レギオン

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　田舎町のＳＳで終末戦争が起こるのは不思議だけど、本作の場合そこがおもしろいと思う。人を信じて神に逆らって闘う天使と言う設定も興味を惹いた。人が心を入れ替えるシーンも中々好い。どんな役でも演じ切る、ポールはやっぱり好いね。

　

※レーティングは、A+,A,A-＞B+,B,B-＞C+,C,C- の9段階。

主役のポール・ベタニーさんは、『ウィンブルドン』では中年プロテニスプレイヤーの役をやってカッコよかったですし、『ダビンチ・コート』では全身から色素が抜けた殺し屋の役をやって不気味でした。『アイアンマン』にも出ていたそうですが、記憶にありません。今回は、大天使ミカエルの役で、雰囲気は出てました。
えっとー・・まあ、そんなとこでしょうか・・（笑）。
ゾンビみたいな連中との格闘はもっぱら銃を使ってまして、さっぱり大天使らしさはありませんでした。
天使同士の戦いでは、ちょっと変わった武器が出てきましたが、それでも、魔術的なものや宗教がかった奇跡的なアクションはなし。
脚本・監督のスコット・スチュアートは『アイアンマン』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』などで視覚効果を手掛けた人だそうですから、ホントは派手なＣＧアクションをやりたかったのではないかと思いますけど、デニス・クエイドのギャラが高すぎてカネが足りなくなったのかも・・。

神は堕落した人類に失望し、天使を遣わして滅ぼすことにした。
だが、人類には希望が残されていた。
砂漠地帯にあるダイナーに勤める妊娠中のウェートレス・チャーリーの子どもだ。
お腹の子は人類の救世主となる存在なのだ。
神の御心を遂行するためには、チャーリーの子どもは死なねばならない。
しかし「人間を愛する心は神に劣らない」という大天使・ミカエル（マイケル）が、
子どもを守るため、大量の銃器持参で砂漠のダイナーに降臨した！

子どもを殺すためやってくる神の軍団の一員…
尖った歯で人肉を喰いちぎり、四つん這いですばやく移動する老婆。
長い手足をクモの様に動かして襲ってくるアイスクリーム売りの男。
神の御心を遂行する存在なのに、まるっきり地獄から来た魔物であるｗ
老婆にいたっては、ハエが彼女の周りを飛んでいた！

天使ガブリエルの非情さにびっくり！
最後の審判のラッパと共に登場するガブリエル様の恐ろしさよ…
マリア様に受胎告知をするため天から舞い降りた美しく優しいあなたはどこへ…
彼の大きな翼は、銃弾を弾き返し、人体を切り裂く。
持っている武器も釘バット的で、天使が持っているにしてはエグいｗ

ダイナーの主人・ボブ（デニス・クエイド）が「俺は神を信じていない」と言ったら、
ミカエルが「神も君を信じていない」と答えた…
しかし、ボブの持っているライターに刻まれた文字、彼の息子・ジープの役割は
神の配剤を感じる展開だった。

自ら翼を切り落とした大天使・ミカエル（ポール・ベタニー）は、強面のクールガイって感じ。
ダイナーの人々と一緒にドンパチしてくれる。
もちろん、翼を広げて剣を持つ素敵ミカエル様も見られます！

　人類に愛想を尽かした神が、自らの使徒である天使の大軍団に人類の掃討を命じる。
　しかし、大天使であるミカエルだけは神の命令に背き、自らの翼をもぎ取り、ただ一人、人類の側につく。
　って書くと、なんかすごいカッコ良さげな雰囲気があるんやけど・・・。

　大天使でも翼をもぎ取った傷跡はちゃんと縫うのね。そりゃその方が治りが早いもんな。
　人類を滅ぼすのが目的なのに、なんでわざわざ人間に乗り移る？天使の姿のままでええんちがうん？
　天使の軍団と戦う方法が、単に銃火器って・・・ちょっと芸が・・・ま、ええか。
　人類の存亡を担う赤ちゃんって、人類滅ぼしにきてんのに、その子だけ守って意味・・・あるんやろな、きっと！
　ミカエル、ガブリエルときたら、やっぱラファエルも出てこな。三大天使っていうやん・・・物語の都合上出したらややこしかったんやろな、ぜったい！
　それから、あの天井這う婆さん、『エクソシスト３』観すぎっ！！

　ポール・ベタニー、チャールズ・Ｓ・ダットン、デニス・クエイドという何気に渋いキャスティングは捨てがたいけど、他はちょっと弱いわな。ガブリエルなんて貫禄の「か」の字もないし。

　ま、多くを期待せず、細かいことは気にせず観たら、ただただ中途半端なホラーアクションとしてそれなりには愉しめる・・・かもね。
　少なくともオレは、嫌いじゃないな。

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舞台を砂漠のダイナーにした事で
人類の存在がこの人達だけなのか・・・
と思わせるような演出になって
人類の最後の戦いって感じでよかったです。


しかし、客としてきた老婆が
最初は普通のお婆さんて感じなのに
豹変してからは、不気味すぎです！

だから、大天使ミカエルよりも
この老婆の方が印象に残ってしまったのは
如何なものなんでしょうか？（笑）

Ｂ級ホラーとして楽しめば
そこそこ楽しめる作品だと思います。