二重生活

残念なギブアップムービー（GUM）となってしまった。
７割ほどクリア。
しっかしなんてつまらないストーリーであろうか。
哲学の修士論文で教授から他人の尾行をすすめられる。
なにそれ。。
長谷川博己は色っぽいなぁ。最初V6かと思ったけれども。

二重生活

東京。

なんとなくモヤモヤ生きてきた大学院女性が主人公。

アニメーターの作家の彼氏

不思議な存在感、大学の教授

お金持ち家族の夫。主に4人の構成で進む。



論文で教授のアドバイスを受け、近所の見知らぬ幸せな家族の夫を街で見かけ尾行する。

次第にのめり込みエスカレートして行くヒロイン。

論文の完成までに彼女は何を思いどう考えるのか？クライムヒューマンドラマ。


◆67D点。結局何が言いたかったんだろうか？
自分なりには解った様な解らなかった様なモヤモヤ感。




◆見所ベスト3！
◎第1位
尾行の見つかるかもしれないドキドキがヤバイ！
★彡あそこまでくっついていればバレそうでこちらから見てもドキドキしました。


◎第2位
酒を飲んだ後の二人の目がヤバイ！
★彡きっと本当に飲んでいるんだろう演技！


◎第3位
人を尾行する主人公を見ている自分テイストが面白い。
★彡主人公の背後で見ている自分もその世界観に入っている気がしました。

「二重生活」というタイトルの意味、ただの不倫等という事ではなくて、登場人物の二面性とか二重人格と考えてみると案外深い話かも？と思えました。
小池真理子さんの小説原作らしいですが読んではないので
映画中、説明が足らない箇所があり「推測」で自分なりに要点を解釈しましたが、気になります。ラストも…
主人公の女性大学生「白石（門脇）」は、何かゾッとするところもあリ、男性的な性質も感じられる。リリーフランキー演じる篠原教授が、白石が論文を書くにあたり「外国の作家を真似て、他人を尾行し観察し論文にしてみたらどうか」と提案され、近所のご夫婦の旦那を尾行し始め
尾行にハマる。
「監視」し終いに「監視される」事態にもなりますが
近所のご夫婦の「監視される子持ちの夫（長谷川）」は、何か「嫁や周囲の人間を破綻させる」という様な一面もあるようです。
白石は「周囲の大事な人たちが消えていく」等とも話しているので、やはり「夫（長谷川）」のそういうゾッとする「嫌がらせ体質」も作品は描きたいようだと思います。
「二重生活」のタイトルからしても「皆の影に存在している何者か」が、人を操っているのか？と考えてみたが
その「誰か」が人を追い詰めたり嫌がらせしリンチし、不倫して喜んだり、人を誘惑し、人を孤立させ、ダメな事をさせ、監視して「罰を与えている」ような気もしました。

主人公白石（門脇）見てたら「赤軍リンチ事件の再現ドラマ」を思い出したが
赤軍の女性たちも、男性的で性に開放的なようだし仲間をリンチし殺害したりゾッとするが

大学生白石は、たまたま尾行した「近所の夫」の濡れ場を見て興奮してしまい「尾行」にハマり、
見つかった際には、「尾行相手とは接触してはいけないと」言って「どうしたらいいか」を教授に何度も電話し聞くような「犬的な性質」も描写されていた。
院生のようだが、面白がり尾行し興奮し観察日記を書いただけで、教授には「素晴らしい」等と高い評価を受ける。
「彼らには良い時代になったんだな」と、ぼやきたくなります…

長谷川博己、いい男だな。
怒ったり、いけずになったりすると、鋭い目がよくいきる。
門脇麦は、大好きな女優なひとり。
うつむき加減で暗く地味なのに大胆な行動にでる役を
いつも自然に演じるつかみどころのない女優。
難しいのが 菅田将暉。
演技はいいのに、生きる役にあたらない。
役になじみすぎているような。

ストーリーより俳優の演技に目にいく映画。
と思っていたら、最後のオチがよろしいかと。
でもちょっとながいわ。

いくつか疑問の残る点もあるが、登場人物の心理描写がうまくて、息つく間もなく観終った。
ただ、「二重生活」というタイトルは、観終ったときのイメージとは違う気がする。
門脇麦は、若いのに目の動きや顔の表情で心情を表現できるいい女優さんだなと思う。
「陰りゆく夏」で見たときの印象と、また違う。
一方、菅田将暉はどの映画、ドラマを見ても、菅田将暉でしかないかな（あのCMだけがちょっと異質）。
ところで、
・編集者が作品の構成を書換えさせる。
・ゲームデザイナーがキャラクタデザインを書換えさせられる
・教授が学生の論文を書換えさせる。
といったところが、たいした意味はないのかも知れないが、気になる。
もう一度、この点に注意して観てみよう。