バッド・ルーテナント

ストーリーどうのこうのより
なんと言ってもこの主役の刑事
いかれた刑事役を演じたのが
ニコラス・ケイジだったというのが
とても良かったように思います。

ハマリ役ですよね〜。
あの目が、演技とは思えない程で
（失礼かな？笑）
演技力、凄いなぁて思いました。

内容は決して楽しいものではありません。
どちらかと言うと重く暗いです。

なので、好き嫌いが別れると思いますが
ニコラス・ケイジのファンなら
一度観てみたらいいと思います。

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笑いのないブラックコメディっていったところだろうか。
ある警部補（ルーテナント）顛末からハッピーエンド（？）までが淡々と。
サスペンス性や緊張感はほとんどないんだけど、
ニコラスケイジのはまり役ぶりで意外と観れてしまう。

アメリカ独特のブラックってわけでもないけど、彼の振る舞いはコメディ
必死に問題を解決しようとするんだけど、小手先での対応は根本を
覆すに至らず。。。で引っ張りに引っ張って最後はハッピーエンド。
この淡々さと、軽い展開でそれなりなのは、ニコラスケイジのキャラあってのもの。
私には完全に素でやってるように見えたのだが。。。

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最近ショップでは5本1200円でウチ2本は新作(2泊3日）が借りられるので、かなり新作を観るようになりました。本作はニコラス・ケイジ狙いで借りましたが、男優狙いというのは私としては非常に珍しいことです。このところ「ペギー・スーの結婚」「赤ちゃん泥棒」で「ただのアホ」な若い頃のコラス君を連続して観てしまい、なんで自分が彼を贔屓男優のリストに加えたのか分からなくなってしまったもんで、これはちょっと「再評価」が必要だと考えていたところだったのです。何せ上記2作の前は「ゴースト・ライダー」「ナショナル・トレジャー」「ワールド・トレードセンター」で、3作連続でガッカリさせられましたからねぇ。
私のベストは何と言っても「リービング・ラスベガス」と「あなたに降る夢」ですが、よく考えてみると「リービング…」はエリザベス・シュー、「あなたに…」はブリジット・フォンダと、私の贔屓女優の中でもかなりド真ん中の二人との共演で、しかも彼女たちに熱烈に愛される役どころなんですね。そう思い当ってみると、「シティ・オブ・エンジェル」のメグ・ライアン、「60セカンズ」のアンジェリーナ・ジョリー、そして「赤ちゃん泥棒」のホリー・ハンターも同様なことに気付いてしまい、段々腹が立って来ましたねぇ(笑）。「女優を引き立てる」男優としてはハリソン・フォードがNo.１だと常々思っていましたが、ニコラス・ケイジは「女優に引き立てられる」男優なんじゃないか？いや、半分冗談ですけどね。「ウェザーマン」とか「マッチスティック・メン」なんかも良かったですから。
そうそう、この映画のことですが(笑）、以下はいつもの通りネタバレですから、未見の方はご遠慮ください。
全然期待して無かったのに、すごく面白かったです（不評のレビューが多いですけど）。後から知ったんですが監督（ウェルナー・ヘルツォーク）も「鬼才」と評価高いヒトだそうです。「引き立て」役のエヴァ・メンデスも何度目かで初めてイイと思いました。
アメリカ映画ではもうお馴染みの「悪徳警官」のオハナシですが、ニコラス演じるテレンス刑事は「悪」ではあっても全然「悪徳」では無い。それどころか非常に正義感が強く高潔で人情味厚いんだけど、（怪我が原因とは言え）麻薬を常習してるし、賭博もやるし、娼婦（エヴァ）を恋人にしてるし、捜査の為には悪人と取引もするし病気の老人に手荒な聞き込みもする。ダーティ・ハリーよろしくデカいマグナムを振りまわす。でも実は一発も撃たないし、父親にも、その飼い犬にも、勿論自分の恋人にも、とにかく優しい。この映画が不評なのはつまりこの主人公のキャラの「不徹底さ」なんでしょう。「ポリスアクション」なのに全くと言っていいほど迫力ある銃撃シーンも暴力シーンも無いですし。
でも、だからこそ、このオハナシには（フィクションとしての）リアリティがあるし、ニコラス・ケイジを起用した意味もあると思うんですね。現実にはこんな警官やっぱりいないんだろうけど、ダーティ・ハリーやスティーブン・セガールよりずっとリアルで親近感が持てる（少なくとも私には）。
ラスト近くになってほとんどコメディのように万事ハッピーに片がついちゃったかと思うと、やっぱり苦さが残るエンディングくっつけてあったり、ほんと「不徹底」を演出し過ぎの感もある（「鬼才」を気取ってるのかな？）けど、久々にニコラス・ケイジが（自力で）彼のキャラに合ったイイ演技してたんで、ちょっとホっとしましたよ。

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ハリケーン・カトリーナの直撃で、逃げ遅れた囚人を助け表彰され警部補に昇格したテレンス・マクドノー(ニコラス・ケイジ)が主人公です。
しかしその時に痛めた腰痛が原因でドラッグを手放せなくなってしまった。恋人フランキーとドラッグをやる一方賭博にまで手を出していたからとんでもありません。こんな警部補は闇に葬られなければいけない筈なのに・・・。
普通だったら有り得ないジャンキー警部補役もニコラスの手に掛かればコメディにもなってしまうから不思議です。これこそニコラスワールド全開。
同時に目を惹くのはニコラスと同じくらい(？)存在感のある、ヘビ・ワニ・イグアナ・赤いフリンジのついた金魚・水槽の中の魚やサメです。監督が好きなのでしょうか、イグアナ目線なかなか良かったです。
マクドノー警部補が捜査を命じられるのは、セネガルからの不法移民家族５人が殺害された事件です。なぜかドラッグ繋がりで麻薬組織と接触し、麻薬捜査官のように潜入捜査状態なり事件解決に貢献しまたまた・・・。
ニコラスファンは楽しめると思いますが、そうでないと少々退屈な作品かも知れません。。。

　ああ・・久々にニコラス・ケイジのいい作品を観ました。
　やっぱり彼には『ナショナル・トレジャー』や『ゴースト・ライダー』より、情けない汚職まみれの警部補役が似合ってます。汚職ケイジという意味では、『スネークアイズ』を思い出しました。とはいえあっちはキレッキレだったのに対し、こっちはもうダラッダラでしたけどね（笑）。
　『ゴーストライダー』で共演したエヴァ・メンデスも、可愛いヒロイン役よりはヤク中の娼婦役の方がしっくりきてる。

　ドラッグまみれだわ、賭博でノミ屋に借金は作るわ、ピストルかざしてカップル脅すわ、どう考えても最もタチの悪い極悪警官なのに、なぜか憎めない。
　それは彼がただダメなだけじゃなくて、誰もがお手上げの殺人事件の犯人検挙にただ一人執着するような、彼なりの「正義感」を持っているから。
　とはいえ結局、自分に身の危険が迫るとそんな「正義感」なぞ投げ打って、なりふり構わず保身に回るから「おいおい・・（苦笑）」となるんだけど、それがまた人間臭くて憎めない。
　この主人公テレンスはそんな不思議な魅力に包まれていて、しかもラストがバッドエンディングじゃないっていうのがまたもう一笑いさせてくれます。ってか、しっかり昇進してるし（笑）！「さっすが名警部補！」って、イヤ、違うでしょ、絶対（爆）！

　それしても最近は私生活含めめっきり精彩を欠いているニコラス・・。ボロボロなのは役柄だけにして本調子を取り戻してほしいものです。