恋は五・七・五！　全国高校生俳句甲子園大会

最近見た青春部活物の中では、「リンダ・リンダ・リンダ」＞
「スウィング・ガールズ」＞「恋は五・七・五！」って感じでしょうか？
やっぱり、短歌部という設定自体がマイナーすぎてダメなのかなぁと思いながらも最後まで見ました。
そのマイナーな設定を更に殺したのは、全然生かされる事のなかった前フリの高校統廃合の話や、青春のさわやかさをそぐだけだった古池高校の台頭。
殺意さえ芽生えそうな古池高校のリーダーの顔、あそこまでのオヤジ顔を使わなくてもよさそうなものを。

しかし、三人娘の演技は印象的で、「やさしい悪魔」の曲とダンス。鑑賞後もしばしの余韻。
あいつら、やさしい悪魔だったんですよ、きっと。

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設定は本当にありきたりだし、ストーリーも最初から大体みえてしまうし．．．だけど、やっぱりこの手の作品に弱い俺。大好きです！！

爽やかで熱くてなんだか最後は頑張りが報われる青春部活動映画。メンバーが必ず足りない、、初めはやる気が無いのに最後は熱くなってしまう、メンバー内での入り組んだ恋愛、ライバルはエリート集団、メンバーが分裂した後強い絆で結ばれる、最後の危機を友情で乗り越え、笑顔で終わる．．．本当に定番が盛りだくさん。
でも、最後は必ず感動してしまう俺。これも定番．．．なんだか水戸黄門の人気の秘訣が解る気がする。こういう作品は決して観客を裏切らないから、安心して観ていられる。そして、見終わった後、すっきり元気で楽しい気分になれる。

その中で異色といえば、「俳句」。この地味さがイイ笑いとやわらかさを誘う。スポコン青春映画のような熱さや汗や根性はあまり感じさせないが、色々な笑いと温もりを感じさせてくれる。その軽い雰囲気はまさに『俳句はポップ』という感じだった。そして、主人公達それぞれの個性を感じさせる５．７．５が解りやすくて真直ぐで純粋な青春を思い出させてくれた。

この作品にも荻上監督特有のほわっとする幸せな感覚が息づいている。熱すぎない、ちょうどいい温度感が心地よかった。

こうした定番の青春映画は、題材と役者の選択にかかっている。
『ロボコン』は地味な題材だったが長澤まさみ、小栗旬などの役者が輝いていたので面白い作品となった。一方、『奈緒子』は駅伝というメジャーで華やかな舞台にもかかわらず、役者がくさっていたのでヒドく退屈な映画となってしまった。

――で、本作品である。“俳句甲子園”なるものが本当にあるのか知らないが、観る前は地味そうだと思っていた。どうやって闘うのか判らなかったが、動きの少ない映像になるのは明らかだ。しかも、主演の関めぐみって女の子のことも知らないし、『スィングガール』と似たような構図のジャケットを見ると何をか言わんや、である。
ところが、見始めて納得。「そういう方法かぁ」と感心しきり。いろいろな大会があるものだ。
俳句の魅力を伝えようとした脚本の妙味もあるが、イメージショットを差し挟んで観客に解りやすく伝えようとした監督の感性のおかげで、柔らかく優しい出来映えとなった。個人的には、尖った演出より、こういう優しい眼差しの演出の方が好きだ。
正直、キャストはどの子も初心者レベルのお芝居だったが、夏の風景の中で輝いていた。この“輝き”が一番大事。
特に“ピーちゃん”が秀逸だ。彼女が皆を知らず知らずのうちに結びつけ、物語りを推し進める役割りを担っている。それを舌足らずの女の子が嬉々として演じているのが微笑ましかった。（この子は“身体は大人でも心は子供”みたいな思春期を象徴するようなキャラクタを体現していて、演出以前のキャスティングの重要さを改めて認識させられた）

いつ公開したのかも知らない映画だったが、意外な拾いモノだった。オススメ！

かもめ食堂の監督さんだということで
レンタルしました。

かもめ…にも繋がるような雰囲気はありつつ
冒頭からしばらくはなんとなく方向がバラバラ感がありました。

でも後半に向けて
それぞれのキャラクターが活きてきたり、
笑える部分もあり、幸せな映画でした。

スウィングガールズみたいな感動とは違い
超ゆるゆるな映画ですが、
DVDで見るには楽しめる良い映画ではないでしょうか？

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こじんまりまとまった青春モノです。
ハルコが最後に詠んだ句は秀逸ですし、
画像もさわやかに盛り上がっていました。

ただし、目に焼きついたシーンは、
ハルコのパンチラと３人娘の踊りでした。