着眼点があると思う。
私が受け取ったメッセージは「目的が正しければ(そう主張すれば)、どんな手段を使ってもいいのか?」ということだ。
そもそも道路脇の三つの大看板の広告がそうで、違法ではないにせよ、これが街にいろいろな騒動を引き起こす元になった。ミルドレッドに敵意をもつ歯医者は治療にかこつけて彼女を傷つけようとするし、ミルドレッド自身も広告を燃やされた復讐とばかりに警察署に火炎瓶を投げ込むという暴挙に出る。どれもこれも問題の解決にはつながらない敵意と憎悪に満ちた所業だ。
決定的なのはラスト。敵対していたミルドレッドとディクソンが手を結び、娘殺しの容疑者(話のなかでは嫌疑なし)を二人で退治しに行くという結末なのだ。
娘を殺され復讐の鬼と化した母と、不祥事で警察をクビになった元警官が“必殺仕置人”になってしまったところで終わりとは...
「目的が正しければ(そう主張すれば)、どんな手段を使ってもいい」は、テロリズムの源泉だ。
極悪人に対して“闇に裁いて仕置する”があってもいいと思うこともあるが、それはやはり創作話、あくまでもフィクションなのである。
このレビューは気に入りましたか? 2人の会員が気に入ったと投稿しています
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:70件
投稿日
2022/06/21
レビュアー
CCR※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
上記作品がリストに無いのを知らずに書いたので驚いた。これ、配信映画だったっけ?それかまだソフト化していなかったかと戸惑ったのだが折角書いたのでフランシス・マクドーマンド絡みで「スリー・ビルボード」の軒を借りる。
冒頭から彼女がキャンピングカーで生活する現実を丹念に見せていく。彼女が働くアマゾンの、仕組みはこんななってんだと初めて知った、だだっ広い配送場が目を惹く。彼女同様にキャンピングカーで生活する同僚の高齢女性の家庭生活に費やした後の、年金の少なさ、自殺未遂まで追い詰められながら愛犬と目が合って思いとどまった話を彼女に告げる現実の厳しさをまずこちらに叩き込んでくる。イギリスのケン・ローチの作品を思い出した。アマゾンも期間限定の仕事だった様で新たな職探しの厳しさも見せる。(町山智宏の解説によるとアメリカのアマゾンの倉庫は家賃の安さから何もない荒野のド真ん中にこういう建造物をいっぱい建てていて、こういう車上生活の高齢者の労働を主力にして成り立っているのだそうだ。只、労働はかなりキツくて約10時間労働、休み無し、ほぼ立ったまんまなのだそうだ。棚にある商品をオーダー通りに集めて箱に詰める、多いときは1日に約20キロ分歩くんだそうだ。それの繰り返し、これはキツい。アマゾンはこういう人達が働くのを見越して寝泊まりする為の広大な駐車場を備えているのだそうだ。サンクスギビングとクリスマスに集中して膨大な仕事が発生するのでそれ以外は暇になるらしく、本作でも最初アマゾンで働いていたのにマクドーマンドが何故それから別の仕事を探しているシーンになったのかはそれで理解出来た。そしてアメリカ各地に多くある国立公園のキャンプ場でこういう人々が一時的に集まって留まりここで仕事をしているのを、アメリカ在住の町山のこういう現状の説明を聞かないと本作の状況が分かり辛い部分がある。春、夏が主にこういう仕事で、秋になると今度は作物の収穫の時期になるのでその作業の補助、本作でもマクドーマンドが収穫されたイモをベルトコンベアに流しているシーンがあった。町山によると過去の調査で定年後にこういう仕事をせずに済む人はアメリカで17%以下なんだそうだ。つまり受け取る年金の安さのせいだ。当然女性の方が多くなる。彼女も想定外の車の故障で修理代で思わぬ出費がかかり何年もご無沙汰している姉に本当は頼みたくもない借金を申し込みに実家を訪ねていく辛いシーンもあった。そこで金は借りたが、結婚してさっさと家を出て行って以降全然寄りつかなくなった彼女は恨み言を言われる。こういう実生活のリアルさがハンパない。