エージェント・ゾーハン

　アダム・サンドラー快心の一撃。最近は外すことも多かったアメリカンコメディですが、本作は私のツボにまっしぐら。それにしちゃレビューが少ないような。。もっとたくさんの方に観てほしい一作です！
　猫好きにとっては「真似する子はいないかな」なんて一瞬ハラハラする場面もありますが、それ以前に冒頭から惜しみなく下ネタ満載なので、良識のある大人はまずお子様には見せないでしょうね。
　そういう意味では、この何気ない（？）下ネタオンパレードは、意外に「冗談がわかる人以外お断り」的なバリアの役目を果たしてるのかもしれません。意図的なのかも。

　異国人をパロった問題作と言う点では『ボラット』がありました。あちらも評判通りかなりタブーレスな作品でしたが、ヤバさでいえば実は本作の方が全然ヤバいです。
　だって、イスラエルの元兵士ですよ。そして就職先はパレスチナ人の経営する美容院。「どこに行ってもテロリストだと思われる」みたいな冗談を自虐ネタ程度にサラリと言わせるし。体に悪そうなジュースをアメリカ人が飲んで下痢しちゃうし。そもそも彼らの髪型や服装がちょい時代遅れ気味なのをアメリカ人が皮肉っちゃっていいんだ？みたいな（笑）。

　でもこれは本当に疑問なんだけど、アメリカ在住のイスラエル人とパレスチナ人ってやっぱり一触即発の間柄なんでしょうか？それとも出身がどこであろうがアメリカに住めば同じアメリカ人、ということでうまく折り合ってるのでしょうか？無知をさらけ出すようですが、そういえば今まで考えたことなかったなぁと。

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アダムサンドラーにはまりつつある今日この頃。
昔の作品より先に、魔女さんの「裸体」という言葉に誘われてこちらへ来てしまいました♪
これ、コメディなのに、爆発とかリムジンの片輪走行とか、アクション？とか、結構気合入っていてすごいですね。
アダムサンドラーは腰使いすぎで、もう笑うしかありません。
観終わった頃には「ディスコ、ディスコ、グ〜グ〜♪」が頭をグルグル回って、ハッピーな気分になること間違いなしです！
「５０回目のファーストキス」に出てきたハワイのおじさんも出てきてびっくりしました。
だって、ほんとに、現地の人だと思っていたのに、今度はパレスチナの人で出てくるんだもの！ロブ・シュナイダーって言うんですね！いい味出してました。覚えておこう！

めっちゃ笑いました。
ただ皆の髪の毛をサラサラにしたい！という
純粋な思いで　特殊部隊を抜け国を捨ててまで
アメリカに行くなんてステキじゃないですか☆

下ネタ満載ですが、アダムがやると全然いやらしさを
感じないのは、アタシだけでしょうか・・・・

実際はもっとシリアスな問題なのですが
この映画のようにみんな仲良くなれる笑える日が来るといいな♪
という期待をこめて星４つです！！

ちなみに中東なまりの英語がほとんのなので
ネイティブな英語の勉強にはなりません（笑）

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パレスチナとイスラエルの確執を米国で軽く解決してしまおうと言うノリで製作されている有る意味「罰当たり」な作品。
…イスラエルでもトップクラスの対テロエージェントのゾーハン君は自分の夢を適える為に自由の国「アメリカ」にやって来る。
カルチャーギャップもなんのその自前の特異技能と人の良さで夢の達成の為に邁進する彼。
先に移民して来ていた彼の活躍を知るファンも後ろ楯になってくれる。
しかし、彼の成功を良く思わない連中も存在した…
何も考えずに見ればアクション有り、笑い有り、国際間紛争で翻弄される民族の表現有りでオナカイッパイになれるコメディなのですが、根幹に流れる「ネタ」が重過ぎるのでイクラ「オバカ」と「御下品」で薄めても表出する後味の悪さは消さないでしょう。
民族間紛争の根幹に聖地を纏わる宗教紛争が関係している限り、そう簡単にめでたしめでたしと言う結末にはならないでしょうしね。
宗教が戦争の火種になる事はあっても信仰が戦争を終結させた事など無いですからね。
世界規模の利権と富も足下に埋まっているとなれば手元に有る蜜壷を手放そうなんて特権階級の人間が思う訳も無いですしね。
悲しいですが紛争は続くのです。
又、女性に対する扱いが異常に荒いのにも眉をひそめてしまいます。
国によって男女間の格差も有って、それも楽しいぢゃん！と表現したいのかも知れませんがフェミニズムの何たるかが叫ばれる現在に有って、とても的を射ているとは表現とは思えません。
この他にも職業的な蔑視ギャグも有るのですが、脚本に「愛」が感じられないので失笑くらいしか出来ません。
変な期待と深読みをしなければ明るく軽いオバカ系アクションコメディです。
製作にも名を連ねるアダム・サンドラーは才能も有るのかも知れませんがカナリ「度」のキツイ眼鏡を掛けて自分の作品を見直す必用が有ると思います。

よ〜くわかったのは、やっぱり私は下ネタでは笑えないということ。だから、美容院での老婦人たちとのやり放題には全くの拒否反応が起きました。
イスラエルとパレスチナの争いも、現実に大変なことになってる今、どうにも笑い飛ばすことができなかった。
そして決定的だったのが、猫サッカー・・・・
見るだに辛かった。
私はだめでした。