彼女が本来夫と住んでいた地域が採掘所がかつてあった事で成り立っていた地域らしく、時代の波でこの採掘所が閉鎖した事により、そこを生活の基盤にしていた住民が皆去って行った状況が段々分かってくる。職安にもすげない対応をされて彼女はキャンピングカーで放浪の旅に出ていく事になる。ここで彼女と同様にノマド(遊牧民)として放浪しながら上記のキャンプ場でこの仕事の為に一時的に大勢の人が集まり各々の生活、人生の事情も彼等自身の言葉に載せて丹念に見せていく。次第にドラマを見ている感覚が薄れてドキュメンタリーを見せられているみたいな錯覚を起こす。彼女が短期的な様々なアルバイトをしているシーンも随所に挟んで現実の生活の重さを淡々と見せて、アメリカの今の一断面を見せてくれるのも興味深い。特に大きなドラマなど何にも起こらないのだ。ただひたすら放浪する生活の有様を見せていくだけなのだが、決して退屈ではないし、これからこの国でも間違いなく、望まなくてもこういう生き方をせざるを得ない状況がより増えていくのを感じる。車が持てるだけ、まだましと云える時代になるだろう。車上生活せざるを得ない人がアメリカでも大勢いるという厳しい現実を見せつけてはいるが、この作品はそれを常に悲惨に惨めに描くばかりでは無く、ある意味では、しがらみが無くなって自由になって新しい人生を切り開いて逞しく生きていく展望も描いているのが救いになっていて、これがこの作品の良さなのだ。これを中国系のクロエ・ジャオが描いているというのも面白い。(余談だが先日、映画会社スターサンズのプロデューサー河村光庸氏が亡くなった知らせには本当驚いた。なんで・・・という思いで一杯だ。直近の「空白」公開時の新聞記事で古田新太、松坂桃李に挟まれて皆で笑顔の写真が載っていたのに。彼は誰もやれなかった、やろうとしなかったジャンルに果敢に挑んだ、今の日本では杞憂の映画プロデューサーだった。「新聞記者」「パンケーキを毒見する」の挑戦するスタンスには本当感銘して支持していたのに・・・。悲しい。)
投稿日
2018/07/04
レビュアー
哲郎※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
これは...いろんな批評、評価がでてくる作品だと思う。
とにかく、日本人には、あるいは日本の常識、感覚では考えられない街の呆れた様子が描かれている。
登場人物の個性も強烈だ。日本人の気質も近年はだいぶアメリカ化してきているが、わが国の地方の街でこれほどのギスギスした人間関係、攻撃的なやりとりはそうないだろう。もちろん登場人物は街住民のごく一部だが、少なくとも警官が個人的な感情で住民に酷い暴行を加えるなんてことは日本ではありえない。逆に警官が唐突に襲われ命を落とし、銃を奪われるというアメリカ人には信じられない事件が起きているのである。
ミルドレッドの娘をレイプし焼き殺した犯人が見つからずに終わるので、これは観る人によっていろいろな着眼点があると思う。
私が受け取ったメッセージは「目的が正しければ(そう主張すれば)、どんな手段を使ってもいいのか?」ということだ。
そもそも道路脇の三つの大看板の広告がそうで、違法ではないにせよ、これが街にいろいろな騒動を引き起こす元になった。ミルドレッドに敵意をもつ歯医者は治療にかこつけて彼女を傷つけようとするし、ミルドレッド自身も広告を燃やされた復讐とばかりに警察署に火炎瓶を投げ込むという暴挙に出る。どれもこれも問題の解決にはつながらない敵意と憎悪に満ちた所業だ。
決定的なのはラスト。敵対していたミルドレッドとディクソンが手を結び、娘殺しの容疑者(話のなかでは嫌疑なし)を二人で退治しに行くという結末なのだ。
娘を殺され復讐の鬼と化した母と、不祥事で警察をクビになった元警官が“必殺仕置人”になってしまったところで終わりとは...
「目的が正しければ(そう主張すれば)、どんな手段を使ってもいい」は、テロリズムの源泉だ。
極悪人に対して“闇に裁いて仕置する”があってもいいと思うこともあるが、それはやはり創作話、あくまでもフィクションなのである。
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